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サワー、日菜太をチョークでわずか48秒殺

SHOOT BOXING 25TH ANNIVERSARY SERIES 維新 -ISHIN- 其の四
2010年9月18日(土) 後楽園ホール
 2年に一度の70kg世界トーナメント「S-CUP」の開催が11.23 JCBホールに正式決定。その前哨戦として期待されたサワーと日菜太の一戦は、日菜太の蹴り足をつかんだサワーがそのままチョークを極めて秒殺という、驚きの決着だった。
  レポート:久保与志(サワー戦、宍戸戦)、井原芳徳(その他の試合) 写真:神谷渚


第9試合 70kg契約 3分3R(無制限延長R)
○アンディ・サワー(オランダ/シュートボクシングオランダ/チームサワー/S-cup'02 '04 '08、K-1MAX '05 '07優勝)
×日菜太(湘南格闘クラブ/元RISEミドル級王者)
1R 0'48" KO (スタンディングチョークスリーパー)



 1R開始すぐ、日菜太は盛んに左インローを蹴ってサワーを牽制すると、飛び込んでの左ストレートからサワーを押し倒すなどフィジカルの強さも伺わせる。立ち上がったサワーに、日菜太は低い軌道の左ミドル。サワーはこれをキャッチすると、日菜太のバランスを崩しながらロープ際まで押し込んでバックに回りこみ、まさかのスタンディングチョークスリーパー。腰を落として逃れようとする日菜太だが、サワーががっちりとクラッチしたまま体を引き上げるとたまらずタップ。予想外の結末に、シュートボクシングファンのサワーへの拍手と、日菜太応援団の怒号が交差する騒然とした雰囲気となった。



 試合後、敗れた日菜太は「次の試合はK-1ルール、キックルールで、キックボクサーとして試合がしたい」とチョークスリーパーでの敗戦に気持ちの整理がついていない様子。シュートボクシングルールということで、投げへの警戒はしていたかもしれないが、さすがに関節技への対応はしていなかったか。SB協会のシーザー武志会長は日菜太のS-Cup参戦を歓迎するコメントを出していたが、日菜太自身は「わかりません」とあまり乗り気ではない様子だった。(試合直後のブログでは「シュートボクシングというルールで負けました。今日応援に来てくれた人達に申し訳ないです。もうこれ以上は何も語らない。。」とだけ記している)

 勝利したサワーは「試合前からシュートボクシングらしい試合を見せたいと言っていたが、シュートボクシングのテクニックで勝つことが出来て良かった。自分でもサブミッションで勝つとは思っていなかったので、初めてこういう形で勝てたのは神の力のおかげだと思う」とコメント。
 ミドルをキャッチしてからのバックチョークに関しては「あの形を練習していたわけではないが、最近オランダでブラジリアン柔術の選手と交流する機会があり、MMAの技術を教えてもらった」と、総合の技術を学んでいたことを明かした。フィニッシュは偶然だったかもしれないが、それに至るミドルをキャッチしてから崩す流れに関してはサワーも「日菜太のストロングポイントを警戒していた」と話したように、左ミドル、三日月蹴りなど日菜太の左の蹴りをきちんと研究していた結果にも思えた。
 サワーは一通りインタビューを終えると、自ら「ファンにメッセージがある」と発言の場を求め、「K-1に出場しないのはK-1から『アンディはいらない』と言われたからだが、それにも関わらずサポートし、応援してくれたファンには本当に感謝をしている」と、ファンへの感謝と共に、K-1に対する不満も強く覗かせた。(FEGの谷川貞治代表は翌日のTwitterで「そんなこと一言も言ってないんだけど、オファーしたし」とサワーの談話を否定している)



第8試合 70kg契約 3分5R(無制限延長R)
×宍戸大樹(シーザージム/SB東洋太平洋ウェルター級王者)
○ミロウド・ゲイブリ(オランダ/メジロジム/WPKL欧州ウェルター級王者)
6R 判定0-2 (鈴木10-10/津山9-10/北尻9-10)
5R 判定1-1 (鈴木48-48/津山50-49/北尻48-49)

 かつてシュートボクシングで活躍したシリル・ディアバデを彷彿とさせる体躯のゲイブリ。一発にはさほど威力は感じられないが、長いリーチを活かした前蹴りで宍戸を突き放しつつ、積極的に手数を出していく。宍戸もサイドキックからサイドハイ、詰めて右ミドルを蹴りながら突破口を見出そうとするが、ゲイブリは攻撃をもらうとすぐに手を返し、さらに前蹴りで突き放して宍戸に連打を許さない。3Rに入ると、宍戸はバックブローなどで奇襲を試みるが、これもゲイブリはしっかりとディフェンス。左ストレートなどで前に出て手数で上回るが、終了間際に宍戸が首投げでシュートポイントを奪い盛り返す。4、5Rもゲイブリが前蹴りで突き放しつつ、手数でわずかに上回る展開が続くが、ジャッジに有効打として評価されているかは微妙なところ。判定は48-48、50-49で宍戸、48-49でゲイブリと1-1のドローとなり延長戦に突入。
 延長R、5Rの終盤から疲れの色も見えてきたゲイブリに対し、宍戸はミドルから右ボディストレートとボディを攻めて活路を見出そうとする。しかし、ゲイブリは前蹴り突き放しつつ、左ジャブストレートなど細かいパンチを要所でヒット。宍戸の投げも潰して、左ハイ、ローを放っていく。宍戸はゲイブリの長いリーチに苦しみ、最後まで得意の連打につなげられず。延長判定は0-2でゲイブリ。S-cupを前に痛い星を落とした宍戸に対し、シーザー会長も「宍戸は(S-cup出場は)脱落だと思う。ああいう不甲斐ない試合をしているとつまらない」と厳しい評価だった。



第7試合 70kg契約 3分5R(無制限延長R)
○梅野孝明(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級(70kg)王者)
×鈴木 悟(バンゲリングベイ・スピリット/UNIT-K/元プロボクシング日本ミドル級王者)
4R 2'03" TKO (レフェリーストップ:左肘の脱臼)

 1R、鈴木が左ジャブと左ボディを的確にヒットさせ、終盤には首投げでシュートポイント1を獲得。2Rにも右フックをヒットさせ、ダウン気味に梅野をぐらつかせる。3Rに入ると、1Rから梅野が当てつづけた右ローが効き目を発揮するが、鈴木は再びバックドロップでシュートポイント2を加算し、ポイントを与えない。



 だが4R、梅野が右ローを効かせた後、右ミドル一発で鈴木からダウンを奪取することに成功。さらにコーナーに詰めてのパンチラッシュで鈴木を追い詰める。鈴木は左ジャブの連打とステップで危機を脱し、再び前方への投げでシュートポイント1を奪い返すが、投げた勢いでマットに左手を突いた際に肘を脱臼してしまい、無念のレフェリーストップとなった。
 退場する鈴木に対し、梅野を応援していた客も暖かい拍手。鈴木も「バチバチの打ち合いができて気持ちよかった。今日一番お客さんを湧かせたのは自分の試合だったと思う」と、左肘を冷やしながらも内容には満足げだった。




第6試合 SB日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
×ファントム進也(龍生塾/王者)
○日下部竜也(TEAM日下部/挑戦者・YOUNG CAESARS TOURNAMENT 55優勝)
3R 1'03" KO (左ボディフック)
※日下部が新王者に
 
 シュートボクシング4戦目で早くもタイトルマッチにたどり着いた日下部。所属は「TEAM日下部」となっているが、OISHI GYM勢がセコンドにつく。1R、日下部は大きくリングを回ってステップしながら、慎重に蹴りとパンチを放つ。攻めあぐねるファントムは残り1分、サウスポーからオーソドックスにスイッチ。コンビネーションから左ボディを叩き込む。
 2Rに入ると、日下部は左ストレート、左ボディ、右フックの精度がアップ。もらったファントムは両手を広げて効いていないとばかりにアピールしてみせるが、表情が少しずつ焦ってきているのがわかる。
 3R、試合はいきなり大きく動き出す。相打ちの右フックで両者が尻餅をつくが、スタンドに戻るとすぐさま日下部は上段回し蹴り、前蹴り、右フックの猛ラッシュ。左ストレートでファントムをコーナーに追い詰めると、得意の左ボディフックを叩き込みダウンを奪取する。するとファントムはうずくまったまま立ち上がれず、日下部が弱冠18歳でのタイトル奪取となった。



 日下部へのベルト贈呈のセレモニーの後、ファントムは首にコルセットを巻いた状態でマイクを持つと、突然の引退表明。「今日は完敗ですいません。今回の試合も怪我でドクターストップがかかったけど、やらないといろいろ言われるので、練習もしてないんですけど、試合に出ましたが、不甲斐ない試合ですみませんでした。これで引退になりますが、すみませんでした」と話した。試合後はSB協会から記念の盾が贈呈され、10カウントゴングが打ち鳴らされた。


第5試合 62kg契約 3分5R(無制限延長R)
×鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB日本スーパーフェザー級1位)
○タップルワン・ポーチョーローソーン(タイ/元WMC世界フェザー級王者、元WMAF世界スーパーライト級王者)
判定0-2 (茂木50-50/平48-50/津山48-50)

 石川剛司の負傷欠場で鈴木の相手が急遽変更。初のタイ人との対戦となったが、反射神経のいいタップルワンに持ち前の豪腕は不発。左ローを効かせながら、変則の左ハイ、左フックを放つが、間一髪でかわされる。逆にタップルワンは何度もコーナーを背負いながらも、ロングスパッツを履いているのと変わらないぐらい鋭い音の右ミドルを度々クリーンヒット。手数は少なかったものの、攻撃の的確性がきっちり評価され、初のSBルールで判定勝ちをおさめた。


Girls S-CUP 2連覇をファンに報告したRENA
第4試合 ヘビー級 3分3R(無制限延長R)
○誠吾(フリー)
×吉田高行(シーザージム新小岩)
判定3-0 (29-27/29-28/29-28)

第3試合 60kg契約 3分3R(無制限延長R)
○崎村暁東(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本フェザー級2位)
×菅原悠次(シーザー力道場)
判定3-0 (30-29/30-29/29-28)

第2試合 61kg契約 3分3R(無制限延長R)
×高島龍弘(シーザー力道場/SB日本フェザー級4位)
○松花征也(グラップリングシュートボクサーズ)
判定0-3 (23-30/23-30/24-30)

宍戸戦で花束贈呈を行った佐藤嘉洋
第1試合 70kg契約 2分3R(延長1R)
○坂本優起(シーザージム)
×JAMBO YO-SUKE(シーザージム新小岩)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定1-0 (28-27/28-28/28-28)

オープニングファイト 55kg契約 2分3R(延長1R)
○大桑宏彰(シーザージム)
×BARET(INSPIRE-S)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)

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