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21歳の新鋭・覇彌斗、前田吉朗から白星。斎藤裕、英国人に完敗:1.29 後楽園

サステイン主催 プロフェッショナル修斗公式戦
2017年1月29日(日) 後楽園ホール
 階級名称がUFC等と同じになって初のプロ修斗公式戦は、若手の台頭が目立つ内容に。広島出身の9戦全勝の21歳・覇彌斗は、55戦目・35歳の前田吉朗を寝技で追い詰め判定勝ち。岡山出身の20歳・青井人は児山佳宏を右フックで1R KOした。一方、フェザー級世界王者の斎藤裕は英国のマイク・グランディのレスリングに手を焼き判定負けを喫した。
  レポート&写真:井原芳徳


第7試合 メインイベント フェザー級(ノンタイトル戦) 5分3R
×斎藤 裕(パラエストラ小岩/修斗世界王者/65.6kg)
〇マイク・グランディ [Mike Grundy](イギリス/チーム・カオボン/65.6kg)
判定0-3 (渡辺28-29/片岡27-30/福田26-30)

 昨年9月のVTJでパンクラス元王者のISAOに判定1-2で惜敗した斎藤が再起戦。対するグランディは8戦7勝(6一本)1敗の29歳。イギリスのBAMMAを主戦場とし、一本は全て1Rで仕留めている。

 1R、グランディは開始しばらくすると、飛び膝蹴りの奇襲。そのままタックルを仕掛けてテイクダウンを奪い、金網に押し込むと、斎藤の立ち上がり際に首に手を回し、極めの強さの片鱗を見せる。齋藤は落ち着いて外すと、金網を背にして立ち上がり、押し込むグランディのボディに左右の膝蹴りを突き刺す。だがグランディはひるむことなく、終盤には再びテイクダウンに成功しハーフガードに。そのまま終了のブザーを聞き、ポイントを先取することに。



 2R、斎藤はサウスポーにスイッチしての三日月蹴りや、左ボディフックを当てるが、グランディは右フックを当ててからタックルでテイクダウン。フィジカル差で勢いよく流れを作る。米英系の選手らしく、普通にレスリングがうまく、トップ、ハーフで齋藤をコントロール。一旦立たれた後も再び倒して上に。右肘を振った際、かわした斎藤が脱出して上になるが、長時間キープできず、グランディは脱出して上になり、このラウンドもトップキープしたまま終了する。




 3Rはフィジカルとレスリングの差がより一層はっきりする展開に。序盤からグランディが齋藤を押し込み、斎藤は起死回生で投げを狙うが潰されて下に。グランディはパスガードに成功すると、サイドから肘とパウンドを正確に当て続け、終盤にはマウントポジションを奪い、パウンドを当て続けて齋藤を圧倒。ジャッジ1者が8-10とつけるのも納得の展開で終わり、斎藤は完敗。試合後は土下座をして観客に謝った。




第6試合 セミファイナル フライ級 5分3R
×前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組/世界1位、元DEEPバンタム級王者、元パンクラス・フェザー級王者/56.5kg)
〇覇彌斗(総合格闘技道場BURST/56.3kg)
判定0-3 (片岡28-29/福田29-30/横山28-30)

 覇彌斗(ハヤト)は9戦全勝の21歳の新鋭。格下相手との試合となる前田は、前日計量で「修斗関係者の方、聞いとって下さい。これ、ミスマッチとわかると思うんで、ハッキリした試合しますね」と宣言。ツーショット撮影後に覇彌斗に握手を求めたが、覇彌斗は握手を拒み、殺気だった雰囲気を漂わせていた。

 試合は前田が油を注いだ甲斐もあってか、覇彌斗の素質の高さが存分に発揮されることに。1R、覇彌斗の投げを潰して前田が金網に押し込むが、覇彌斗は首を抱え、引き込んでギロチンを仕掛ける。極まりは浅いものの、前田はなかなか外せない。豊永レフェリーは時折「アクション」と声をかけ、ブレイクを匂わせるが、判断の難しい状態が続き、残り1分を切りようやくブレイク。前田は挽回したいところだが、覇彌斗が右ミドル、右ストレートで一気に攻め、タックルを仕掛けコントロール。覇彌斗がポイントを先取する。



 2Rは覇彌斗がタックルから押し込んでテイクダウンを先取。前田はひっくり返して上になると、下から覇彌斗は蹴り上げを狙うが、前田はかわしながら覇彌斗の背後に回り込みバックマウントを奪うことに成功する。2分以上コントロールを続けるが、その先の攻めにつなげられずにいると、覇彌斗はセコンドの佐々木信治・恵夫妻のアドバイスを聞きながらリバースして上に、最終的にはハーフバックの状態になり、パウンドを連打し前田を追い詰め、採点を難しくする。



 勝負所となる3R、前田が右フックを当てて先手を取るが、覇彌斗がタックルを仕掛け、もつれながらも最終的にトップポジションを奪取する。前田が脱出すると、覇彌斗は必死に背後からしがみつき、前田はアームロックを仕掛けるが、覇彌斗は腕をつかまれた状態から逆にアームロックを仕掛け返しつつ、腕十字に移行。腕が伸びかけるが、前田はギリギリで防御する。覇彌斗は途中にオモプラッタにも移行し、腕十字に戻るが、前田は外してトップ、ハーフとじわじわと移行し反撃。そして上四方気味になると、定石通りにパウンドには行かず、パンクラシストらしく足関節技を狙いに行く。だが覇彌斗も反応し、前田は極めの形に持ち込めないまま終了のブザーを聞く。



 採点にバラツキはあったが、1Rと3Rに印象的な攻勢を残した覇彌斗に軍配。試合後、涙を流して大喜びした覇彌斗は、マイクを渡されると、「修斗にライバルが一人います。田丸(匠)選手と試合させてください」とアピールした。



 田丸は現在フライ級世界6位で、昨年11月には漆谷康宏に腕十字で一本勝ちしたことで評価を高め、修斗の2016年のMIP(Most Inpressive Player:最も印象的な、成長したと感じる選手)を獲得している21歳。田丸はメインイベント終了後にケージに姿を現すと「覇彌斗、来い、3月にぶっ飛ばしてやる」と、次回3月24日(金)の後楽園大会での対戦を要求し、中継席に座る同級世界王者の扇久保博正の方を向くと「勝った方とやってください」と矛先を向ける。覇彌斗もケージに入ると「ベルトの前にやってやります」と話し、二人は修斗のオフィシャルカメラマンに促されて並んで撮影に。まだ正式決定ではないが、二人の3月大会での対戦はほぼ確実な情勢だ。


第5試合 修斗世界ストロー級次期挑戦者決定戦 5分3R
△猿丸ジュンジ(シューティングジム横浜/世界1位/52.0kg)
△猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS/世界4位/52.1kg)
判定0-1 (豊島28-30/横山29-29/渡辺29-29)

 1R、猿田が細かくステップしながらタックルをトライし続け、テイクダウンを2度奪取。2Rも猿田がタックルのプレッシャーをかけ続けるが、猿丸も右の前蹴り気味の膝蹴りを合わせるようになり、2度クリーンヒットし挽回。テイクダウンを奪い返す場面も。終盤には猿田もテイクダウンを奪うが、全般の優勢では猿丸か。



 だが3Rは猿丸は疲れが見え始め、攻撃を出す場面が減り、猿田が右フックを絡めつつ、タックルをトライし続け主導権。終了間際にはテイクダウンを奪う。
 筆者の判定では1Rが猿田、2Rが猿丸、3Rが猿田で猿田の勝利だったが、ジャッジは1者が猿田につけるに留まりドロー。修斗は今年からUFC等の統一(ユニファイド)ルールと同じ階級名称に移行したが、10-10がつく判定はこれまで通りだ。飛鳥拳の世界王座挑戦権は保留となった。


第4試合 修斗環太平洋バンタム級次期挑戦者決定戦 5分3R
〇佐藤将光(坂口道場一族/世界1位/61.1kg)
×祖根寿麻(ZOOMER/世界2位/61.2kg)※志村道場から所属変更
2R 0'01" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる眉の上のカット)

 1R、佐藤がパンチを振りながらの鋭い右ローを的確に当て続けて主導権を握ると、金網に詰めての右ストレートもヒット。金網際で首相撲で捕まるが、突き放すと右フック、右肘を当て、離れれば右ハイも当て、祖根は左側頭部をカットしドクターチェックを受ける。2R開始のブザーの直後、眉の上の傷のドクターチェックが入りストップがかかった。

 試合後、ケージには環太平洋王者の石橋佳大が入り「初防衛戦は佐藤選手になるんじゃないかと思い、イメージして練習してきました。今日見て、改めて強い選手と確信しました。防衛戦もボコボコにされると思いますが、最後までガムシャラにしがみついて防衛します」と宣言。佐藤は「ようやくベルト挑戦にたどり着きました。石橋選手とはやると思っていたんで、そのつもりで準備していました。熱い試合しますんで、ベルト巻くところ見に来てください」とアピールした。王座戦は3月24日の後楽園大会で行われる。




第3試合 フェザー級 5分3R
×児山佳宏(パラエストラ松戸/元修斗環太平洋ウェルター級(70kg)王者/65.6kg)
〇青井 人(BLOWS/65.0kg)※セコンドアウトから所属変更
1R 2'07" KO (右フック→グラウンドパンチ)

 児山はパンクラス、WSOF-GCを経て古巣修斗に復帰。20歳・4戦無敗の注目株・青井人(あおい・じん)は岡山のセコンドアウトから大阪のBLOWSに移籍しての初戦。青井は距離を取って前後に大きくステップして攻撃の機会をうかがう。近づけば児山を崩しながら押し込み主導権。離れると、じわじわと児山が距離を詰めてきたが、スピードのある右フックを飛びつくようにして放ってアゴにクリーンヒット。真後ろに倒れた児山にパウンドを当てると、児山は意識を失い、すぐさまレフェリーがストップした。



 衝撃的なKO勝ちを果たした青井は「児山選手、1階級上の元環太平洋チャンピオンで、緊張したんですけど、練習の全てを出せば勝てると思いました、初めてのKOでめっちゃうれしかったです」と関西弁で喜びを語り、「1週間前が誕生日で20歳になったんで、親にも感謝してるし、恩返しできるよう勝って行きます。元々所属のセコンドアウトの山本会長ありがとうございました。これからBLOWS所属で頑張ります」とさわやかに今後への決意を語った。


第2試合 ライト級 5分3R
〇山本勇気(パラエストラ千葉/70.2kg)
×ホン・ソンビン [Hong Seon Bin](韓国/クミティムホン/69.5kg)
判定2-0 (横山28-28/大内29-28/豊永29-28)

 GRACHANを主戦場にしていた山本は修斗初参戦。開始すぐ、右ミドル、右ストレートから倒して、肘を連打して先手を取る。その後も何度も倒しバックマウントも取るが、決め所を逃し続けると、3Rにはスタミナ切れ。最後はソンビンのマウントパンチを浴び続け、逃げ切ったものの勝者とは思えない試合内容となってしまった。


第1試合 フライ級 5分3R
―清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A/元パンクラス・フライ級王者/56.7kg)
―奇天烈(修斗GYMS直心会/世界8位/59.3kg→59.0kg)
中止 (奇天烈の計量オーバー)

 清水は第5試合の後にケージに入り「こういう形になったんですけど、3月24日の大会に出場させてもらうことになったので、その時は確実に相手を仕留めます」と宣言した。
 また、4月23日(日)千葉・舞浜アンフィシアター大会、6月25日(日)エディオンアリーナ大阪第二競技場大会の開催も発表されている。


休憩時間に実施 ジュニア修斗 48kg契約 4分1R
〇鶴屋 怜(パラエストラ松戸/中学2年/47.5kg)
×吉井龍城(修斗GYMS直心会/中学2年/46.3kg)
判定2-0 (10-9/10-9)


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