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江幡塁、ラジャの元ランカーに辛勝。重森陽太、石原將伍との死闘制す:3.13 後楽園

MAGNUM 40
2016年3月13日(日) 後楽園ホール
 江幡兄弟の弟・塁は、元ラジャダムナン同階級9位の22歳・グライペットと対戦。サウスポーからの左ミドルを何発も受け右腕と脇腹を赤く腫らし苦戦したが、ローとパンチで何度か追い詰め判定2-0で勝利した。日本フェザー級王者の20歳・重森陽太は、22歳の石原將伍のパンチで苦しむ場面もあったが、左右のミドルを何発も当てて反撃し判定勝ち。両者とも国内フェザー級トップクラスの試合内容で観客を魅了した。

  レポート&写真:井原芳徳


第12試合 メインイベント 56.5kg契約 3分5R
○江幡 塁(伊原道場本部/WKBA世界スーパーバンタム級王者)
×グライペット・ポー・タワッチャイ [Kraiphet Phor Thawatchai](タイ/元ラジャダムナン認定スーパーバンタム級9位)
判定2-0 (仲49-48/宮沢49-49/櫻井49-47)

 ラジャダムナン王座奪取を目指し続ける江幡兄弟の弟・塁。昨年はタイ人相手に3連続KO勝ちと好調だ。今回立ちはだかるグライペットは元ラジャのランカーで戦績は85戦61勝(10KO)20敗4分。22歳とムエタイでは充実期の選手だけあり、その実績は伊達ではなかった。
 1R、グライペットがサウスポーから重みのある左ミドルを当てると、場内はどよめく。しばらく受け続ける状況になった塁だが、中盤から左のジャブや前蹴りを絡めながら右ローを当てるように。終盤、距離が詰まると、ボディと顔面に散らすパンチのコンビネーションから右ローにつなげる攻撃を決めて好印象を残す。



 それでもグライペットはひるまず、2Rも左ミドルを連打していると、塁の右腕と脇の裏が次第に赤くなってくる。塁も左ロー、右インローを当て続けると、クライペットも右足のステップがぎこちなくなるが、動いて連打を許さず耐え続ける。
 3Rもその構図は変わらないが、グライペットの左ミドルのパワーは落ちず、ヒットも少し増え、若干好印象を残す展開。とはいえこれはあくまで日本のキックの基準であり、もしタイであれば間違いなくグライペットにポイントがつき、それは2Rも同様だろう。
 それでも塁はひるまず、4Rには1Rに出していたような、顔面とボディのパンチのコンビネーションから右ローにつなげるパターンを度々決め、観客を沸かせる。とはいえ左ミドルをもらった右腕に力が入り切っていないようにも見え、グライペットをひるませるほどにはならない。
 5Rも塁がパンチとロー、グライペットが左ミドルという構図は変わらず。ジャッジ1者はドローだったが、2者は塁を支持した。



 試合後、マイクを持った塁は「今日の試合で勝つことができ、ムエタイのランキングに入れることになりました。今、格闘技業界が盛り上がるには、本物になることが必要だと思います。まだまだこんなレベルで本物と言うのは恥ずかしいですけど、僕はキックボクシングで本物になります。新日本キック、キックボクシングが担えるような男になってみせます」とアピールした。


第11試合 メインイベント 日本フェザー級タイトルマッチ 3分5R
○重森陽太(伊原道場稲城支部/王者)
×石原將伍(ビクトリージム/2位)
判定2-0 (少49-47/宮沢50-48/櫻井49-48)
※重森が初防衛

 現在20歳の重森は元バンタム級王者で、石原と同門の瀧澤博人との初防戦で敗れ、フェザー級に階級をアップ。昨年6月にはNO KICK,NO LIFEでREBELS-MUAYTHAIフェザー級王者の清川祐弥を肘でKOすると、他団体関係者からも高い評価を得ており、昨年10月には内田雅之に判定勝ちし日本フェザー級王座を獲得した。
 対する石原は現在22歳。1月10日の大会での王座挑戦者決定戦で当時2位の瀬戸口勝也と対戦し、右肘とパンチの連打で2度のダウンを奪い判定勝ち。昨年は8月にINNOVATIONの元王者のRYOTAを右ボディでわずか54秒でKOし、11月には元ルンピニー認定フライ級王者のナコンレック・エスジムに判定勝ちし、現在9連勝と快進撃を続けている。

 1R、重森がリーチ差を活かして距離を制し、左右のミドルを当て、右ハイも放つ。石原も左のフェイントからの右ストレートや右ボディストレートを当てるが、手数が劣り、重森がポイントを先取する。
 2Rも同じ構図ではあるが、石原のパンチのヒットが少し増加。打ち合いになると重森の手が長い分届きやすく、石原も被弾するが物怖じしない。それでも重森の蹴りがまだ多く、ジャッジは1者が重森にポイントをつける。



 3Rも同様の展開だが、序盤、重森が首相撲に来るタイミングで石原が右肘をヒット。中盤にも同じパターンで右肘を当て、重森の頭部を切り裂きドクターチェックを呼び込む。重森のミドルは減らないため、ジャッジ1者はドローとつけ、石原が2票を取る。
 4R、石原はこのまま流れに乗りたいところだったが、危機感を持った様子の重森はミドルのヒットをさらに増加。左前蹴りを絡めて距離を保ちつつ、左右のミドルを何発も当て、終盤には右ストレートで石原をひるませる。インターバルにコーナーに戻る石原は、右腕をダランとさせて、左ミドルのダメージの大きさをうかがわせる。



 5R、石原は右の腕がダメならとばかりに、左ストレートを序盤に当てて重森をひるませるが、重森はすぐにペースを取り戻し、左右のミドル、前蹴りを何発もヒット。終盤、石原も残りの力を振り絞ってパンチを出して来るが、重森もパンチで応戦し主導権を譲らない。
 結局、4R、5Rの重森の粘りが光り、初防衛に成功。とはいえ重森に余裕を与えず、底力を引き出した石原は大健闘。団体内での争いとは言え、国内フェザー級トップクラスと言ってもいい試合内容になった。


第10試合 メインイベント 日本フライ級王座決定戦 3分5R
○泰史(伊原道場本部/1位)
×石川直樹(治政館ジム/2位)
6R 判定2-1 (少10-9/宮沢9-10/シーナ10-9)
5R 判定1-1 (少49-48/宮沢48-49/シーナ49-49)
※泰史が新王者に

 麗也が返上した王座を賭けた争い。2Rから試合が動き、石川が首相撲からの膝蹴りを効かせつつ、右ストレートで泰史をひるませてポイントを奪う。
 3Rも石川が膝を当て続けるが、他の攻撃に乏しく、ジャッジ1者のみ支持。だが少し疲れてきたか?4Rに入るとコーナーを背負って、泰史の右ロー、左ボディ、右ストレートをもらってしまい、ポイントを取られる。
 5Rは泰史がパンチ、石川が膝、肘で一進一退の展開を繰り広げ、5R終了時のジャッジは三者三様となり延長へ(この時点でポイントはアナウンスされていない)。すると泰史が右肘で石川の頭を切り裂きドクターチェックが入る。その後も5R同様に泰史がパンチ、石川が膝の構図で接戦が続き、ジャッジが割れたが、泰史が2票獲得し新王者となった。
 初のベルトを巻いた泰史は「もうちょっと凄い試合するつもりだったんですけどダメでしたね。2か月間会長が付きっ切りで朝も夜も練習を教えてくれました。ありがとうございました。みなさんのおかげでチャンピオンになれました。もっと強くなって日本の強い人と戦って倒していきます」と話した。





第9試合 セミファイナル 70kg契約 3分5R
○緑川 創(藤本ジム/元日本ウェルター級王者)
×喜多村誠(伊原道場新潟支部/元日本ミドル級王者)
判定2-0 (49-47/50-49/49-49)

第8試合 セミファイナル 73.5kg契約 3分3R
△斗吾(伊原道場本部/日本ミドル級王者)
△ヨードチャット・プーケットトップチーム [Yodchat Phuket top team](タイ/元アマチュアボクシング・タイ・ミドル級王者)
判定1-0 (29-29/29-29/30-28)

第7試合 バンタム級 3分3R
×HIROYUKI(藤本ジム/1位、元日本フライ級王者)
○勝岡 健(伊原道場稲城支部/5位)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

第6試合 ライト級 3分3R
○ジョニー・オリベイラ(トーエルジム/5位)
×和己(伊原道場本部/8位)
3R 0'44" KO

第5試合 55kg契約 3分3R
○海彦(伊原道場本部/日本バンタム級4位)
×平野 翼(烈拳會/チャクリキ協会バンタム級3位)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)

第4試合 55kg契約 3分3R
○阿部泰彦(JMNジム/日本バンタム級3位)
×若月勇磨(マイウェイスピリッツ/INNOVATIONバンタム級4位)
1R 2'52" KO

第3試合 ライト級 3分2R
○古川真司(伊原道場新潟支部)
×斎藤勝義(烈拳會)
1R 2'30" TKO

第2試合 フェザー級 3分2R
○高橋亨汰(伊原道場本部)
×深水康弘(トーエルジム)
判定2-0 (20-19/20-19/19-19)

第1試合 54kg契約 3分2R
○皆川祐哉(藤本ジム)
×渡辺 亮(武風庵)
判定3-0 (20-19/20-19/20-18)

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