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志朗、宮元啓介に判定勝ち。重森陽太×大田原友亮はドロー:1.12 後楽園

WINNERS 2014
2014年1月12日(日) 後楽園ホール
 バンタム~スーパーバンタム級の若手有望株による2カードが高い注目を集めた今大会。治政館の20歳・志朗は、WBCムエタイ日本&INNOVATION王者の21歳・宮元啓介とほぼ互角の攻防を繰り広げ判定勝ち。日本バンタム級王者の18歳・重森陽太は、タイ在住の17歳・ユウ・ウォーワンチャイ [大田原友亮] と見ごたえある蹴りの攻防の末ドロー。どちらも期待通りの好勝負となった。
  レポート&写真:井原芳徳


第13試合 ダブルメインイベント 54kg契約 3分5R
○志朗(治政館ジム/ランシットスタジアム・インターナショナル・バンタム級王者)
×宮元啓介(橋本道場/WBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーバンタム級王者)
判定3-0 (深瀬49-47/杉江49-48/ナルンチョン49-48)

 志朗は2012年5月に江幡塁との日本バンタム級タイトルマッチで引き分けて以来の日本人との対戦。昨年8月の有明大会ではラジャダムナン・バンタム級2位のタイ人選手を破り、タイのランシットスタジアムが認定する王座を獲得した。宮元は9月に波賀宙也と引き分けてWBCムエタイ王座を防衛して以来の試合だ。志朗は20歳、宮元は21歳。今後のキック界を担う精鋭同士の注目の一戦だ。



 1R、序盤から志朗が右ローを的確にヒットするが、宮元も右のロー、前蹴り、ミドル、ボディストレートをお返し。2Rも執拗に志朗が右ローを当てるものの、宮元はバランスを崩さない。ローをもらった直後に左のボディフックや左ハイををお返しし、右のミドルも腕と脇腹に巧みに散らす。
 3Rも志朗は右ロー主体。宮元をなかなか崩せいないものの、志朗は右ストレート、左ミドルを織り交ぜる頻度が上がり、全般の手数では若干上。宮元もこれまで同様左ボディや右ミドルを当てつつ、首相撲の展開になれば膝蹴りをヒット。昨年の炎出丸戦、波賀戦で首相撲で苦しんだ教訓が生きている。



 4Rもお互い同様の技を出す展開が続くが、宮元のミドル、首相撲からの膝蹴りをもらっているうちに、志朗のほうが少し疲れて来た様子を見せ、ロープ際に詰められる時間が長くなり、手数も低下。空振りになったりブロックされてしまうものの、宮元が回転系の蹴りの大技を多用し攻勢を印象付ける。
 5Rも同様で、宮元が組んでの膝、ミドルを手数多く当て優勢。4Rよりも宮元が攻め込む時間が長くなる。終盤にはこれもクリーンヒットにはつながらないものの、回転系の技を多用して志朗を追い詰める。



 宮元の優勢で試合が終わったものの、ジャッジは3者とも志朗の3Rまでのローキックの手数の多さを評価し、志朗の判定勝ちに。宮元は裁定に首をかしげリングを下りた。確かに志朗のほうが3Rまで手数は多かったが、大差というほどではなく、宮元はローをもらって動きが止まる場面はほとんど無く、攻撃も返していた。10-9と明確に差をつけるようなラウンドがここまで並ぶとは思えない試合だった。
 とはいえ、志朗は初の他団体の強豪との対戦で、ほぼ互角に渡り合ったのは確か。試合後のコメントで「腰を痛めてたんで全然練習できなかった」と明かしており、本調子ならもっと強さを発揮できる選手だ。「強い選手とやっていきたい」「スーパーバンタムでも行けるなって思いましたね」とも話しており、今後、他のバンタム~スーパーバンタムの国内強豪との対決をもっと見てみたいと思わせる試合だった。

◆志朗「(宮元と戦ってみた感想は?)想像してた通りの強さでしたね。相手、スーパーバンタムじゃないですか?体格で負けてるかと思ったら同じぐらいだったんで、そこで安心できましたね。
(だいぶ右ローを打ってましたが?)狙ってましたね。何試合か映像見ても全くカットしてなくて。でも効かないみたいですけどね、橋本道場は。でもポイント的に当てれば勝てると思うので、狙ってましたね。
(相手の攻撃の感想は?)そんなに重くなかったですね。江幡選手のほうが重かったです。
(終盤攻め込まれましたが?)腰を痛めてたんで全然練習できなかったんで。(いつから?)ランシット(王座戦)の前からですね。(6月に)ラジャダムナンでやった時にギックリ腰になっちゃって。8月から試合してないのもそうですね。
(終わった時点で判定はどう予想しましたか?)ローを当ててたし、打ち合いでもちゃんと当たってたんで勝ったとは思いましたね。
(他団体王者を破り、今後については?)54kgでやれる人なら誰でもいいです。とりあえず腰を治してですけど、ベルトより強い選手とやっていきたいですね。今回、宮元選手のレベルがわかったので、スーパーバンタムでも行けるなって思いましたね」

◆宮元「内容的には正直勝ってるのかなって思ったんですけど、やっぱりアウェーなんで圧倒的な差が無いと勝てなかったのかな、ってのはありますね。それでも志朗選手は強いから、結果が全てなんで、しょうがないかなって受け止めて。新たに課題も見つかったんで、それを克服して、また一つ強くなっていけたらいいなって思いますね。
(ポイントを取られたと思うのはどの辺?)やっぱローじゃないですか?ちょっともらい過ぎたかな。あとは自分が勝ってたかな。全然(ローは)効いて無かったけど、見方によってはポイントで取られちゃうのかな、ってのはあります。圧力かけたのは自分のほうですけど、相手のかわし方やいなし方がうまかったですね。
(苦手な首相撲が克服できていた印象ですが?)そうですね。首は今回結構やったんで、もう大丈夫かなと思いました。
(負けとドローが4試合も続いてる状況については?)勝利には恵まれてはないんですけど、今回は内容的には良かったかな?って。先輩の(加藤)竜二さんや町田(光)さんからも『ここは前回よりできてたよ』って言われた部分では成長できたので良かったですね」


第11試合 セミファイナル 54.5kg契約 3分3R
△重森陽太(伊原道場稲城支部/日本バンタム級王者)
△ユウ・ウォーワンチャイ [大田原友亮](B-FAMILY NEO/UKF日本フライ級王者)
判定1-1 (深瀬29-29/杉江30-29/ナルンチョン29-30)

 志朗×宮元同様、18歳の重森と17歳のユウによる対決も、今後の日本の軽量級キックを担う選手同士の注目対決だ。ユウは日本とタイを又にかけて活躍し、昨年8月にはMAキックに乗り込みMA日本バンタム級王者の大野貴志に判定勝ちしている。重森は昨年10月に王者となったばかりで、プロ10戦8勝(5KO)2分と負け無しだ。



 1R、ユウが開始すぐから重みのある左ミドルをヒットさせ、その後も時折スイッチしつつ左右のミドルとローを当てるが、重森も随所で右ローをお返し。手数ではユウが若干上だが、まだお互い慎重な様子だ。
 2Rに入ると、重森が177センチの長身を生かした右の前蹴りで序盤から度々ユウを吹き飛ばし先手を取る。だがユウは次第に自分の距離を作り、右ロー、左ミドル、左ハイのヒットをじわじわと増やして挽回する。



 3Rも重森が序盤に右ストレートでユウをひるませて先手を取るが、ユウは次第に回復し、左ミドル、ハイのヒットを増やし、蹴り足をつかんでの崩しでも好印象を残す。
 裁定は判定に委ねられ、三者三様のドロー。両者とも確実にポイントを取ったと言えるラウンドの無い内容だった。お互いダメージの溜まりかけてきたところで終わったため、5R制での決着戦を期待したい。




第14試合 ダブルメインイベント 60kg契約 3分5R
○蘇我英樹(市原ジム/東洋スーパーフェザー級王者)
×黄 昌煥 [ファン・チャンファン](韓国/天下ジム/大韓ムエタイ協会フェザー級王者)
判定3−0 (50-46/50-46/50-46)

 キック戦績18戦13勝5敗のファンに対し、蘇我が1R序盤から右ローを効かせ主導権。途中、左頬をカットしたものの傷は浅く、終盤には左フックをクリーンヒットさせてファンをひるませる。2R以降も右ロー左フック、左ボディフックを何発も当て続けファンを圧倒。打たれ強いファンからなかなかダウンを奪えず、5Rは攻め疲れてしまったもの、最後まで危ない場面を作らず完勝した。


第12試合 セミファイナル 63kg契約 3分3R
○石井達也(藤本ジム/日本ライト級王者)
×ワチャラレック・オークワンムアン(タイ/ルンピニー・スーパーライト級6位、ラジャダムナン9位)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 昨年はKING皇平、ハチマキという他団体のトップ勢に勝利した石井が、タイの現役ランカーとの試練の一戦。1Rは右のミドル、肘、膝を度々もらい劣勢が続いたが、2Rに入るとワチャレックは疲れを見せ始め失速。その隙を逃さず石井がパンチをコツコツと効かせ、終盤に左ストレートをクリーンヒットしダウン寸前まで追い込む。3Rもクリンチを繰り返すワチャレックに何発もパンチを当て圧倒し逆転勝ち。石井が見事チャンスをものにした。


第10試合 73kg契約 3分3R
○斗吾(伊原道場/日本ミドル級2位)
×クンタップ・ジャルンチャイ(タイ/元WMC世界ウェルター級王者、元M-1スーパーウェルター級王者)
3R 1'20" KO (右フック)

 斗吾は昨年10月にゲンナロンを1R KOし、今回はゲンナロンのウィラサクレック時代の同僚のクンタップと対戦。ミドルキックの応酬が続き、2Rからクンタップの蹴りのヒットが増えて優勢となったが、ラウンド終了間際に斗吾の右ストレートがクリーンヒット。ゴングとほぼ同時にクンタップは膝をつく。レフェリーは手を左右に振り、ダウンでは無いと判断したかに見えたが、その後撤回しダウンを宣告。レフェリーの曖昧な判断で場内が騒然となる。結局、クンタップはこのダメージが尾を引き、3Rに入って斗吾が右フックをクリーンヒットさせクンタップを大の字にKO。残念なレフェリングに水を差されたが、斗吾の戦いぶりは見事で、大会MVPにあたる武田幸三賞を授与された。


第9試合 58kg契約 3分3R
○拳士浪(治政館ジム/日本フェザー級3位)
×葵拳士郎(マイウェイジム/INNOVATIONスーパーフェザー級5位)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)


第8試合 59kg契約 3分3R
○TATSURO(ビクトリージム/日本フェザー級5位)
×呉 相林(韓国)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
※2R右ミドルキックで呉に1ダウン


第7試合 53.5kg契約 3分3R
○HIROYUKI(藤本ジム/日本フライ級1位)
×金山幸太(アツキムエタイジム)
判定3-0 (30-25/30-25/30-23)
※2R左ハイキックで金山に1ダウン、3R右膝蹴りで金山に2ダウン


第6試合 フライ級 3分3R
○泰史(伊原道場/日本2位)
×悠斗(東京町田金子ジム/NJKF 3位)
2R 2'41" KO (右飛び膝蹴り)


第5試合 バンタム級 3分3R
×古岡大八(藤本ジム/日本3位)
○瀧澤博人(ビクトリージム)
2R 2'54" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる左頬のカット)

第4試合 フェザー級 3分3R
×三木雄亮(治政館ジム/日本8位)
○大河原誠也(ビクトリージム/日本10位)
2R 1'46" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額と左まぶたのカット)

第3試合 ライト級 3分2R
○興之介(治政館ジム)
×増田侑也(マイウェイジム)
判定3-0 (20-19/20-19/20-19)

第2試合 フェザー級 3分2R
○櫓木淳平(ビクトリージム)
×布施木将人(藤本ジム)
判定3-0 (20-19/20-19/20-19)

第1試合 ヘビー級 3分2R
△栗本靖史(宮川道場)
△怒火鞭 [ドカベン](MTOONGジム)
判定0-1 (20-20/20-20/20-20)

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