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石渡伸太郎&川尻達也、Road to堀口で明暗。RENA&浅倉カンナ初戦突破:10.15 福岡

RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 1st ROUND -秋の陣-
2017年10月15日(日) マリンメッセ福岡
 「狙うは堀口恭司の首一つ」とバンタム級GP目指し0.5階級下の試合に臨んだ川尻達也だが、ブラジル人に2R KO負け。パンクラス王者の石渡伸太郎はロシア人の寝技に苦しむも判定勝ちで堀口戦へ前進した。女子トーナメントはRENAと浅倉カンナが初戦突破。那須川天心のMMA 4戦目は初の判定勝ちとなった。
  レポート:井原芳徳


※大会の試合順が変則的だったため、記事は上から「バンタム級トーナメント&川尻達也戦」「女子スーパーアトム級トーナメント」「その他MMAワンマッチ(那須川天心×藤田大和ほか)」「キックルール」と分類し、試合順とは異なる構成にしました。


バンタム級トーナメント&川尻達也戦



第11試合 63kg契約 5分3R
×川尻達也(T-BLOOD/62.70kg)
〇ガブリエル・オリベイラ [Gabriel Leite de Oliveira](ブラジル/HEBROM FIGHT MMA/62.75kg)
2R 1'00" KO (顔面への左膝蹴り)

 フェザー級(65.8kg)の川尻が「狙うは堀口恭司の首一つ」とバンタム級(61kg)GP参戦を志願。その査定試合として、63kg契約の試合が用意された。
 初来日のオリベイラはシャードッグのデータベースによるとMMA 9戦全勝(4KO)。川尻同様フェザー級の選手で、XForce MMA、ペルーFC、クリチバ・トップファイトという南米の3大会でベルトを獲得している。ボクシングをベースとし、4KOのうち最近2試合はボディへのパンチによるもの。それ以前の試合ではミドルキック、ハイキックでもKO勝ちしている。89年12月9日生まれの27歳で身長173cm。堀口より1歳上で同じストライカータイプで、川尻も「RIZINはヌルい相手は用意してこないなと思いました」と9月1日の会見(写真)で警戒していたが、その予想が当たることに。

 1R、サウスポーのオリベイラに対し、川尻は距離を取って左に回り、膝とパンチをもらって苦しむもあったが、2分ほどでテイクダウンに成功。ハーフガードからじっくりと攻め、残り1分にはギロチンを上から狙う。
 2R、オリベイラが左ストレート、左ミドルを当て、川尻は少し苦しそう。だがそれでも前に出て、タックルを仕掛けるが、真っ直ぐ入ってしまい、オリベイラが顔面を突き上げるような左膝を狙いすましたようにクリーンヒット。川尻がダウンしたところですぐさまレフェリーがストップ。川尻の野望はいきなりとん挫してしまった。


第10試合 RIZINバンタム級(61kg)トーナメント一回戦 5分3R
〇石渡伸太郎(CAVE/パンクラス・バンタム級王者/61.00kg)
×アクメド・ムサカエフ [Akhmed Musakaev](ロシア/ファイトナイト・グローバル/61.00kg)
判定3-0

 バンタム級トーナメントは7月30日の埼玉大会で一回戦の3試合が行われ、UFC帰りの堀口恭司、DEEP王者の大塚隆史、ドイツのカリッド・タハが勝利。今回の福岡でも一回戦3試合が行われる。一回戦で勝った6選手に「ワイルドカード」の2選手を加えた8選手が12月29日の準々決勝に出場し、準決勝と決勝は大晦日に行われる。準々決勝からの組み合わせは明日16日の都内での抽選会で決定する。
 パンクラスのエース・石渡も過去に敗れた相手である堀口をターゲットにRIZIN初参戦。ムサカエフはロシアでのFightProという大会での16年2月の1DAYトーナメントでプロデビューし、3戦とも1R TKO勝ちし優勝し、その後も2勝している新鋭だ。

 1R、石渡はサウスポーに構え、圧力をかけてパンチを狙うが、ムサカエフが1分過ぎにタックルを仕掛けて上に。石渡は三角を狙いながら脱出。ムサカエフはコーナーに押し込むと、膝蹴りが股間に直撃し、石渡はうつぶせで倒れる。休憩後に再開するが、ムサカエフはタックルでのテイクダウンを重ねる。その先の攻めは少ないが、コーナーに寝かせて顔に膝を当てる場面も。石渡はダメージは小さいが印象が悪い。
 2Rもムサカエフが片足タックルでテイクダウン。だが石渡はすぐ立つと、コーナーに押し込んで逆にテイクダウンを奪い返し、トップを長時間キープする。立たれてもすぐ倒し挽回。ムサカエフが少し疲れが見えてくると、コーナーまで下がったところで石渡の左フックが炸裂。ムサカエフはふらつくが、ゴングに救われる。
 3R、ムサカエフが開始すぐから片足タックルを仕掛けて上になるが、石渡は下から三角を狙う。ムサカエフは外すとサイドを取るが、石渡は下から動いてキープさせず、1分半でスタンド戻す。ムサカエフはまたタックルに来るが、石渡は耐えてコーナーに押し込む。膠着ブレイクで残り1分、ムサカエフがタックルで倒し、石渡はすぐ立ち、押し込んで終了間際に倒して上に。上手く当たらないがサッカーボールキックで反撃を印象付ける。
 ラウンドごとではなく試合全体を評価するのがRIZIN式の採点のため、判定の難しい内容となったが、2R終盤の左フック等でフィニッシュに近づく攻めを見せた石渡をジャッジ3者とも支持。マイクを持った石渡は「こんな渋い試合で申し訳ありません。でも泥臭い試合で競り合いで勝つのが僕です。堀口選手、笑ってると思いますけど、泥沼に引きずり込んでやります」と、改めてリングサイド席にいる堀口を挑発した。


第8試合 RIZINバンタム級(61kg)トーナメント一回戦 5分3R
〇マネル・ケイプ [Manel Kape](アンゴラ/VSチーム/60.20kg)
×山本アーセン(KRAZY BEE/60.75kg)
1R 1'11" TKO (レフェリーストップ:左ハイキック)

 アーセンと戦うケイプはアフリカのアンゴラ出身、ポルトガル在住の23歳。MMA 7戦6勝(2一本/3KO)1敗で、本来の階級はフライ級。シャードッグのデータを見ると15年4月以来の試合となる。
 1R、スタンドの展開でケイプがじわじわ圧力をかけ、アーセンが下がり気味になると、細かいステップのフェイントから左ハイをヒット。アーセンがダウンし、コーナーに倒れると、ケイプが追い打ちのパウンドを当てたところで、すぐさま豊永レフェリーがストップ。アーセンは打撃に対応できず、いいところなく終わった。


第9試合 RIZINバンタム級(61kg)トーナメント一回戦 5分3R
×ムン・ジェフン [Moon Jae Hoon](韓国/オクタゴンジム/60.55kg)
〇ケビン・ペッシ [Kevin Petshi](フランス/スウェーデンSuperior Challengeバンタム級王者/61.00kg)
判定1-2

 ムンはROAD FCで佐藤将光、根津優太、朝倉海に勝ち、中原太陽に敗れている選手。対するペッシはMMA 15戦12勝(2KO/7一本)3敗の27歳。
 1R、リーチで勝るペッシが、パンチを連打しながら前に詰めてロープに押し込む。中盤に倒して上になり、立たれると右フックをもらってぐらつくが、すぐタックルを仕掛け上に。ジェフンも下から足を効かせようとするが、ペッシも動いてつかまえきれない。
 2R、ペッシは序盤からタックルを仕掛け、ジェフンが立とうとするとオンブになりチョークを仕掛ける。そのまま倒れこみ、フェイスロックの形になり、ジェフンは外すと今度は上に。だがスタンドに戻り、ペッシがタックルを仕掛けまたも上に。ジェフンはスタンドで左ボディを当てる場面もあるが、1R同様、グラウンドで守勢になる時間が長い。
 3Rもペッシが組んでの展開で主導権を維持。コーナーを背にしてオンブの状態からチョークを狙う場面も。最後はスタンドでジェフンは詰め切れず試合終了。ジェフンの打撃を評価したジャッジもいたが、組み技でコントロールする時間の長かったペッシの勝利となった。


女子スーパーアトム級トーナメント



第16試合 RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)トーナメント一回戦Aブロック 5分3R
〇RENA(シーザージム/シュートボクシング世界女子フライ級(51kg)王者/48.90kg)
×アンディ・ウィン(米国/カラテ・マフィア/元KOTC女子アトム級(47.6kg)王者/49.25kg→計量オーバー)
1R 3'05" TKO (レフェリーストップ:左ボディフック)

 15年末に旗揚げしたRIZINとしては初となる女子トーナメント。8選手が参加し、今大会で一回戦4試合を実施し、大晦日のさいたま大会で準決勝と決勝が行われる。
 トーナメントの主役としての活躍が主催者サイドに期待されているRENA。一回戦で戦うウィンは、昨年大晦日のRIZINで初来日し、山本美憂に1R腕十字で一本勝ちしている選手。だが前日計量でウィンは1回目で250gオーバー。RENA側も再計量無し、減点無しを承諾し、試合は行われる。RIZINの榊原信之代表は「体重を落とすコンテストではない」という考えで、さらなる減量を強いずに試合を認めたが、当然ルール違反ではあるため、額は不明ながら、ウィンのファイトマネーの半分以上はプロモーターに没収されるという。
 なお、今大会の模様は、フジテレビ系で19時から21時54分に放送されたが、この試合とセミの那須川天心×藤田大和は21時頃から生放送された。

 1R、スタンドの展開で、1分過ぎにRENAが左ミドルを放つと、ウィンは蹴り足をつかんで倒す。RENAは下から腕十字を狙い、ウィンは嫌って立ち上がりスタンドに戻ったが、ウィンはすぐRENAの背中に乗ってオンブに。コーナーを背にして、首元に腕を入れチョークを狙う。1分ほどでRENAは振り落とし、スタンドの展開に戻すと、RENAは左ボディを効かせ、コーナーに詰めてパンチラッシュ。さらに左ボディを連打で効かせ追い詰める。しばらくウィンは耐えたが、最後はRENAが右の顔面パンチを振ってからの左ボディをクリーンヒットし、ウィンをマットに沈めた。

 RENAは「シュートボクシング、そしてRIZINのRENAです。RIZINが始まって第1試合をさせてもらって、まさかメインをさせてもらうとは思いませんでした。危ない場面もあったんですけど、なんとかKOで勝ててうれしいです。ここにいる皆さん、テレビの前の皆さんにお願いがあります。12月、絶対優勝するんで、男の中の男たち、そして女の中の女たちの戦い、見に来いや!、高田(延彦)さん、勝手に使ってすみません。最後に1、2、3、シュート!」と笑顔でアピールした。


第4試合 RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)トーナメント一回戦Aブロック 5分3R
〇アイリーン・リベラ [Irene Rivera](スペイン/セルダニョーラ・ファイトクラブ/49.00kg)
×山本美憂(KRAZY BEE/48.95kg)
2R 2'26" 腕ひしぎ十字固め

 リベラは10戦6勝(1KO/5一本)4敗の24歳。170cmと長身だ。シャードッグのデータを見ると最近の2試合は昨年で、いずれも黒星を喫している。
 1R、美憂が組み付いてコーナー際でテイクダウン。リベラは下から足を登らせて関節技を狙うが、膠着状態になり2分ほどでブレイクがかる。美憂はパンチのフェイントからタックルで再びテイクダウンを奪うが、終盤にリベラが三角絞めを仕掛け、美憂はゴングに救われる。
 2Rもその構図は同じ。美憂がタックルで上になるが、寝技への対応ができず、リベラが足を登らせ、三角絞めを仕掛け、最後はその流れで腕十字を極めてタップアウト勝ちした。RENAは準決勝でリベラの下からの極めへの対応が最大の課題となりそうだ。


第6試合 RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)トーナメント一回戦Bブロック 5分3R
×アリーシャ・ガルシア [Alyssa Garcia](米国/UWF USA/48.90kg)
〇マリア・オリベイラ [Maria Oliveira Mota](ブラジル/パラナ・バーリトゥード/49.00kg)
判定0-3

 ガルシアは昨年末のRIZINで浅倉カンナに判定勝ちした選手。セコンドにはジョシュ・バーネットがつく。オリベイラはMMA 11戦9勝(6KO/1一本)2敗のストライカータイプの20歳。現在8連勝だ。
 1R、シューズ着用のガルシアが序盤からタックルでテイクダウンに成功。スタンドに戻ると、オリベイラはムエタイ的な構えでじりじりと詰めて、サウスポーのガルシアに伸びのある右ストレート、右のインローとミドル、組んでの膝を当て続け主導権を握る。
 2Rもオリベイラが打撃で優勢。ガルシアは押し込んで倒そうとするが、ローキックを効かされた影響で足に力が入りきらず、ブレイクがかかる。
 3Rもガルシアのタックルを切ってオリベイラが打撃を当て続け苦しめる展開。中盤には上になり、パウンドや顔面膝でガルシアを苦しめる。ガルシアは下から必死に腕十字を狙い伸ばしかけるが、オリベイラが防御し試合終了。オリベイラが逃げ切り判定勝ちした。
 

第5試合 RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)トーナメント一回戦Bブロック 5分3R
〇浅倉カンナ(パラエストラ松戸/DEEP JEWELS代表/48.75kg)
×シルビア・ユスケビッチ [Sylwia Juskiewicz](ポーランド/士魂ロッズ/47.00kg)
判定3-0

 浅倉は8月26日のDEEP JEWELS での石岡沙織戦を制し、今回のトーナメント出場権を獲得。実績とこのトーナメントの顔ぶれとなれば上位候補だ。ユスケビッチは10戦6勝(4KO)4敗の22歳。所属先名の通り、空手・キック系の士道館の支部道場の選手だ。
 1R、スタンドで両者フェイントをかけ合い、2分過ぎ、サウスポーの浅倉が片足タックルを仕掛けテイクダウンを奪取。30秒ほどでサイドを奪い、袈裟固めからマウントを狙うがハーフに戻る。終盤にはパウンドをまとめ、危なげなく初回を終える。
 2Rも浅倉が1分過ぎにタックルを仕掛け、一回目は失敗したが、中盤再び仕掛けてテイクダウンに成功。トップポジションからパウンドを落とす。ユスケビッチも下からパンチを当てて抵抗するが、終盤にはユスケビッチが出血するように。
 3Rは開始すぐから浅倉がタックルで倒しサイドへ。2分ほどでバックマウントを取る。ロープ際の逃げにくい場所で座ったままでオンブのような状態を維持し、パウンドを当て続け終了。浅倉が文句なしの判定勝ちで初戦を突破した。
 浅倉は「一本で勝てず悔しかったんですが、勝てて良かったです。大晦日、決勝で日本人対決をしたいです」と、改めてRENA戦を熱望した。準決勝の相手はストライカーのオリベイラが相手となる。


その他MMAワンマッチ



第15試合 57kg契約(フライ級) 5分3R
〇那須川天心(TARGET/ISKAオリエンタル世界&RISEバンタム級(-55kg)王者/56.80kg)
×藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We/アマボクシング全日本選手権'11バンタム級優勝/57.00kg)
判定3-0

 那須川は昨年末からMMAに挑戦し今回が4戦目。藤田は岡山出身、92年8月13日生まれの25歳。父が極真空手出身で、長男の和典はプロボクシング元東洋太平洋暫定王者。次男の大和も空手の経験があり、アマボクシングの通算戦績は107勝27敗。09年に三男の健児とインターハイ初の兄弟優勝を果たす。大和は拓殖大学1年の11年にアマ全日本選手権で清水聡(ロンドン五輪銅メダル)にも勝利して優勝し、16年まで9年連続入賞。健児と共に東京五輪を目指していたが、昨年秋の全日本優勝を逃し、MMA転向を決め、今年3月に自衛隊体育学校を退官した。才賀紀左衛門、村田夏南子と同じリバーサルジム新宿Me,WeでMMAを練習し、パンクラスのアマ部門にあたるJMMAFの大会で2試合し、5月の初戦で腕十字で一本勝ち、6月の2戦目で判定勝ちし、今回がプロデビュー戦だ。

 1R、サウスポーの那須川が左に回り、藤田は右ミドルをヒット。空手仕込みの蹴りが冴える。藤田は那須川の左のテンカオをもらいながらも、自ら組み付きに行くが、パワーで勝る那須川が倒して上になる。那須川は攻めは無く、膠着しスタンドに戻ると、再び藤田は組みに行き倒しながら背後に回ろうとする。だが那須川は倒し、コーナー付近で藤田の上体に座る形に。そこから那須川はアームロックを狙おうとするが、うまく行かないと判断すると、体をひねって上になり、立ち上がって飛んで踏みつけを狙い観客を沸かせる。スタンドに戻ると、藤田の右ストレートの直後に那須川が左フックを当てダウンさせる。だが那須川はキックの試合の癖で左手を上げてアピールし、一瞬パウンドに行くのが遅れ、追い討ちのパウンドが中途半端になってしまい仕留められない。
 2R、打ち合いで藤田は右フックをヒットするが、那須川もパンチを振り回し突き放す。那須川は距離を取って左ミドル、インローをヒット。下がった藤田は一気に詰めて左フックを放ちながら組み付いて倒しに来るが、那須川は両脇を抱えながら一回転して上になる。だがすぐ藤田も返して上に。那須川は下から密着し藤田の右脇を抱えて防御を続ける。藤田は終盤、振りほどいてパウンドを少し当てるが、しばらくするとまた那須川に組まれて膠着する。
 3R、那須川は左ミドルを連打するが、藤田は前に出て右フックを当てて押し込む。那須川は突き放すと、左ストレートの連打で藤田をぐらつかせる。藤田は口から出血。那須川ががぶりの状態になり、立ち上がり、猪木アリ状態になると、藤田の下からの蹴りがローブローとなり、しばらく中断。再開後、しばらくしてスタンドに戻り、那須川は左ミドルを当てるが、藤田はひるまず。藤田は組もうとするが、猪木アリ状態になり、またも藤田の蹴りがローブローに。再開後、しばらくしてブレイク。残り2分を切り、那須川は左ミドル、左ボディを度々ヒットするが、藤田はこれも耐えタックルへ。那須川は倒れてしまい、藤田はダイレクトでマウントポジションに。最大のチャンスとなるが、攻めきれず、最後は那須川は脱出し、またも踏みつけを狙い試合終了。
 判定の結果、打撃で優位な場面を作った那須川の勝利に。互いにMMA選手としてのスキル面では粗さが目立ったが、素質の高さを示す試合となった。

 那須川は「総合で初めて苦戦して、藤田選手が強かったからこういう試合になりました。藤田選手、ありがとうございます」「もっともっと格闘技を盛り上げて、格闘技をもっと生放送できたらいいと思います。僕が先頭に立つんで、俺についてこい。11月23日にまた試合決まっているんで(※RISEバンタム級(-55kg)タイトルマッチ)、次しっかりしたKOで勝てるようにします」とアピールした。


第14試合 グラップリングルール 84kg契約(ミドル級) 10分1R
△桜庭和志(フリー/82.10kg)
△フランク・シャムロック(米国/83.25kg)
時間切れ

 桜庭と対戦予定だったダン・ヘンダーソンが欠場し、フランクに相手が変更となった。フランクは桜庭と同じ90年代終盤~00年代序盤に活躍した元UFC王者で、当時は桜庭との対戦が期待されていたが実現しなかった。MMA選手としては09年の試合で引退。近年はRIZINの米国での中継の解説者を務めていた。結果としてヘンダーソン戦よりもテーマ性の強いカードになる。
 ルールはポイントは無く、時間切れの場合はドローという形式。スタンドのレスリングが続き、どちらかと言えば桜庭が中央から押し込んだり、タックルを狙うことが多いが、フランクはいなし続ける。第1試合開始から6時間経った場内の観客も静かに見守り続ける。結局、最後までグラウンドに行かず、膠着状態のまま試合は終了した。


第13試合 70kg契約(ライト級) 1R10分・2R5分
〇西浦“ウィッキー”聡生(KRAZY BEE/69.70kg)
×アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/シュートボクシング世界スーパーウェルター級(70kg)王者/70.00kg)
判定3-0

 西浦は15年末のRIZIN旗揚げ大会でHIROYAとK-1ルールで対戦し、3R右フックでKO負け。RIZINにはそれ以来の登場だ。MMAの試合は14年5月の修斗で高橋遼伍に判定勝ちして以来となるが、15年夏のRoad to UFC Japan内の非公式戦ではハルク大城にTKO勝ちし、準決勝では石原夜叉坊に判定1-2で惜敗している。
 サワーは昨年12月29日に宮田和幸に腕ひしぎ十字固めで敗れて以来となるRIZIN参戦。最近のサワーは5月にオランダで、緊急出場となった同じキックボクサーのマサロ・グランダーと対戦し、3Rに腕十字で一本勝ちしている。

 「特別ルール」の多いRIZINで、この試合のみ、正式の1R10分。1R、サワーが西浦を押し込むが、西浦は桜庭式のアームロックを仕掛けて振り回して倒してサイドへ。トップをキープし続け、6分過ぎにサイドから腕十字を狙うが、失敗しスタンドに戻る。西浦は再びアームロックを仕掛けて倒し、腕十字をまたも狙うが、これも失敗する。
 2Rも西浦がアームロックからグラウンドに行きバックマウントへ。だがサワーは脱出すると、バックマウントを奪い返し反撃する。だが極めには至らず、西浦は防御を続け終了。2R前半までの攻勢で好印象を残し判定勝ちした。


第12試合 女子75kg契約 5分3R
〇KINGレイナ(FIGHT CLUB 428/73.55kg)
×クリスタル・ストークス [Crystal Stokes](米国/74.35kg)
判定3-0

 レイナは9月16日のDEEPでキム・ヨンジに1R腕十字で一本勝ち。RIZINの榊原信行実行委員長をケージに呼び込み、大晦日のRIZIN参戦をアピールしていたが、今大会3週間前に福岡大会のオファーが飛び込んできた。ストークスはクリス・サイボーグの練習仲間だという38歳でMMAはデビュー戦だ。
 1R、レイナが最初からタックルを仕掛けて倒しかけるが、ストークスは脱出。レイナはバックブローも使うが、基本は寝技狙いで、押し込んで慎重に倒しハーフガードへ。腕十字を狙うが、これもストークスが脱出する。3分半過ぎにもレイナはテイクダウン。サイドをキープし、終了間際に腕十字を狙うが、ストークスが耐えてゴングが鳴る。
 だが2R、レイナが上になるも、ストークスが脱出してバックマウントへ。一転ピンチに陥る。
 3R、お互い慎重な展開が続くが、レイナの右ローでストークスはぐらつくように。ストークスはレイナの右ローをつかんで上になったが、レイナはスタンドに戻すと、右フック、右ローを当て続け優勢を維持する。ストークスは立っているのがやっとの状態で試合終了。レイナが3R挽回し、勝利をものにした。


第7試合 120kg契約(ヘビー級) 5分3R
×ジェロム・レ・バンナ(フランス/113.55kg)
〇ロッキー・マルティネス(米国/スパイク22/DEEPメガトン級(+100kg)王者、元PXCヘビー級王者/119.05kg)
1R 2'10" 袈裟固め

 バンナは15年大晦日のRIZINのバルト戦を直前に欠場し、契約状況を巡ってRIZIN側と揉めていたが、その後和解。昨年大晦日のRIZINに登場し「去年はごめんなさい。来年、RIZINに戻って来たいです」とアピールしていた。対するマルティネスはグアムを拠点とするPXCの元ヘビー級王者。7月のDEEPでシング・心・ジャディブに判定勝ちしDEEPメガトン級王座を獲得し、約4年間7戦負け無しの選手だ。
 1R1分過ぎ、バンナが膝を放つが、マルティネスがタックルでテイクダウンを奪取。サイドを奪うと肩固めを狙い、バンナが下からもがくと、袈裟固めを極めタップアウト。MMAでのスキル差を示し完勝した。


キックルール



第3試合 キックルール(肘無し) 51kg契約 3分3R
×石井一成(東京KBA/元ムエタイTrue4Uフライ級王者/50.85kg)
〇政所 仁(魁塾/DEEP☆KICK -53kg級2位/50.85kg)
判定0-2 (福田=政所/豊永=ドロー/梅木=政所)

 昨年4月のRIZIN名古屋大会同様、地方大会となる今回は、大会序盤に地元キックボクサーによる3試合が並んだ。石井は福岡出身でスポーツの強豪校・東福岡高校出身。在学中もタイで何度も試合を経験した。対する政所は同じ19歳・大阪出身。ルールは那須川天心が主戦場とするRISEと同じく、つかんでからの攻撃は1回のみ可能となっている。
 1R、政所が1分ごろに左ハイを当てると、ボディと顔面へのパンチと飛び膝のラッシュで先手。以降も政所が圧力をかけ、左右のパンチ、左ハイを随所で当て攻勢を維持する。3Rになると石井も前に出てパンチの打ち合いに切り替えてヒットを増やし、崩しも絡めて印象を残すが、はっきりした差はつけられず終了。ポイントの場内アナウンスは行われていないため不明だが、政所がジャッジ2者から支持され勝利し、下馬評を覆すことに成功した。


第2試合 キックルール(肘無し) 62kg契約 3分3R
△裕樹(ANCHOR GYM/元RISEスーパーライト(-65kg)級・ライト(-63kg)級・スーパーフェザー級(-60kg)王者/61.75kg)
△ダルビッシュ黒木(KING EXCEED/RISEライト級(-63kg)11位/61.80kg)
判定1-0 (梅木=ドロー/豊永=裕樹/福田=ドロー)

 福岡出身のベテラン・裕樹の相手に決まったダルビッシュ黒木は、榊原氏も視察した8月27日のRISE福岡大会のメインで勝利した選手で宮崎県出身だ。
 1R、裕樹は黒木を押して突き放しつつ、得意の右ローを序盤から連打しぐらつかせ圧倒。だが中盤過ぎ、裕樹がローを連打した直後、黒木が裕樹のガードを開いて右ストレートを当て、裕樹がダウンする。その後も黒木がパンチラッシュで前に出るが、裕樹は終盤に持ち直す。2Rは裕樹が手数多く攻め攻勢を印象付けるが、1Rほどの威力は無く、黒木は耐え続ける。3Rも同様で、なんとかドローに持ち込んだ。


第1試合 キックルール(肘無し) 58.5kg契約 3分3R
〇森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラ葛西/RISEフェザー級(-57.5kg)1位/58.30kg)
×RYOTA・RENSEIGYM(錬成塾/大和ライト級王者/58.50kg)
3R 2'00" TKO (レフェリーストップ:右フック)

 1R開始すぐ、森本が右ストレートでサウスポーのRYOTAをぐらつかせるが、下がりながらRYOTAが左フックを当ててダウンを先取する。森本はダメージは小さく、回転蹴りや右ミドルを織り交ぜながら、右パンチを当てて挽回する。
 2Rも森本が圧力をかけ、ボディにミドル、ストレートを当てて攻勢を維持。終盤に右前蹴りを当てて下がらせてから、右フックでダウンを奪い返す。ダメージの残るRYOTAに、森本は再び右フックを当てて2ダウン目を奪う。
 3Rも森本が1分半過ぎに右フックでダウンを奪い、最後は軽く当てた右フックでRYOTAが累計4度目のダウンをしたところで和田レフェリーがストップした。

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