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大月晴明、蘇我英樹との5R真っ向パンチ勝負を制す:5.17 後楽園

WINNERS 2015 2nd
2015年5月17日(日) 後楽園ホール
 全日本キック・Krushで活躍した大月晴明が新日本キックに初参戦。新日本スーパーフェザー級のトップ・蘇我英樹からの直談判を受けて立った大月は、パンチで真っ向勝負を繰り広げ、最大4ポイントの差をつけて判定勝ちした。試合後の談話ではヤスユキとの対戦を熱望し「あいつを日本でKOできるのは俺だけ。KOさせてやらないとあいつも辞めれそうにない」と語った。
  レポート&写真:井原芳徳


第14試合 トリプルメインイベント 61kg契約 3分5R
×蘇我英樹(市原ジム/WKBA世界スーパーフェザー級王者)
○大月晴明(キック スターズ マスクマン/元Krush 60kg級王者、元WPKC世界ムエタイ&全日本ライト級王者)
判定0-3 (宮沢47-49/櫻井46-50/仲47-49)

 大月は1999年に全日本キックでプロデビュー後、小林聡の後を継ぐライト級のエースとして活躍。2008年からK-1、Krushを主戦場とし、3年のブランクを経た後もKrushで板橋寛を破り60kg級王者になる等、41歳になった今も“爆腕”と異名を取る強力なパンチで猛威をふるい、復帰後7連勝と好調だ。
 去年6月と今年4月に純キックルールのNKBで試合をしたが、いずれも実力差が大きく、1分前後でのKO勝ち。13年12月の及川知浩戦はシュートボクシングルールのため、本格的な相手との純キックルールの試合は07年10月の全日本キックでの山本真弘戦にまで遡る。
 蘇我はインタビューでも語った通り、1月に大月に直談判して対戦決定。決まった時は「目の中に燃える炎が見えていました」といい、12年1月の駿太戦以来となる日本人大物との対決でモチベーションは非常に高い。



 試合は1Rからその蘇我の気迫、受けて立った大月の心意気がぶつかり合う好勝負に。大月がいつものように上下に手を大きく広げる独特の構えをすると、場内はどよめく。大月が重みのある右フック、右ボディを当てて先手を取るが、蘇我も左ストレートをお返し。試合はそこから真っ向勝負のパンチ戦となり、大月がパンチの連打で一気に蘇我を追い詰める。後退の続いた蘇我も終盤反撃するが、大月はブロック。攻撃の正確さで上回る大月がポイントを先取する。



 2Rも大月が時折構えをスイッチしながら、左ボディを当てつつ、顔面にもパンチをつなげ攻勢。蘇我は1Rのように連打をまとめる場面も作ることができず、守勢が続く。
 だが3Rは大月が右ボディを当てた直後に蘇我が左フックをお返しし、大月の動きを止め反撃。その後はパンチのクリーンヒットは減るものの、右ローを随所でうまく当てる。大月のパンチのヒットは減り、若干印象が悪い。



 とはいえ大月のダメージは小さく、4Rに入るとサウスポーからの左ジャブの連打をきっかけに、左膝蹴り、左ハイも当てて再び攻勢に。蘇我は鼻血を出して苦しそう。大月がパンチの合い打ちでバランスを崩したところで蘇我が攻め込み、ロープに詰めてパンチを連打すると、蘇我の応援団から大声援が飛ぶ。大月は少し苦しそうな表情を見せるが、決定打はもらわず、終盤にかけて反撃する。



 最終R、大月が右手を突き出してロープを背にし、左ローを放つと、蘇我が一気に前に出てパンチを連打するが、大月はコーナーを背にしながらブロックして耐える。中盤以降は右ジャブ、右アッパー等を正確に叩き込み、蘇我をひるませ反撃する。
 結局、フルラウンドの乱打戦とはなったものの、攻撃と防御の両面での精度で上回った大月がポイントで差をつけ判定勝ち。蘇我は敗れたが、全力を出し切れたことに満足した様子で、笑顔を浮かべていた。



◆大月「さすがチャンピオンですね。気持ちは全然向こうが上ですよ。1R倒せると思ったんですけどね。目が回ってたんで、早いラウンドかな?って。得意の右フックを打ったんですけど、思ったよりも反撃してきて驚きました。
(パンチは手ごたえがあった?)見てわかるじゃないですか?この俺の疲労度を。余裕ぶってるだけじゃないですか(笑)。ギリギリですよね。肘もあるから試そうとも思いましたけど、やっぱり自然に行かないと当たらないものですね。カウンター主体になっちゃったかな。ただまあ、打ち合ったんで、盛り上がったと思うですよね。どうでした?(『湧いてました』という声に)良かった(笑)。
(蘇我のパンチは?)正直、効いた、怖いなってのは無かったです。(ブロックした場面は?)あれは全然(大丈夫)。レフェリーの人は全部見てわかってるんで。ずっと打たれているのはダメなんで、時折反撃して。試合はコントロールしてたんで。ただ、5Rはもっと行かなきゃいけないのは反省ですね。勝ってると思っちゃって、メインとしてはダメかな。スタミナあったんでもうちょっと行けたかな。
(4Rあたりが一番キツそうに見えました)キツいというか『休め』という指示があったんで。もう僕41なんで、若い奴と張り合えとは(セコンドも)言わないんで。ただ5Rに向けてスタミナ残しました。効いたとかヤバいとかは無かったです。
(新日本はアウェーだったと思うんですが?)アウェーというか、みんな、スポーツマンシップでいい人たちなんで、そんなの無いですね。関係ないと思いました。向こうの会長さんとかも凄いいい人ですし、凄く気持ちよく試合させてもらって、いい試合できたと思います。結果的に判定で勝ったけど、ダウンも取ってないし、ドローでもいいぐらいかなと思ってます。
(今後は?)考えてなかったですよ。とりあえずこの試合に集中してたんで。ただ、他の人にも言ってるんですけど、ヤスユキ選手とやりたいんで。あいつを日本でKOできるの俺だけだと思っているんで。KOさせてやらないとあいつも辞めれそうにないんで、どっかでやらせてもらえればな、って。問題ならないようなところで、誰が協力してくれる方がいればお願いします。(時期的には?)今年中です。激しく書いておいてください。『大月がKOするって言ってた』って。よろしくお願します」

◆蘇我「負けたのは悔しいんですけど、勝ち負けよりもこの試合を楽しみたいというのが一番にあって、ビビるようなスタイルじゃなくて、ガチンコでやれたから。なおかつ打ち合えて俺も倒れなかったんで、あんだけの爆腕を食らっても。負けたけど自信にもなりました。よく大月さんも試合を受けてくれて。僕がデビューする前から全日本キックでチャンピオンで、この人ほんと凄いなって思って見てたんで、感謝しかないですね。この試合は一生の宝です。試合中の緊張感が楽しかったし、緊張感で負けたら見合っちゃうじゃないですか。見合っちゃったら大月さんに失礼だし、俺が1R倒れちゃったらそれはそれで失礼だし。ダウンせず判定まで行けたのは良かったです。気持ちよく戦えました。ありがとうございます」


第13試合 トリプルメインイベント ISKAムエタイ世界バンタム級(55kg)ランキング査定試合 3分5R
○志朗(治政館ジム/ランシットスタジアム認定インターナショナル・バンタム級王者)
×ネスター・ロドリゲス [Nestor Rodriguez](スペイン)
4R 0'57" KO (右ミドルキック)

 ISKA推薦のロドリゲスは37戦26勝(10KO)10敗1分。タイのラジャやルンピニーでも多数試合経験があるという。1R、両者ともミドルなど蹴り主体の静かな攻防。ISKAルールはマスト判定だが、ポイントの配分が難しい内容だ。
 だが2Rに入ると志朗の右ロー、左インローが早くも効き目を発揮。右ミドルも絡め、ロドリゲスを追い詰める。3Rも同様に志朗がローを執拗にヒット。ロドリゲスは時折スイッチしたり、首相撲を仕掛けてきたりするが、志朗は難なく対処する。



 4Rも志朗がローを効かせた後、コーナーに後退したロドリゲスに対し、つま先で突き刺すように右ミドルをボディにクリーンヒットすると、ロドリゲスはうずくまったまま立ち上がれなくなり、志朗のKO勝ちとなった。


第12試合 トリプルメインイベント 日本フライ級タイトルマッチ  3分5R
×HIROYUKI(藤本ジム/王者)※初の防衛戦
○麗也(治政館ジム/1位)
5R 1'50" KO (右ストレート)
※麗也が新王者に

 19歳の両者はアマ時代含め5度対戦し、最初3試合は引き分けだったが、昨年8月の日本フライ級王座決定戦でHIROYUKIが勝利。HIROYUKIは2月のNJKFでNJKF王者のニモに判定勝ちし、国内トップクラスの実力を印象付けた。麗也はタイでの試合も経験し、最近はTRIBE TOKYO M.M.Aでのフィジカルトレーニングにも重点を置き、リベンジに向け準備を整えた。
 1R、HIROYUKIが前後左右に細かく動いて距離を作り、右ロー、右ストレートを的確にヒット。麗也は受けに回って手数が乏しい。だが2Rに入り圧力を強めると、パンチのヒットを増やし、左右のミドルや右ローも当てて反撃。HIROYUKIはパンチの空振りが目立ち始める。



 3RはHIROYUKIも序盤こそペースを取り戻し、パンチの打ち合いで当てる場面もあったが、麗也の右ローをもらうと少しずつ勢いが落ち、麗也は左右のミドル、ローを終盤にかけてまとめ好印象を残す。
 4Rは麗也が右のボディフックと膝蹴りを効かせ、HIROYUKIは後退。HIROYUKIはバッティングで苦しむ場面もあったが、レフェリーに休憩をもらえない不運も重なり、麗也のボディ狙いの攻めでその後も後退を続ける。
 そして最終ラウンド、後のないHIROYUKIは左の縦肘、右ストレートなどを振るって必死に前に出るが、麗也は落ち着いてさばくと、ロープを背にしながら不意打ちの左ハイキックをHIROYUKIを首筋にクリーンヒット。HIROYUKIは大の字でダウンする。HIROYUKIは立ち上がったものの足元がおぼつかず、最後は右ストレートをもらった後にスタンディングダウンを宣告され、そこで気が抜けたか?膝から崩れると立ち上がることができなくなり、麗也のKO勝ちとなった。



 ベルトを巻いた麗也は涙を流し「新日本のベルトを取ったからには、フライ級とスーパーフライ級でもいいんで、他の団体の強いのとやって、この階級で自分が日本一と証明したいです」とアピールした。




第11試合 セミファイナル 55kg契約 3分3R
○瀧澤博人(ビクトリージム/日本バンタム級王者)
×ビアソッド・INAKAMURA(タイ)
2R 1'40" KO (右飛び膝蹴り)

 昨年10月に王者となった瀧澤が初めてタイ人と対戦。相手のビアソッドは22歳で、INAKAMURAとはスポンサーについている小岩のタイ料理店だ。ビアソッドは開始すぐから右ミドル、膝、肘で一気に攻めてくるが、瀧澤はリーチ差を生かして距離を作ると、右ローを効かせ、伸びのある右ストレートでビアソッドをのけぞらせる。2Rには左ジャブの連打を決めてみせると、相手の意表を突く右の飛び膝をアゴにクリーンヒットして、ビアソッドを大の字にノックアウトしてみせた。
 試合後の瀧澤は「いつでも世界に挑戦できる準備ができています。日本タイトルの防衛戦、正直興味ありません。僕は世界に向けて歩き始めています」と話し、江幡兄弟や志朗に続く考えを示した。




第10試合 58kg契約 3分3R
×拳士浪(治政館ジム/日本フェザー級3位)
○石原將伍(ビクトリージム/日本フェザー級4位)
判定0-3 (櫻井28-29/仲28-29/和田28-29)

 石原は昨年、元NJKF王者の阿羅斗にも勝っている22歳の成長株。1R、左ジャブからの右ストレートを度々決め、右肘打ちでダウン気味に拳士浪をスリップさせ攻勢。2Rもパンチの連打でコーナーに拳士浪を追い詰める場面を作る。石原に膝とミドルを効かされて3Rは失速したが、耐え切り判定勝ちした。


第9試合 62kg契約 3分3R
×永澤サムエル聖光(ビクトリージム/日本ライト級2位)
○狂平(武勇会/INNOVATIONスーパーフェザー級1位、元WBCムエタイ日本&INNOVATION同級王者)
判定0-2 (櫻井29-30/宮沢29-30/仲29-29)

 1Rはロー、ミドル主体の攻防で、受けに回り手数で劣った狂平だったが、2R中盤から圧力を強めて右肘を連続で当てると流れをつかみ、終盤には右ストレートを連続で当てて攻勢に。3Rは右肘、ミドル、ボディ狙いの膝、右ストレートで何度か永澤の動きを止め、差を見せつけ勝利した。




第8試合 59kg契約 3分3R
△櫓木淳平(ビクトリージム/日本フェザー級6位)
△闘ふ神主 櫻木崇浩(武勇会/INNOVATIONフェザー級5位)
判定0-1 (29-29/29-28/29-30)

第7試合 63kg契約 3分3R
×春樹(横須賀太賀ジム/日本ライト級4位)
○直闘(治政館ジム)
判定0-3 (28-29/28-29/29-30)

第6試合 69kg契約 3分3R
○MASATO(治政館ジム/日本ウェルター級4位)
×変わり者(東京町田金子ジム)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第5試合 バンタム級 3分3R
○海彦(伊原道場)
×山野英慶(市原ジム)
2R 1'16" TKO (レフェリーストップ:右腕の負傷)

第4試合 62kg契約 3分3R
○和己(伊原道場)
×梅木裕介(トーエルジム)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)

第3試合 ライト級 3R2R
○古川真司(伊原道場新潟支部)
×鼓太郎(拳伸ジム)
判定3-0 (30-28/30-29/30-28)

第2試合 55kg契約 3分2R
×田中亮平(市原ジム)
○皆川裕哉(藤本ジム)
判定0-3 (19-20/19-20/19-20)

第1試合 62kg契約 3分2R
×龍斗(横須賀太賀ジム)
○林 端紀(治政館ジム)
判定0-2 (19-20/19-19/19-20)

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