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約12年ぶりの日本大会。日沖・五味ら勝利:2.26 さいたま

  • UFC
  • 更新・2012-02-26 (Sun)23:41
UFC 144 EDGAR vs. HENDERSON
2012年2月26日(日) さいたまスーパーアリーナ
 メインのライト級タイトルマッチではベンソン・ヘンダーソンが新王者に。セミではクイントン・“ランペイジ”・ジャクソンがPRIDEのテーマで入場し超満員の観衆を沸かせたが、ライアン・ベイダーに完敗した。日本勢では日沖発、福田力、田村一聖が快勝。五味隆典は光岡映二に逆転勝ちし会場を沸かせた。
  レポート&写真:井原芳徳  コメント提供:UFC


第12試合 メインイベント UFCライト級タイトルマッチ 5分5R
×フランク・エドガー(王者)
○ベンソン・ヘンダーソン(挑戦者)
判定0-3 (46-49/47-48/46-49)
※ヘンダーソンが新王者に

 エドガーはヘンダーソンの蹴り足をつかんで、ミドルやローをヒット。ヘンダーソンは攻めにくそうな様子で、2R終盤にはテイクダウンを奪われてしまったが、下からの蹴り上げでエドガーをぐらつかせ、眉間のあたりから出血を誘う。
 3Rはお互いにテイクダウンを奪うが、その先が続かず。スタンドも接戦状態が続くが、エドガーの左目が次第に腫れてきて、印象を悪くする。4R、スタンドの攻防の後、エドガーがタックルで上になるが、すぐさまヘンダーソンはギロチンでエドガーを捕獲。タップは取れなかったものの、印象を良くする。


 
 5Rにたどり着くと、約6時間の長時間大会のクライマックスが近いことと、両者のハイレベルな凌ぎ合いに魅了されたことが相まってか、超満員の観衆から自然発生的に拍手が巻き起こる。4Rまで同様、スタンド主体の展開となり、エドガーが左フックでヘンダーソンをぐらつかせるが、ヘンダーソンはすぐに体勢を立て直す。終盤にはエドガーのタックルを切り返し上に。判定はヘンダーソンに軍配。WECに続くタイトル獲得を果たした。エドガーは4度目の防衛戦に失敗した。




第11試合 ライトヘビー級 5分3R
×クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン
○ライアン・ベイダー
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

 UFC日本大会決定後にアメリカでの試合を拒否し日本での試合を志願したジャクソン。入場時にPRIDEのテーマが流れると、超満員の場内はこの日一番の盛り上がりとなる。だが試合前に膝を痛め、前日計量で6ポンド(約2.7kg)オーバー。動きの素早いベイダーをなかなか捕らえきれない。1R終盤にはタックルに行った際、がぶられた状態で頭部に膝をもらい、ジャクソンは一瞬ひるんでしまう(ジャクソンは膝立ちでは無いためスタンド状態)。
 2R序盤、ベイダーをコーナーに押し込んだ際、ベイダーが膝を上げたタイミングで豪快に抱え上げて、ベイダーを頭からマットに叩きつけ、場内を沸かせたが、ベイダーへのダメージは不十分。中盤にはタックルでテイクダウンを許し、立ち上がろうとした後も再びグラウンドに戻される。
 3Rも中盤にベイダーがタックルでテイクダウンを奪うと、サイド、トップからパウンドやアームロックで攻めつづけジャクソンを完封。3Rともポイントを取る完勝だった。


第10試合 ヘビー級 5分3R
○マーク・ハント
×シーク・コンゴ
1R 2'11" TKO (レフェリーストップ:右フック)

 ハントはコンゴの右ストレートをもらうが、すぐさま左フックを当ててダウンさせる。ハントはグラウンドに行かずスタンド勝負を貫徹。右フックで再びぐらつかせると、そのままケージまで追い詰めて右のフックとアッパーを連打しノックアウト。久々の日本で豪腕健在をアピールした。

◆ハント「準備万全で試合に望むのは当然ですよね。私のグローブが彼をとらえたところ、既に彼はクラっときていたようで、そしてフィニッシュしました。私は来週のオーストラリアでの対戦の準備は出来ているし影響はないです。ダナ・ホワイトさん、シドニーはどんな感じ?」


第9試合 ウェルター級 5分3R
×秋山成勲(A-TeAm)
○ジェイク・シールズ
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

 シールズは真っ直ぐ足元に突っ込むタックルを繰り返すが、秋山はがぶった状態で逆らわずケージまで下がり脱出。1R終盤に秋山は大外刈りで豪快にシールズを倒すが、すぐにスタンドに戻される。
 2Rもシールズのタックルを秋山が切り続ける展開。再び大外刈りを決めたが、これも立たれる。秋山はシールズのタックルを防いでいるものの、主導権をシールズに握られ続け、苦しい展開だ。
 3Rも同じような状態が続き、残り1分、秋山が3度目の大外を狙うが、今度はシールズが動きを読んですぐさまオンブの体勢となり、グラウンドに持ち込もうとする。秋山がケージをつかんで倒れるのを防ごうとすると場内はブーイングに包まれる。最後はグラウンドでシールズがチョークを狙ったところで試合終了。判定は3Rともシールズにポイントがつき、秋山はUFC 4連敗となってしまった。

◆シールズ「勝利はいつでも素晴らしいですね。秋山選手は思ったよりもタフで、彼のことを尊敬しています。彼のパンチはすごく強力でしたが、幸運なことに2発しか当たらなかったです。何が起こるかわからないものですね。次のファイトでは、私のチームメイトとの対戦で異論の多い勝利をあげているカルロス・コンディット選手と対戦したいです。また、大きな声援をあげてくれる、元気いっぱいの日本のファンは最高です」

◆秋山「これが自分の実力です。テイクダウンは攻めの戦略の一つでした。まずはディフェンスに集中しながら相手の弱点を見つけて、そこを攻めようと思いました。このままウェルター級でやっていくかどうかは、少し考えたいと思います。」


第8試合 ミドル級 5分3R
×岡見勇信(和術慧舟會東京道場)
○ティム・ボーシュ [Tim Boetsch]
3R 0'54" TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)

 1R、スタンドの攻防で、サウスポーの岡見に対し、ボーシュはスイッチを繰り返す。お互いカウンターを狙うが、クリーンヒットにはつながらない。
 2Rに入ると岡見は寝技勝負に切り替え、ケージに押し込んでからテイクダウンに成功すると、ハーフガードからマウントへ。アームバーを仕掛けた後、パウンドを連打し、レフェリーストップ寸前まで追い込む。しかしここで仕留めきれなかったことが裏目に。
 3R、ボーシュのハイキックをかわした際にバランスを崩すと、突進するボーシュを前に後退。ケージに詰められるとクリンチアッパーの連打を浴びてマットに沈んだ。ボーシュはこれでミドル級転向後3連勝。岡見はアンデウソンとの王座戦に続き2連敗となった。

◆ボーシュ「まだ勝利した実感がわきません。最初の2ラウンドはあまりよくなかったですが、3ラウンド目で決められた。岡見選手の打撃は思いのほか強力でした。でも、それは私が彼の射程内にいたことが原因ですので、仕方なかったです。でも、前に詰めなければならないのは分かっていたので、アッパーで決めることが出来ました。いずれにしても最高の夜ですね。次はダン・ヘンダーソンと闘いたい。彼は僕のヒーローですし、そのヒーローを打ち負かすことが出来てこそ、本当に強いファイターと言えるのですから。」


第7試合 フェザー級 5分3R
○日沖 発(ALIVE)
×バート・パラゼウスキー
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)

 日沖は1R、テイクダウンに成功すると、サイドポジションを奪取。相手の動きに合わせてバックマウントを奪い、腕十字でチャンスを作る。2Rはスタンド主体の攻防となり、ほぼ互角だったが、終盤に日沖がタックルで1テイクダウンをきっちりと奪取。3Rは序盤から日沖の独壇場で、サイド、バックとポジションを移行し、チョークを狙い続けて完封。UFC戦績2戦2勝とし、タイトル挑戦に一歩近づいた。

◆日沖「試合に勝てて良かったです。他の選手が持っていないテクニックを、完璧とは言えないまでもお見せすることができました。バート選手は立ち技が得意と聞いていましたので、特に驚きはなかったです。体が回復したら、またすぐに戻ってきたいですね。」


第6試合 ライト級 5分3R
○アンソニー・ペティス
×ジョー・ローゾン
1R 1'21" KO (左ハイキック)

 ペイパービュー放送の第1試合は、一瞬の決着。開始から両者慎重に距離を取っていたが、ペティスがサウスポーからの左ハイ一撃でローゾンを豪快にKOした。


第5試合 ライト級 5分3R
○五味隆典(久我山ラスカルジム)
×光岡映二(フリー)
2R 2'21" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)



 1R、両者サウスポーのボクシングで、光岡が的確に右をヒット。終盤にはカウンターの右フックで五味をダウンさせると、バックマウントからの三角絞めで一本を奪う寸前まで追い込む。
 だがこの大ピンチを逃れると、息を吹き返した五味は2R、ジャブの連打から一気に反撃。光岡を後退させ、タックルを潰して背後に回り込むとパウンドを連打し、レフェリーストップ勝ちを果たした。



 五味の大逆転勝利で場内は大盛り上がり。試合後の五味はケージによじ登って大喜びし、インタビューでは「火の玉、帰ってきたぜ!」とアピール。「今日試合できたのは急なオファーを受けてくれた光岡選手のおかげ。パンチが強くて気持ちが何度も折れそうになった」と光岡を讃え、「やっぱUFC、やばいね。今日は同じ大会でライト級タイトルマッチやるけど、日本にベルトを持って帰れるよう頑張ります」と浮上を誓った。

◆光岡「(負けたのは)しょうがないですね。テイクダウンを狙っていて、とにかく疲れさせようと思った。打撃戦があって、1ラウンド目の最後が失敗でした。(次は)体重を落として、フェザー級で出場したいです。」


第4試合 バンタム級 5分3R
×山本“KID”徳郁(KRAZY BEE)
○ヴァウアン・リー [Vaughan Lee]
1R 4'29" 腕ひしぎ十字固め

 KIDは細かく左右に動き、右ストレートや左ミドルをヒット。パンチの連打でリーを追い詰めるが、リーは耐え凌ぎ、飛び膝の奇襲でKIDを脅かす。そして右ストレートでKIDをひるませると、KIDはタックルで防御に来たが、下になったリーはすぐさま三角を仕掛け、腕十字に移行。これがガッチリと極まり、KIDからタップを奪った。KIDはこれでUFC 3連敗となってしまった。

◆KID「グラウンド勝負を避けたかったんだけど、それが出来なかった。初歩的なミスです。今後の予定は練習ですね。」


第3試合 ミドル級 5分3R
○福田 力(GRABAKA)
×スティーブ・キャントウェル
判定3-0 (29-28/30-27/30-27)

 1R、福田が序盤からテイクダウンに成功。中盤に立たれたが、得意の左ミドルをコツコツと当てて、試合の主導権を握る。
 2Rに入ると激しいパンチの打ち合いに。手数では福田だが、キャントウェルも的確な攻撃を返す。終盤にはキャントウェルがタックルでテイクダウンを奪い、若干印象を良くする。
 3Rは序盤から福田が上に。キャントウェルの下からの腕十字を逃れ、いったん上をキープしてスタンドに戻ると、左ミドルが効き目を発揮し、キャントウェルは手が出なくなる。危ない場面はありながらも、着実にポイントを取り、場内も湧かせつつ、福田がUFC2戦目で初白星をもぎ取った。

◆福田「スティーブがすごく強いというのは、戦い始める前から分かっていました。とても緊張していたけれど自分を信じていたので、勝ったことがとても嬉しい。もう少しテイクダウンしたかったけれど、彼はすごく足腰が強かった。交通事故にあったこともあり休養せざるを得なかったけれど、待っていたかいがあった。このような機会を与えてくださったUFCに感謝します。また近々出場したいです。」


第2試合 バンタム級 5分3R
×水垣偉弥(シューティングジム八景)
○クリス・カリアーゾ [Chris Cariaso]
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

 3Rとも水垣が中盤にテイクダウンに成功し、ハーフガードを奪い、パウンドを落とすなど優位に試合を運ぶ。全ラウンドポイントを取っていそうな内容だったが、まさかの判定負け。1Rにオモプラッタ、2Rにギロチンで捕まった場面が印象を悪くした模様だが、場内はブーイングに包まれ、水垣も両手を広げて不満をあらわにした。

◆水垣「勝利を盗られたような気持ちです。ほとんど、自分が上をとっていたし、パウンディングも決まっていた。負ける理由が見当たらないです。」


第1試合 フェザー級 5分3R
×ジャン・タイクァン
○田村一聖(KRAZY BEE)
2R 0'33" KO (右フック)

 3週間前に負傷したレオナルド・ガルシアの代役で急遽抜擢された田村がチャンスをつかむ試合に。開始早々のパンチの打ち合いで一瞬膝をついた田村だったが、すぐ立ち上がると右フックでダウンを奪い返し上に。ハーフガードからパウンドを落とし、肘も使いこなす。終盤にブレイクがかかり、そのまま1Rが終了する。
 2R開始すぐ、田村が左のパンチのフェイントの後、右フックをクリーンヒットし、ジャンは大の字に。衝撃的なKO勝ちでUFC日本大会の幕を開けた。インタビュアーのジョー・ローガンも「またUFCで見たい」と話しており、この試合が田村にとって大きなステップになりそううだ。

◆田村「今回の勝利を心から嬉しく思います。本当に多くの日本のファンの前で勝利できたことは特別なことです。タイクァン選手はテイクダウン、チョーキング、ストライキングが鋭い選手でした。この夢の舞台に早く戻ってきたいです。」

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