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サンドロ、金原を38秒KO。パンクラスとの二冠達成:6.20 両国

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  • 更新・2010-06-21 (Mon)12:10
SRC 13
2010年6月20日(日) 両国国技館
 昨年大晦日にはKIDを破り、今や日本フェザー級トップの一人となった金原正徳だったが、ブラジルの強豪・マルロン・サンドロの正確無比な右アッパーでわずか38秒で失神KO負け。王座初防衛に失敗した。今回開幕したウェルター級GPシリーズでは中村K太郎と和田拓也が勝利し、9月に両者が戦うことになった。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第9試合 SRCフェザー級チャンピオンシップ 5分5R
×金原正徳(パラエストラ八王子/チームZST/王者)
○マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァウニオン/挑戦者・パンクラス同級王者)
1R 0'38" KO (右アッパー)
※サンドロが第2代王者に

 昨年の戦極参戦後、試合を重ねるごとにパンチに磨きがかかり、ここ2戦でもケージフォース王者の星野を右フック、金原の先輩の鹿又を右アッパーで連続KOしているサンドロが、大一番でも持ち前の破壊力を発揮する。
 ゴングが鳴ると、両者スタンドで距離を取る。金原が前蹴りを放った後、サンドロが右フックを放つと、金原はかわした際に一瞬真後ろに下がり、危険なムードが漂う。するとサンドロは左ジャブからの右ストレートをヒット。金原がコーナーのほうに真っ直ぐ下がると、サンドロは素早く距離を詰める。金原はパンチを振り回して迎撃するが、右フックで前のめりになったタイミングで、サンドロの右アッパーがアゴのあたりにクリーンヒット。金原はそのまま意識を失ってしばらく動けなくなり、担架で運ばれる衝撃的な秒殺劇だった。



◆サンドロ「正義が勝つと証明できた試合でした。去年のフェザー級GPも、本来なら私が決勝に上がるはずでした(準決勝の小見川戦で判定1-2で惜敗)。あれからアンドレ・ペデネイラス会長とも話し合い、他人の判断が介入する判定に勝利を委ねるのではなく、一本かKOで誰も文句の付けようの無い形で勝つ必要があると思いました。フルラウンド戦うことを想定して練習していたので、早く決着がついたことに驚いています。(2戦連続右アッパーでKO勝ちできた要因は?)セメントで拳を固めてるんですよ(笑)(試合前、米国で戦いたいという話をしていたが?)いえ、していませんよ。私は日本で戦い続け、日本が第二の故郷だと思っています。ここまで成長できたのもパンクラスとSRCのおかげです。(防衛戦は誰とやりたい?)私はノヴァウニオンの選手なので、会長に戦えと言われた選手となら誰とでも戦います」

◆金原「覚えてないですね。それだけです。今ちょっとずつ思い出すようになったけど、最後は見えてなかった。一番やってはいけないことをやってしまいました。サンドロの動きが思ったより速かったですね。まあ結果はどうあれ、いい練習はできたし、負けてまた強くなれると思っています。(試合前の作戦は?)打撃の練習を多めにしてきて、打撃で行くつもりでした。もらわない自信はあったんですけどね。 (もう一度タイトルを目指す?)負けたんで言う権利は無いですね。一から這い上がるしかない。日沖選手にせよサンドロ選手にせよ、向こうからやらせてくれと言ってくれる選手になれるよう、一からやってかないといけないですね」


第8試合 ライトヘビー級 5分3R
○泉 浩(プレシオス)
×イ・チャンソプ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)
1R 4'37" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 チャンソプがパンチで前に詰めてくると、泉が落ち着いてタックルでテイクダウンに成功。簡単にサイド、マウント、バックを奪う。パウンドを連打するが、チャンソプがロープをつかんだためイエローカードが出される。ここで木村レフェリーはブレイクしてスタンドで再開させてしまい、泉はチャンスを失う。するとチャンソプはスタンドの攻防でノーガードで挑発しながら、パンチで反撃。場内はどよめく。だが泉は再び組み付いてテイクダウンすると、今度はすぐにマウントを奪取。バックマウントからパンチを連打し、TKO勝ちをおさめた。とはいえストップ直前の泉のパンチは後頭部に当てる反則攻撃で、レフェリーはもう少ししっかり注意をして欲しかった。



第7試合 ウェルター級 5分3R
×菊田早苗(GRABAKA)
○Yasubei榎本(スイス/Enomoto Dojo)
1R 3'54" TKO (レフェリーストップ:右アッパー→グラウンドパンチ)

 日本人とペルー人のハーフで、スイス国籍を持つ榎本。謎に包まれた選手だったが、ベースとするキックボクシングを駆使し菊田を圧倒する。開始まもなく、菊田がタックルから組み付こうとするが、榎本は首相撲の動きも駆使しながら突き放し、プレッシャーをかけて右ストレートを当てる。その後も菊田はタックルを仕掛けるが、榎本は落ち着いて対処。榎本のパンチをもらうと、菊田がコーナーを背負う場面が増えるように。榎本は右ストレート、右アッパー、左ジャブ、左右のミドルと、ミット打ちのようにスムーズに次々と打撃をヒット。最後は右アッパーで菊田をダウンさせ、パウンドと鉄槌の連打で試合を終わらせた。菊田は序盤のタックルの際、突如激痛が走り、右腕が動かなくなったため、本来の動きができなくなったとのことだった。



第6試合 ライト級 5分3R
○真騎士(ベネズエラ/SRC育成選手/パンクラス・ライト級王者)
×ホドリゴ・ダム(ブラジル/アライアンスBJJ)
2R 0'45" TKO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)

 1R、両者とも構えのスイッチを多用しながら、距離を取ってジャブとフェイントでチャンスをうかがう。真騎士がバックスピンキック、ダムが右ミドルを当てる場面もあったが、クリーンヒットにはならず、静かな状態のままインターバルに突入する。
 だが2R、オーソドックスのダムに対し、真騎士がサウスポーでプレッシャーをかけると、飛び蹴りで距離を縮め、後ずさりしたダムをコーナーにつめ、しっかり相手を見て右ストレートをアゴにクリーンヒット。前のめりに崩れたダムにパウンドを連打し、速攻で試合を終わらせた。



第5試合 SRCウェルター級GPシリーズ2010一回戦Aゾーン 5分3R
○中村K太郎(和術慧舟會東京本部/元修斗ミドル級(76kg)環太平洋王者)
×オマール・デ・ラ・クルーズ(ドミニカ/ファイト・トレーニング・アカデミー/ベラトールFCウェルター級トーナメント'09準優勝)
2R 3'53" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 1R、しばらくオマールにコーナーに押し込まれたK太郎だったが、中盤過ぎにテイクダウンに成功すると、ハーフガードからプレッシャーをかけパウンドを落とす。オマールも下から腕十字を狙うが、K太郎は落ち着いて外すと、その後もパウンドと鉄槌を落として優勢をキープする。
 2RはK太郎が序盤からテイクダウンに成功。パウンドを落としてプレッシャーをかけながら、バックを取りに行こうとする。これはしのがれたが、トップから休まずパウンドを連打し続け、レフェリーストップ勝ち。磐石の強さで和田との二回戦に進出した。



第4試合 SRCウェルター級GPシリーズ2010一回戦Aゾーン 5分3R
○和田拓也(SKアブソリュート/元パンクラス同級王者)
×イ・ジェソン(韓国/CMA KOREA / TEAM POSSE)
判定2-1 (松宮30-29/大橋29-29/○小林28-28)

 1R、体格で勝るジェソンが、和田をコーナーに押し込む展開が繰り返されるが、残り2分に和田がテイクダウンに成功。サイドから膝蹴りをジェソンの頭部に当てようとするが、クリーンヒットにはならない。
 2R、序盤にジェソンがタックルでテイクダウンに成功。サイドまで行くが和田に立たれてしまう。すると今度ジェソンのローに合わせて和田がタックルで上に。その先の攻めに乏しく、スタンドに戻って時間切れとなる。
 3Rも互いに1度ずつテイクダウンに成功して上になるが、決め手に乏しいままの状態は変わらず試合終了。ほぼドローの内容だったが、和田に軍配が上がった。



第3試合 フェザー級 5分3R
─大澤茂樹(SRC育成選手)
─戸井田カツヤ(和術慧舟會トイカツ道場
ノーコンテスト
※当初、戸井田の「3R 1'35" 反則負け」という裁定だったが、戸井田陣営の提訴を受けて、SRCコミッション委員会が審議した結果、ノーコンテストに変更となった。7月28日の主催者の発表文はこちら

 1R、トリッキーなフェイントから組みつきを狙うトイカツに対し、大澤はパンチをヒット。ラッシュでトイカツを苦しめるが、トイカツは引き込んで難を逃れる。
 2R、トイカツは開始すぐ、前転からの蹴りでそのまま倒れ、強引にグラウンドの展開に持ち込むが、大澤に四点状態からの膝を頭にもらってしまう。それでももう一回引き込むと、腕をつかんで一回転し関節技を狙うが、大澤は脱出する。それでもトイカツが引き込みや前転で寝技に持ち込もうとし続けていると、大澤は口を開いてスタミナの消耗が激しい様子を見せるように。するとトイカツの膝蹴りがローブローとなり、試合が一時中断。再開後、トイカツが引き込んで膠着し、ブレイクがかかって時間切れとなるが、コーナーに戻った大澤はかなり苦しそうな様子。90秒のインターバルが終わった後、ようやくドクターチェックに入り、インターバルは延長される。
 3Rもトイカツが寝技に持ち込もうとする攻防が繰り返されるが、トイカツが右のテンカオを放った際、膝はボディに当たったものの、その流れで動いたふくらはぎが、大澤の股間に当たる。軽い当たり方だったが、膝蹴りのほうが股間のほうに響いたか?これまでのダメージの影響も相まってか?大澤は立ち上がれなくなる。会場の大画面にその時の映像が流されると、観客の大半はトイカツの膝蹴りが有効打だったと判断し、自然にトイカツコールが巻き起こる。
 結局大澤にはドクターストップがかかり、トイカツに反則負けが宣告されると、場内はブーイングに包まれる。トイカツは四方に礼をして潔く退場した。



 SRCルールで今回のケースに関連しそうな箇所は以下の3項目。偶発的なローブローで、即失格とするほどではなく、ここまでの内容で採点するのが妥当ではないだろうか。
第11条 勝敗 (5)判定 ② 2R目以降に偶発性の事故により一方もしくは双方の選手が試合を続行できなくなった場合は、その時点までの判定により試合を決するものとする
第15条 反則への処置 (3)レッドカード(重度の反則の場合に適用:減点1、罰金=ファイトマネーの10%)なお、レッドカード3枚で自動的に失格となる (4) 失格
第19条 ローブロー(金的への攻撃)やバッティング(頭突き)により、競技者が試合続行不可能な状態になった場合には、その行為が故意もしくは悪質なものか、偶発的なものか、また競技者のダメージの程度を審判団が協議の上、裁定を判断するものとする。なお、審判団の協議において、競技者のダメージの程度については、リングドクターの診断をもとに判断する。

 なお、SRCでは試合中の審判への抗議は反則行為となり、ファイトマネーの10%以上が罰金として科されるが、試合後2週間以内なら文書で主催者に提訴ができる(第21条)。


第2試合 フェザー級 5分3R
×臼田育男(木口道場)
○チェ・ドゥホ(韓国/CMA KOREA/亀尾異種格闘技ジム)
判定1-2 (小林29-30/大橋30-28/松宮29-29○)

 臼田はベースとするレスリングを活かし、度々タックルを試みるが、倒した後のキープができず、ドゥホに立たれ続けてしまう。2R終盤には組み際に、ドゥホの右アッパーを浴びてグラつき、印象を悪くする。最後までタックルを仕掛け、積極的に攻めたのは臼田のほうで、ドローに近い内容だったが、ドゥホに軍配が上がった。


第1試合 ライトヘビー級 5分3R
○川村 亮(パンクラスism/パンクラス同級王者)
×入江秀忠(キングダム・エルガイツ)
2R 3'00" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)

 1R、スタンドで両者様子見の状態と、川村がコーナーに入江を押し込む状態が繰り返され、川村が離れ際にパンチを当てる場面があったが、それ以外は目立つ攻防の無い静かな立ち上がり。
 2Rも同様の状態が続いたが、次第に川村のパンチの命中率がアップ。入江の動きが落ちてくると、コーナーを背にした入江に左ボディを効かせ、右のストレートやアッパーを連打する。入江はサンドバッグ状態になりながらも、何度か突き放して耐え続けたが、最後は連打を浴びて力尽きノックアウト。川村がSRCの連敗を3でストップし、「仕分け」を免れた。


オープニングファイト第2試合 ライト級 5分2R
○徳留一樹(パラエストラ八王子)
×石塚雄馬(AACC)
1R 3'21" TKO (レフェリーストップ)

オープニングファイト第1試合 ミドル級 5分2R
×一慶(チーム・クラウド)
○ナム・イェウォン(韓国/CMA KOREA/大田チームFINISHジム)
1R 3'03" チョークスリーパー

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