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扇久保博正が2階級制覇。松本光史がウェルター級世界王者に:4.23 舞浜

サステイン「MOBSTYLES Presents FIGHT & MOSH」
2016年4月23日(土) 千葉・舞浜アンフィシアター
 VTJフライ級トーナメント'14優勝の扇久保博正が菅原雅顕の持つ修斗世界バンタム級(-56.7kg)王座に挑戦。5Rまでスタンド、グラウンドで圧倒し、最後はチョークで極め、修斗フェザー級(-61.2kg)に続く2階級制覇を達成した。ウェルター級(-70.3kg)では松本光史が川名雄生との再戦を3R一本勝ちで制し世界王者になった。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 メインイベント 修斗世界バンタム級(-56.7kg)チャンピオンシップ 5分5R
×菅原雅顕(四街道スポーツスタジオ/王者/56.5kg)※初の防衛戦
○扇久保博正(パラエストラ松戸/世界1位、元フェザー級(-61.2kg)世界王者、VTJフライ級トーナメント'14優勝/56.6kg)
5R 4'48" テクニカル一本 (レフェリーストップ:フロントチョークスリーパー)
※扇久保が新王者に

 昨年9月にサステインが主導でVTJを開催した舞浜アンフィシアターで、ケージを使用したプロ修斗公式戦が開催された。昨年9月のVTJのメインでパンクラス王者(当時)の清水清隆との接戦を制した菅原雅顕が、今度はVTJフライ級トーナメント優勝者の扇久保博正を相手に修斗のバンタム級世界王座の初防衛戦を行う。プロ修斗のタイトルマッチがケージで行われるのは今大会が初だ。



 カード発表時に扇久保は菅原を前にし「2R以内に仕留めます」と話していたが、その通りにはならなかったものの、その自信通りの一方的な展開となる。1R、扇久保が左インロー、ハイ、ストレートを自在に当て続け、タックルを仕掛けテイクダウンを奪うと、両サイドのハーフガードを行き来しながらコントロールを続けて、パウンドを肘を当てる。
 2Rに入るとそのワンサイドの展開がより際立ち、ハーフ主体で何発もパウンド、肘を当て、マウントにも行き、肩固めのプレッシャーも時折かけて菅原を圧倒する。
 3Rも同様に、途中までスタンドで左ハイなどを当て、中盤にタックルで倒し、ハーフをキープしてパウンドを当て続け、終盤にはギロチンを仕掛けて一本に迫る、4Rも同じ流れでパウンドと肘を当て、菅原は右まぶたから出血。5Rも半ばあきらめムードの菅原を倒し、ハーフからパウンドを当てると、最後は上からギロチンを極め、菅原が意識を失ったところでレフェリーがストップした。



 扇久保はマモルに続く修斗史上2人目の2階級制覇を達成。「試合見てもらった通り、ちょっと強すぎて、つまんなかったかなと思うんですけど、前田選手とか、いろいろいますけど、全員かかってこい」とアピール。すると第5試合で世界2位のランボー宏輔に2Rチョークで一本勝ちした元パンクラス&DEEP王者の前田吉朗がケージに入り「お前の挑戦受けたらぁ」と上から目線でアピールし「次のチャンピオンシップ、前田対扇久保、決定でよろしいか?」と観客に承認を求めた。



第8試合 セミファイナル 修斗世界ウェルター級(-70.3kg)チャンピオン決定戦 5分5R
○松本光史(マスタージャパン/世界1位、環太平洋王者/70.2kg)
×川名雄生(SHINWA MMA ACADEMY/世界3位/70.3kg)
3R 0'46" 一本 (チョークスリーパー)
※松本が新王者に

 松本は昨年7月の後楽園で川名雄生を相手に初防衛戦を行い、判定0-1で川名にポイントを取られるギリギリの内容でドロー防衛。今年1月の後楽園でABに1Rチョークで一本勝ちし、2度目の防衛に成功した。同門の先輩の弘中邦佳が昨年11月に世界王座を返上し、そのベルトを賭けて川名との決着戦に臨む。川名は昨年9月のVTJで元DEEPライト級王者の中村大介を3Rパウンドで粉砕し「世界タイトルマッチに挑戦してもいいでしょう」とアピールしていた。



 1R、川名がスタンドで細かくジャブを振りながらフェイントを仕掛け続け、時折左右のストレートを当て、若干優勢。松本も右ローを返すが、やや消極的に映ってしまう。2Rも同様の流れが続き、中盤過ぎに川名が頭を振って距離を詰めつつ、左フックをクリーンヒット。松本はダウンするとタックルで防御し、その後もパンチで前に来る川名をかわして耐え続ける。
 悪い流れに陥った松本だったが、インターバルを経て3Rに入ると、見事流れを変えることに成功。パンチで前に来た川名にタックルを仕掛けて倒すと、素早くバックに回り込みチョークを仕掛ける。川名は立ち上がってから外そうとするが、松本はつかみ掛ったまま離さず、再びグラウンドに持ち込むとさらに締め上げ、最後は川名がタップした。 



 世界タイトルを獲得した松本は「試合前は修斗のチャンピオンになって当たり前のつもりが、逆転勝ちの形ですが勝ちました。川名選手強かったです。一発パンチもらって効いちゃいましたけど、習ってきたことを信じて戦いました。このベルトは修斗のテッペンですけど、世界にはこれが一歩目だと思いますので、これからも松本光史の進化に期待してください」とアピールした。





第7試合 ライト級(-65.8kg)(ノンタイトル戦) 5分3R
○斎藤 裕(パラエストラ小岩/世界王者/65.6kg)
×キム・ミンジェ [Kim Min Jae](韓国/CMA KOREA スパルタンジム/64.9kg)
1R 3'11" 一本 (チョークスリーパー)

 1月に世界王者となってからの初戦。元々、ビル・アレジオという選手との試合が組まれていたが、米国のCFFCとの契約下にあることが判明し欠場。代役として大会4日前に発表されたキム・ミンジェは1997年12月30日生まれの18歳で身長176cm、MMA戦績8戦6勝2敗。試合は斎藤がミンジェを押し込んでから倒すと、ハーフ、サイド、マウントと移行し、パウンドを連打してからバックを取ってチョークを極める、隙のない教科書通りの攻めで見事一本勝ちを果たした。


第6試合 ライト級(-65.8kg) 5分2R
○宇野 薫(UNO DOJO/世界3位、環太平洋2位、元ウェルター級(-70kg)王者/65.8kg)
×ファン・チョンホ [Hwang Jung Ho](韓国/リョン・プロモーション/64.6kg)
2R 0'31" 一本 (チョークスリーパー)

 宇野は昨年7月に大澤茂樹にTKO負けし2連敗して以来の試合。元はジェイソン“ブリッツ”チルダーズという米国人選手との試合が組まれていたが、家庭の事情により来日できなくなり欠場。代役のファン・チョンホは身長170cm、25歳、MMA戦績3戦2勝1敗。
 1R、宇野が序盤からタックルでテイクダウンを奪うと、バックに回ってチョークを狙い続ける。何度か上になられてもすぐ上に戻し続け主導権をキープ。2Rは開始すぐにチョンホの左ローをすくって倒すと、素早くバックを取ってそのままチョークを極め、今度はタップを奪った。



 マイクを持った宇野は「8か月ぶりの試合で1R目は固くなってしまいました。急なオファーで試合した彼に感謝しています。応援してくれる皆さんの支えでマットに立てました。今日みたいな試合だと、まだ修斗のチャンピオンを狙うのは難しいですけど、僕の目標はまた修斗のチャンピオンを狙いたいですし、またその上のUFCに上がりたい気持ちなので、これからも応援お願いします」と話し、今後も上を狙い続ける決意を示した。


第5試合 バンタム級(-56.7kg) 5分3R
×ランボー宏輔(パラエストラ千葉/世界2位/56.5kg)
○前田吉朗(パンクラス大阪稲垣組/元DEEPバンタム級王者 、元パンクラス・フェザー級王者/56.6kg)
2R 2'43" 一本 (チョークスリーパー)

 前田は06年にパンクラス・フェザー級、12年にDEEPバンタム級の頂点に立ち、今度はフライ級相当の修斗バンタム級でタイトルを目指し参戦。ここ5試合はDEEP 2試合、VTJ 3試合で、昨年9月の舞浜でもセミファイナルで征矢貴に判定勝ちしており、修斗で、しかもケージの大会となれば参戦は自然の流れといえよう。
 だが試合はランボーのペースで幕を開けることに。1R、サウスポーの前田に対し、ランボーが左右のフック、右の奥足狙いのローをうまく当て、左フックでダウンを奪うと、パウンドラッシュで追い詰める。
 いきなり窮地に陥った前田だが、スタンドに戻ると、右フックを終盤には当て返して挽回。2R、序盤からタックルでテイクダウンを奪うと、金網際でうまくハーフ、バックとじわじわとポジションを移しチョークを仕掛ける。ランボーも立ってオンブの状態にして前方に叩き付けて脱出を図るが、極まりはさらに深くなり、最後はタップ。見事逆転勝ちを果たした前田は「年内に修斗のベルトを巻くよ。ベルト磨いとけよ」とアピールした。




第4試合 ライト級(-65.8kg) 5分3R
○高橋遼伍(KRAZY BEE/世界8位、環太平洋8位/65.7kg)
×内藤太尊(roots/環太平洋10位/65.5kg)
判定3-0 (渡辺29-25/浦30-24/片岡29-25)

 1R、内藤がサウスポーからの左ハイを時折当て、打撃で優位に試合を運ぶが、ローブローが2度入ってしまい、草柳レフェリーから減点1を宣告されてしまう。2Rは高橋の右フック、右インローのヒットも増えるが、内藤も左ミドル、右フックを返し、ほぼ五分に。
 3R、またも内藤の蹴りがローブローとなり、今度はレフェリーが減点2を宣告。高橋はもらった直後も立っている余裕があり、そこまでダメージが大きいとは思えないが、レフェリーは厳しい裁定を下す。再開後、内藤も左ミドルなどを放ち逆転を狙うが、中盤以降は高橋が右ストレートで内藤を2度ダウンさせるなど攻勢を維持し、時間切れとなり判定勝ちした。


第3試合 フェザー級(-61.2kg) 5分3R
○土屋大喜(roots/世界6位、環太平洋3位、元ライト級(-65.8kg)環太平洋王者/61.1kg)
×CORO(和術慧舟會TLIVE/パンクラス・バンタム級9位/61.0kg)
3R 3'47" 一本 (肩固め)

 修斗初参戦のCOROはMMA戦績25戦13勝(6一本/2KO)9敗3分の27歳。1R、序盤にCOROが右フックで土屋をぐらつかせるが、土屋がテイクダウンを奪うと、バックに回り、チョークを極めて追い詰める。2Rも土屋がCOROのハイキックをつかんで倒すと、グラウンドでコントロールを続け主導権を握る。
 3R、土屋が左フック、右フックでCOROをぐらつかせると、最後はグラウンドパンチで痛めつけた後に肩固めを極めた。マイクを持った土屋は「初めての一本勝ちで、怪我から復帰できたんで、ここから上目指して頑張ります」とアピールした。


第2試合 ライト級(-65.8kg) 5分2R
△美木 航(NATURAL 9/世界10位/65.7kg)
△青井 人(セコンドアウト/65.2kg)
判定1-0 (横山20-19/渡辺19-19/豊永20-20)


第1試合 インフィニティリーグ2016 バンタム級(-56.7kg) 5分2R
○オニボウズ(総合格闘技ゴンズジム/勝ち点2→4/56.6kg)
×藤田ケオン寿大(AACC/リーグ初戦/56.1kg)
判定2-0 (渡辺20-19/片岡19-19/豊永20-19)


 開会式前には1月24日に肺がんで亡くなった呑谷尚平(MMA&BJJ BLOWS)の追悼セレモニーが行われた。BLOWSの中蔵隆志代表は「生前、彼はたくさんのファイターや関係者が支えてくれたことに対し『ありがとう。幸せ者です。格闘技は素晴らしい』と話していました。残された私たちは、彼が愛した修斗と格闘技の発展に貢献します」と挨拶。最後は10カウントゴングが鳴らされた。

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