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小見川、日沖との接戦制す。サンチアゴ&北岡TKO負け

戦極 〜第十一陣〜
2009年11月7日(土) 東京・両国国技館
 幻のフェザー級GP決勝戦・小見川×日沖は、判定2-1の接戦で小見川が勝利。王者・金原正徳へのリベンジのチャンスを得た。ライト級ではマスヴィダルが前王者・北岡の足関地獄に耐え逆転勝ちし、横田は光岡に判定勝ちし王座に前進。ミドル級王者・サンチアゴはまさかの黒星を喫した。
  レポート&写真:井原芳徳  コメント編集:久保与志


第9試合 ダブルメインイベント 戦極フェザー級王座挑戦者決定戦 5分3R
○小見川道大(日本/吉田道場)
×日沖 発(日本/ALIVE)
判定2-1 (松本○29-29/礒野29-30/大橋30-29)

腕十字を仕掛ける日沖右を放つ小見川

 1R、小見川がヘッドワークを駆使してフェイントをかけながら、右ストレートをヒットさせると、ひるんだ日沖はコーナーまで後ずさり。タックルで上になって難を逃れると、いったん立ち上がってパスガードを狙い、隙を突いて一気にバックマウントへ。下に落とされながら腕十字を仕掛けるが、これまでの試合でも多用している攻撃パターンのため、小見川は腰を上げてギリギリのところで防御する。
 2Rは中盤までスタンドの攻防。互いにボクシングテクニックを駆使し、ボディと顔面にパンチを当てあう。しかし距離を取っての単発の攻防のため、木村参味夫レフェリーは両者に積極的な試合をするよう注意する。その直後、距離を詰めての打ち合いとなり、日沖はタックルを仕掛けて上になるが、今後は小見川が下から足を効かせてあっさりと脱出。打ち合いに戻るが、互いに決め手のないまま終わる。
 3Rもスタンド主体の攻防に。小見川が左右のフックを当てれば、日沖も同様にパンチを返し、前蹴りもヒットさせる。中盤に日沖がタックルでまたも上になるが、小見川は下からアームバーを狙いながら脱出。日沖が得意なグラウンドでの勝負をさせない。スタンドでは両者とも激しい打ち合いを繰り広げるが、ヒット数で勝るのは小見川のほう。終了間際に日沖は飛びつき気味に腕十字を狙って引き込むが、不完全なまま終了のゴング。1Rと3Rの評価基準の分かれる接戦となったが、小見川が白星をもぎ取り、王者・金原正徳へのリベンジのチャンスを得た。


◆日沖 発

やれることはやりました。3R終了時には取ったとは思いましたけど、まあしょうがないです。
──取ったという手応えはどのあたりですか?
打撃の距離は取れていたと思う。ちょっとミスって被弾したところもあったけど、そんなに効いたパンチはなかった。小見川選手は良い選手だとは思いますけど、想像していた通りだった。ああいう試合だとこっちにつかないというのを考慮しないといけないのかなと思いました。
──3Rはタックルを切られるシーンもありましたが。
自分はテイクダウンを奪うタックルと打撃を切るタックルを使い分けていたので。打撃を切るタックルが逃げのタックルだと見えたのかもしれませんね。今後については今はちょっと考えられないです。

◆小見川道大

しょっぱかったですけど、正直勝てたことは良かった。一週間前の練習中に右足の太腿を打撲して屈伸もできない状態だった。
──試合後は納得がいっていない様子だったが。
自分としては怪我がなければもっと動けて、アグレッシブにいけると思った。
─日沖選手の印象は?
やる前と特に変わらない。強かったです。
──今大会のベストバウトに選ばれましたが。
俺はまだまだできる。早く足の怪我を治したい。
──足の怪我は大晦日には間に合う?
間に合うと思います。大晦日に組んでくれるなら間に合わせる。
──吉田道場で初めてのベルトになるかもしれないというのは意識しますか?
タイトルは特に意識していません。金原選手へのリベンジ。それにベルトがついてくるって感じですね。


ハリドヴが猛反撃
第8試合 ダブルメインイベント ミドル級(ノンタイトル戦) 5分3R
×ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル/アメリカン・トップチーム/戦極ミドル級王者)
○マメッド・ハリドヴ(ポーランド/チームKSW)
1R 2'45" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 サンチアゴが開始から右ストレートで飛び込むと、脇を差してテイクダウンに成功。ハーフガードからじっくり試合を運ぼうとした矢先、ハリドヴが下から放った鉄槌でひるんでしまう。するとハリドヴは上体を浮かして上になり、一気にパウンドラッシュ。王者から大逆転で金星を奪うことに成功した。このまま大晦日のタイトルマッチで再戦も面白そうだが、WVRの國保取締役は「ハリドヴは近いうちにチャンピオンシップにのし上がる選手。いずれはベルトを賭けて戦う日が来ると思う」と語るにとどまり、早期の再戦には慎重だった。

◆マメッド・ハリドヴ

この試合に出れたこと自体が嬉しく思っているし、戦うチャンスをくれたサンチアゴに感謝したい。
──下馬評を覆した勝利でしたが。
MMAというスポーツは注意をしなければ一瞬で結果が変わってしまう競技だ。サンチアゴは素晴らしい選手だと思っている。
──下からの鉄槌は得意なのですか?
特に得意技というわけではないが、自分の状況判断が引き起こした反応の結果だと思います。
──手応えはあった?
彼の顎に当たって、彼がグッタリとしたのがわかった。
──バックボーンに空手があげられていますが、空手歴は?
空手は12才から1年ほどやりました。その後は、レスリングやキックボクシングをやっていました。
──今日の試合ではどれぐらい自分の力を見せられましたか?
今日はとてもリラックスして挑めた。最初の数分は相手を見極める戦いをしていましたが、その見極めている段階で決まったので10~15%といったところでしょうか。

◆ジョルジ・サンチアゴ

結果にはもちろん失望しています。テイクダウンしてグラウンドに持ち込み勝つための試合が出来ていたと思う。そこにラッキーパンチをもらってしまった。今日は彼の日だった。
──フィニッシュシーンは覚えていますか?
パスガードしようとした瞬間にしたからハンマー(鉄槌)をもらったのは覚えている。そこから一瞬記憶が飛んで、ガードからパンチをもらっている時に意識が戻ったが、レフェリーが試合を止めた。
──下からの鉄槌は想定していた?
あらゆる攻撃を想定しているが、彼に来た唯一のチャンスを彼はものにした。
──ハリドヴ選手はタイトルマッチを要求していましたが。
もちろん私も歓迎します。(鉄槌をもらうまでは)作戦通りに試合をして勝っていたと思う。そこにラッキーパンチが入ってたまたま彼の日になった。本当は三崎とやりたいと思っていたが、それは戦極が判断することです。


第7試合 ライト級 5分3R
×北岡 悟(日本/パンクラスism)
○ホルヘ・マスヴィダル(キューバ/アメリカン・トップチーム)
2R 3'03" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

北岡がアキレスを極めるが...マスヴィダルのパウンドで北岡フラフラ

 北岡は開始すぐからタックルで上になるとアキレス腱固めを極める。マスヴィダルは「3度ぐらい極められた場面があった」というが、耐えながら上体を浮かせて北岡の顔面にパンチを連打。2分ほどで脱出した後も、北岡にタックルで倒されてしまう。
 しかし体力消耗の激しいのは北岡。マスヴィダルは脱出してスタンドに戻すと、右ストレートと右ハイで北岡をぐらつかせる。インターバルになると、北岡は前回の廣田とのタイトル戦を思い出させる消耗ぶりで、セコンドに抱えられてコーナーに戻るほど。
 2Rもタックルで上になると足関を仕掛けるが、難なく外されマスヴィダルのパウンドを浴びてフラフラに。最後はブレイクがかかると、左ミドルをつかんで倒されてパウンドの連打を無防備に浴びつづけたところでレフェリーストップとなった。

◆ホルヘ・マスヴィダル

──試合の感想
北岡との試合が決まってから、特にレスリングとグラウンドの攻防に重点を置いてトレーニングしてきた。パウンドなどもヒットさせていたが、ボディへのパンチで北岡の心を折ることが出来たと確信している。
──実際に戦ってみて北岡選手の出方は想像通りでしたか? それとも想像以上でしたか?
自分はいつも試合前に、相手をもの凄く強く想像してトレーニングをする。北岡のことはゴリラだと思って練習していた。
──次はタイトルマッチになると思いますか?
はい、今回は元チャンピオンをKOしたので。オファーがあればぜひタイトルマッチを戦いたい。
──大晦日に向けて足の状態は大丈夫ですか?
(引きずっていた足を指して)見ての通りだ(笑)。自分は生活がかかっているハングリーな選手なので、どうしてもタイトルに挑戦したい。

◆北岡 悟

──今日の試合を振り返ってみていかがですか?
前の試合と似た感じだけど、前より効かされた。前は体力を削られた感じだったけど、今日は効かされた。
──マスヴィダル選手は「ボディで心を折った」と話していましたが。
ボディへのパンチや膝蹴りも効かされたけど、それで心が折れたというより、色々な攻撃をもらって効かされた。
──足関節は取れたと思った?
アキレスは効いたというか、ボリボリと音がなったけれど、止まるとこまでいけなかった。
──前回敗れた後は引退も口にしていましたが。
辞めないと言った以上、2連敗したからといって辞められない。
──今日の相手は復帰戦にやるには強かった?
それが僕という人間。それを全否定する気にはなれない。
──今回から調整法も変えたそうですが。
そうですね。そんなにすぐに変えられるものではないですけど。調整法については全否定は出来ないけど、全肯定もできない、そんな感じですね。
──敗れたが自身の戦い方についてどう思うか。
技術が足りないから、アレ(足関節)しか出来ずに負けた。負けたら戦いかが否定されるはわかっています。自分は勝っている時もたまたまだと言い続けていたし、負ける方がその必然を感じられる。これで終わりにはならない。今後もよろしくお願いします。

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