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梅野、13戦で初黒星。久江、復帰戦快勝

SHOOT BOXING 25TH ANNIVERSARY SERIES 維新 -ISHIN- 其の弐
2010年4月11日(日) 後楽園ホール
 強力な右フックを武器に連勝街道を突き進んできたスーパールーキー・梅野孝明が、昨年9月に宍戸を右フックでKOしたボーウィーと激突。互いに2度のダウンを奪いあう壮絶な死闘の末、梅野にレフェリーストップがかかった。
  レポート:井原芳徳  写真:神谷渚


第11試合 スーパーウェルター級 3分5R(無制限延長R)
×梅野孝明(シーザージム/SB日本スーパーウェルター級王者)
○ボーウィー・ソーウドムソン(タイ/WPKL世界ウェルター級王者、元ラジャダムナン・フライ級王者、元WMC世界Sバンタム王者)
2R 2'54" TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り)

 開始まもなくから、ボーウィーが左ジャブを起点に左フックを当て先手を取る。最近の試合の反省からか、丁寧なボクシングを心がけているように見えた梅野だったが、ピンチとなるや右の剛腕をぶん回すお馴染みのファイトへ移行。しかしこれでヒットさせる右フックで流れがすぐさま変わり、右アッパーで見事ダウンを先取する。
 しかし同じパターンに次はきっちり合わせてくるのがムエタイ王者の凄さ。笑顔で立ち上がると、梅野の右に対し、ボーウィーは右のアッパーで綺麗にアゴを撃ち抜きダウンを奪い返す。梅野も立ち上がると笑顔。その後は互いにひたすらパンチを打ち合う死闘へと突入する。
 超満員の観衆が熱狂する中、フック、アッパーの応酬で、いつどちらが倒れても不思議では無い状態。とはいえ防御も伴った攻撃ならばボーウィーが一枚上。梅野のフックにもしっかりアゴを引いて対処し、すぐさまアッパーをお返し。逆に梅野は大量の鼻血を吹き出し、やや苦しい展開に。



 2Rに入ると、ボーウィーの左ボディと左フックを巧みに打ち分ける猛ラッシュで、梅野は後退。バッティングかもしれないが、梅野は右まぶたを切りドクターチェックを受ける。しかし止血の時間に休めたためか、梅野はここから猛反撃。左右のフックでボーウィーをぐらつかせると、苦し紛れに組み付いてきたのを捕まえて、首投げでシュートポイント1を獲得する。さらに右を振ってきたボーウィーにカウンターの右ストレートを合わせ再びダウンを奪取。このまま梅野が逆転KO勝利かというムードに場内が包まれる。



 だがボーウィーはここから驚異の底力を発揮。梅野と真っ向から打ち合いに臨むと、左フック、左アッパーで梅野の動きを止め、右フックで梅野をぐらつかせると、最後は倒れ際にダメ押しの左の膝蹴りもヒット。梅野は笑顔を浮かべながら立ち上がるが、出血も激しく危険と判断したレフェリーが試合をストップした。



 プロデビュー以来12連勝だった梅野が、当人にとっては不本意な結末ながらも、ついに黒星。試合後はダメージが大きく、インタビューを受けることができなかった。梅野の師匠でもあるシーザー武志・シュートボクシング協会会長は「パワーはあるけど押すパンチになってて切れが無い。ボーウィーのほうがうまいし、修羅場をくぐってきている」と、技術・経験の差を指摘し、ボーウィーについては「あんな人間もいるんだねぇ。タフさが並じゃない」と絶賛した。
 当のボーウィーは「3/27のイギリスの試合で額を切って、あまり練習ができなかったんだ。梅野のパンチは凄く強かった。勝つ自信は無かったけど、とにかく楽しくやろうと考えた」と笑顔でインタビュー。タイでの全盛期はスーパーバンタム級で、当時より15キロ重い階級でも果敢に戦える秘訣は、このポジティブシンキングにあるのかもしれない。アンディ・サワーとの対戦にも興味があるといい、今後実現すれば楽しみだ。




第10試合 スーパーウェルター級 3分3R(無制限延長R)
○宍戸大樹(シーザージム/SB東洋太平洋ウェルター級王者)
×鈴木 悟(バンゲリングベイ・スピリット/UNIT-K/元プロボクシング日本ミドル級王者)
2R 1'39" TKO (レフェリーストップ:フロントチョーク)

 初参戦ながらもシュートボクシングのロングスパッツコスチュームで身を包んだ鈴木は、両腕を顔の前に合わせる構えで接近すると、不意打ちの左フックで宍戸をぐらつかせる。さらにパンチを当てると、生え抜きシュートボクサー宍戸のお株を奪うようなバックドロップでシュートポイント2を奪う。



 2Rも鈴木が左のパンチでペースを握るが、宍戸のギロチンにつかまってしまう。レフェリーはキャッチを宣告した後、極めが浅くなったと判断し、いったん腕を下げブレイクをかけたが、その直後に鈴木がふらついたためストップし、宍戸に勝利を宣告した。
 この裁定についてシーザー会長は「レフェリーはストップが早かったかな。気をつけないとお客さんのストレスが溜まる。いかんせん人間のやることなんだけど、審判団の反省会ではきっちり言っておきます」との見解を示した。




第9試合 スーパーフェザー級(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
○及川知浩(及川道場/SB日本スーパーフェザー級王者)
×パジョンスック・ポー・プラムック(タイ/ルンピニー・バンタム級4位)
判定3-0 (30-28/30-29/30-29)

 及川はパジョンスックの左ミドルの直後に右のインローを返したり、フェイントを駆使しながら右のパンチを当てたりと、ムエタイの強豪と互角のファイト。2Rにはローブローをもろにもらい、3分ほど休むほどのダメージだったが、再開後はすぐにリズムを戻し、首投げでシュートポイント1を獲得。3R序盤こそ、パジョンスックの右ハイや右フックのラッシュを受けたものの、しのいだ後は右ハイや右フックをお返しする。焦った様子のパジョンスックは組んでから反則の肘打ちを出してしまうほど。僅差ながらも及川がSB日本人最後の砦を守りきったが、本人は今ひとつ攻めきれなかったことに無念の様子だった。


第8試合 スーパーウェルター級 3分3R(無制限延長R)
×金井健治(ライトニングジム/前SB日本スーパーウェルター級王者)
○イ・スファン(韓国/KHANジム 仁川ムビジム)
1R 2'05" TKO (3ダウン:右フック)

 金井より11センチ長身のスファンが、シルバーウルフでの練習の成果も活かし金井を圧倒。右ジャブ、左ミドルを的確にヒットさせ、ノーモーションでの左ストレートをクリーンヒットして最初のダウンを奪取。既に効いている金井から、さらに左ストレート、右フックでダウンを奪い、見事KO勝ちをおさめた。今年のS-CUP出場を希望しており、梅野・宍戸ら日本勢にとって脅威となりそうだ。


第7試合 女子48kg契約 2分3R(延長1R)
○渡辺久江(池袋BLUE DOG GYM/元DEEP女子ライト級王者)
×井川 恵(日進会館宮原道場/西日本グローブ空手女子軽量級王者)
3R 1'25" TKO (レフェリーストップ:左フック)

 1Rこそ距離の遠い井川をなかなか捕まえられなかった渡辺だが、2Rからはプレッシャーを強めると、右ストレート、膝等のヒットを増やすように。3R、打ち合いで井川の右ストレートをもらうと、これで火がついたか?渡辺は距離を一気に詰めて、コンビネーションからの右フックでダウンを奪取。最後はフラフラの井川を左フックでダウンを奪ったところで和田レフェリーがストップした。
 マイクを持った渡辺は「2年半ぶりの試合で本当は怖かったです」と語りながら涙を流し、「RENA選手が挑発するので戻ってきました。今日は本当は失神させたかったです」等とコメント。当初渡辺と対戦予定だったRENAも、欠場のお詫びの挨拶で、次回6.6後楽園での対戦を希望しており、結果的に両者の対戦ムードがより高まることになった。




第6試合 スーパーフェザー級 3分3R(無制限延長R)
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB日本スーパーフェザー級1位)
×歌川暁文(U.W.F.スネークピットジャパン/SB日本スーパーフェザー級2位)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)



 両者サウスポーの構え。鈴木は1R終盤あたりから、重みのある左フックや右アッパーを当て主導権。2Rに入ると歌川は鼻血を出し、クリンチで難を逃れるように。3Rは鈴木も攻め疲れ、歌川のパンチを逆にもらって鼻血を出すようになるが、ポイントを与えず、1年前に下した歌川の返り討ちに成功した。


第5試合 YOUNG CAESARSトーナメント55(SB日本スーパーバンタム級王座挑戦者決定トーナメント)一回戦 3分3R(無制限延長R)
×藤本昌大(龍生塾/SB日本スーパーバンタム級3位)
○日下部竜也(大石道場/K-1甲子園2008第3位)
4R 判定0-3 (9-10/9-10/9-10)
3R 判定0-1 (28-29/29-29/29-29)

 1Rはやや慎重だった日下部(くさかべ)。2R序盤には藤本のギロチンでキャッチポイント1を奪われたが、以降は左ミドルを軸に、バックスピンキック、バックブロー、テンカオ、顔面への前蹴りなど、多彩な技で藤本を圧倒。大技が繰り出されるたび、観客からため息が漏れる。本戦ではキャッチの失点を逆転できなかったものの、延長ラウンドも抱負な運動量で藤本を圧倒し完勝。優勝候補に一気に躍り出た。試合後の抽選の結果、準決勝は伏見×元貴、日下部×尹戸の組み合わせになった。

伏見×元貴日下部×尹戸

第4試合 YOUNG CAESARSトーナメント55一回戦 3分3R(無制限延長R)
×高嶋龍弘(シーザー力道場/SB日本フェザー級3位)
○尹戸雅教(立志會館/SB日本スーパーバンタム級6位)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)
※高嶋は計量オーバーにより減点2。8オンスグローブ着用。勝利しても準決勝に進出できない状態での出場となった。

第3試合 YOUNG CAESARSトーナメント55一回戦 3分3R(無制限延長R)
○伏見和之(シーザー力道場/SB日本スーパーバンタム級4位)
×メリー酒井(志村道場/HEAT New age cup 60kgトーナメント王者)
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)

第2試合 YOUNG CAESARSトーナメント55一回戦 3分3R(無制限延長R)
○元貴(立志会館/SB日本フェザー級4位)
×村田大輔(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級5位)
判定3-0 (30-28/30-28/30-29)

第1試合 スーパーフェザー級 3分3R(延長1R)
○菅原悠次(シーザー力道場)
×池上孝二(及川道場)
判定3-0 (29-27/30-25/29-25)

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