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日沖発、新鋭の中村“アイアン”浩士とドロー

ALIVE主催「SHOOTO GIG CENTRAL Vol.15」
2008年8月3日(日) 愛知・Zepp Nagoya

 レポート:木佐木昭
第11試合 メインイベント ライト級 5分3R
△日沖 発(ALIVE/世界5位・環太平洋2位)
△中村“アイアン”浩士(東京イエローマンズ/環太平洋7位)
判定0-1 (浦28-29/草柳29-29/鈴木29-29)

 1R、まずジャブで攻撃を仕掛けたのは日沖だが、中村は一歩もひるまず打撃戦に応じてフックを連打。日沖がハイキックを出すと、体勢を崩した瞬間を見逃さなかった中村は、組み付くとテイクダウンしてグラウンドへ。
 日沖はハーフからすぐクロスガードに戻すと、下から積極的に攻め、腕十字、三角絞め、オモプラッタと多彩に技を切り換える。三角絞めの形が作られそうになり、中村が首を抜くとそれを見計らったかのように日沖は裏十字へ。極まるか?とも思わせたが、中村がしのぐとまたクロスに戻り、日沖はフットチョーク、腕十字と柔軟に仕掛けを変えて行く。
 中村は極めから逃れるしかできないが、ベースを崩させない強さを見せつける。残り50秒を切って、中村はトップからパウンドを一発振り落としてダメージを与えるが、展開が無いと見るやレフェリーがブレイクを命じる。

 2R、打撃の攻防が続くが、日沖が攻めづらそうなシーンが目立つ。離れて打撃で戦いたいのか、距離を詰めてグラウンドに持ち込みたいのか、日沖の持ち味が出せないまま、スタンドで2Rの半分が過ぎて行く。中村が右フックを当てた後、日沖の右ハイキックが中村の頭頂部をかすめる。ダメージを受けたのか、ぐらついた中村は倒れそうになりながらもダッシュで日沖に突進。日沖は中村を突き放してまたスタンドでの展開に戻る。それでも日沖の戦略が見えず、中村も勢い良くパンチを繰り出す。

 3R、打撃の攻防から日沖が組み付くとしぶとくテイクダウン。それと同時にマウントを奪うが、中村はハーフに戻す。日沖はハーフからパスを狙いながら中村の脇腹を殴り、そして肩パンチで中村の頭部にダメージを与える。ハーフのまま日沖は中村の腕にも狙いを付ける。中村はアームロックを防ぐが、顔面の防御が開くと日沖はパウンドも交える。今度は狙った腕をアームバーで日沖が伸ばす。
 残り2分を切るのだが、日沖は鼻血の量が増え、アームバーで伸ばされている中村の腕にタラタラと流れ始める。中村はアームバーを解くと、また日沖のパウンドを顔面に浴びてしまう。パウンドを防御しようとした中村の腕を掴むと、日沖はV1アームロックへ。中村が耐えると、もう一度日沖が同じ技で攻めようとするがそのままゴングが鳴った。

 中村よりも上位ランカーとして、地元名古屋でその実力差を見せつけたかった日沖だが、日沖にとって厳しいジャッジもあり引き分けで終わってしまった。逆に中村にとってはタイトル戦線に絡む為の良い足掛かりを得たのではないだろうか。


第10試合 セミファイナル グラップリングツアー・プロフェッショナルクラスルール 77kg契約 8分
1R
○杉江“アマゾン”大輔(ALIVE)
×マックス・フェルナンデス(ブラジル/エクストリーム・バルボーザ)
1R 2'28" 一本 (スリーパーホールド)

 セミファイナルには、もはや完全に地元の顔となった『アマゾン』こと杉江大輔が登場。修斗のリングながら今回はグラップリングツアーのプロフェッショナルルールでマックス・フェルナンデスを迎え撃つ。
 柔術茶帯のマックスはグラップリング能力の評判も高く、杉江と言えど苦戦する可能性を秘めていると思わせていた。しかし、いざ蓋を開けてみると、杉江の片足タックルが決まり、マックスのディフェンスワークも虚しい程に杉江がポジションを奪い、バックポジションになるとあっさりチョークを極めて試合を終わらせた。
 試合後、杉江は息も切らさず河内リングアナと軽妙なトークを繰り広げ、8月末の試合出場を明かした。


第9試合 ウェルター級 5分2R
×岡田孔明(PUREBRED大宮)
○梶田高裕(グラップリングシュートボクサーズ)
判定0-3 (浦17-20/草柳17-20/鈴木18-19)

 1R、岡田よりも優位な打撃力を持つ梶田が、岡田の右ミドルの距離を潰して組み付くという意外な展開から始まる。組んで強い岡田は、組みに来た梶田をそのままコーナーまで押し込みテイクダウンする。なんとか立ってスタンドに戻りたい筈の梶田だが、岡田のパウンドを怖れてか岡田に抱きついたまま離さない。
 膠着したまま時が過ぎると、客席からリングを見つめていたNEXの梅村寛が梶田に、「(抱き付いている)その手はいらん!離せ!(相手の体を)蹴って立て!」と叫びながらアドバイスを送る。その声を聞いてようやく梶田は岡田から距離を取って立ち上がる事に成功する。
 しかし、立ち際にまた岡田は組み付いて払い腰でテイクダウン。トップから攻撃したい岡田だが、梶田はしっかり防御しながらすぐ立ち上がる。岡田のバックハンドブローと梶田の右ミドルが相打ちとなると、梶田はもう一発右ミドル。互いに組んでもつれると梶田が上を取って1Rが終了する。

 2R、打撃勘を掴んだ梶田は、開始早々豪快な右ミドルと左ハイを繰り出す。岡田もそれをガードしながら、梶田の攻め終わりに細かい縦のパンチで、的確にダメージを与える。それもお構い無しに梶田は自信を持ってミドルで攻め立てる。岡田は距離を詰めたいが、組んでも梶田がそうはさせす、梶田のミドルがバチバチと音を立てて岡田を襲う。強烈なパンチも当たると、岡田は必死に組み付き、またコーナーに追いやりテイクダウン。しかし梶田はそこでも立ち上がり、立ってまた組まれながらも突き放して右フック!右ハイ!右フック!と三連発でダウンを奪う。
 会場のZepp Nagoyaがこの日一番の歓声に包まれるが、岡田は闘う意思を切らさずに、しかしよろよろと立ち上がる。勝負を諦めない岡田はバックハンドブローを出すがキレも力もなく、梶田のミドルで迎撃にあう。そして会場は、梶田の華麗なフォームから打撃が繰り出されヒットするたびに大いに盛り上がる。もはやスタンドの打撃では闘えない岡田は組みに行き、梶田の膝蹴りをボディに受けながら執念のテイクダウンを奪う。残り1分30秒、梶田が立ち上がると岡田は引き込んで腕十字へ。しかし梶田がそれをなんとか逃れると、余力を失った岡田を一方的に攻め、判定で完勝を収めた。


第8試合 フェザー級 5分2R
×岡田剛史(TKエスペランサ)
○木部 亮(NEX-SPORTS)
判定0-3 (浦17-20/草柳18-19/鈴木17-19)

 1R、木部の繰り出した右ローと左ローが、バチン、バチンと当たり、いきなり岡田を足止めさせる。コーナーに追い詰められた岡田を更にパンチで木部が攻め、それが当たるとダウン気味に岡田は崩れ落ちながらタックル。木部がそれを切って、もつれ合うように組んで膝蹴りを出すと、その中の一発が岡田の下腹部に当たる。
 すぐに試合が再開されると、木部は容赦無く右インローで岡田の足を蹴り上げる。次に出した木部のミドルの蹴り足を岡田は掴んでテイクダウン。しかし倒れ際に木部は岡田の股間に潜って、岡田の内太腿を蹴り上げてスイープし逆に上を取る。
 岡田はクロスガードで抱き付いて木部の後頭部にコツコツとパンチを当てるが、木部はパスしてサイドから鉄槌を連打。反転して逃れたい岡田に合わせて木部はバックマウントに移行。そこから木部は、岡田の顔面、側頭部、後頭部をガードの有無関係なくひたすら殴り続ける。岡田もバックフックされている両足を伸ばされながらも、何度もチョークの危機を回避する。

 2R、打撃の交換の後、組み付くと岡田がフロントチョークを仕掛けるが、木部は首を持たれたまま岡田をテイクダウンしそのままマウントへ。フロントチョークを仕掛けガラ空きになっている岡田の脇腹を、木部は殴り続けて同時に首を抜く。
 完全にマウントの状態。岡田が下から抱き付くと、木部は肩パンチを3回繰り返して嫌がらせる。岡田が反転するとバックマウントになり、木部は岡田を転がし両腕をたすき掛けしてバックをキープ。残り2分30秒からおよそ1分30秒間、岡田は苦しみながらも木部にチョークの形すら作らせない。新たな極めの展開を試みたのか木部はチョークを諦め裏十字に行こうとするが、岡田が木部を振り落とし、下から三角絞めの形を作りようやく反撃。三角を耐えながら木部は岡田の下からのパンチを頭でボンボンボンと受けて我慢する。
 2Rを岡田のラウンドとしたジャッジもいたが、1Rにポイントで大差をつけた木部が判定勝利した。


第7試合 ウェルター級 5分2R
○服部謙一(NEX-SPORTS)
×寿丸。(秋本道場Jungle Junction)
判定3-0 (浦20-18/草柳20-18/鈴木20-19)

 06年9月のZepp Nagoya大会での初対決では、寿丸が2-1で勝利している。その時は組み際のテイクダウン力の差が二人の命運を分けた。今回はその差はどうなっているのか?

 1R、互いに打撃を得意としない二人のワンツーの打ち合いから始まる。寿丸がまず組んでコーナーに押し込むが、服部はすぐ体を返して逆に寿丸をコーナーに押し込む。「練習していた」という膝蹴りを服部はそこから4発打ち上げ、寿丸の顔面にもダメージを負わせる。離れるとまたワンツーの打ち合い、組んで離れてまた打ち合い。服部が首相撲をしたがると、危険を感じたのか寿丸は服部をコーナーへ。服部はそこでも寿丸と体を交換して離れる。
 そしてまたワンツーの打ち合いが続くが、服部のストレートが寿丸の顔面にクリーンヒット。たまらず寿丸は組み付いてコーナーに押し込もうとしながら、大外で投げる。服部は投げられながら空中で耐えて逆に上になる。服部は瞬時にバックを奪うと、チョークをうかがいながらパンチを当てて行く。

 2R、またワンツーの打ち合い。二人の打撃戦の中にキックは一発も出ない。ワンツーの打ち合いでは、服部は打たれながらもそのほとんどを額で受け止め、寿丸の顔面を腫らして行く。組みたがる寿丸は、服部に思うように組ませない。しかし服部は首相撲で寿丸の上体を揺さぶり膝蹴りで苦しめる。
 残り1分30秒頃、寿丸の右が当たると、組み合いから服部が立ったままフロントチョーク。喉元には腕は完全には入っていないが、服部の腕力が強く、寿丸の首を締め上げる。服部はクロスで組み付いて極めたかったが、寿丸が最後まで防御しつづけそのまま終了。
 最初から最後まで自分のペースを保った服部が見事リベンジに成功した。


第6試合 バンタム級 5分2R
×藏田圭介(ALIVE真狩)
○坂元寛史(NASER DO SOL)
判定0-3 (浦19-20/草柳19-20/鈴木19-20)

 元同門で総合格闘家としてタイプ的にも似た二人。プロのキャリアでは藏田が上回るが、最近では坂元の方が大きく上回る実戦経験を積んでいる。
 1Rは、藏田の極めに行く動きと、坂元のアグレッシブな動きが五分五分で噛み合う。2Rになると坂元優位で試合が進むが、決定的な場面までには至らず終了。判定は坂元に軍配。試合後は笑顔で互いに健闘を称え合った。


第5試合 フライ級 5分2R
×加藤賢也(ALIVE)
○増田“BULL”徹平(総合格闘技道場コブラ会)
1R 0'26" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 加藤が下から腕十字を取りに行くと、増田はそのままバスターと同時に遠目から威力のあるパウンドを一発打ち込む。それが綺麗に入り、加藤の動きが止まると、もう2発増田が加撃したところでレフェリーが試合を止めた。


第4試合 ミドル級[2008年度新人王決定トーナメント準決勝] 5分2R
△久米鷹介(ALIVE)
△佐藤洋一郎(グレイシー・バッハ東京)
判定0-0 (浦19-19/草柳19-19/鈴木19-19)

 1R、激しい打撃戦がしばらく続く。打撃に合わせて久米の速い両足タックルが入るとテイクダウン。クロスガードから佐藤はアームロックを仕掛けスイープすると、マウント、バックとポジションを奪う。久米はバックを取られながらも後ろの佐藤の顔面にパンチを3発打ち込み、その瞬間に離れて立つと、逆にトップを奪いパウンドを連打。そしてハーフから鉄槌を連打すると、クロス内からパウンドを落とす。

 2R、激しい殴り合いが続き、次第に佐藤を中心に久米がその周りを回り始める。久米は組み付いてコーナーへ追い込むが、佐藤は立ったまま久米のバックに回り込み、おんぶで乗ろうとするがそれは久米が防ぐ。右四つの組み合いから佐藤が外掛けテイクダウンに行くが、久米はわざと投げられて自分が上を取る。久米はクロスに入るとパウンドを連打。一度のストップドントムーブを挟むと、ヒップスローのような動きで佐藤がスイープ。スタンドに戻り、残り時間が40秒を切ると「久米コール」が沸き上がる。声援に応えて久米は大外投げでテイクダウンを奪うが試合はそこで終了。
 試合自体はドローだったが、新人王トーナメントは判定3-0で久米が勝ち上がった。


第3試合 ウェルター級[2008年度新人王決定トーナメント2回戦] 5分2R
×中島邦男(マッハ道場)
○田村ヒビキ(パラエストラ大阪)
判定0-3 (浦19-20/草柳19-20/鈴木19-20)

第2試合 フェザー級[2008年度新人王決定トーナメント2回戦] 5分2R
○吉田圭多(総合格闘技道場コブラ会)
×AKI(PUREBRED京都)
判定3-0 (浦20-19/草柳20-18/鈴木19-18)

第1試合 フライ級[2008年度新人王決定トーナメント2回戦] 5分2R
×ろん(柔術兄弟)
○山上幹臣(総合格闘技道場STF)
判定0-2 (浦19-20/草柳19-20/鈴木19-19)

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