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武田幸三、佐藤嘉洋とのガチンコエキシで幕

FINAL 武田幸三 引退記念興行
2010年5月16日(日) 後楽園ホール
 昨年10月のK-1のアルバート・クラウス戦で引退した武田幸三が、ホームリングの新日本キックで引退エキシ。一度も戦ったことのない佐藤嘉洋との華やかな顔合わせだったが、武田の希望で実戦さながらの内容に。佐藤の左ハイと右ボディで2度のダウンを喫しながらも、武田は最期まで佐藤に立ち向かった。
  レポート&写真:久保与志


第10試合 メインイベント 武田幸三引退エキシビジョンマッチ 3分1R 
─武田幸三(治政館/元ラジャダムナンスタジアム・ウェルター級チャンピオン)
─佐藤嘉洋(名古屋JKF/K-1 MAX '08世界3位、'06 '07日本王者)
勝敗無し

 武田の引退エキシのリングサイドには、K-1の谷川貞治イベントプロデューサー、角田信朗競技統括プロデューサー、SRCの三崎和雄、泉浩、ボクシングの内藤大助、角界から玉ノ井親方(元大関栃東)といった幅広い格闘技界の面々が顔を並べる。

 開始すぐ、武田が左右のフックを振るって前に出るが、佐藤はこれを冷静にブロックしてディフェンスすると、右ロー、左ミドル、ボディを交えたパンチの連打と鋭い攻撃で武田を追い詰めていく。さらに佐藤は強烈な右テンカオを武田のボディに突き刺すと、下がった武田に左ボディから左テンカオ。コーナーに詰めて左ハイでダウンを奪う。



 立ち上がった武田は必死にローを蹴り返すが、佐藤は全く攻めを緩めず、左右のロー、右ストレート、左ミドルと力のこもった攻撃を見舞っていく。何とか応戦しようとする武田に、佐藤は左ボディから左テンカオのコンビネーションで武田を下がらせると、強烈な右ボディストレートを打ち込み2度目のダウンを奪う。



 かなりのダメージをうかがわせる武田だが、立ち上がるとパンチで前に出て、力を振り絞るように左右のローを蹴りこんでいく。佐藤もこれに応じるようにローを蹴り返し、激しいローの応酬となったところで終了のゴング。1Rながらもエキシビジョンとは思えない激しい戦いを見せた両者に、場内から割れんばかりの拍手が送られた。

 試合後、引退セレモニーに入り、引退試合の相手を務めた佐藤に最初にマイクが渡されると「武田幸三という選手は引退しようがしまいが、僕の中で色気のある、本当に魅力的な選手だと僕は死ぬまでそう思っています。引退試合の相手という大役に恥じないように、武田選手のように決して折れないハートで世界と戦い続けていきたい。武田選手のファンの皆様も、2番目で良いので応援していただけたら有り難いです」と挨拶。

 その後はキックボクシングの生みの親でもある野口修氏、新日本キックの伊原信一代表が熱弁を振るい、最後に恩師である長江国政代表がリングに上がると武田の目に涙が浮かぶ。武田は涙を堪えながらマイクを持つと「皆さん、今日は引退試合に集まってくれてありがとうございました。昨年のK-1でも谷川さんに試合を組んでもらい、角田さんに試合を裁いてもらって引退試合を行いました。当初は引退セレモニーのみの予定でしたが、先生や関係者と話をして、佐藤君とガチでやらせてもらいました。体はボロボロですが、普段の試合前と同じぐらい練習をやってエキシビジョンをやりました。これからは佐藤君が日本のキックボクシングを引っ張って、協会の選手もそれに続いてがんばってくれると思います。もし今世で来世の人生を選ぶことが出来るなら、またキックボクシングの道に進み、治政館の門を叩き、来世もキックをしてみなさんのために頑張りたいと思います。こんな弱い自分をリングに上げ続けてくれ、応援し続けてくれた皆さん、15年間本当にありがとうございました」とファンに向けて最後の挨拶。10カウントのゴングを聞き、鳴り止まないファンの拍手を背にしてリングを後にした。今後は吉本興業に所属してタレント活動をしながら、治政館で後進の指導にあたる。




第9試合 メインイベント 日本ミドル級タイトルマッチ 3分5R
△宮本武勇志(治政館/王者)     
△喜多村誠(伊原道場/1位)   
判定1-0 (石川49-49/シーナ49-48/山根48-48)
※宮本が王座防衛



 圧力をかけながら右ローを蹴っていく喜多村に対し、宮本はカウンターの機会をうかがいながら左ミドルを蹴っていく。2Rも同様の展開が続くが、喜多村が左ミドル、左インローなどけりの数を増やしてやや攻勢を強め、ラウンド終了間際には右ストレートをヒットさせる。
 3R、宮本の左フックで一瞬喜多村の動きが止まるが、すぐにリカバリーして右ローで応戦。喜多村が圧力をかけて詰め、宮本がカウンターを狙う展開が続く。4、5Rは宮本の左フックが徐々に当たり始め、さらに右ストレートで追撃する。喜多村は被弾しつつも、最後まで右ローを蹴って前に出続ける。試合終了のゴングが鳴ると、喜多村は倒立、宮本は腕立てのパフォーマンスで余力をアピールするが、両者決定打に欠いた内容で判定はドローに終わった。




第8試合 セミファイナル 60kg契約 3分3R
△蘇我英樹(市原/フェザー級王者)     
△内田雅之(藤本/フェザー級6位)
判定0-0 (29-29/29-29/29-29)

 左フックで前に出ていく蘇我に対し、内田は距離を取りながら左ミドルを蹴っていく展開が続く。2Rに入ると、内田が距離を掴み始め、左ミドルと前蹴りで蘇我を迎え撃つ。蘇我は蹴りを被弾しつつも前に出続け、ラウンド終了間際に飛び込んでの右フックをクリーンヒット。これでグラついた内田は背中を見せた状態でロープに詰められ蘇我のラッシュを浴びるが、何とか向き直って組みつきダウンは逃れる。3R、ポイントで劣勢と見たか内田が手数を増やして反撃。蘇我もパンチで応戦して互角の攻防が続くが、ラウンド終了間際に内田が右フックから左ミドルを連打して蘇我を下がらせると、バック肘も見せるなど攻勢を印象付けて試合終了。内田が3Rの攻勢でポイントを挽回し、現役王者・蘇我相手にドローに持ち込んだ。


第7試合 68kg契約 3分3R
×緑川 創(藤本/日本ウェルター級王者)
○サムランチャイ・96ピーナン(タイ/元タイ国プロムエタイ協会ライト級王者/ルンピニースタジアムスーパーライト級6位)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)

 1R、緑川はステップインから左右のフックを振るっていくが、サムランチャイはかまわず距離を詰めてプレッシャーをかけると強烈な右ロー。この一撃で緑川の体が大きく流れ、場内からどよめきも起こる。サムランチャイはジリジリと圧力をかけながら強い右ロー、右ミドル。緑川のパンチもスウェーで難なくかわす。
 2R、さらに圧力を強めるサムランチャイは緑川をロープに詰めて左右のミドル。組みの攻防になると、何度も緑川を投げてマットに叩きつける。サムランチャイが組みから投げ倒した際に、バッティングで緑川が左瞼をカットしてドクターチェックが入る。
 3R、逆転のTKOを狙って緑川が右肘を振るっていくが、サムランチャイはこれをかわすとお返しとばかりに右肘で逆襲。さらに痛烈な左テンカオを突き刺し、右ミドルで追撃する。サムランチャイは右ハイ、左右のミドルと蹴りでプレッシャーをかけ続け、力の差を見せ付けて判定で緑川を下した。


第6試合 55kg契約 3分3R
○木暮 智(ビクトリー/バンタム級王者)  
×松下隆義(トーエル/バンタム級6位)
判定3-0 (30-28/30-29/30-29)

 両者サウスポーに構え、積極的に前に出るのは松下だが、小暮も回りながら左ミドルを返していく。一進一退の攻防が続くが、2R中盤あたりから小暮が左ミドルに加え、受け返しのローで上手く松下の足を止めてペースを握り始める。3Rに入ると小暮が完璧に距離を掴み、何度も左ミドルをヒット。松下の逆転狙いの飛び膝も前蹴りなどでスカされ、完全に流れを掴んだ小暮が判定勝ちを収めた。


第5試合 58kg契約 3分3R  
×田中義人(伊原道場/フェザー級7位)
○雄大(治政館/フェザー級2位)
判定0-2 (29-30/30-30/29-30)

 田中が積極的に中に入ってインファイトをしかけようとするが、雄大がブロッキング、前蹴りを駆使してしっかりと防ぎ有効打を許さない。首相撲でも優勢に試合を進める雄大は、2Rに入るとノーモーションの左ハイを再三出して田中を中に入らせず。ラウンド終盤には右ハイ、田中が入ってきたところに左フックを合わせるなど田中に付け入る隙を与えない。3Rも必死に前に出る田中を前蹴り、首相撲で完封した雄大。ジャッジ1名は攻勢とは評価せずに30-30のイーブンだったが、2-0の判定で田中を下した。


第4試合 ヘビー級 3分3R
×中西裕一(チーム・ポーゴ/元DEEP&パンクラスミドル級王者)  
○國吉(治政館/1位)  
判定0-3 (27-29/28-30/28-30)
※3R右ストレートで中西にダウン1

 中西は手数こそ少ないものの、國吉の右オーバーハンドを前蹴り、スウェーなどを駆使して外しつつ、左ミドル、左フックを当てていき、1R終了間際には右肘も見せる。2Rに入ると國吉がローの数を増やし、中西はさらに手数が減ってしまう。盛んに右のパンチを振るう國吉に中西も左フックで迎え撃つが、プレッシャーに押され始め3R終盤にパンチをまとめられて右ストレートでダウン。このダウンでポイントも差がつき、國吉が判定勝利を収めた。


第3試合 バンタム級 3分2R
×薄井将徳(八景)    
○志朗(治政館)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)

第2試合 フェザー級 3分2R
○古谷佑太郎(揚心)   
×平井功剛(トーエル)  
2R 1'01" KO (パンチ連打)

第1試合 フェザー級 3分2R
△KAZUYA(伊原道場)     
△秀彪(横須賀太賀)
判定0-0 (19-19/19-19/19-19)

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