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石井、3団体王者圧倒しトーナメント優勝

KING OF KINGS TOUITSU in KOBE
2008年12月23日(火) 神戸ワールド記念ホール
 立ち技系団体のライト級王者クラスが勢ぞろいし旗揚げしたTOUITSU。新日本キックの石井宏樹が下馬評どおりに圧倒的な強さを見せつけ、見事優勝を果たした。大会の模様はよみうりテレビで28日(日)深夜放送される。
  レポート&写真:井原芳徳

キックボクシングTOUITSUライト級(62kg)初代王者決定トーナメント





第2試合 一回戦(1) 肘無し 3分3R(延長1R)
○吉本光志(AJジム/IKMF東洋ライト級王者)
×赤十字竜(キングジム/NJKFスーパーフェザー級王者)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定0-1 (29-30/29-29/29-29)



 1R、スピードの勝る赤十字が左のミドルとハイ、右ローの手数で圧倒。しかし2Rに入ると吉本の左のミドルやパンチのコンビネーションで巻き返す。3Rにはスタミナの落ちた赤十字を、右膝蹴りや右アッパーも混えて圧倒する。延長にもつれ込んでも吉本の手数は落ちず、キャリアの差を見せつけた。


第3試合 一回戦(2) 肘無し 3分3R(延長1R)
○黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級王者)
×梶原龍児(チームドラゴン/WFCA世界ライト級王者・K-1推薦)
判定2-0 (30-29/30-30/30-29)



 黒田は左右のロー主体、梶原は右フックや左ボディ主体。2Rから黒田は打ち合いでパンチをヒットさせるようになると、梶原は左目尻をカットする。黒田も指摘したように、歌手活動との両立に苦しんだか?梶原は攻撃の切れ味が鈍く、3Rは黒田に手数で差をつけられ、僅差ながらも判定負け。黒田は自身のリベンジに成功するとともに、同じJ-NETの西山、小宮らを破った宿敵刈りに成功した。


第4試合 一回戦(3) 肘無し 3分3R(延長1R)
○及川知浩(及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者)
×森本達也(日進会館/99J-TOP軽量級ウエイト制トーナメント準優勝)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定1-0 (30-28/30-30/30-30)



 関東勢の多い大会のため、客足の鈍かった今大会だが、関西勢同士の対決ではこの日最も大きな歓声で会場が包まれる。1Rから及川は前蹴りで森本を吹き飛ばし、軸足刈りで倒して上からニラみつける等、格の違いをアピールする試合運び。しかし体格で勝る森本も、2Rには右ローや右ストレートで及川に反撃。3R中盤も右アッパーであわやという場面を作る。だが及川は残り30秒に右ハイをクリーンヒット。森本はロープにもたれダウンを逃れる。これが決定打とも思えたが、試合は延長へ。
 森本は延長ラウンドの序盤こそ右アッパーを当てたものの、延長の戦い方を心得た及川は、中盤から猛ラッシュ。同じ関西でもアウェーの立場を意識した様子の及川陣営からは「勝ってから文句言えよ」という声も飛び、及川は右ハイ、飛び膝等の怒涛の攻めで森本を圧倒。ジャッジ3名を納得させ、苦しみながらも準決勝に駒を進めた。


第5試合 一回戦(4) 肘無し 3分3R(延長1R)
×壮泰(士道館橋本道場/MA日本スーパーライト級王者)
○石井宏樹(藤本ジム/前日本ライト級王者)
判定0-2 (29-30/30-30/29-30)



 1R、石井がスピードのある右ローを何発も当て、カウンターの左ストレートで壮泰をぐらつかせる。壮泰は素早い石井の的を絞れず、なかなか得意のミドルを打たせてもらえない。ならばとばかりに壮泰は3R、パンチの手数を増やすと、左ボディで動きを止め、左フックで石井をぐらつかせるように。とはいえ石井も右フックを当て返し、決定的な差を印象づけさせず。石井は「思ったよりももらっちゃった。やりやすかったから逆にガードが甘くなって、ちょっと油断した」と反省する内容だったものの、他の7選手との技術レベルの差を見せつけ、一回戦を突破した。


第6試合 準決勝(1) 肘無し 3分3R(延長1R)
×吉本光志(AJジム/IKMF東洋ライト級王者)
○黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級王者)
4R 判定1-2 (9-10/10-9/9-10)
3R 判定0-1 (29-30/29-29/30-30)



 一回戦で体力を使った両者は、準決勝も体力を削り合う厳しい試合に。近距離で互いにミドル、膝、ロー、ストレート等で打ち合い、なかなか差がつかない。吉本は左ハイを当てるのだが、威力が不十分で黒田の動きを止められず。延長にもつれ込んでもほとんど差の無い、ジャッジ泣かせの展開となったが、右ロー主体で若干手数で勝った黒田に軍配。8R戦った吉本は試合後、目の負傷の影響で吐き気を催し、病院に向かった。


第7試合 準決勝(2) 肘無し 3分3R(延長1R)
×及川知浩(及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者)
○石井宏樹(藤本ジム/前日本ライト級王者)
判定0-3 (28-30/27-30/26-30)
※2R右ストレートで及川に1ダウン



 Bブロックはベテランのテクニシャン対決。スピードでは及川も負けなかったが、開始から石井が優位に試合を運ぶ。一回戦は9ヶ月ぶりの試合のため「動きが固かった」というが、準決勝は「怪我も無いので落ち着いて戦えた」「及川選手は足が痛そうだったので足を狙っていた」といい、1RRから奥足狙いのローキックを
度々ヒット。足にダメージを蓄積させると、2R開始すぐ、「練習していた」という左ジャブの連打からの右ストレートでダウンを奪う。これでポイントに差をつけると、決勝への体力温存を意識してか、石井は深追いせず、ローと左ジャブ主体で逃げきりモード。パンチで必死に前進する及川を食い止め、余力を残して決勝に駒を進めた。


第9試合 決勝 肘有り 3分3R(最大延長2R)
×黒田アキヒロ(フォルティス渋谷/J-NETWORKライト級王者)
○石井宏樹(藤本ジム/前日本ライト級王者)
判定0-3 (27-30/26-30/27-30)
※1R右肘打ちで黒田に1ダウン
※石井が優勝。TOUITSUライト級初代王者に

 決勝は本命の石井と、穴馬の黒田の激突に。パンフのマスコミ8名の予想では、Aブロックは6名が吉本の決勝を予想していた。黒田は準決勝の前、控え室に置いてあるパンフレットを見ないつもりだったが、見てしまったことで逆に気持ちを燃え上がらせたという。「この大会は『石井のための大会』と思っていたんで、優勝させたくなかった」「J-NETは舐められていると思うんで、勝ちたかった」という熱い思い、そして同門の西山・小宮の仇討ちというテーマも背負っての決勝だったが、準決勝までの体力消耗の差も災いし、石井に完膚なきまでにやられる結果に。

 石井は序盤から、左ボディと右ローの連打等、華麗なコンビネーションで黒田を圧倒。打ち合いになると、右肘でダウンを奪うことに成功する。肘の蓄積疲労により9ヶ月間欠場していたため、「肘が治って思いっきりブン回せたので楽しめた」という。このダウンで「気分的に楽になれた」という石井は、2R以降も黒田を完封。3Rはさすがに「相当疲れてた」「蹴った右足は痛かった」ものの、「やられたダメージは全く無かった」といい、フェイントを駆使しつつ、前蹴りや左ボディや肘等、多彩な技で最後まで観客を魅了。ポイントで大差をつけ、下馬評どおりに優勝をもぎ取った。

プレゼンターとインタビュアーは歌手の吉澤ひとみさんが務めた

 賞金300万円とベルトを受け取り、控え室に戻った石井は「今日はレベルの差を見せつけないといけないと思っていた。これで優勝して完全復活というのがテーマだった。これは来年の世界に向けての通過点」と、優勝は当然とばかりに堂々とコメント。「世界」とは当然ラジャダムナン等のムエタイのベルトだろう。2009年の活躍を予感させる横綱相撲だった。
 一方破れた黒田は「石井選手とは紙一重。実際やってみて神様でもなく人間だとわかったけど、その紙一重を越える力が全然足りなかった」と石井との差を表現。「もう過去に戻りたくない。『よく頑張ったね』で終わりたくないから頑張れた」といい、「この結果で満足せず、これからも勝ちつづけないと。トーナメントは時の運もある」と早くも再起に向けて闘志を燃え上がらせていた。
 佐々木敬二TOUITSU実行委員長は、試合後の総括で、石井の王座防衛等のシステムは「まだ考えていない」と話し、当面はワンマッチ等でオファーをかけたい意向を示した。次回は4〜5月にフェザー級のトーナメントを関西で開催予定。数年関西で大会を続け、6〜7階級で王者が揃えば東京進出を目指す考えだ。


ワンマッチ



第8試合 65kg契約(肘有り) 3分5R
○センチャイ・ソー・キングスター(タイ/ルンピニー・スーパーフェザー級王者)
×ホー・セイウン(韓国/大韓キックボクシング協会ライト級王者・2008コリアGP 65kg級優勝)
3R 2'56" KO (左テンカオ)



 センチャイがシンラパ・ムエタイ(ムエタイの芸術)で神戸っ子を魅了。ファーストコンタクトのオーバーヘッドキックでまずは客をつかむと、合気道のような投げ、左前蹴りの4連打等でセイウンを圧倒。3Rには左のボディストレートでダウンを奪って戦意を喪失させ、最後は左のテンカオでマットに沈めた。


トーナメント リザーブマッチ



第1試合 肘無し 3分3R(延長1R)
×河野雄大(武勇会/MA日本ライト級王者)
○末広智明(大道塾吉祥寺支部/R.I.S.E. FLASH to CRUSH TOURNAMENT'07準優勝)
判定0-2 (29-30/30-30/28-30)

 末広がサウスポーとオーソドックスの両方を駆使しつつ、右フックをたびたびヒットし、河野の蹴り足をつかんで度々コカしたりと、2R以降は主導権を維持し快勝した。


オープニングマッチ



第2試合 60kg契約(肘無し) 3分3R
○一刀(日進会館/第9回グローブ空手道選手権播州杯中量級優勝)
×島村晃司(チームドラゴン/新空手2008年K-2グランプリ軽中量級準優勝)
1R 0'35" KO (右フック)

第1試合 70kg契約(肘無し) 3分3R
×JIRO(日進会館/第6回グローブ空手道選手権播州杯中量級3位)
○甲斐直樹(正道会館/R.I.S.E. KAMINARIMON TOURNAMENT'07準優勝)
判定0-2 (28-30/30-30/28-30)


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