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ラジャダムナンW王座戦、江幡塁はKO負け、睦は判定負け:9.16 後楽園

TITANS NEOS XIV
2013年9月16日(月/祝) 後楽園ホール
 双子の江幡兄弟が揃ってムエタイの2大聖地の1つ・ラジャダムナンスタジアムの王座に挑戦。2度目の挑戦となる兄・睦(むつき)は、兄弟そろって一度勝利しているフォンペートとのバンタム級王者決定戦に臨んだが、膝蹴りとミドルをもらい過ぎ判定負け。初挑戦の弟・塁(るい)は、スーパーバンタム級王者・スラチャイの強烈な膝蹴りでマットに沈んだ。
  レポート&写真:井原芳徳


第14試合 ラジャダムナン・スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)
○スラチャイ・シースリヤンヨーティン(タイ/王者)
×江幡 塁(伊原道場/9位、日本バンタム級王者)
4R 2'12" TKO (3ダウン:ボディへの膝蹴り)
※スラチャイが初防衛

 双子の江幡兄弟の弟・塁はラジャダムナン王座初挑戦。スラチャイは最近にペットシーニン・スワンアーハーンピークマイを破って王者になった選手で、江幡兄弟と同じ22歳だ。戦績72戦49勝(3KO)19敗4分で、4月のMAキックで階級が上の秋元皓貴と戦い判定負けしている。だが得意の首相撲からの膝蹴りで秋元を追い詰めた。今回は本来の階級で、しかも防衛戦ということで、さらにパワーアップした姿を見せる。



 先手を取ったのは塁だった。開始すぐ、左の奥足狙いのローを的確に当て、右のボディフックも叩き込み、1R終盤の縦肘の応酬でも、スラチャイの額を腫れさせる。2Rも塁は左の奥足ローを効かせ、パンチ、肘も駆使。スラチャイは攻撃を出せない。足のダメージが溜まり、ラウンドインターバル中はセコンドに抱えられて戻るほどで、表情も曇っている。この時点でスラチャイは「相手のローキックが強くて、どう戦ったらいいんだ?と茫然とした状態になりました」と試合後のコメントで明かしている。



 3R、スラチャイは得意の首相撲の展開に持ち込もうとするが、ダメージの無い塁は逆にスラチャイをマットに崩してみせる。そして為す術の無くなったスラチャイの動きを右ストレートで止めると、ロープに詰めてパンチラッシュ。場内は大歓声に包まれる。だが塁はパンチが雑になってしまい、スラチャイのブロックを崩すことができず。耐え切ったスラチャイは、攻撃で息を出しきった塁を下がらせ、左の膝蹴りをボディに叩きこむ。するとこれが効き目を発揮。肋骨を痛めたか?前半の攻勢が嘘のように塁は後退し、スラチャイの首相撲に捕まってボディ狙いの膝とパンチをもらい続ける。



 結局この攻撃が決め手となり、4Rもスラチャイが膝蹴りで塁を圧倒。序盤は耐えた塁だが、次第にスリップするようになり、表情も青ざめる。そしてスラチャイが両腕で完全に塁の首をロックオンすると、ボディに勢いたっぷりに左右の膝を叩きこみ、ついに塁はダウン。塁はなんとか立ち上がったものの余力は無く、その後はスラチャイが膝蹴りでダウンを立て続けに奪いTKO勝ち。ムエタイの怖さを存分に見せつける逆転劇だった。



弟・塁のKO負け直後、後方で試合を見ていた睦がリングサイドまで駆け寄った
◆塁「まだまだ自分たちの実力が足らなくて、タイ人のベルトに届かなかった。それだけですね。もう一度皆さんと一緒に前に進んで、二人でタイトルマッチやってベルト取りたいと思います。まだまだあきらめていません。(首相撲で組まれるのは想定していた?)想定していたんですけど、まだまだ練習不足でした。(3Rのチャンスに攻めきれなかったのは?)そうですね(苦笑)。ちょっと興奮し過ぎましたね。あそこで自分たちの狙ってたベルト、あと少しでつかみかかったところで脳裏に浮かんで、つい倒してやろうと。いつもだったらもう少し細かくまとめたと思うんですけど」



第13試合 ラジャダムナン・バンタム級王者決定戦 3分5R(インターバル2分)
○フォンペート・チューワッタナ(タイ/5位)
×江幡 睦(伊原道場/6位、日本フライ級王者)
判定2-1 (48-47/49-48/47-48)
※フォンペートが新王者に

 3月のマーナサック・ピンチャイ戦以来、ラジャダムナン2度目の挑戦となる兄・睦は当初、チャーンクリット・オー・ピモンシーの持つ王座に挑戦予定だった。しかし、2010年に睦がダウンを奪って3R判定勝ちし、塁も7月に3R KO勝ちしているフォンペートとの王者決定戦に変更された。カード変更時点では理由が不明だったが、今大会のパンフレットで、ラジャダムナン勢を招聘しているプロモーターのチューチャルーン・ラウィーアラムウォン氏が経緯を説明している。それによると、チャーンクリットのマネージャーが、今回の防衛戦決定後、8月26日のラジャダムナンでのノンタイトル戦への出場を希望。タイの法律では3週間以内の間隔で試合ができないことから、チューチャルーン氏が8月26日の試合を欠場するよう説得したが聞き入れられず、9月16日に日本で王座戦を予定通り行うため、チャーンクリットは王座を剥奪され、フォンペートとの王座決定戦になった。



 過去の江幡兄弟との戦績から考えれば睦の勝利は固いと思われそうだが、今回はベルトの懸った試合。フォンペートの根性も以前の試合とは違う。1R開始すぐから睦が左右のローを連打し、パンチと肘のラッシュも仕掛けるが、フォンペートは表情を崩さず。右ミドルを随所でお返しし、首相撲に捕まえると膝蹴りを当てる。1Rは睦が手数差で確実にポイントを取る内容だったが、2Rからはフォンペートの膝、ミドルのヒットが増え、判定の割れやすい内容に。3Rにはフォンペートが首相撲からの崩しも2度決め、印象を良くする。



 こうなると流れは完全にフォンペート。4Rはフォンペートの首相撲につかまり続ける時間が長くなり、睦は口を開いて疲れた様子を見せる。左右の前蹴りを連打でもらって後退してしまう場面もあり、確実にポイントを取られる内容だ。5Rは睦も必死でパンチで前に出るも、フォンペートは中盤にしっかり膝、ミドル、前蹴りを当てて印象を良くし、残り1分はリング内を回って逃げ切りに成功。判定は割れたものの、ムエタイ流のポイントの取り方を熟知したフォンペートを睦は攻略できず、ラジャ2度目の挑戦も黒星に終わった。

左が睦、右が塁

◆睦「すみませんでした。不甲斐ない試合で。皆さんの期待に応えられなくて。僕たちの弱さだと思ってるんで。何も言うことは無いですね。相手もいい選手でしたし、自分の力を出せなかったのは自分の弱さですし。また挑戦したいと思います。(3Rから相手の距離になったが?)そうですね。倒したいという焦りで狙いすぎたのもあると思います。

◆フォンペート「相手は肘とローが強かったですが、膝蹴りで上回ることができました。前回負けて、練習も一杯してきましたし、前回は3Rでしたので、5Rだと違う展開になります。この間の試合も見ていましたし、僕が攻略するなら膝だと思っていました。(終わった時点で自己採点は?)勝ったと思いました。」


第12試合 ヘビー級 3分3R
○松本哉朗(藤本ジム/日本ヘビー級王者)
×大治ZLS(チームゼロス/J-NETWORKヘビー級3位、RISEライトヘビー級6位)
判定3-0 (櫻井30-27/秋谷29-27/中村30-27)
※3R右ストレートで大治に1ダウン

 大治は7月の後楽園で新日本に初参戦し、ヘビー級ランカーの嚴士鎔に1R TKO勝ち。その実績が評価され王者・松本との試合に抜擢された。1R、矢継ぎ早に放たれる松本の左右のミドル、ロー、右ハイに苦しんだが、2Rに入ると大治がローからパンチの連打につなげるパターンで松本を追い詰める場面を作る。だが3R、松本は開始すぐから左右のミドルの連打で先手を取り、パンチの打ち合いでカウンターの右ストレートをクリーンヒットさせダウンを奪う。その後、大治がパンチの打ち合いで挽回して観客を盛り上げたが、松本は逃げ切り判定勝ち。王者の威厳を保った。




第11試合 63kg契約 3分5R
○石井達也(藤本ジム/日本ライト級王者)
×ハチマキ(PHOENIX/REBELS-MUAYTHAIライト級王者)
判定2-0 (櫻井49-48/和田49-48/中村49-49)

 サウスポーの石井が左ミドル、オーソドックスのハチマキが右のミドルやボディストレートをうまく当てる展開が続いたが、2R途中からハチマキが首相撲で石井を捕まえ膝を連打すると、石井は対応できない。3Rは捕まり続けた石井だが、4Rは左ミドル、左ストレートのヒットを増やして反撃。5R、お互い五分と判断したか?序盤からミドル、パンチを激しく打ち合う。終盤には石井の肘でハチマキが右まぶたをカット。結局4R以降の巻き返しが光り、辛うじて石井が判定勝ちしたものの「納得いかない内容で反省しないといけない」とマイクで語った。




第10試合 58.5kg契約 3分3R
○兼子ただし(伊原道場/日本フェザー級2位)
×デンサーラカーム・シットサイトーン(タイ)
1R 2'27" KO

第9試合 52.5kg契約 3分3R
×松崎公則(STRUGGLE/WPMF日本スーパーフライ級王者)
○泰史(伊原道場/日本フライ級3位)
1R 2'31" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる右まぶたのカット)

 泰史は昨年10月にデビューし、4戦4勝と好調の21歳。松崎の出鼻をくじくように、開始すぐからパンチのラッシュでダウン寸前まで追い詰める。松崎も左のインローをコツコツとお返ししていたが、泰史はお構いなしに前に出続けて、右肘で松崎のまぶたをカットし試合終了。他団体王者狩りに成功した。




第8試合 63kg契約 3分3R
×ジョニー・オリベイラ(ブラジル/トーエルジム/日本ライト級1位)
○春樹(横須賀太賀ジム/日本ライト級8位)
判定1-2 (29-30/30-28/28-29)


第7試合 ミドル級 3分3R
○斗吾(伊原道場/日本ミドル級2位)
×青木克眞(トーエルジム/日本ミドル級8位)
1R 1'08" KO (左フック)


第6試合 ミドル級 3分3R
△ショーケン(山田ジム/日本ミドル級3位)
△本田聖典(伊原道場新潟支部/日本ミドル級7位)
判定1-0 (30-29/29-29/29-29)

第5試合 フェザー級 3分3R
○拳士浪(治政館ジム/日本フェザー級3位)
×池野 翔(TEN CLOVER GYM/J-NETWORKスーパーバンタム級9位)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)


第4試合 ライト級 3分3R
○福岡達也(治政館ジム/日本ライト級4位)
×羽立宏孝(伊原道場稲城支部/日本ライト級6位)
3R 0'18" KO (パンチ)

第3試合 ライト級 3分2R
×和己(伊原道場)
○永澤サムエル聖光(ビクトリージム)
2R 1'39" KO (パンチ)

第2試合 フェザー級 3分2R
○布施木将人(藤本ジム)
×レッガラー鉄(ヨックタイジム)※竹内賢一(TEN CLOVER GYM)から変更
判定3-0 (19-17/19-17/19-17)
※1Rパンチでレッガラーに2ダウン

第1試合 63kg契約 3分2R
○梅木裕介(トーエルジム)
×川崎みつや(山田ジム)
判定3-0 (20-19/20-19/20-19)

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