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入来建武、悲願の島本雄二撃破果たし全日本選手権優勝:10.22-23 東京

全世界空手道連盟 新極真会「第48回オープントーナメント全日本空手道選手権大会」
2016年10月22日(土)・23日(日) 東京体育館
 男子は14年大会、昨年の全世界大会と同じく、島本雄二と入来建武による決勝戦。両者は過去4度戦い、いずれも島本が勝利しているが、今回はダメージを溜めずに勝ち上がった入来が島本をローで追い詰め勝利した。女子は将口恵美が4年ぶりの優勝を果たした。
  レポート&写真:井原芳徳
 (中継:テレビ東京系6局 11/6(日)16:00~17:15、J SPORTS 3 11/19(土)13~15時)


男子



(※男子は94選手が参加。初日に2回戦まで実施。4回戦以降の試合時間は本戦3分、延長2分、再延長2分。それでも決着がつかない場合は体重が10kg軽い方が勝利、試割(手刀や足による板割)の総数が多い方が勝利。それでも差が無い場合は最終延長2分で必ず裁定を下す)


準々決勝Aブロック
〇入来建武(東京城南川崎/2016JFKO重量級優勝、2015世界準優勝、2014全日本準優勝)
×前田優輝(和歌山/2014&2015&2016JFKO中量級優勝)
本戦3-0

 昨年11月の世界大会は島本雄二が優勝、入来建武が準優勝。14年の全日本も同じ結果で、この2人が当然最注目となる今年の全日本大会。なお、今大会は来年7月1日・2日にカザフスタンで開催される第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会の日本代表最終選抜戦も兼ねている。
 準々決勝Aブロックは順当に入来と前田兄弟の兄・優輝の戦い。序盤、優輝が回転の早い攻撃を見せるが、入来が落ち着いてロー、ボディをしっかり効かせて、じわじわ主導権を引き寄せて、僅差ながらも本戦で決着をつけた。


準々決勝ブロック
〇山田一仁(兵庫中央/2014全日本5位、2008同優勝)
×江口雄智(福岡/2016ダイヤモンドカップ(ベルギー)軽重量級優勝)
本戦4-0

 3回戦で落合光星(和歌山/2013全日本優勝)が体重判定で散り、島本兄弟の兄・一二三(広島/2015世界5位、2014全日本準優勝)が反則の減点で再延長で判定負けと、波乱が続いたBブロック。準々決勝は36歳のベテラン山田と、一二三を破った20歳の江口の対決となったが、山田がロー、ボディブローを効かせて江口を下がらせ完勝した。


準々決勝Cブロック
〇前田勝汰(和歌山/2015世界4位、2016JFKO軽重量級優勝)
×湯川智仁(群馬)
本戦5-0

 3回戦で35歳のベテラン・村山努(京都南/2011世界準優勝)が22歳の新鋭・山本和也(東京東/2016JFKO重量級準優勝、2014&2015同優勝)に左ハイでわずか20秒で一本勝ち。その村山も18歳の伏兵・湯川に敗れてしまう。だがブロックのファイナルでは勝汰が胸元への突きの連打で何度も湯川を場外まで押し出す状況を作り、格の違いを見せつけた。


準々決勝Dブロック
×加藤大喜(愛知山本/2016JFKO軽重量級準優勝、2015同優勝)
〇島本雄二(広島/2015世界優勝、2012&2014全日本優勝)
試割8-16 体重88.0-90.1 再延長0-0 延長0-0 本戦1-0

 本戦で加藤がカカトを相手の足に叩き込む、いわゆるヴァレリーキック主体で攻めつつ、インローも途中から増やして主導権。島本はなかなか手数が出ない。大差がつかず延長に進むと、加藤は少し疲れが見え、前に出る島本をステップでかわし、時折ローを当てては離れる状態。再延長でも互いに有効打が出ない状況が続き、体重判定でも差がつかず、この日初めての試割判定となり、試割を行った16選手最多の16枚を割った島本がなんとか勝利した。


準決勝
〇入来建武(東京城南川崎/2016JFKO重量級優勝、2015世界準優勝、2014全日本準優勝)
×山田一仁(兵庫中央/2014全日本5位、2008同優勝)
本戦5-0

 入来が左の前蹴りや突きをフェイントとして使いながら、左右のローにつなげて着実に効かせると、終盤、左右の膝の連打で山田を後退させ、突きの連打も絡めて圧倒した。


準決勝
×前田勝汰(和歌山/2015世界4位、2016JFKO軽重量級優勝)
〇島本雄二(広島/2015世界優勝、2012&2014全日本優勝)
延長5-0 本戦0-0

 本戦では小柄な前田が何発も突きを当てるが、島本は下がらず重みのある攻撃を着実に返し続け、五分の状態で延長へ。序盤、前田がローの連打で先手を取るが、島本もコツコツとローを返し、中盤過ぎ、相手の不意を打つ左ハイを当ててぐらつかせて、キックボクシングのダウンに相当する技有りを獲得し、宿敵・入来の待つ決勝に駒を進めた。(技有り2つで一本と同等になる)


3位決定戦
×山田一仁(兵庫中央/2014全日本5位、2008同優勝)
〇前田勝汰(和歌山/2015世界4位、2016JFKO軽重量級優勝)
不戦勝 (前田の負傷棄権)

決勝
〇入来建武(東京城南川崎/2016JFKO重量級優勝、2015世界準優勝、2014全日本準優勝)
×島本雄二(広島/2015世界優勝、2012&2014全日本優勝)
本戦5-0
※入来が優勝

 決勝は3年連続で入来と島本の対決に。両者は過去4度戦い、いずれも島本が勝利している。去年は再延長2-3という死闘となるが、今年は全て本戦判定で勝ち上がった入来と、準々決勝・準決勝と延長以上の試合までもつれ込んだ島本の、余力差が隠せない展開となる。



 開始しばらく、島本もフェイントをうまく駆使しながら突きを当てていたが、入来の右ローが入りだすとバランスを崩すように。入来はローを徹底し、じわじわ追い詰めると、残り1分を切ってからは突きも絡めた猛ラッシュで島本を後退させ、文句なしの判定勝ちで優勝をもぎ取り、悲願の島本撃破を果たした。

◆入来「今回、絶対優勝しようと思いました。(決勝の島本戦について)とにかく死ぬ気で行きました。(来年の世界ウエイト制に向けて)必ず優勝したいと思います。明日から稽古して頑張ります。(観客へメッセージを)今日は長い間ありがとうございました。城南支部で支えてくれる皆さんありがとうございました」

優勝・入来建武
準優勝・島本雄二(試割賞(16枚)も獲得)
3位・前田勝汰(技能賞も獲得)
4位・山田一仁
5位・湯川智仁(敢闘賞も獲得)
6位・江口雄智
7位・前田優輝
8位・加藤大喜


女子



(※女子は29選手が参加。初日に2回戦まで実施。試合時間は本戦2分、延長2分、再延長2分。それでも決着がつかない場合は体重が8kg軽い方が勝利。それでも差が無い場合は最終延長2分で必ず裁定を下す)

準決勝Aブロック
〇菊川結衣(芦原会館/2016世界4位、2014&2015&2016JFKO軽量級優勝)
×藤原桃萌(福岡)
延長5-0 本戦0-0

 18歳の菊川は準々決勝で荒木千咲(福岡/2016JFKO軽重量級優勝)との再延長で苦しみながらも勝利し準決勝へ。藤原は二回戦で加藤小也香(愛知山本)を破り、準々決勝で手島海咲(神奈川東横浜)との17歳対決を制し勝ち上がった。本戦はお互い突きを何発も打ち合い一歩も引かない展開となったが、延長戦では実績で勝る菊川が、序盤から胸に突きを何発も当て続けて藤原を圧倒した。


準決勝Bブロック
〇将口恵美(愛知山本/2011世界優勝、2015JFKO重量級準優勝)
×谷岡菜穂子(世田谷・杉並/2016世界ベスト8、2012全日本4位)
本戦5-0

 昨年の世界大会で出場選手最年少の16歳で準優勝し一躍注目を浴びた南原朱里(福岡)は、準々決勝で20歳の谷岡に3-0で敗退。将口は準々決勝の木村敬代(武立会館/2014&2015JFKO軽重量級優勝)との26歳対決が最終延長までもつれ込み、消耗が気になるところだったが、しっかり回復。中盤以降、突きの打ち合いの中で左の膝蹴りやローキックも随所で絡めてトータルでの巧さを見せつけ、本戦で決着をつけた。


3位決定戦
×藤原桃萌(福岡)
〇谷岡菜穂子(世田谷・杉並/2016世界ベスト8、2012全日本4位)
本戦0-5


決勝
×菊川結衣(芦原会館/2016世界4位、2014&2015&2016JFKO軽量級優勝)
〇将口恵美(愛知山本/2011世界優勝、2015JFKO重量級準優勝)
再延長0-4 延長0-0 本戦0-0
※将口が優勝

 体格で劣る菊川が胸元への突きを何発も当て続けるが、将口は下がることなくローキックと突きを返す。延長戦でも同様の構図で、菊川の手数が上だが、なかなか将口を崩すことができない。本戦、延長とも、背の高い将口の突きが菊川の顔面に入る場面があるが、菊川はダメージを見せず、しぶとく前に出続ける。



 だがさすがに再延長になると、将口の細かく当て続けたローが効き目を発揮。菊川の突きの力が入らなくなり、終盤には将口の左ミドルで一瞬動きが止まる場面もあり、将口が判定勝ち。08年、10年、12年に続く、4年ぶり4度目の全日本大会優勝を果たした(11年の世界大会を含めれば5度目)。

◆将口
 優勝できるなんて思えなかったんでうれしいです(涙)。怪我でいい結果が残せていなかったので、引退も考えたんですけど、師範とかから続けて欲しいと言われて、今回の全日本で勝てなければ辞めようと思いました。(引退しなくてよかったですね)本当にそう思います。
(来年の全世界ウエイト制に向けて)怪我も良くなり、試合に出る度に良くなっているので、でいい結果を出せるよう頑張ります。
(決勝の菊川戦の対策)何年か前の全日本で当たって、その後は当たらなくても試合を見て、菊川選手に勝った人の試合も参考にし、ちょっと練習しました。
(今後の目標)世界ウエイト制で重量級は日本の女子が一度も優勝していないので優勝したいです。(会場の方へ一言)支部関係なく、会う人が一人一人私に声をかけてくれて、今日頑張ることができました。応援ありがとうございました。

優勝・将口恵美
準優勝・菊川結衣
3位・谷岡菜穂子(技能賞も獲得)
4位・藤原桃萌
※敢闘賞は手島海咲


 準決勝の前にはアイドルグループの「原駅ステージA」がパフォーマンスを繰り広げ、決勝戦の前には入来建武の父である入来武久・東京城南川崎支部長の特別演武が披露された。


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