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海人、憂也と健太を下しSB日本スーパーライト級王者に:11.22 TDC

- SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT - GROUND ZERO TOKYO 2017
2017年11月22日(水) TDCホール
 SB日本スーパーライト級王座決定トーナメントでは、SB生え抜きの20歳の新鋭・海人が一回戦で元DEEP☆KICK王者の憂也を圧倒。決勝ではWBCムエタイ日本王者・健太に消耗戦の末に判定勝ち。「自分が目指しているのはこのベルトじゃないですけど、リングの上で巻いてもらったらめちゃくちゃうれしいです」と話し、笑顔を浮かべた。
  レポート&写真:井原芳徳


SB日本スーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント



 SB世界スーパーライト級王座は鈴木博昭が保持し、SB日本王座はその下のグレード。本来なら上位日本ランカー同士でワンマッチの王座決定戦が行われるが、今回はこの階級のランカーは海人のみで、4選手による1DAYトーナメントという異例の形で王座が争われた。(ちなみに日本2位は水落洋祐、3位はUMA、4位は奥山貴大、5位は平井慎介。海人もライト級のランカーだったが、このトーナメントの前にスーパーライト級で1位にランク入りしている)
 SBは年末の締めくくりのビッグイベントで、8選手によるトーナメントのS-cup、後楽園のメインクラスのワンマッチを並べるGROUND ZEROを隔年で開催しており、今年はその中間のような趣となる。しかも今回のトーナメントのルールは肘有り。鈴木がKNOCK OUT参戦を希望したことをきっかけに、肘有りルールを復活させたが、タイトル絡みの試合でも今回は久々に肘有りとなる。


第1試合 一回戦(肘有り) 3分3R(延長1R)
〇海人(TEAM F.O.D/SB日本1位/64.8kg)
×憂也(魁塾/元DEEP☆KICK -65kg級王者/65.0kg)
判定3-0 (和田30-28/津山30-27/平30-27)

 SB協会が期待を寄せるのは、SB生え抜きの海人。6月の鈴木戦では、鈴木の肘有りルールへの変更要求を受ける立場だったが、鈴木を縦肘で切り裂き1R TKO勝ち。9月大会のWBCムエタイ・インターコンチネンタル・ライト級王者・宮越慶二郎戦でも5Rに肘で切り裂き勝利した。
 海人は鈴木の世界王座をターゲットとし「正直、欲しいベルトはこれ(日本王座)じゃない」と豪語。今回の一回戦の相手・憂也は大阪での練習仲間の先輩で「デビュー当時からお世話になっていて、正直やりにくいのはあるんですけど、オファーを受けたということは、SBにも僕にもケンカを売っていると受け取ったんで、正々堂々と倒しに行きたいです」と話していた。

 1R、海人は右ロー主体、憂也は左ボディ、右フックといったパンチ主体。海人が少しずつ蹴りの数を増やし、終盤、海人の右肘が炸裂し、憂也は左まぶたをカットする。
 2Rに入ると、海人が右ローを当てつつ、右ハイ、右テンカオ、崩し、バック肘等を自在にヒットし続け主導権。憂也はパンチが空を切り苦しい展開だ。
 3R、海人も少し疲れが見え始め、序盤こそ憂也の右ストレートが当たり、少し苦しんだものの、右ローを返し、終盤にはパンチや前蹴りも当て、反撃を封じ、文句無しの判定勝ちで初戦を突破した。


第2試合 一回戦(肘有り) 3分3R(延長1R)
〇健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者/64.9kg)
×高橋幸光(はまっこムエタイジム/元J-NETWORK&MA日本ライト級王者/65.0kg)
4R 判定3-0 (和田10-9/平10-9/津山10-9)
3R 判定0-1 (和田28-29/津山28-28/平29-29)

 健太と高橋は通常のキックルールでの経験が豊富なテクニシャン同士の顔合わせ。健太はいつもより1.7kg軽い体重での試合。前日計量後はいつもの通りボディビルダーのポーズを決め「65kgまで落としたのは12年ぶり、高校生以来です。スッキリ落ちました」「今すぐ2試合できるぐらいですね」と豪語していた。
 1R、健太がじりじり詰めながら、サウスポーの高橋に右フック、右ミドルを強打。高橋も左の蹴りを上中下と当てる。手数では健太が少し上だが、まだ大差はない。
 2Rになると接近戦が増え、首相撲の展開で健太が膝を連打すれば、膝を上げた展開で高橋が崩したり、投げ技を仕掛け応戦。健太がパンチで飛び込めば膝や前蹴りを合わせ、巧さを印象付けるが、まだ大差はない。高橋は柔道の経験もあるため、ムエタイとミックスした投げ技が試合で活きている。



 3Rも接近戦で、お互い膝、肘で削り合う展開。終盤に進み、健太の肘のヒットが増えるが、高橋も崩しを繰り返す。接戦のままだったが、終了のゴングの直前、高橋が一本背負いでシュートポイント1を獲得する。
 どのラウンドも僅差で、ジャッジの各ラウンドの採点にバラツキはあったが、結局、この最後の1点が決め手となり、延長に突入。お互い肘を当て、健太は右ミドルも随所で当て、高橋は投げ技を狙い、僅差の展開となるが、わずかながら手数で勝った健太に軍配が上がった。


第7試合 決勝(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
〇海人(TEAM F.O.D/SB日本ライト級(62.5kg)1位/64.8kg)
×健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者/64.9kg)
判定2-0 (小川30-29/津山29-29/若林30-29)
※海人が新王者に

 1R、前にじりじり出る海人に対し、健太が左手を細かく突きながら、右ミドル、ロー等を当てる。海人も右肘、バックハンドブロー、左ミドル、左ジャブ、左ボディ等を返し、まだ均衡状態が続く。
 2R、健太は右ローを当て、海人は肘、二段蹴りでの飛び膝、右ハイ、左ボディ等多彩に攻め、パンチの打ち合いも増えると、お互いヒット。消耗戦に突入する。



 3R、健太は序盤こそ右ロー等を当てていたが、さすがに1日7R目と減量の影響もあってか、動きが落ちる。海人が組んでの膝蹴り、右のミドル・ハイ・前蹴り、二段蹴りでの飛び膝のヒットを増やし、健太を下がらせ、やや好印象を残す。ジャッジ1者はドローだったが、2者が支持し、海人の判定勝ち。健太も笑顔で海人を称えた。



 ベルトを巻いた海人は「自分が目指しているのはこのベルトじゃないですけど、リングの上で巻いてもらったらめちゃくちゃうれしいです。みんな強かったからうれしいんやと思います。世界のベルトにも挑戦したいですし、S-cupにも出たいです。他団体のチャンピオンもそうですし、色んなところからチャンピオン連れて来てもらったら、もっと面白い試合して倒しに行きたいです」と大阪弁でアピールした。


ワンマッチ



第6試合 95kg契約 3分3R(無制限延長R)
〇清水賢吾(極真会館/SB日本&RISEヘビー級王者/93.2kg)
×三浦広光(SAMURAI SWORD/RINGS/パンクラス・ウェルター級(77.1kg)2位・元王者、元プロボクシング日本スーパーミドル級(76.2kg)1位/88.4kg)
2R 1'40" KO (左フック)

 RISEヘビー級を長年けん引する清水は、15年12月のTDホールでの4選手参加のSB日本ヘビー級王座決定トーナメントでピーターソン・シャカル、岩下雅大(南国超人)をKOし2冠王に。続く昨年3月のRISEのルイス・モライス戦で勝利するも、眼窩底骨折で長期欠場を余儀なくされ、今年5月のRISEの復帰戦でヤン・ジェグンを右ストレートでKOしている。
 三浦はSB初参戦。7月のパンクラス王座初防衛戦で阿部大治にTKO負けして以来の試合となる。現在36歳。キックルールでは06年のRISEでの-80kg契約のMIGHTY EIGHTY TOURNAMENTに参戦し、一回戦でSBの伊賀弘治に右フックでKO勝ちしたが、準決勝でマグナム酒井にローキックでKO負けしている。久々のキック系ルール、階級が上での試合で、計量での88.4kgは通常体重だという。

 1R、清水が空手仕込みの右ローを立て続けに当てるが、三浦はボディから顔面につなぐパンチの連打や、投げを狙って相手のバランスを崩させてからの右フックや、コーナーに押し込んでからのパンチの上下の連打で応戦。柔道、ボクシング、MMA、過去全てのバックグラウンドを総動員して応戦する。
 だが2R、パワーで勝る清水が右ミドル、膝を当てていると、少しずつ三浦も苦しそうな様子に。パンチも効かせつつ、清水が首相撲で三浦を捕まえ、ボディ、顔面に右膝を連打すると、ついに三浦がダウン。三浦は10カウントギリギリで立ち上がったが、ダメージは大きく、最後まで果敢に打ち合うも、左フックをもらってマットに沈んだ。




第5試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(無制限延長R)
〇MIO(シーザージム/SB日本女子王者/47.7kg)
×ペットジージャ・オー・ミークン [Phetjeejar Oh.Meekun](タイ/WPMF世界女子ライトフライ級(49kg)王者・元同ミニフライ級(47.6kg)王者/47.8kg)
判定3-0 (小川30-27/津山29-28/茂木29-28)

 MIOの試合前(休憩明け時間)には姉貴分のRENAが登場し、パイレーツ・オブ・カリビアン風の剣劇を披露し、観客を楽しませた。



 MIOは9月の後楽園に続きタイ人との対戦。現在17連勝中だ。ペットジージャは16年2月のムエタイオープンに参戦し、50kg契約で小林愛三に判定負け。上の体重で、本領が発揮できなかった。まだ15歳で、タイでは力量が合う選手が少なく、男子と戦うことも多いという。
 1R、MIOがパンチを狙って序盤こそ当てていたが、次第にペットジージャが距離を取って左ミドル、前蹴り、ハイのヒットを増やし、首相撲でも崩しを決め、ペースを握るように。
 だが2R、MIOは序盤と終盤に、前方への投げでシュートポイント1を合わせて2度獲得。ムエタイに無い腰を入れての投げに、ペットジージャは対応できないが。それ以外の場面では膝、ミドル、パンチを随所で当て、若干優位だ。



 3Rも基本的にその構図は変わらず、ペットジージャが右のテンカオ、組んでの膝、右ストレートを当て続け優勢。MIOも打ち合いでパンチを返すが、手数で劣る。打撃では苦しんだMIOだったが、シュートポイント合計2点で差をつけ、なんとか勝利した。


第4試合 61.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
〇村田聖明(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者/61.5kg)
×渡辺理想(極真会館/J-NETWORKライト級1位/61.5kg)
2R 2'08" KO (右ストレート)

 9月大会で初のタイトルを獲得した村田だが、階級が上のベテランとの試練の一番がさっそく用意された。渡辺は8月のJ-NETWORKでのライト級王座決定戦で冨田健祐に肘で切られTKO負けして以来の試合だ。
 1R、サウスポーの渡辺が、少し遠い距離からでも伸びのある左ミドル、ハイを随所で当てて主導権。村田は距離をつかみ辛そうだ。



 2Rになると、少し動きが落ちた渡辺に、村田の右ミドルが当たるように。それでも渡辺が左ミドル、左フックを立て続けに当て、村田ピンチか?というムードに一瞬なったが、村田はひるまず真っすぐ前に詰めると、渡辺に右ストレートをクリーンヒット。渡辺がひるんだ隙を逃さず、村田が再び右ストレートを当てると、渡辺はダウンする。渡辺は立ち上がったもののダメージが隠せず、村田が右ストレートを再びクリーンヒットし、渡辺がダウンした後、セコンドがタオルを投入。見事村田がKO勝ちした。


第3試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
〇深田一樹(龍生塾ファントム道場/SB日本フェザー級(57.5kg)王者/57.8kg)
×笠原弘希(シーザージム/SB日本フェザー級1位/58.0kg)
4R 判定2-1 (大村10-9/北尻9-10/津山10-9)
3R 判定0-1 (大村30-30/津山29-30/北尻29-29)

 深田は6月に内藤大樹からダウンを奪って判定勝ちし王座初防衛。笠原兄弟の兄・弘希は6月に当時SB日本フェザー級1位の元貴を破りランキングを上げると、9月には昨年にKOされた元大和フェザー級王者Phoenixx 祥梧を逆にKOで仕留めてリベンジに成功。その2戦が評価され、ノンタイトル戦ながら王者との試合が用意された。
 深田がサウスポーに構え、どちらかと言えばパンチ主体で、笠原はオーソドックスに構え、右ミドルと膝蹴り主体。2R終盤には笠原もパンチを増やすが、まだ大差は無い。3R、お互いパンチ主体でミドルも打ち、積極性はあるが、明確なヒットは少なく、均衡は崩れないまま終了する。
 延長にもつれ込んでも接戦は続くが、深田が首相撲の展開ではやや上で、膝を連打すると少し笠原が苦しそうな顔を見せる。判定は割れ、2票を獲得した深田の勝利となったが、本戦5R制のタイトルマッチでの完全決着戦に期待したい。


オープニングマッチ セミプロルール 女子43kg契約 2分3R(延長1R)
〇田川女神(TIA辻道場)
×松谷 綺 [きら](VALLELY/Bigbangアマ女子-40kg王者)
判定3-0 (29-26/30-25/30-27)
※田川が前方への投げでシュートポイント1を3度獲得

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