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ゾウガリー、決勝でMASAYA破りS-cup優勝。RENAは判定勝ち:11.11 TDC

SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup 2016
2016年11月11日(金) TDCホール
 8人参加の-65kgトーナメント「S-cup」は、前回14年大会優勝の鈴木博昭が一回戦を突破するも眼窩底骨折の疑いで棄権。14年の決勝で鈴木に惜敗したザカリア・ゾウガリーが、今回の決勝でシーザージムの22歳の新鋭・MASAYAをKOし初優勝を果たした。RENAはブラジル人選手に判定勝ちし、年末のRIZIN出陣を改めて表明した。
  レポート&写真:井原芳徳


S-cup 65kg世界トーナメント2016



第2試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
〇鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB世界スーパーライト級(65kg)王者、S-cup 65kg世界トーナメント'14優勝/65.00kg)
×Hideki(team gloria/RISEスーパーライト級(65kg)3位/64.65kg)
4R 判定3-0 (北尻10-9/若林10-9/津山10-9)
3R 判定1-0 (北尻29-28/若林29-29/津山29-29)

 2年に一度開催されるシュートボクシングの8人トーナメントS-cup。かつてはアンディ・サワー、緒形健一らが活躍する70kgトーナメントだったが、13年でS-cup日本トーナメントから65kgに変わり、14年の世界トーナメントは新エース・鈴木博昭が優勝し、前日のオファーに応じ急きょ参戦したザカリア・ゾウガリーが準優勝した。
 今回はその2人のほか、その後SBのリングで躍進したタイ人のタップロン・ハーデスワークアウト、MASAYAのSB常連勢に加え、WBCムエタイ日本王者の山口裕人、REBELS王者の水落洋祐、RISEの新鋭・Hideki、そして9月のRIZINで木村ミノルを7秒で仕留めた一躍名を上げたMMA選手のチャールズ・“クレイジーホース”・ベネットが加わった。



 Hidekiは父が南米のボリビア人、母が日本人とボリビア人のハーフという選手。1R、鈴木がサウスポーに構え、左ロー、左ストレート、左ハイを当て続け主導権。2Rも同様だが、終盤にHidekiの右ストレートをもらって少しひるんでしまう場面も。すると3R、Hidekiは序盤に右ストレートをクリーンヒットして鼻血を出させた後、ノンストップのパンチラッシュで鈴木を追い詰め、鼻血を出させる。
 それでも1Rと2Rに鈴木がポイントを取って逃げ切り勝利かと思われたが、ジャッジの評価は厳しく延長戦へ。Hidekiはさすがに疲れが見え、鈴木の左ロー、ストレートをもらう場面が多く、鈴木が勝利したが、鈴木も消耗の激しい初戦に。そして試合後のドクターチェックで左眼窩底骨折の疑いがあることが判明し、ストップがかかることになる。鈴木は2Rにもらったパンチで左目の視力が無くなり、眼窩底骨折が再発したという。


第3試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
〇MASAYA(シーザージム/SB日本スーパーライト級王者/64.90kg)
×チャールズ・“クレイジーホース”・ベネット(米国/Mcap Ocala/65.00kg)
2R 2'04" TKO (レフェリーストップ:パンチ連打でダウン後)

 1R、ベネットはノーガードの構えで時折スイッチし、大月晴明を思わせるオーバーハンドのフックを放ち、右ボディを随所でうまく当てつつ、MASAYAの右膝蹴りに右フックを合わせてダウンを奪う。波乱含みの展開となるが、終盤、MASAYAの右ミドルの爪先がベネットのボディに突き刺さると、ベネットは失速する。



 2Rはベネットがダメージを誤魔化すように胴タックルからのテイクダウンを繰り返し、ポイントにつながらない攻撃として平直行レフェリーが注意する。その後もベネットはMASAYAの攻撃をもらい続け、ロープを背にして棒立ちになったところでダウンを宣告される。ベネットはロープに座り込むようにダウンカウントを聞いていたが、平レフェリーがストップ。ベネットはストップに不満げだったが、続行していたとしても勝ち目は乏しい状況だった。


第4試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
〇ザカリア・ゾウガリー(オランダ/マヌーフ・ファイト&フィットネス/SB世界スーパーライト級1位、S-cup 65kg世界トーナメント'14準優勝/64.65kg)
×山口裕人(山口道場/WBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーライト級王者/64.65kg)
1R 1'27" TKO (2ダウン:バックハンドブロー)

 1R、山口が左ボディを当てた後、ゾウガリーをコーナーに詰めてパンチの連打を放つが、打ち合いでゾウガリーがよく見てパンチを放ち、右フックでダウンを奪取。さらにパンチの連打で山口を倒すと、すぐ山口は立ち上がったが、既にダメージは大きく、最後はゾウガリーのバックハンドブローでマットに沈んだ。




第5試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
〇タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/SB世界スーパーライト級5位、元WMC世界フェザー級王者/64.55kg)
×水落洋祐(はまっこムエタイジム/ REBELS 65kg級王者/64.75kg)
2R 0'40" TKO (レフェリーストップ:右フック)



 1R、タップロンが右ローを当て続けていると、水落はスリップ。水落はパンチを放つが遅く、やや動きが重く見える。その後も右ロー、ストレートを浴び続け、右ストレートでダウン。タップロンは腰投げで1ポイントを加える。2R、タップロンはパンチの打ち合いで右フックをクリーンヒットし、水落はダウン。水落はロープがギロチンになるような形で首が引っかかった状態で動けなくなり、そのままストップとなった。


第7試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
×Hideki(team gloria/RISEスーパーライト級(65kg)3位/64.65kg)
〇MASAYA(シーザージム/SB日本スーパーライト級王者/64.90kg)
1R 2'07" TKO (タオル投入)



 鈴木博昭が左眼窩底骨折の疑いでドクターストップ。Hidekiが準決勝に繰り上がったが、鈴木のローをもらった左膝をテープで固め、足取りがぎこちない。MASAYAは容赦なくその足に左右のローを叩き込み、奥足狙いのローも当ててHidekiを追い詰める。Hidekiも前に詰めて必死にパンチを放っていたが、最後はローブローをもらった後、集中力が切れた様子で、足を引きずったところでセコンドがタオルを投入した。HidekiはMASAYAのローのダメージよりも、鈴木戦でのダメージの方が大きかった様子で、14年大会のようにリザーバーがいれば、Hidekiが準決勝を辞退していても不思議ではない状態だった。


第8試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
〇ザカリア・ゾウガリー(オランダ/マヌーフ・ファイト&フィットネス/SB世界スーパーライト級1位、S-cup 65kg世界トーナメント'14準優勝/64.65kg)
×タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/SB世界スーパーライト級5位、元WMC世界フェザー級王者/64.55kg)
判定3-0 (北尻30-27/津山29-27/若林30-27)



 1R、ゾウガリーがプレッシャーをかけ、フェイントを仕掛けながら右ストレートを当て、終盤にはパンチの連打でダウン寸前までタップロンを追い詰める。
 だが2R、ゾウガリーが胴廻し蹴りに失敗して倒れた際、タップロンが顔面を蹴り、ゾウガリーはマウスピースを吐き出して苦しそうな様子を見せる。タップロンは減点1に。その後、タップロンが左の膝蹴りを効かせて反撃するが、終盤にゾウガリーが首投げでシュートポイント1を奪いタップロンを突き放す。
 3Rもタップロンが左の膝を随所で当て、ゾウガリーも疲れてきたが、中盤のパンチの打ち合いでは正確に連打を決める等優勢をキープ。ダメージは溜まったが順当に決勝への切符を手にした。


第11試合 決勝 3分3R(延長1R)
×MASAYA(シーザージム/SB日本スーパーライト級王者/64.90kg)
〇ザカリア・ゾウガリー(オランダ/マヌーフ・ファイト&フィットネス/SB世界スーパーライト級1位、S-cup 65kg世界トーナメント'14準優勝/64.65kg)
2R 1'14" TKO (3ダウン:飛び膝蹴り)
※ゾウガリーが優勝

 1R、ソウガリーが右ボディを連打し、コンビネーションからの左右のローも決め、順調な試合運び。だがMASAYAも左ミドルを返し、少しゾウガリーを苦しめる。しかし2Rに入り回復したゾウガリーは、序盤から右ボディを連打してMASAYAの動きを止めると、ボディ打ちの連打でついにダウンを奪う。MASAYAは立ち上がるもののダメージは隠せず、その後もボディの連打をもらいダウン。最後はゾウガリーが左ミドルを当てた後の飛び膝で、押し倒すような形ながらもダウンを奪い見事TKO勝ちした。
 初優勝を果たしたゾウガリーは「ここまで厳しい道のりでした。14年の決勝は鈴木選手に勝ったと思いましたが、優勝できず悔しかったです。それから練習を積み、今回の決勝で念願の王者になりました。喜んでもらえましたか?シーザー会長ありがとうございます。SBはとても素晴らしい団体です」とアピール。アンディ・サワーと共に大喜びした。





ワンマッチ



第12試合 メインイベント 女子51kg契約 3分3R(無制限延長R)
〇RENA(シーザージム/SB世界女子フライ級(51kg)王者/51.00kg)
×キンバリー・ノヴァス [Kinberly Novaes](ブラジル/CMシステム/50.35kg)
判定3-0 (津山30-28/北尻30-28/若林30-29)

 2年に1度のS-cup大会はトーナメント決勝がメインとなるのが恒例だが、今回はRIZINの試合のフジテレビでの中継で認知度が大幅にアップしたRENAのワンマッチをメインに。30年以上のSBの歴史で、男子主体の大会において女子がメインを務めるのは今回が初だ。
 初来日のノヴァスはRIZINの推薦する選手で、RENAと同じ25歳。シュートボクセの柔術コーチとして知られたクリスチャーノ・マルセロが設立したCMシステム所属で、Noxii Combat、Nitrix Champion Fightという2つのMMA団体のストロー級タイトルを持つ。シャードッグのデータを見るとMMA戦績は11戦9勝(4KO)2敗。

 試合前にはCDの発売イベントでのゲスト出演から交流が生まれたアイドルユニット「アップアップガールズ(仮)」のメンバーが花束を贈呈する。試合が始まり1R、RENAが右ロー、右フック、首相撲からの膝、右ハイ等を当てる。ノヴァスもパンチやローを出すがスピードは遅く、膝も空振りが多い。
 2RもRENAが打撃で主導権を維持。少し余裕ができたか?そこから別の展開を狙おうとばかりに、首相撲から投げを狙うが、MMA選手のノヴァスが腰が重い。



 3RもRENAが打撃で攻め続け、終盤には右膝蹴り、左ボディを効かせるが、ノヴァスは耐えきり試合終了。倒し切れなかったが、RENAが順当に判定勝ちした。

 試合後マイクを持ったREANは「変な試合しちゃったですけど言わせてください。夢がかなったぞ」と、メインを務めることができた喜びを語り、「7月からだいぶ連戦でしんどいですけど、12月、RIZINがあって、ポスター真ん中にしてもらったんで、出るしかないなと。もう一発、今年頑張ります」とRIZIN参戦を改めて宣言。最後は「もし立ち技のルールが加わるなら、12月、SBルールでMIOちゃん、空いてるんで」と、大会前半にRENAをライバル宣言した後輩のMIOに対して挑発し返すジョークを放った。




第10試合 71kg契約 3分3R(無制限延長R)
〇アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/SB世界スーパーウェルター級(70kg)王者/70.95kg)
×宮越宗一郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・スーパーウェルター級王者/71.00kg)
判定3-0 (津山30-28/茂木29-28/若林29-28)

 RIZINでのMMAの試合の続いたサワーは、昨年12月以来11か月ぶりのSB登場。1R、サワーはMMA的な構え、ステップで動くが、宗一郎の左ジャブをもらうとひるむ。パンチをもらううちに右目の下をカットする。2Rも宗一郎が随所でパンチをうまく当て、サワーは左目の下も出血。少しずつ劣勢となってきたが、終盤、体重をあずけるように右フックを叩き込みダウンを奪取。3Rも宗一郎が互角に近い戦いを繰り広げ健闘したが、サワーの牙城を崩せなかった。


第9試合 SB日本スーパーバンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
〇内藤大樹(ストライキングジムAres/王者/54.85kg)
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/1位/55.00kg)
3R 2'14" KO (左フック)
※内藤が初防衛

 20歳同士のフレッシュなタイトルマッチ。1R、内藤が植山の前足にローを集中。2Rに入り、早くも効き目を発揮してきたように見えたが、パンチの打ち合いの展開で植山が内藤の左に合わせ左フックをクリーンヒットしダウンを奪い、試合をわからなくする。



 内藤のダメージは小さく、再びローを当ててペースを取り戻してきたが、3R、またも打ち合いで植山の左フックが炸裂し、内藤がダウン。内藤、万事休すかと思われたが、またも打ち合いに臨むと、今度は内藤の左フックが植山の顔面を捕らえ、植山がダウン。一瞬伸びた状態になった植山は立ち上がろうとしたが、そのまま倒れ込み、内藤が大逆転のKO勝ちを果たし、場内は割れんばかりの歓声で包まれた。



 内藤は「今日の試合内容じゃデカいことを言えないですけど、シュートボクシングを代表して、55kgの他団体の強い奴らを倒しに行くんで、楽しみにしてください」とアピールした。




第6試合 初代SB日本女子ミニマム級(48kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
〇MIO(シーザージム/Girls S-cup 48kgアジアトーナメント'16優勝/47.85kg)
×Union朱里(グラップリングシュートボクサーズ/WMCI-1アジア51kg王者/47.90kg)
6R 判定3-0 (津山10-9/若林10-9/小川10-9)
5R 判定0-1 (津山47-48/若林48-48/小川49-49)
※MIOが判定勝ち

 両者はこれまでに3度対戦し、MIOが3戦3勝しているが、前回7月の試合では延長にもつれ込む接戦だった。1Rは互いに慎重だったが、2R、Unionが首相撲から突き放した後に右フックを当てて効かせると、左フック、左ストレート等で若干優勢に。3RはUnionが首相撲からの右膝蹴りを効かせ、少しMIOが疲れてきたが、腰投げでシュートポイント1を奪う。終盤、Unionはギロチンを仕掛けるがキャッチポイントにはならない。



 4RはUnionが首相撲から膝蹴りを当て続け主導権。終盤、MIOはバテてきた様子を見せるが、Unionもはっきり差をつける攻撃はできていないが、5Rは序盤にギロチンを極め、キャッチポイント1を獲得する。その後は攻め手が乏しくなってしまい時間切れ。判定は0-1で延長に突入する。
 すると息を吹き返したのはMIOのほう。右ミドルを連打し、終盤には右ストレートを連続で当ててUnionをひるませ判定勝ち。苦しみながらも念願のタイトルベルトを巻いた。
 MIOは「今回上京して半年が経ち、たくさんチャンスが転がり込み、プレッシャーもあったんですけど、夢の力は凄いなと思いました。最後、気持ちで勝てたと思います。Union選手は4回勝ったのでこれで最後にしたいです。正直しんどかったです。ミニマム級で世界で戦いたいです。ライバルはUnion選手ではなくメインで戦うRENA選手です。いつかRENA選手を超えたいです」とアピールした。



第1試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(無制限延長R)
〇村田聖明(シーザージム/SB日本2位/60.00kg)
×中神吉彦(ストライキングジムAres/SB日本5位/59.60kg)
判定3-0 (30-25/30-25/30-26)
※2R左フックで中神に1ダウン、3Rパンチ連打で中神に1ダウン

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