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上田将勝、超新星・堀口恭司との死闘制す:1.8 後楽園

ISAMI presents サバイバートーナメント決勝
2012年1月8日(日) 後楽園ホール
 3月からの米国のベラトール参戦が決まっている元修斗世界フェザー級(60kg)王者・上田将勝が、KRAZY BEE所属で6戦全勝5連続KO勝ち中の21歳・堀口恭司と対戦。上田の強力なタックルと、そこから必死で逃れる堀口の打撃が絡みあい、早くも『2012年のMMAベストバウト』との声も出る好勝負となった。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志


第6試合 フェザー級 5分3R
○上田将勝(パラエストラ東京/世界4位・環太平洋1位・元世界王者)
×堀口恭司(KRAZY BEE/世界9位・環太平洋6位・2010年フェザー級新人王&MVP)
判定2-0 (田中29-29/横山29-28/鈴木29-28)

 上田は米国でUFC、ストライクフォースに次ぐ規模のプロモーション・ベラトールFCと2年契約を結び、3月から開幕するバンタム級トーナメントに参戦することが決まっている。現在34歳。修斗ラストマッチになるかもしれない試合の相手に用意されたのは、超新星・堀口だった。このカードが11月のTDCホール大会で発表された際には大きな歓声が起こり、事実上のメインイベントと呼べるほどの注目を集めていたが、試合も期待以上の内容となる。



 上田の最大の持ち味といえば、国士舘大学時代に山本“KID”徳郁相手に1勝1敗の戦績を残しているレスリング。対する堀口は5歳から伝統派空手を習い、KIDの元でその殺傷能力を増幅させている。上田のタックルを警戒し、堀口は回って距離を取りつつ、素早い出入りでパンチの機会をうかがう。上田は1R、2度目の低空タックルで堀口をつかまえると、背後にしがみついてそのまま後ろに倒れこんでグラウンドに引きずり込む。レスリングだけでなくパラエストラ仕込みの柔術を高度に融合しているのが上田の強みだ。上田はすぐさま肩固めを仕掛けに行くが、サイドに動こうとした際にロープに引っかかってしまい、トップポジションに戻る。上田はパスガードを狙うも、堀口はすり抜けて脱出。上田の再三の低空タックルも、堀口はことごとく切り続ける。



 2Rも上田のタックル対堀口の打撃という構図。堀口は鋭い右ミドルを当てるが、上田は低空タックルのトライをやめない。すると中盤、タックルのカウンターで堀口の右の膝蹴りが上田の首筋にヒット。しかし上田はひるまず、そのまま堀口に必死にしがみついて上田の背後に回りこむ。1Rと同じ流れで、上田は投げを放って堀口を寝かそうとするが、堀口は背中をつけず、すぐさま立ち上がる。この動作が3度ほど続くと、堀口の驚異的なタックル対処能力に観客からも歓声が起こる。ようやく上田が腹固めのような形で堀口を押さえ込みそうになるが、堀口は体を反転させて脱出し上に。コツコツとパウンドを落として反撃の狼煙をあげる。上田も残り1分あたりで脱出に成功するが、その後のタックルも切られ、堀口は右のミドルや膝で迎撃。2Rは打撃の優勢で堀口がポイントを取る。



 そして最終ラウンド、ミドルの応酬の後、堀口の左のフックで上田はまさかのダウンを喫する。堀口が一瞬追撃を躊躇すると、ダメージの少なかった上田はすぐ腰を上げ、堀口の左フックに合わせてタックルでしがみつく。これまで同様背後に回りこむと、コーナーもうまく使いながらそのままグラウンドに引きずり込みバックチョークの体勢へ。上田がピンチから一転し最大のチャンスを迎える。しかし堀口は必死で動き続け、喉元に腕を入れさせない。逃げようとする堀口に上田は2R同様腹固めを仕掛けるが、堀口は体を反転して脱出しそうになる。ところが上田は2Rとは違って脱出を許さず、再びバックマウントに戻す。2Rよりもさらに高度なスキルで、めまぐるしく上下の入れ替わる両者に、場内は大歓声。残り1分近くなったところで、ようやく堀口の喉元に上田の腕が入り、鈴木レフェリーのキャッチサインが出るが、これも不完全で短時間だった。四つん這いの堀口の背後に上田がしぶとくしがみつくが、アゴがロープに引っかかってしまった隙に、堀口は脱出。最後は上から必死にパウンドを狙うが時間切れに。死力を尽くした両者を、満員の観客は大きな拍手で称えた。



 判定は一人がドローとつけ、上田に軍配。上田は「凄い強かったです。負けたと思いました」と試合を振り返り、「修斗のリングで受け継いだものを、アメリカのリングで見せたいです。これが最後のリングになります」と、これまでの17戦を見守った修斗ファンに別れを告げた。堀口はプロ7戦目で初黒星を喫したが、まだ21歳で、相手は無敵を誇った元世界チャンピオンだ。これまで6勝した相手と3段階ほど格の違う相手ともほぼ互角に渡り合い、底知れぬ可能性を見せつけ、試合前よりも株を上げた。今後上田と堀口の両者がさらに活躍を続けることで、この試合は衰えぬ輝きを放ち続け、語り継がれることになるだろう。





第8試合 ISAMIプレゼンツ サバイバートーナメント決勝戦 修斗環太平洋ライト級王座決定戦 5分3R
△ガイ・デルモ(米国/GUTSMAN・修斗道場/世界3位・環太平洋4位)
△美木 航(NATURAL 9/環太平洋8位)
判定1-1 (横山28-29/田中29-29/鈴木29-28)

 1R、サウスポーの美木が左のストレート、タックルに合わせた左の膝蹴りをヒット。膝を食らいながらもデルモはしぶとくしがみついてテイクダウンに成功し、バックを取りに行くが、美木は完全にポジションをキープさせず、下からアームロックを仕掛けながら脱出する。2R以降も同様のパターンで美木はデルモの猛攻を逃れ続け、スリリングな好勝負となるが、昨年8月の初対決に引き続きドロー。延長戦は行われず、新王者は保留となった。美木は11月の一回戦の不死身夜戦に引き続きドローで、不死身夜は美木が新王者になった場合に第一挑戦権を得ることが内定していた。サバイバートーナメントは、終わってみれば3人がサバイブする結末となった。





第7試合 修斗環太平洋フェザー級チャンピオンシップ 5分3R
○扇久保博正(パラエストラ松戸/環太平洋王者・世界2位)
×徹肌ィ郎(和術慧舟會ネイキッドマン柔術/環太平洋2位・世界3位)
判定3-0 (田中30-28/横山30-28/鈴木29-28)
※扇久保が初防衛

 1R、扇久保がスタンドの攻防で左ミドル、右フックを的確にヒット。極真空手仕込みの打撃が冴え渡る。度々徹をコーナーやロープに押し込み、徹は苦しそうな様子を見せる。2Rも同様の展開が続いたが、3分半過ぎに徹が首を抱えながら足をかけてテイクダウンに成功。ロープに引っかかりつつも、上から強引にパウンドを落とし続け反撃する。だが3Rは扇久保が序盤から脇を差してテイクダウンに成功。中盤には下になってパウンドを浴び続けたが、残り1分に脱出すると再び上を奪い返す。残りの力を振り絞り、バックに回って腕十字、足関と次々と狙い続けて試合終了。判定勝ちで防衛に成功した扇久保は「つまんない試合ですが、勝ちは勝ちなんで、次は岡嵜(康悦)選手とやらせてください」と語り、岡嵜の持つ世界王座挑戦を希望した。




第5試合 ミドル級 5分3R
○中村K太郎(和術慧舟會K太郎道場/環太平洋5位・元環太平洋王者)
×佐藤洋一郎(グレイシーバッハ東京/世界4位・環太平洋2位)
判定2-0 (菅野30-27/田中29-29/鈴木30-27)

 1R開始すぐからK太郎が両脇を差してテイクダウンに成功。ラウンド最後までパウンドをコツコツと落とし続ける。2Rも同様に上になり、ハーフガードからパウンドを落とし続けるが、残り45秒でブレイクがかかると、佐藤の左フックをもらってしまう。だが3Rも序盤からテイクダウンに成功。3分過ぎにいったんブレイクがかかったが、30秒ほどで再びグラウンドに戻してパウンドを落とし続け判定勝ちを果たした。




第4試合 バンタム級 5分3R
×菅原雅顕(和術慧舟會Duroジム/世界5位)
○越智晴雄(パラエストラ愛媛/世界6位)
1R 1'02" KO (左フック→グラウンドパンチ)

 開始すぐから、越智のコンビネーションのパンチがタイミングよく入り続け、左フックで菅原をダウンさせると、パウンドの連打でノックアウト。パンチャー対決を短時間で制し、タイトル戦線に向け存在感を示した。




第3試合 ウェルター級 5分2R
×西岡攻児(MASTER JAPAN)
○アキラ(久我山ラスカルジム)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)


第2試合 ウェルター級 5分2R
○川村文彦(KRAZY BEE)
×太田洋平(Brightness門馬道場)
1R 0'14" KO (右フック)


第1試合 ウェルター級 5分2R
○松本光史(MASTER JAPAN)
×里本一也(パラエストラ広島)
2R 2'07" 一本 (チョークスリーパー)

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