Home > REPORTS > RIZIN > 那須川天心、MMAデビュー戦は快勝。北岡悟が死闘制す:12.29 埼玉

那須川天心、MMAデビュー戦は快勝。北岡悟が死闘制す:12.29 埼玉

Cygames presents RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND
2016年12月29日(木) さいたまスーパーアリーナ
 キックで17戦全勝の快進撃を続ける18歳・那須川のMMAデビュー戦は、序盤に腕十字でピンチを迎えるも、耐えきるとパウンドで反撃しTKO勝ち。北岡悟は元UFCファイターのダロン・クルックシャンクとの死闘を制してギロチンで逆転勝ちし、中井りん、宮田和幸、元谷友貴、和田竜光、矢地祐介も勝利した。
  レポート&写真:井原芳徳
  

第13試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント二回戦(4) 5分2R(延長1R)
〇ミルコ・クロコップ(クロアチア/クロコップ・トップチーム/106kg)
×キング・モー(米国/アメリカン・トップチーム/RIZIN 100kgトーナメント'15優勝/ベラトール推薦/97kg)
2R 1'41" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)



 ミルコは無差別級トーナメントの9月の一回戦でミョン・ヒョンマンに肩固めで一本勝ち。3か月空いての二回戦ではシード枠のヴァンダレイ・シウバの代役のキング・モーを迎えた。
 1R、サウスポーのミルコは左ミドルを強打し、モーはブロック。続いてミルコが左ローを放つと、モーは蹴り足をすくって上になる。だがその先の攻めが乏しく梅木レフェリーはブレイク。ミルコはタックルを切り続け、終盤には左ミドルを脇腹に強打すると、モーの動きが止まる。
 すると2R、ミルコは左ハイ、ミドル、右ジャブを当てて圧力をかけ続ける。モーがタックルを仕掛けるが、ミルコは余裕を持ってさばくと、逆に押し返して左右のフックを当ててモーをぐらつかせる。そしてモーが膝をつくと、ミルコが左のパウンドを連打。モーの動きが止まると、すぐさまレフェリーがストップした。
 大歓声を浴びガッツポーズで大喜びしたミルコは「大晦日にバルトを叩きのめします」とアピール。ヴァンダレイの代役で半月間隔で緊急出場したモーも「来年再戦したい」と話した。





第12試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント二回戦(3) 5分2R(延長1R)
〇バルト(エストニア/チーム・バルト/180kg)
×高阪 剛(ALLIANCE/101.1kg)
判定3-0 (高本=バルト/小池=バルト/梅田=バルト)

 高阪はトーナメントのシード枠で参戦。1R、開始すぐにバルトが高阪を組み倒して、がぶりの状態をキープし右の膝蹴りを連打。何度も高阪は脱出しようとするが、バルトの体が大きすぎて動けない。バルトも連打が止まりブレイクがかかるが、その後もバルトが高阪をコーナーに押し込み、右膝を当て続ける。
 2Rは序盤からバルトが高阪を押し込んで倒し上に。高阪は下になりながら「もっと打って来い」と挑発する。2分ほどでブレイクがかかるが、すぐに再びバルトが上に。膠着ブレイクがかかるも、最後はまたもバルトが高阪を押し込んだ状態で試合終了。バルトが高阪の持ち味を巨体で封じて完勝したが、観客からはブーイングが飛んだ。バルトはマイクを持つと「私の代わりにやってくださいよ。誰がやるよ?」と観客に反論した。準決勝ではミルコと対戦する。



第11試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント二回戦(2) 5分2R(延長1R)
〇アミール・アリアックバリ(イラン/アメリカン・キックボクシング・アカデミー/フルメタルドージョー(タイ)推薦/116.1kg)
×ヒース・ヒーリング(米国/124.5kg)
判定3-0 (高本=アリアックバリ/小池=アリアックバリ/梅田=アリアックバリ)

 シェーン・カーウィンの代役で急きょ復帰したヒーリングに対し、アリアックバリが1R、左右のフックを当ててぐらつかせると、背後に回り込みジャーマンスープレックスで投げ飛ばし、そのまま上になり、サイドと行き来しながらパウンドを何発も当てて、レフェリーストップ寸前まで追い込む。



 だがアリアックバリは次第に疲れが見え始め、ヒーリングは防戦ながらも回復。2Rには組み付いて頭を下げさせて膝を連打すると、観客から「オイ!オイ!」との掛け声が飛ぶ。再びアリアックバリが上になるが、その先の攻めが乏しく、スタンドに戻ると、ヒーリングが左ミドル、左右のフック、右ハイを当てて反撃。底力を発揮するが、アリアックバリが逃げ切る形で勝利した。


第10試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント二回戦(1) 5分2R(延長1R)
〇ワレンティン・モルダフスキー(ロシア/ユニオンMMAオブ・ロシア/102.2kg)
×シモン・バヨル(ポーランド/KSW推薦/105.6kg)
判定3-0 (高本=モルダフスキー/小池=モルダフスキー/梅田=モルダフスキー)

 1R、パンチの打ち合いで、モルダフスキーが若干優勢で、バヨルは左目尻から出血。中盤過ぎ、モルダフスキーが右フックを振りながら組み付いて倒し上になる。2Rも上になると、バヨルも下からアームロックを仕掛けて反撃を試みるが、モルダフスキーは外して、終盤はトップキープし、バックにも周り、パウンドを当て続けて攻勢を維持し、文句なしの判定勝ちを果たした。準決勝ではアリアックバリと対戦する


第9試合 女子57.15kg(フライ級+1ポンド)契約 5分3R
〇中井りん(パンクラス ヴィーナス/パンクラス女子バンタム級王者/56.95kg)
×村田夏南子(フリー/57.15kg)
3R 1'16" チョークスリーパー

 1R、MMAキャリアと体格で勝る中井がプレッシャーをかけ、サウスポーの村田に右のジャブ、フック、ストレートを的確に当て続け主導権。終盤、村田がパンチのフェイントからタックルを仕掛けてロープに押し込むが、中井は崩して背後に回り込み、バックマウントで村田を追い詰める。
 2R、コーナー付近で差し合いが続くが、互いに倒せず離れる。再び中井が圧力をかけてパンチを狙う状況が続き、お互い少し疲れてきたためか攻撃が減り、終盤、中井の右が当たり村田が片膝をつくがゴングに救われる。そして3R、ロープ際で中井が村田を投げ飛ばしてバックに回り込むと、すぐさまチョークを極め、村田の体を伸ばして最後はタップを奪った。
 勝った中井はリングアナとの質疑応答で「村田選手、強かったです。もしよかったら村田選手、パンクラスにいかがでしょうか?」と呼びかけ、最後はパンクラスでの勝利後恒例の宙返りを披露し観客を楽しませた。


第8試合 56.7kg契約(フライ級) 3分3R
〇那須川天心(チーム天心/ISKAオリエンタル世界&RISEバンタム級(-55kg)王者/56.65kg)※TARGETから所属変更 
×ニキータ・サプン [Nikita Sapun] (ウクライナ/オクタゴン・キエフ/55.4kg)
1R 2'47" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 キックで17戦全勝の快進撃を続ける18歳・那須川のMMAデビュー戦。1R、那須川はいつものようにサウスポーに構え、サプンはスイッチを繰り返し、テコンドー仕込みのバックスピンキックを放つが、那須川はかわし、左ローを強打し続ける。近い距離でサプンがバックスピンを放つと、那須川に詰められて倒れて猪木アリ状態に。下からサプンは足をつかもうとするが、那須川は外すと、そのままトップポジションを取りグラウンドに付き合う。



 だがMMAの経験で勝るサプンは、下から腕ひしぎ十字固めを極める。一瞬伸びたかにも見えたが、那須川はもがいて外して脱出。サプンはすぐにバックマウントとなるが、余力のある那須川は前方に振り落とすと、立ち上がってパウンドを一発クリーンヒット。動きの止まったサプンにパウンドをラッシュし、サプンが背中を向けて亀になって動けなくなったところで梅木レフェリーがストップした。



 マイクを持った那須川は「少し焦って極められそうになったんですけど、キックボクサーでも総合で勝てると証明できたと思います。すぐ終わったんで、31日、もう1試合、どうですか?皆さん見たくないですか?高田さん、もう1試合組んでください」とアピールする。するとテレビ解説席にいた高田延彦統括本部長は榊原信行実行委員長に耳打ちされ、マイクを持つと「アームバーの痛みのメディカルチェックさせてください。天心の心意気を受けました」と話し、問題無ければ試合を組むことを約束した。結局、ドクターストップで問題が無かったことが閉会式で高田氏から発表され、MMAルールで大晦日にも出場することになった。
 
 大会後の会見で榊原氏は「正直、天心の靭帯は伸びていますが、グランプリの途中の試合のダメージのようなもので、ドクターストップはかかっていません。(チャールズ・“クレイジー・ホース”・ベネットの来日不可で中止となった)木村“フィリップ”ミノルの試合の代わりに、あえて第1試合に組みます。今回、フライ級の試合がたくさんあるので、穴が開いた場合に備えるバックアッパーとして、海外勢のセコンド等でフライ級の選手も来日していますので、その中から選んでもいですし、日本人を含めて選んで、明日発表します」と話した。また、榊原氏はRIZIN.2(仮称) 4月16日(日)横浜アリーナ大会の開催を発表している。


第7試合 70.3kg契約(ライト級) 1R10分・2R5分
〇宮田和幸(BRAVE/69.55kg)
×アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/シュートボクシング世界スーパーウェルター級(70kg)王者/70.10kg)
1R 6'39" 腕ひしぎ十字固め

 1R開始すぐ、宮田が組み付くと、首投げのような形であっさりとテイクダウンに成功。ハーフガードになると、サワーの動きに合わせて三角絞めを極め、外れればマウントへ。その後もギロチンで追い詰め、外れればマウントに戻り、寝技の経験の浅いサワーを圧倒。最後は三角絞めから腕十字に移行してタップを奪った。宮田は「去年はK-1ルールで(日菜太に)負けたんで今年リベンジできて良かったです」と安堵の表情で語った。


第6試合 60kg契約(肘有り) 1R10分・2R5分
〇元谷友貴(CB IMPACT/元DEEPフライ級王者/60.0kg)
×アラン・ナシメント(ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/60.0kg)
判定2-1 (高本=元谷/梅田=ナシメント/小池=元谷)

 4月の名古屋大会で対戦予定だったが、元谷の減量ミスで中止に。60kgに体重を上げ、仕切り直しの試合が組まれた。
 1R、リーチで勝るナシメントが、パンチと左ミドルを当て、元谷の蹴り足をすくって倒すと、シュートボクセ勢お得意の踏みつけを放つ。そのまま上になり、いったん元谷はリバースするが、すぐ再び下に。ナシメントのパワーもあり、なかなか返せない状態が続いたが、6分過ぎにオモプラッタを仕掛けながらリバースに成功。バックを取り、終盤にはギロチンでナシメントを脅かす。



 2Rはパンチの打ち合いで元谷がじわじわと攻勢になると、ナシメントがタックルを仕掛けて上になるが、元谷は下からフットチョークを仕掛ける。外れればすぐオモプラッタに移行してリバースし、これも外れればすぐギロチンへ。タップは取れなかったが、スムーズな技のつなぎでナシメントを追い詰め判定勝ちした。


第5試合 56.7kg契約(フライ級・肘有り) 5分3R
〇和田竜光(吉田道場/DEEPフライ級王者/56.7kg)
×カイ・カラフランス [Kai Kara-France](オーストラリア/タイガー・ムエタイ/58.1kg)
判定3-0 (梅木=和田/小池=和田/梅田=和田)
※カラフランスが計量1.4kgオーバー。ファイトマネーの25%を没収。イエローカードが1枚が出された状態で試合開始とし、和田が勝利した場合のみ公式記録とする。

 1R、和田が序盤から右ローを当てると、カラフランスはぐらつくが、距離が詰まると、カラフランスの右アッパーが当たりだし、右フックで和田がダウンする。2R、和田の右ローでカラフランスが序盤からぐらつくと、カラフランスはサウスポーにスイッチ。すると和田は攻め手が乏しくなり、終盤にはカラフランスが足をすくって倒すと、サッカーボールキックを当てる場面も。3Rは和田が序盤からバックを奪い、終盤はオンブの状態とグラウンドを繰り返しながらバックキープし攻め続け完勝した。


第4試合 68kg契約(肘有り) 1R10分・2R5分
〇矢地祐介(KRAZY BEE/パンクラス・ライト級5位、元PXCフェザー級王者、元修斗環太平洋ライト級(65kg)王者/68.0kg)
×マリオ・シスムンド [Mario Sismundo](フィリピン/67.9kg)
1R 0'19" TKO (レフェリーストップ:左飛び膝蹴り)

 矢地は開始すぐ、飛び膝で襲い掛かり、クリーンヒットではないものの、その勢いのままパンチラッシュ。いったん離れ、今度は左の飛び膝をシスムンドのレバーに突き刺し、そのままシスムンドは苦痛の表情を浮かべて倒れ、すぐさま和田レフェリーがストップ。見事秒殺KO勝ちでインパクトを残した矢地は「来年の目標、RIZIN出まくって有名になります」とマイクアピールした。



第3試合 女子48kg契約 5分3R
×浅倉カンナ(パラエストラ松戸/47.7kg)
〇アリーシャ・ガルシア [Alyssa Garcia](米国/CSW/48.0kg)
判定0-3 (高本=ガルシア/小池=ガルシア/梅田=ガルシア)

 1R、浅倉がタックルを仕掛けるが、ガルシアはロープとコーナーを背にして耐え、時折膝やパンチを当ててじわじわと削り、終盤にはがぶってギロチンを仕掛けながら倒し、バックに回ってチョークを狙って浅倉を脅かす。
 2Rも浅倉が押し込むが、頭が下がるとガルシアが顔面に膝を当てて脅かす。ガルシアはアームロックを仕掛けるが失敗して下に。しばらくしがみついて防御するが、終盤は浅倉が腰を上げてパウンドを当て、ようやく攻勢となる。
 3Rは浅倉がテイクダウンを先取したが、攻撃を仕掛ける前に立たれ、ガルシアがテイクダウンを奪い返す。終盤、浅倉が返して上になるが、有効な攻撃が出せないまま終了。要所で攻勢を印象付けたガルシアが文句なしの判定勝ちを果たした。


第2試合 RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント・リザーブファイト 5分2R(延長1R)
〇ワジム・ネムコフ(ロシア/ユニオンMMAオブ・ロシア/104.8kg)
×アリソン・ヴィセンテ [Alison Vicente](ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/106.3kg)
1R 0'55" KO (グラウンドパンチ)

 開始すぐ、ネムコフがタックルで倒すと、上からパウンドを連打し、ヴィセンテはもらいっぱなしになりレフェリーがストップ。ネムコフがあっさり勝利した。


第1試合 70.3kg契約(ライト級・肘有り) 1R10分・2R5分
〇北岡 悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜/DEEPライト級王者、パンクラス2位/70.3kg)
×ダロン・クルックシャンク(米国/ミシガン・トップチーム/69.8kg)
1R 8'10" フロントチョークスリーパー

 元UFCファイターのクルックシャンクはRIZINで佐々木信治とアンディ・サワーを1Rで撃破している。スタンドの展開で、サウスポーの北岡とパンチを打ち合うと、北岡に鼻血を出させ、時折鋭い右ハイでも脅かす。4分ごろ、北岡はパンチをもらってダウンするが、クルックシャンクは寝技勝負を警戒して立たせる。



 その後も北岡はパンチをもらうが、右ハイはしっかりブロックを続けて耐えると、7分過ぎにタックルを仕掛ける。ロープの外に飛び出るが、ルール改訂により、レフェリーはロープ際で組ませた状態で再開させ、すぐ北岡はテイクダウンを奪取。上になり、クルックシャンクが動いて返そうとした際に、北岡は得意のギロチンを極め、そのまま絞め上げてタップを奪い、見事逆転勝ちした。



 マイクを持った北岡は「ずっと10年、総合好きで見てくれた人ありがとう」と、PRIDE消滅後も見続けたファンに感謝の言葉を述べ「これからも生き続けましょう。明日からも生きるぞ」と、パンクラス創始者の船木誠勝の名セリフを借りてアピールした。


Home > REPORTS > RIZIN > 那須川天心、MMAデビュー戦は快勝。北岡悟が死闘制す:12.29 埼玉

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

格闘技医学会
有楽町線・副都心線直通 東武東上線「朝霞」南口 徒歩1分
強くなるを、医学する。現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について