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海人、宮越慶二郎を肘で切り勝利。内藤大樹、RISE DoA名乗り:9.16 後楽園

SHOOT BOXING 2017 act.4
2017年9月16日(土) 後楽園ホール
 6月大会で鈴木博昭に肘で1R勝利した海人は、今回も肘有りルールでWBCムエタイ・インターナショナル王者の宮越慶二郎と対戦。4Rから追い上げを見せると、5R終盤にまたも肘を炸裂させTKO勝ちした。内藤大樹は王座防衛後、RISE 11.23 TDC大会のDEAD OR ALIVE 57kgトーナメント参戦を志願した。
  レポート&写真:井原芳徳


第9試合 63.5kg契約(肘有り) 3分5R(無制限延長R)
〇海人(TEAM F.O.D/SB日本ライト級(62.5kg)1位/63.3kg)
×宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者/63.5kg)
5R 2'46" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)

 海人は6月大会でSB世界スーパーライト級王者・鈴木博昭と対戦し、1R肘でカットしTKO勝ち。KNOCK OUT参戦を目指す鈴木が肘有りを希望し、肘で切られる皮肉な結果となった。今回は海人に最初から肘のエキスパートとの肘有りルールの試合が用意されることに。
 NJKFの宮越兄弟の弟・慶二郎はSB初参戦。タイ在住のタイ人以外が獲得できるWBCムエタイ・インターナショナル王座を保持し、世界王座にあと一歩の位置におり、肘有りルールならお手の物だ。だが海人はタイ合宿も敢行して備え、その成果を今回発揮する。
 なお、今大会の後ろ3試合は5R中の3Rまで採点が発表されるオープンスコアリングシステムが採用された。最近は肘有りの試合も組まれるようになったSBだが、この点でもKNOCK OUTの影響を感じさせる。



 両者リングに立つと、1階級下の慶二郎が一回り小さく見える。1R、前に詰めようとする海人に対し、慶二郎は左右のステップで回って距離を取りながら、時折詰めてパンチやミドルを当て、すぐ離れるファイトを展開。海人も右ロー、右ストレートを当てる場面はあるが、手数で差をつけられ、9-10で1者が慶二郎にポイントをつける。
 2Rも慶二郎は同様の試合運びで、ヒット数で上。海人も右肘をクリーンヒットしたり、左右のストレートでのけぞらせるが、流れは変えられない。ジャッジは3者ともドローとつける。
 3Rも慶二郎はステップワークを駆使し、パンチを手数多くヒットする。左右の肘も当てるが、海人も右ハイ、右ストレートで一瞬、慶二郎の動きを止める場面を作り、決定的な差を作らせない。2Rよりも海人は差を縮め、ジャッジ3者ともドローとつける。



 4R、慶二郎が右フックを当てて先手を取るが、海人も右フックを返し、蹴り足をつかんでから真後ろに押して、飛び膝を放ち、豪快なファイトを展開。中盤、少し疲れが見え、慶二郎がパンチ、前蹴り、ミドルを当てる場面が目立ったが、終盤には海人が右ストレート、右ハイ、バック肘2連発をクリーンヒットして挽回。一発一発のインパクトで好印象を残す。
 5Rも海人が左右の伸びのあるストレートで慶二郎をのけぞらせ好印象。中盤、慶二郎も右フックを立て続けに当てて持ち直すが、海人は底力を発揮し、パンチの打ち合いへ。肘も互いに織り交ぜ、スリリングな展開になると、海人の右肘が当たり、慶二郎は左目の上の額あたりから大出血。ドクターチェックが入るがすぐにストップがかかり、海人のTKO勝ちとなった。



 激闘を制した海人は大阪弁で「今日はホンマのエースになるための大事な一戦やったんで、めっちゃ緊張したんですけど、肘で切って、無茶苦茶ホッとしています。まだまだ情けない試合しているんで、来週から鍛えなおします。11月22日のTDCホール大会、もっと強い人、シーザー会長呼んでください。またメインで使ってください。絶対面白い試合をします」と、開催が発表されたばかりの11.22 TDC大会に向けてアピールした。バックステージでのインタビューでは「タイ修行で肘も膝も練習して、近い距離で肘を入れるのを練習して出せたので、タイ修行行って良かったです」と勝因の一端を明かした。
 シーザー会長は「内容は宮越選手が一日の長があるけど、最後肘で行ったのは、アイツ持ってるね」と海人の勝負強さを称賛した。


第8試合 SB日本スーパーバンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
〇内藤大樹(ストライキングジムAres/王者/54.95kg)
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/1位/55.1kg→55.0kg)
判定3-0 (茂木50-48/若林50-48/津山50-46)
※内藤が2度目の防衛

 両者は昨年11月のTDC大会で対戦し、2度のダウンを奪われた内藤が3Rに左フックで逆転KO勝ちし初防衛。その後2連勝したが、6月、植山と同門のSB日本フェザー級王者・深田一樹に挑戦し判定負けを喫している。
 1R、お互いロー主体の展開だが、内藤は左の前蹴り、植山は左のフック、アッパー等もパンチを多用。終盤、植山をかわして内藤も左フックを当てる。ジャッジは3者とも順当にドローとつける。



 2R、内藤は左右のロー、ミドル、前蹴りのほか、左ジャブ、右のテンカオも当てる。しばらく植山は受けに回ってしまうが、中盤過ぎに右ボディを当ててからの左フックをクリーンヒットすると、右ストレート、バックハンドブローもヒット。終盤は内藤が持ち直し、スピーディーな攻防を展開。まだ大差は無いが、ジャッジ1者はトータルの手数で上回った内藤にポイントをつける。

 3Rもしばらくスピードのある攻防が続いたが、内藤が左インローを当てていると、植山は少し足取りがぎこちなくなる。中盤には植山を首相撲で捕まえて膝を連打。少し焦った様子の植山のパンチの空振りが目立ち始める。ジャッジ3者とも内藤にポイントをつける。
 4R、序盤こそ植山がパンチ連打で前に詰めて来るが、内藤は前蹴り、ジャブで突き放しつつ、ミドル、ローを度々ヒットし主導権をキープ。終盤には軸足刈りを3度決め、植山を翻弄する。
 5R、内藤は少し足を痛めた様子でバランスを崩す場面もあったが、前蹴り、ジャブで距離を取り、随所でミドル、ローを返し、植山を寄せ付けず、終盤には顔面狙いの前蹴りも2連続でヒット。3R以降は植山を圧倒し、文句無しの判定勝ちで2度目の防衛と植山への返り討ちに成功した。



 内藤は「KOできず、納得してもらえたかわからないですが、ファントム道場、しっかり対策を練って来るんで、ああいう試合になりました。SBの王者は僕じゃないとダメだと思うんで、防衛できて良かったです。11月(22日)のTDC大会にも出たいですけど、(11月23日の)RISEのDEAD OR ALIVE(57kg)トーナメントに出たいです」とアピールした。


第7試合 SB日本スーパーフェザー級(60kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
〇村田聖明(シーザージム/1位/60.0kg)
×池上孝二(フォースクワッド/2位、元DEEP☆KICK -60kg級王者/60.0kg)
判定3-0 (小川50-49/若林49-48/津山49-48)
※村田が新王者に

 村田はシーザー武志・SB協会会長の息子で22歳。SBを始めたのは大学進学後からと遅いが、着実に経験を積み、16戦目・5連勝で初のベルト挑戦のチャンスが巡ってきた。対する池上は07年デビュー、30戦、現在33歳のベテラン。SB王座挑戦は5年ぶり2度目だ。
 1R、村田が左ボディストレートや、バックハンドブローからの左ミドルを決めるが、池上は右ロー、左ミドルを着実に当て、投げも狙う。まだ大差は無いが、採点は1人が10-9で村田につける。
 2Rも池上は右ロー、左ミドル主体で、村田は左右のローの頻度を上げ、時折パンチの連打で詰める。お互い慎重で大差は無いが、このラウンドも1者が10-9で村田につける。
 3R、村田は序盤から仕掛けてパンチを連打し池上を下がらせる。中盤、池上は持ち直し、左ジャブと右ストレートをお返しするが、終盤にも村田がパンチをまとめ挽回する。池上はダメージは大きく負ってはいないものの、下がってしまい印象を悪くし、ジャッジ3者とも村田にポイントをつける。
 4R、池上が右ローをコツコツ当てていると、村田は少し足取りがぎこちなくなる。中盤には村田の右ミドルをつかんでから押して下がらせて、パンチを連打。村田は鼻血を出し少し苦しそうだ。村田も右ボディを当てるが、手数で劣ってしまう。このラウンドは池上が取っただろう。
 5R、お互い決定的な差が無いと判断したか?次第に接近戦で打ち合う場面が増えるが、右のパンチを度々うまく当てるようになるの池上のほう。村田もパンチを振るうが、ヒット数で池上が上回る。



 池上のベテランらしい巻き返しも光ったが、あまりジャッジには評価されず、3Rまでにパンチの連打で印象を残してポイントを稼いだ村田を3者とも支持し判定勝ちした。
 ベルトを巻いた村田は涙声で「まだ実力が無いんですけど、もっと練習し、他団体の方とも戦えるようになり、シュートボクシングの強さを見せます。ここまで育ててくれたお母さん、お父さん、ありがとうございます。これからも一生懸命頑張ります」と挨拶。傍らで聞いていた父・シーザー会長も涙を流した。大会後の総括でもシーザー会長は「これからがスタートです」と、少し厳しさ混じりながらも、息子の本格的な成長を期待した。


第6試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
×坂本優起(シーザージム/元SB日本王者/70.0kg)
〇パク・ウィンヒョン [Pak Wing Heung/向柏榮](香港/ボンバージム/70.2kg)
4R 判定0-2 (津山9-10/茂木9-10/若林10-10)
3R 判定0-1 (茂木29-30/津山29-29/若林29-29)

 パクはK-1で07年6月に尾崎圭司と引き分け、07年4月にサトルヴァシコバに1R KO勝ち。現在30歳。今大会の休憩明けには12月にシュートボクシング香港大会が開催されると発表されたが、今回は香港からも多数の応援団が同行して来日してきた。



 1R、ウィンヒョンは開始すぐから組み付いて、膝蹴りを多用。膝を連打してから右ストレートを当てたり、崩しを決めたり、ムエタイ系のスキルで坂本を翻弄する。
 2Rもウィンヒョンが首相撲を続けていると、組み際にバッティングとなり、坂本が頭から出血しドクターチェックが入る。再開するが、坂本はパンチも蹴りもスピードが遅く、簡単に見切られ続ける。3R、坂本は必死に前に出るが、ウィンヒョンが膝を当て、離してはミドル、右ストレートを度々当てて、手数で差をつける。
 日本でもかなり浸透したムエタイ基準ならウィンヒョンの完勝だが、シュートボクシングのジャッジ陣には評価されず、2者がドローとつけて延長へ。坂本は再び出血が激しくなりドクターチェックが入る。ウィンヒョンが膝、パンチで手数の上回る状況が続き、ようやく判定勝ちが宣告された。


第5試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(延長無制限)
〇MIO(シーザージム/SB日本女子王者/47.75kg)
×ルンナパー・ポームアンペット [Runnapar Por.Muanpet](タイ/ムエサヤーム・パカーム女子48kg級王者/47.8kg)
判定3-0 (30-25/30-27/30-26)

 MIOは7月のGirls S-cupでポーランドの強豪ハンナ・タイソンに判定勝ちし16連勝中。今回はタイ人と初対戦だ。ルンナパーは17歳。タイ人らしく1Rから様子見でいると、MIOは積極的に右ロー、右ストレート等を当てて、詰めてのパンチの連打でもルンナパーを苦しめる。2Rも同様の流れで、ルンナパーはロープを背にしたままほとんど攻められず。MIOも慣れないタイ人相手で、フェイントの崩し方に手間取って、なかなかクリーンヒットにはつなげられない。
 だが3R、MIOがコーナーに詰めて右ローを連打すると、コーナーから逃げたルンナパーに右アッパーをクリーンヒットしてひるませると、背負い投げでシュートポイント1を獲得。立とうとしたルンナパーはアッパーのダメージで倒れ、さらに点差が開く。最後はルンナパーがクリンチで耐え、MIOは倒しきれなかったものの、ダウンにつなぐ流れは成長を感じさせた。


第4試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
〇笠原弘希(シーザージム/SB日本1位/57.5kg)
×Phoenixx祥梧(MuayThai Phoenixx/元大和フェザー級王者/57.85kg→57.5kg)
3R 2'15" KO (左ボディフック)

 両者は昨年10月に対戦し、それまでプロデビュー9戦無敗だった笠原から祥梧がパンチで3ダウンを奪いTKO勝ちしている。1R、笠原兄弟の兄・弘希が、序盤から積極的に左ジャブ、左インロー、前蹴りを当て続け、不意打ちの左ハイでダウンを先取する。
 2R、開始すぐの打ち合いで祥梧も左フックを当てるが、すぐ弘希は持ち直し、1R同様に左の蹴りとパンチを当て続けて祥梧を追い詰める。3Rも弘希が攻め続け、祥梧は苦しそうに後退する時間が長くなり、最後は弘希がロープに詰めての左ボディ一発でマットに沈め、完璧な形でリベンジに成功した。


第3試合 69kg契約 3分3R(無制限延長R)
〇マツシマ タヨリ(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級(70kg)4位/69.0kg)
×クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術/SB東洋太平洋ウェルター級(67.5kg)2位/69.0kg)
判定3-0 (29-26/29-26/27-26)

 パンクラスランカーの松嶋こよみの弟・タヨリは、MMAでも活躍する柔術家・コイケと対戦。15年4月にSBに参戦し、喜入衆にTKO勝ちしている。
 1R、コイケがパンチの連打で間に詰め、タヨリは被弾して苦しむ場面もあるが、コイケが足を掛けて投げようとしたところで反り投げを決め、シュートポイント2を獲得して、いきなり差をつける。2Rも同様の状態となるが、さらにシュートポイント2を取る。3Rはコイケにパンチで攻め込まれ、押し倒されてからも立ち上がるのが遅く、ダメージの大きさを露呈したが、逃げ切る形で判定勝ちした。


第2試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(無制限延長R)
〇西岡蓮太(龍生塾/SB日本2位/62.5kg)
×上田一哉(シーザージム新小岩/62.2kg)
判定3-0 (29-27/30-27/30-29)

 18歳の西岡、16歳の上田のフレッシュな顔合わせ。上田は師匠の大江慎氏を彷彿とさせる強力なミドルを当てるが、西岡もカウンターで右ストレートを当て、一瞬ひるませる場面も。2Rには上田もカウンターの左ストレートを当てて逆にぐらつかせ、終了間際にも西岡が左ストレートで上田をダウン気味に倒し、お互い激しいファイトを繰り広げる。3Rはお互い体力が切れてクリンチが増えるものの、随所で体格で勝る西岡がパンチを当てて優位をキープし判定勝ちした。


第1試合 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長無制限)
〇笠原友希(シーザージム/54.9kg)
×佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本8位、香港WMC I-1 54kg&51kg王者/54.25kg)
判定3-0 (30-26/30-27/30-27)

 1R、笠原兄弟の弟・友希が、サウスポーで長身を活かしつつ、右ストレートでダウンを奪取。佐藤も同日DEEPでストロー級王座防衛戦を行う兄のカン・サトーを彷彿とさせるオーバーハンドフックを当てるが、体格差があり、圧力で押される。3Rは友希も攻めあぐねてしまったが、優位を維持し判定勝ちした。


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