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のび太の初防衛戦、19歳の新鋭・澤田龍人に逆転勝ち。宇野薫TKO負け:7.26 後楽園

サステイン主催 プロフェッショナル修斗公式戦
2015年7月26日(日) 後楽園ホール
 内藤のび太は世界フライ級(52.2kg)王座の初防衛戦。19歳の新鋭・澤田龍人の猛ラッシュで1Rからピンチに陥ったが、持ち前のしつこく食らいつくレスリングと無尽蔵のスタミナで反撃し、4Rに肩固めを極めタップアウト。試合後はパンクラス王者の砂辺光久との対戦に意欲を示した。環太平洋ウェルター級(70.3kg)王者の松本光史はドロー防衛。ライト級(65.8kg)では大澤茂樹が宇野薫を2R左ストレートで粉砕した。
  レポート&写真:井原芳徳


第11試合 修斗世界フライ級(52.2kg)チャンピオンシップ 5分5R
○内藤のび太(パラエストラ松戸/王者)
×澤田龍人(AACC/世界3位)
4R 4'46" 一本 (肩固め)
※内藤が初防衛

 のび太は昨年9月にベルトを獲得して以来の試合。5月の後楽園でのび太と同門で同級1位の飛鳥拳が4位の猿丸ジュンジにわずか2分でKO負けし、試合後のマイクで猿丸が怪我を理由に7月大会での王座挑戦に難色を示し、澤田にチャンスを巡って来た。澤田は昨年のインフィニティリーグは飛鳥に敗れ準優勝に終わったが、2月の新宿大会では当時1位の正城ユウキに3R TKO勝ちし2位に浮上していた(現在3位)。



 試合は1Rからいきなり動き出す。19歳の新鋭・澤田は、サウスポーからの左ミドルを強打した後、左ストレートもヒットしのび太をぐらつかせる。澤田はスイッチを繰り返してのび太を翻弄すると、パンチの連打で追い詰め、のび太のタックルを潰してパウンドを連打。テイクダウンを先取すると、のび太に返されてしまうが、下から三角絞めを狙い、のび太が嫌ってスタンドに戻す。澤田はさらにパンチの連打でのび太を追い詰める。

 澤田圧勝か?というムードに包まれる中2Rを迎えるが、ここからがのび太の真骨頂だ。最初のタックルは切られたものの、すぐ2度目にトライするとテイクダウンに成功。トップキープはそこそこに、腕十字に一気に行くと、澤田も反応して防御し上を取るが、のび太も返してすぐに上を取り返す。何度も上下の入れ替わるスクランブル状態となるが、この展開で強いのがのび太。じわじわとバックの状態に持ち込んでコントロールし、澤田の首元に腕を伸ばす。澤田が脱出してもすぐさまタックルを仕掛けテイクダウンに成功。この後もう一度澤田が立つがすぐタックルを仕掛けてしがみつき終了。ポイントを取り返すことに。



 こうなると完全にのび太ワールドで、3Rもしつこくタックルで澤田の腕、足、腰にしがみつき、まるで磁石のように吸い付き絶対に離れない。両腕で捕まえきれない場合は両足を使って澤田の足を挟んでコントロールし、2分ほど経ってトップをキープ。澤田が動けばその動きに応じて押さえ込み、じわじわと背後に回り込む。澤田は疲れた様子を見せるが、のび太はポジションキープしながら一息つくクレバーさも持っている。いったんトップに戻るも、終盤にもバックコントロールし、澤田の脇腹に膝を連打し、ダメ押し的に攻勢を印象付け、ポイントで逆転する。

 そして澤田が未経験の4R目に突入すると、内藤はこれまでと同じように、タックルでしつこく食らいつく。疲れ知らずの動きでトップをキープし、やっとこさで澤田が脱出しそうになっても、すぐしがみつきテイクダウン。ロープ際の位置でガッチリ押さえ込むと、澤田はさすがに根負けしたか?次第に抵抗力が弱まり、それを察知した様子ののび太は肩固めを仕掛ける。やや力任せながらもこのチャンスを逃さず絞め上げると、ついに澤田は耐えきれずタップ。のび太が逆転勝ちに成功すると、場内は大歓声に包まれた。



 試合後のマイクではのび太は「自分なんて生きてても死んでてもどっちでもいいような人間だと思うんですけど、みんな楽しんでくれれば僕なんてどうでもいいやと思ってたんですけど、去年の9月に言って宙ぶらりんのまんまになってる人がいるので、砂辺さんと戦おうと思ってるんですけど、よろしくお願いします」と話し、昨年9月の王座奪取後にアピール合戦を繰り広げたパンクラス・フライ級王者の砂辺光久との対戦に意欲を示した。この日はアニメのドラえもん役の声優の水田わさびさんと、ジャイアン役の木村昴さんが応援に駆け付け、防衛に成功したのび太を祝福した。




 なお、プロ修斗では、鈴木利治・日本修斗協会事務局長がレフェリー職を退き、引退したプロシューターや、VTJや他団体で実績のあるレフェリー・ジャッジが審判団に多数加わるようになり、世界戦は豊永稔レフェリーが裁いた。


第10試合 修斗環太平洋ウェルター級(70.3kg)チャンピオンシップ 5分3R
△松本光史(マスタージャパン/王者、世界4位)
△川名雄生(SHINWA MMA ACADEMY/世界6位、環太平洋3位)
判定0-1 (草柳28-30/大内29-29/渡辺29-29)
※松本が初防衛

 松本は今年4月にベルトを獲得し、積極的に試合をしたいことから早くも防衛戦。川名はZSTでデビューするが、アマ修斗から出直しプロ修斗でビューすると、2013年ウェルター級新人王&技能賞獲得。松本が王者となった大会のセミで藤巻優に判定勝ちし、プロ修斗4戦全勝で挑戦権を獲得した。
 1R、川名が右ストレートで松本をぐらつかせ、タックルでテイクダウンも奪い先手を取るが、そのままロープの外に出てしまいブレイク。すると今度は松本がタックルでテイクダウンを奪い返し、すぐ立たれるが、終盤には左右のパンチが当たりだし優勢に。終了間際にはギロチンも仕掛け、攻勢を印象付ける。ジャッジは3者とも評価が割れるラウンドに。



 2R、川名がタックルを先に仕掛けるが、切った松本はタックルでテイクダウンを奪取。中盤、スタンドの展開でも右ストレートを当て、再びテイクダウンを決めるが、これもスタンドに戻されると、終盤には逆に川名にテイクダウンを許し、バックを取られてしまい、川名はがぶりの状態で鉄槌を連打。終盤の攻めでポイントを取る。
 3Rも川名がタックルでテイクダウンを先取。膠着状態でブレイクがかかりそうだったが、肘とパウンドを落として続行する。だがバックを取ろうと動いた隙に松本が脱出すると上に。川名が返そうとすると松本はギロチンのカウンターで追い詰める。しかし川名は外すとパウンドを連打し、松本は出血。中盤ギロチンでチャンスを作ったものの、序盤と終盤の劣勢で悪印象を残し、ポイントを取られてしまう。



 結局、3Rに松本が攻勢をキープできなかったことが災いし、判定はドロー。かろうじて初防衛に成功した松本は、ベルトをセコンドに渡すと、「色々言うことはあったんでけど、今日の試合は負けだと思いますので、川名選手、もう1回やるなら挑戦してきてください。今日はそれだけです」と話しリングを降りた。


第9試合 ライト級(65.8kg) 5分3R
○大澤茂樹(ハニートラップ/世界4位、環太平洋2位、GRACHANフェザー級王者)
×宇野 薫(UNO DOJO/世界7位、環太平洋1位、ZST GTタッグ王者)
2R 4'03" KO (レフェリーストップ:左ストレート→グラウンドパンチ)

 宇野は1月の後楽園大会で桜井“マッハ”速人の弟子・中村好史との第6代環太平洋ライト級チャンピオン決定戦で判定負けして以来の参戦。その間に5月のZSTでGT(グラップリング)タッグ王座を植松直哉と共に獲得し、練習チームとしての結束力を高めている。大澤は1月の後楽園で美木航に判定勝ちし、マイクアピールで王座挑戦を熱望していた。
 1R、宇野のパンチに合わせ、大澤がタックルを仕掛け豪快に抱え上げてテイクダウンに成功。背後に回り込むが、宇野はアームロックを仕掛けながら脱出する。スタンドに戻ると、サウスポーの大澤の左ストレートが、ステップのぎこちない宇野に度々ヒット。宇野がバランスを崩して倒れると大澤は上になりパウンドを落とす。宇野はまたもアームロックを仕掛けてリバースするが、その先の攻めは無くゴング。ポイントは大澤が取る。



 2R、宇野の右ローが2度ローブローとなり、1分ほど休憩。再開後、大澤は左フック、バックハンドブローを当てて宇野を苦しめ、タックルでまたもテイクダウンに成功。いったんスタンドに戻った後もすぐタックルで倒し、これも宇野が脱出するが、コーナーを背にして追い詰められてしまい、大澤が左ストレートを放つと逃げられずダウン。すぐさま大澤がパウンドを連打し、試合を終わらせた。
 マイクを持った大澤は「レジェンドの宇野さんを倒したんで、そろそろタイトル挑戦させてもらいたいです。この後六本木で飲みます」とアピールした。





第8試合 バンタム級(56.7kg) 5分3R
○猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS/世界1位)※飛猿☆No.2 改め。所属先変更
×梶川 卓(スカーフィスト)
判定3-0 (草柳30-27/豊永30-27/大内30-27)

 猿田は昨年7月のGRANDSLAMでパンクラス王者の清水清隆に勝利したが、以降はマモル、鈴木隼人に連敗し、今回からリングネームと所属を変え再起戦。1R序盤からタックルでテイクダウンを奪い、パウンドをヒット。膠着ブレイクがかかっても、すぐタックルで倒し、パウンドを肘を落とす。2Rも3Rも同様で、猿田がテイクダウンを奪い続け、手堅すぎる試合運びで主導権をキープし完勝した。
 なお、梶川は開会式の選手代表挨拶を務め「前に戦ったBLOWSの呑谷尚平選手が癌と闘病中です。その時は引き分けだったのでガンを克服してもらって決着をつけたいです。ちょっとでもいいので募金お願いします」と呼びかけた。


第7試合 バンタム級(56.7kg) 5分3R
○北原史寛(パラエストラ札幌/世界9位)
×大里洋志(スカーフィスト/世界10位)
判定3-0 (草柳30-26/豊永30-26/大内30-26)

 北原は北海道、大里は青森と、北の地方出身者同士の戦いに。1R、北原がテイクダウンを奪い、マウント、バックマウントと移行するが、回転した大里がロープの外に出てしまいブレイク。2Rにも北原が上になった際に、大里が回転してロープの外に出て、減点1が宣告される。
 その後もロープ際で場外に出そうな展開となり、福田レフェリーはドントムーブを宣告するが、頭をリング中央に向けさせず、中に引っ張るだけだったため、またロープに引っかかる。福田正人レフェリーが普段裁くパンクラスでは今や9割方がケージの試合で、慣れない修斗で基準も少し違うため、判断ミスが生じてしまったようだ。



 結局、3Rも北原がマウント、バックをキープし完勝。ポジションキープ主体の手堅い試合運びになってしまった北原は「どうしても連勝したかったんですよ。寒い空気を感じたんですが許してください。また頑張るんで次も勝ちます」とアピールした。


第6試合 ウェルター級(70.3kg) 5分3R
×菅原和政(マスタージャパン)
○AB(和術慧舟會駿河道場)
1R 2'00" 一本 (チョークスリーパー)

 パンクラス、DEEPを主戦場としてきたABが修斗初参戦。2連勝中の菅原が迎え撃ったが、ゴングと同時にABがダッシュして飛びつき、そのまま背後に回り込んでバックマウントに。先手を取るとじっくり菅原を追い詰め、パウンドを連打した後にチョークを極めタップを奪った。マイクを持つと「修斗最高です。ライト級、いや、ウェルター級、これからかき乱して行きます」とアピールした。




第5試合 54kg契約 5分2R
×飯野タテオ(和術慧舟會HEARTS/フライ級(52.2kg)世界10位)
○ニシダ☆ショー(総合格闘技道場BURST)
判定0-3 (草柳18-20/植松18-20/渡辺18-20)

 ATCHアナーキーの欠場で緊急出場のニシダは、6月21日に岸本耕治に判定勝ち、7月12日に樋口サイコパス将吾に腕十字で1R一本勝しており、その勢いでこのチャンスをものにしたいところ。1R、序盤に飯野に倒されるが、すぐ腕をつかむとそのまま三角絞めを極めチャンス。外されるとパウンドを浴び続けるが、ダメージは小さく、2Rも下になり続けた後に脱出すると、アームロックを極め再びチャンスを作り判定勝ち。契約体重戦ながらもランカー越えを果たした。


第4試合 ライト級(65.8kg) 5分2R
○内藤太尊(roots)
×スーパー均くん(K.O. SHOOTO GYM)
判定3-0 (大内20-19/福田20-18/渡辺20-18)


第3試合 フェザー級(61.2kg) 5分2R
×金物屋の秀(K'z FACTORY)
○城田和秀(足利ファイトクラブ)
判定0-3 (大内18-20/福田18-20/渡辺19-20)


第2試合 2015年度新人王決定トーナメント・フェザー級(61.2kg)一回戦 5分2R
○山田丑五郎(修斗GYM東京)
×松下祐介(パラエストラTB)
判定3-0 (大内20-18/植松20-19/渡辺20-19)


第1試合 2015年度新人王決定トーナメント・ライト級(65.8kg)一回戦 5分2R
○湯川和弥(シューティングジム横浜)
×岩木 啓(リバーサルジム東京スタンドアウト)
2R 0'47" TKO (タオル投入:グラウンドパンチ)

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