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鈴木博昭、トーナメント制しSB世界スーパーライト級王者に:8.22 大田

SHOOT BOXING 30th ANNIVERSARY“CAESAR TIME!”
2015年8月22日(土) 東京・大田区総合体育館
 新設のSB世界スーパーライト級王座決定トーナメントはザカリア・ゾウガリーとマサロ・グランダーが直前に欠場となったが、鈴木博昭が代役の海外勢を判定3-0で完封し優勝。試合後のインタビューでは世界王者として海外に打って出る決意を示した。

  レポート&写真:久保与志


SB世界スーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント



第2試合 準決勝1 3分3R(延長1R)
〇クリス・バヤ(オランダ/マイクスジム)
×タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/元WMC世界ライト級王者)
4R 0'37" KO (2ダウン:右フック)
3R 判定0-1 (28-30/29-29/30-30)

 1R、いきなり強烈な右ローとストレートを見せてバヤが会場をどよめかせるが、タップロンは落ち着いてかわし右ロー、左ミドルをリターン。さらにバヤのローをキャッチして右ストレートを狙っていく。記者採点は10-10。
 2R、タップロンが左ジャブでバヤの出鼻をくじきながら、バヤが詰めてきたところに右ストレートをヒット。タップロンは左リードと右ミドルで距離を取りながら、バヤに有効打を許さず右ストレートを見舞っていく。記者採点は9-10でタップロン。
 3R、バヤはパンチで前に出て行くが、タップロンは左リードと左右のミドルでバヤを寄せ付けず、バヤに有効な攻撃をほとんど出させない。バヤは強引に前に出るも、最後まで明確なヒットを奪うことは出来ずに試合終了のゴング。記者採点は9-10、トータルスコア28-30でタップロン。判定は0-1で延長戦と突入。
 延長R、開始すぐにタップロンが右ミドルを放つと、これに合わせてバヤが右ストレートをクリーンヒット。タップロンは大きくグラついてコーナー付近まで後退すると、バヤはパンチの連打を浴びせて右フックでダウンを奪う。タップロンは何とか立ち上がるが、バヤが再び右フックをテンプルにヒットさせるとタップロンが2度目のダウンを喫し、バヤがKO勝ちで決勝進出を決めた。



 なお、今大会では会場のモニターと連動し採点状況をビジュアル化した「リアルタイム採点システム」が試験導入された。入力デバイスはプレスリリース時よりかなりシンプルで、ジャッジが有効打、ダメージのある攻撃と判断してタップすると、それに連動してモニター上の赤青のゲージが左右に変動する。モニターにはラウンドごとに支持したジャッジの数もカウントされていたが、この試合では1Rと2Rが0-1、3Rが0-0とジャッジ3名の合計で2ポイント差のはずが、判定では28-30、29-29、30-30と4ポイントの差がついており、整合性が取れていなかった。
 とはいえ、あくまではも今回は試験の段階で、有効打とダメージをタップしてカウントするシステムは、ジャッジにとってはラウンド終了時により客観的に判断する材料となり得るし、ダメージのある攻撃と判断された場合にはモニター上のゲージも大きく変動するシステムも、ジャッジの判断を観客に視覚的に伝達することが出来る。今後は有効打、ダメージのある攻撃の総数をモニターにも表示する(またはそれをゲージにして視覚化する)などの改良を加えれば、リアルタイムで観客がデータを楽しむことも出来る面白い試みとなるかもしれない。


第3試合 準決勝2 3分3R(延長1R)
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/1位、S-cup 2014 65kg世界トーナメント優勝)
×ラファエル・ドゥーデック [Rafał Dudek](ポーランド)
判定3-0 (30-26/30-27/30-26)

 1R、長身のドゥーデックは組んでの膝蹴りを盛んに狙っていく。鈴木は組み付かれないようにサークリングしながら右フックを合わせる。ドゥーデックが組みに来たところを、鈴木が腕を巻き込むようにして鮮やかに投げてシュートポイントを獲得。鈴木はドゥーデックのパンチに右フックを被せながら、距離が空くと左ハイも狙っていく。記者採点は10-9で鈴木。



 2R、相変わらず組んでの膝狙いのドゥーデックだが、鈴木は組まれるとすぐに投げて倒し有効打を許さない。ラウンドが進むと、次第にすずきの左右のフックが顔面をとらえ始めてドゥーデックは棒立ちの状態になってしまう。記者採点は10-9で鈴木。
 3R、鈴木が細かいパンチと膝蹴りからドゥーデックのバックにつくと、バックドロップで豪快に投げてシュートポイント2を獲得。その後もドゥーデックの強引な攻めを上手くいなし、大差の判定勝利で決勝へと駒を進めた。


第12試合 決勝 3分3R(無制限延長R)
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/1位、S-cup 2014 65kg世界トーナメント優勝)
×クリス・バヤ(オランダ/マイクスジム)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
※鈴木が王者に

 1R、右ローを蹴りつつ右ストレートを狙っていくバヤに対し、鈴木は高いガードを保って右ストレートを警戒しつつ、前蹴りで蹴りはなしていく。鈴木は左ハイから組み付くと首投げを決めてシュートポイント1を獲得する。記者採点は10-9で鈴木。



 2R、鈴木は前蹴りでバヤのパンチを外しつつ、セコンドの指示に従って強打ではなくコンパクトな連打で攻めてバヤを下がらせる。鈴木がパンチの手数で圧倒し、ペースを握ったままラウンドを進めるが、終了間際にバヤが右のダブルをヒットして鈴木を脅かす。記者採点は10-9で鈴木。



 3R、ポイントで劣勢のバヤは右ストレートを放っていくが、鈴木が前蹴りで外す。細かいパンチで攻める鈴木に、バヤは右ミドルをリターン。鈴木は時折投げも狙いつつ、バヤに最後まで反撃の糸口を与えず試合終了のゴング。鈴木が判定3-0で勝利し、欠場者が続出した波乱のトーナメントを制した。



 S-cupに続き世界のベルトも腰に巻いた鈴木はリング上でインタビューを受け「荒れたトーナメントでしたが、ベルトを獲るのが使命だと思っていたので獲れてうれしいです。30週年ということもあって、正直物凄いプレッシャーはありました。勝ったんですけど、シュートボクシングのメインは倒して締めるのが伝統なので、自分も倒して締めれる選手になりたいです」とコメント。
 バックステージでのインタビューでは「やらなければいけない選手はまだまだたっぷりいる。海の向こうには強い奴は一杯いると思うし、彼らは皆こちらに来てやってくれている。今度は自分から出て行って、世界各国の選手とやりたい」と敵地での海外遠征を希望。これに対してシーザー武志・SB協会会長も「海外からオファーも来ているし、やらせてあげたい」とゴーサインを出した。


ワンマッチ


第10試合 66kg契約 3分3R(無制限延長R)
○宍戸大樹(シーザージム/SB東洋太平洋ウェルター級(67.5kg)王者)
×吉本光志(1-siam gym/元RISEスーパーライト級(65kg)王者・1位)
5R 1'14" TKO(レフェリーストップ:膝蹴りによる頭部のカット)
4R 判定0-1 (9-10/10-10/10-10)
3R 判定0-1 (28-29/29-29/29-29)

 1R、宍戸はいきなり飛び膝で機先を制すると、細かいパンチと前蹴り、さらにバックブロー、バックスピンの得意の回転技も見せて手数で圧倒する。吉本は右ローと左ミドルで応戦するが、宍戸の手数に押されて劣勢を強いられる。記者採点は10-9で宍戸。
 2R、左ボディと右ローで前に出る吉本。宍戸はパンチで応戦しつつ、バックブロー、バックスピンをしかけていく。ラウンド中盤、吉本のテンカオで腹を効かされたか、宍戸の動きが止まる。吉本は左ボディとテンカオで宍戸の意識を下に向けると、顔面へのパンチをヒットさせて攻勢に出る。記者採点は9-10で吉本。



 3R、ボディを中心に攻める吉本に対し、宍戸はサウスポーにスイッチして前手の右アッパー連打から左テンカオで応戦。吉本も左ミドルと右テンカオで前進を続け、激しい打ち合いから吉本が左ハイで宍戸をグラつかせるが、宍戸も踏みとどまると細かいパンチからバックブローをヒットして反撃する。記者採点は9-10、トータルスコア28-29で吉本。判定1者が28-29で吉本を支持するも、残り2者は29-29で延長戦へ。
 延長R、右アッパーで攻撃を組み立てる宍戸は、投げ狙いからの離れ際に左ミドルをヒット。吉本が右フックで宍戸をグラつかせ、さらにパンチの連打で追撃する。宍戸はここも何とか持ちこたえ、右アッパーの連打と膝蹴りで応戦する。記者採点は10-10、このラウンドでも決着はつかず試合はまたも再延長へ。



 再延長R、サウスポーに構える宍戸は右アッパーから左テンカオ、さらに右手のみでロックする首相撲で吉本をロープに押し込むと組み膝を連打して攻勢に出る。吉本はこの首相撲を対処できず、宍戸が投げも狙いつつ、吉本の顔面に膝蹴りを入れると、吉本が額のあたりから出血。ドクターチェックが入り、レフェリーが残り時間を確認した後に試合をストップ。宍戸がTKO勝ちで再延長までもつれ込んだ熱戦に終止符を打った。


第11試合 シーザー武志還暦記念スペシャルエキシビションマッチ
―シーザー武志(シーザージム/元SB世界ホーク級(スーパーミドル級)王者)
―アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/S-cup '02 '04 '08 '12優勝、K-1 WORLD MAX '05 '07優勝)
勝敗無し

 SBの“絶対王者”アンディ・サワー相手に行われたシーザー武志会長の還暦記念のエキシビションマッチ。先に入場したサワーがシーザー会長をお馴染みのテーマソングに合わせて手拍子で迎えると、歌手の山本譲二による国歌斉唱も行われた。



 試合が始まると、シーザー会長はローキックを蹴って前に出て、パンチから組み付いてきたサワーを綺麗に投げてシュートポイントを獲得。これで会場を暖めると、リングの中央付近でサワーと打ち合い、サワーにローブローを入れる茶目っ気も見せる。時折笑顔を覗かせながらゴングまで打ち合いを演じ、試合終了後はサワーと共に深々と頭を下げて健闘を称えあった。



 セレモニーでは品川庄司の品川祐、山中慎介、吉田沙保里からビデオメッセージが流れ、九重親方(元千代の富士)らの著名人から花束が贈られた。マイクを持ったシーザー会長は「疲れました。1分経過ってアナウンスがあった時にやめようかなと思いました(苦笑)。SBを30年間応援してくれた皆さんにの応援に答えたくて、感謝の気持ちを見せたかったので頑張りました。皆様、本当に本当にありがとうございました」と30年間SBを支えてきたファンに向けて感謝の言葉を送った。




第9試合 70.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
×坂本優起(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級王者)
○北斗拳太郎(ボスジムジャパン/J-NETWORKスーパーウェルター級王者)
5R 判定0-2 (9-10/10-10/9-10)
4R 判定1-1 (10-9/10-10/9-10)
3R 判定0-0 (30-30/30-30/29-29)

 1R、右ローと左右のフックで前進する北斗に対し、坂本は左ミドルを蹴りつつ、距離が詰まると左右のフックでクロスレンジの打ち合いに行く。北斗も打ち合いに応じ、パンチの応酬から距離が詰まると北斗が押し込んで投げを狙っていく。記者採点は10-10のイーブン。
 2、3Rも同様に、両者クロスレンジで打ち合いつつ、北斗が押し込んで投げを狙う展開が続く。記者採点は2、3Rもイーブンでトータルスコア30-30。判定は3者ともに差が付かず延長戦へ。
 延長R、足を止めての激しい打ち合いから、北斗がロープに押し込んで投げを狙う。これまでの採点からも投げを狙う攻撃がポイントに繋がるようには思えないが、北斗は執拗に投げを試み、北斗が坂本を倒すと、セコンドからは「ナイストップポジション!」といった声が飛ぶ。記者採点は10-10。ジャッジは3者3様で決着はつかず、試合は再延長へ突入。



 再延長も、打ち合いから北斗が押し込み投げは不発の展開が続くが、北斗の左ミドルをボディにもらい坂本が後退。北斗が度々左ミドルをヒットさせ、終了間際に坂本も打ち合いに行くが北斗も右ハイで応戦してタイムアップ。記者採点は9-10で北斗。判定は2者が北斗を支持し、5Rに及んだ激戦を北斗が制した。


第8試合 ヘビー級 3分3R(無制限延長R)
○南国超人(龍生塾/SB日本ヘビー級1位)
×羅王丸(TARGET/RISEヘビー級4位)
2R 0'39" TKO(レフェリーストップ:右ストレート)

 1R、南国が左右のフックで羅王丸の動きを止めると、左の膝蹴りを羅王丸の顔面にクリーンヒット。これで動きの鈍った羅王丸に左ハイで追撃し、さらに右ローの連打を浴びせる。南国はラウンド終盤に投げも決めてシュートポイントを得ると、2R開始すぐに右ストレートで羅王丸をグラつかせ、さらに追撃の右を浴びせて羅王丸がダウン。立ち上がろうとするも崩れ落ちた羅王丸を見てレフェリーが試合をストップした。


第7試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(無制限延長R)
○海人(立志会館/SB日本ライト級(62.5kg)1位)
×土屋大喜(roots/元修斗環太平洋ライト級(65kg)王者)
4R 判定2-0 (10-9/10-10/10-9)
3R 判定1-0 (27-26/27-27/27-27)

 1R、いきなりタックルに入る土屋に対し、海人は前蹴りを差しながら、パンチのコンビネーションで攻める。土屋はスイッチからの飛び込んでの左右のフックなど、徐々に総合で見せる得意の動きも出し始める。海人が土屋の飛び込みにカウンターで右ストレートをヒットさせダウンを奪うが、倒れた土屋の顔面に蹴りを見舞ってしまい減点1が課される。



 ポイントでリードされた土屋だが、2Rにタックルからバックにつくと、後方への投げを決めてシュートポイント2を獲得。一気に劣勢を挽回する。その後は土屋のタックルをこらえつつ、海人が細かいパンチを入れる展開が続き、判定は1-0のドローで延長戦へ。延長Rも海人が投げを凌ぎつつパンチとローの有効打を重ね判定で勝利した。


第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
×二田水敏幸(ネックススポーツ/SB日本スーパーバンタム級(55kg)4位)
○小宮山夕介(TARGET/RISEフェザー級(57.5kg)4位)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)


第5試合 3分3R(無制限延長R)
○MASAYA(シーザージム/元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
×嶋田昌洋(志真会館)
3R 1'35" TKO(レフェリーストップ:タオル投入)


第4試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(無制限延長R)
○村田聖明(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級5位)
×聖王 DATE(Team DATE / Spirit division)
判定3-0 (30-26/30-27/30-27)
※2R左ボディフックで聖王に1ダウン


第1試合 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
×大桑宏章(シーザージム渋谷/SB日本スーパーバンタム級5位)
○瀬野尾亜月(秀晃道場)
判定0-3 (28-30/29-30/29-30)

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