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RIZIN三銃士に明暗。桜庭和志×田村潔司、タッグ戦の行方は?:4.17 名古屋

トップ Presents RIZIN.1
2016年4月17日(日) 愛知・日本ガイシホール
 年末にPRIDE/DREAMを継承する大会として旗揚げしたRIZINがナンバーシリーズの大会として本格始動。年末の100kgトーナメントのベスト4入りしたプロハースカ、ネムコフ、オークストリスの“RIZIN三銃士”は明暗の分かれる結果に。PRIDEブームの立役者・桜庭和志は所英男と組み、ヴァンダレイ・シウバ&田村潔司のチームと打撃無しの組技ルールのタッグマッチで会場を沸かせた。
  レポート&写真:井原芳徳  (中継:フジテレビ 4月22日(金) 25時25分~27時25分)


第14試合 メインイベント 110kg契約 1R10分・2R-3R5分
○イリー・プロハースカ(チェコ/ジェットサームジム・ブルノ/RIZIN 100kgトーナメント'15準優勝/98.55kg)
×藤田和之(TEAM FUJITA/108.7kg)
1R 3'18" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)

 RIZIN(ライジン)は元PRIDE主催者の榊原信行氏が実行委員長を務め、昨年12月29日大晦日のさいたまスーパーアリーナ2DAYSでスタート。3大会目は榊原氏の故郷の名古屋で行われた。
 メインに登場したのは、年末の2DAYSの100kgトーナメントで準優勝の好成績を残したプロハースカ。一回戦で石井慧をKOし、準決勝はヒョードル推薦のワジム・ネムコフにTKO勝ちし、決勝ではキング・モーに敗れたものの、このトーナメントで一番知名度を上げた23歳の新鋭だ。ベスト4のネムコフ、テオドラス・オークストリスも今大会のラスト3試合の赤コーナーに据えられ、RIZIN側は「RIZIN三銃士」と名付け、RIZIN発のニュースターを生み出そうとしている。
 対する藤田はPRIDEでマーク・ケァー、エメリヤーエンコ・ヒョードル、ヴァンダレイ・シウバらと対戦し、07年4月8日のPRIDEの最後の大会のメインを務めた(ジェフ・モンソン戦)。13年大晦日のIGFの石井慧戦で判定負けして以来のMMAの試合で、現在45歳。肉体的には厳しいとは予想されるが、榊原氏は「あの日の空間を取り戻すには、この男に戻って来てもらうしかないと去年から思っていました」「この男と次の歴史を刻みたい」と1か月前のカード発表会見で藤田への熱い思いを述べていた。



 1R、リーチで勝るプロハースカが、右ローを当て、藤田のタックルを切る。飛び膝を勢い良く放つと、藤田はかわしてタックル。さらにプロハースカが右ハイを放つと、藤田はこれもかわしてタックルを仕掛け、背後に回るとすぐさまパウンドを連打し“野獣”らしさを発揮し、観客を沸かせる。だが藤田の奮闘はここまで。スタンドに戻ると、プロハースカが右ローを当てて、じわじわ圧力を強めると、ロープ際まで詰めたところで左フックを当てると、腰から崩れる藤田に右、左のフックをさらに連打し、マットに沈めた。


第13試合 93kg契約 1R10分・2R-3R5分
×ワジム・ネムコフ(ロシア/アレクサンダー・ネフスキー/RIZIN 100kgトーナメント'15ベスト4/92.6kg)
○カール・アルブレックソン [Karl Albrektsson](スウェーデン/パンクラスジム・スウェーデン/92.9kg)
判定1-2 (小池=アルブレックソン/新見=ネムコフ/吉田=アルブレックソン)

 アルブレックソンはRIZIN初参戦でMMA 4戦全勝の22歳。1R、アルブレックソンがテイクダウンを先取するが、バックを取りに行ったところでネムコフは立ち上がり、コーナーに押し込んでからテイクダウン。サイドから頭に膝蹴りを当て腕十字を仕掛ける。これは防御され下になるが、またもアルブレックソンのバックに行く動きに合わせ上になり、終盤には右フックと左膝蹴りも当ててアルブレックソンを苦しめる。



 だが2R、アルブレックソンの膝蹴りがローブローとなり、一時中断すると、ネムコフは少し集中力が切れた様子。するとアルブレックソンが左ハイを当て、タックルでテイクダウンを奪い、終盤にはアームロックを極め、ネムコフは時間一杯耐え切る。
 3R、アルブレックソンが左ボディを当てると、ネムコフの動きが一瞬止まり、ネムコフがパンチを苦し紛れに振り回すと、それに合わせてアルブレックソンがタックルでテイクダウンを奪う。ロープが緩く、この日は何度もタックルの後にリングの外に選手が出てしまう場面もあり、この試合では両者がリング外に落ちるアクシデントもあり、流れが寸断される試合となったが、2R、3Rに巻き返したアルブレックソンが2票を獲得し勝利。RIZIN三銃士の一角を崩した。




第12試合 98kg契約 1R10分・2R-3R5分
○テオドラス・オークストリス(リトアニア/ウクメルゲ柔道スポーツクラブ/RIZIN 100kgトーナメント'15ベスト4/97.35kg)
×シング・心・ジャディブ(インド/フリー/DEEPメガトン級(体重無差別)王者/97.2kg)
判定3-0 (梅田=オークストリス/小池=オークストリス/吉田=オークストリス)

 キックボクシング出身のジャディブは大晦日のRIZINでヒョードルに完敗。オークストリスは100kgトーナメント準決勝でキング・モーに敗れたが好勝負を繰り広げた。1R、開始すぐからオークストリスがテイクダウンを奪い、マウントを6分キープ。ジャディブは下からしがみついたまま動けずにいたが、ようやく返して上に。パウンドを狙うと三角を下から仕掛けられるがジャディブは外す。
 2R、ジャディブのパンチでオークストリスが左まぶたを切りドクターチェックが入るが、傷は浅く再開すると、オークストリスがタックルでテイクダウンを決め、終盤にはまたもマウントを奪いジャディブを追い詰める。
 3Rはオークストリスの体力も落ち、ジャディブもタックルを切るようになるが、パンチをまとめ切れず、終盤にはまたも倒され下に。またもマウントを奪われる。最後はジャディブが上になるが、攻め切れず試合終了。総合力で上回ったオークストリスが文句なしの判定勝ちを果たした。


第11試合 女子無差別級 5分3R
○ギャビ・ガルシア(ブラジル/キングスMMA/チーム・アライアンス/95.0kg)
×アンナ・マリューコヴァ [Anna Maliukova](ロシア/91.0kg)
2R 2'04" 腕ひしぎ十字固め

 年末のRIZINでMMAデビューした柔術の強豪・ガルシアが連続参戦。1R開始すぐから前に出てパンチを振り回すと、マリューコヴァが後退し、ガルシアが押し倒すように上に。マウントからパンチを連打する。マウントをキープするものの、パウンドを当てにくい位置となってしまい、なかなかレフェリーストップとならず、2Rもマウントから同様の展開となってしまったが、最終的に腕十字を極めて試合を終わらせた。


第10試合 RIZINグラップリングダブルバウト 15分3本勝負
△桜庭和志(フリー/82.25kg)&所英男(リバーサルジム武蔵小杉所プラス/68.4kg)
△ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル/99.80kg)&田村潔司(U-FILE CAMP/84.0kg)
0-0

 「RIZIN三銃士」の試合が今後のRIZINのビジョンを示す戦いなのに対し、この打撃無しのグラップリングルールの試合は、かつてのPRIDEの空気を色濃く残すものに。01年から03年に3度戦いPRIDEブームの火付け役となった桜庭とヴァンダレイが別々のチームに分かれ、PRIDEのライバル団体HERO'Sで活躍した所が桜庭と組み、ヴァンダレイは03年に対戦した田村とタッグを組む。田村は桜庭のUWFインターナショナル時代の先輩だ。
 桜庭は12月29日のRIZINのメインで青木真也と対戦したが、パウンドを何十発も浴びTKO負け。ヴァンダレイは薬物検査を拒否したことが理由で、UFCの本拠地の米国ネバダ州アスレチック・コミッションから来年5月までの出場停止処分を受けている。これでUFCから契約解除されると、RIZINと米国のベラトールの2団体と契約を結び、秋以降のRIZINにはMMAの試合で参戦を予定している。田村は3月25日の巌流島のジャッキー・ゴーシュ戦で顔面の4か所を骨折し手術を薦められたが、4月1日の会見でRIZINを盛り上げたい思いを表明し、参戦を決意した。



 グラップリングダブルバウトはプロレスのタッグマッチにも似ているが、タッチは5回まで許される。最初にリングに登場したのは桜庭とヴァンダレイ。スタンドのレスリングの攻防を2分ほど続けた後、両者同じタイミングでタッチすると、所のほうが先に足関や腕十字を仕掛け、田村も反応して動き、スピーディーに上下が入れ替わる攻防を繰り広げ場内を沸かせる。両者同時にタッチを繰り返した後、10分経過時にようやく桜庭と田村の顔合わせになると、場内は大きな歓声。両者握手した後、桜庭ががぶった状態から背後に回り込み、バックドロップ気味に投げて肩からマットに叩きつける。脱出した田村はヴァンダレイにタッチし、田村と桜庭の肌合わせは2分足らずで終了。最後は両チーム5回のタッチを使い切り、田村と所が素早い寝技の攻防を繰り広げたところで時間切れとなり、両チームとも一本を取れずドローに終わった。



 ヴァンダレイは「このイベントを世界一にする」と話した後、ブラジルの大統領批判を繰り広げ、在日ブラジル人の歓声を浴びた。所は「格闘技の神様との試合で、ここ1週間、舞い上がっていました。桜庭さんも田村さんもヴァンダレイ・シウバ選手もこのRIZINにやってきたので、格闘技は必ず盛り上がりますので、これから格闘技をやる皆さんもRIZINに上がってください」とアピール。桜庭は「久しぶりにヴァンダレイ・シウバ選手と田村さんとやれて楽しかったです。あと3試合楽しんでください」と笑顔で話した。田村は桜庭らと笑顔で握手を交わした後、ノーコメントでリングを後にした。


第9試合 シュートボクシングルール 51kg契約 3分3R
○RENA(シーザージム/シュートボクシング世界女子フライ級(51kg)王者/51.0kg)
×シンディ・アルベス [Cyndi Alves](ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/50.8kg)
判定3-0 (若宮30-28/梶田30-27/坪井30-27)

 大晦日のMMAデビュー戦では飛びつき腕十字で一本勝ちし大きなインパクトを残したRENAが、慣れ親しんだシュートボクシングルールでの試合。キックボクシングをベースとし、肘打ちは禁止だが、腰から上に上げる投げ技や、絞め技・関節技を極めればポイントが入るのが特徴だ。



 1R、リーチで勝るアルベスを相手に距離を取り辛そうにしていたRENAだが、時折サウスポーに切り替え、左ミドルを強打。2Rには左の前蹴りを当てて真っ直ぐ後退させると、組みついて背後に回り込みバックドロップを成功させ、キックボクシングのダウンに相当するシュートポイント2を獲得する。3Rも右フック、左前蹴りを強打して観客をどよめかせたが、アルベスも膝蹴りやハイキックを返し、最後まで引かず試合終了。RENAがシュートポイントで差をつけ判定勝ちした。
 試合後マイクを持ったRENAは「超悔しい」と第一声を発し「最強を目指し、またRIZINのリングにシュートボクシングかMMAかわかりませんが上がりたいです」「ちょっとの力にしかならないですが、この勝利を地震の被害に遭った熊本の皆さんに捧げたいです」と話した。


第8試合 70.3kg契約 1R10分・2R-3R5分
○ダロン・クルックシャンク [Daron Cruickshank](米国/ミシガン・トップチーム/70.05kg)
×佐々木信治(総合格闘技道場BURST/修斗ウェルター級(70.3kg)世界6位・元環太平洋王者/70.1kg)
1R 4'36" TKO (レフェリーストップ:右ストレート→サッカーボールキック)

 佐々木は広島出身の35歳。05年に修斗でプロデビューし、13年1月に小知和晋にTKO勝ちし環太平洋王座を獲得し、14年1月に初防衛戦で太尊伸光に敗れた。最近は韓国のROAD FCに参戦し3連勝と好調だ。夫人は藤井惠氏で今回もセコンドにつく。対するクルックシャンクは12年から上がったUFCでは6勝6敗1無効試合。昨年3月から今年1月に3試合連続でチョークで一本負けしUFCからリリースされたが、テコンドー仕込みの変則的な打撃が持ち味で、去就が注目されていた。
 
 1R、序盤からクルックシャンクがレベル差をはっきり見せるファイト。バックスピンキックを織り交ぜながら、右ストレート、右ハイを的確に当て続け、右ストレートでダウンさせた後、佐々木を立たせて飛び膝もヒット。佐々木も首相撲からの膝蹴りを一発当てて動きを止めたり、自ら寝転んで関節技を狙ったりと反撃を試みるが、流れは変わらず。最後はクルックシャンクの右ストレートをもらってダウンした後、ダメ押しのサッカーボールキックを当てたところでレフェリーがストップした。



 試合後、クルックシャンクはマイクを持つと、「青木(真也)と戦わせろ。いくら出すんだ?」とアピール。するとリングサイド席にいた青木がペットボトルをリングに投げ入れた後にリングに上がり「社長、1億、2億、出せるの?安い試合しないから」と言い返した。
 休憩明けにも「次回大会参戦選手」として青木がリングに上げられたが、青木は「聞いていない」と暴露し、「第1試合から振り返りますけど、ぬるい。(村田夏南子の試合後に登場した)オリンピックメダリストが一番目立っている」と言い放った。


第7試合 無差別級 1R10分・2R-3R5分
○キリル・シデルニコフ(ロシア/レッドデビル・スポーツクラブ/117.4kg)
×クリス・バーネット(米国/ハードコアジム/136.6kg)
判定2-1 (梅田=シデルニコフ/吉田=バーネット/小池=シデルニコフ)

 シデルニコフは12月29日のRIZINでカルロス・トヨタをKOした選手。初参戦のバーネットはIGFに連続参戦していた巨漢ファイターだ。
 1R、スタンドの攻防が続き、シデルニコフがコンパクトにパンチを当てて主導権。2Rは序盤からバーネットがテイクダウンを奪うと、巨体を生かしてサイドを取り、パウンドを落とし反撃する。3Rはシデルニコフがスタンドでやや優勢だが、序盤に倒されそうになる際にロープをつかむ場面も。判定は割れたが、スタンドの打撃が評価されシデルニコフの勝利となった。



 なお、第7試合の前には2月に亡くなったケビン・ランデルマンの追悼セレモニーが行われ、ランデルマンの婦人、息子2人がリングに上がり挨拶し、最後は10カウントゴングが鳴らされた。


第6試合 81.7kg契約 1R10分・2R-3R5分
×悠太(ALLIANCE/元DEEPウェルター級王者/81.45kg)
○加藤久輝(ALIVE/元HEATミドル級王者/ベラトール代表/81.7kg)
1R 1'04" TKO (レフェリーストップ:左アッパー)

 悠太は高阪剛率いるALLIANCEに所属する31歳。04年にプロMMAデビューし、06年から参戦したDEEPでは13年3月にウェルター級王座を獲得し、同年12月には白井祐矢をKOし初防衛している。加藤はフランス生まれで名古屋を拠点とする33歳。着衣の総合格闘技の空道の全日本大会を5連覇した実績があり、13年にMMAデビュー。14年にHEATミドル級王座を獲得し、その後防衛に失敗したが、15年6月から米国のベラトールに参戦し、ジョー・シリングをKOし、11月にはメルヴィン・マヌーフにKO負けしている。



 悠太はウェルター級、加藤はミドル級で、両者のほぼ中間の体重での試合だが、パワー差が如実に出ることに。1R、開始すぐから加藤が左の前蹴りで下がらせながら圧力をかけ、悠太をロープ際まで追い詰めると、左アッパーを一撃。これで手ごたえをつかむと、左ローを絡めた後、左アッパーを連打。悠太は無防備にもらい続けるとダウンし、すぐさま植松レフェリーがストップした。
 試合後、加藤は「(打撃を頭に)もらってないので今晩飲めます」と笑顔でマイク。ジムの生徒に礼を言うと、最後はフランス語でメッセージを語った。


第5試合 56.7kg契約 1R10分・2R-3R5分
─元谷友貴(CB IMPACT/DEEPフライ級王者/未計量)
─アラン・ナシメント [Allan Nascimento](ブラジル/シュートボクセ・アカデミー/56.5kg)
無効試合 (元谷の減量による体調不良)

 12月29日のRIZINの試合がTKO負けの内容ながら相手の体重オーバーで無効試合となっていた元谷友貴が連続参戦。今回もブラジル・シュートボクセの選手との試合が組まれた。
 ナシメントはサンパウロ出身の24歳。身長175cm。20歳でMMAデビューし、シャードッグのデータベースによると17戦14勝(2KO/12一本)3敗。高い一本率を誇り、チョーク系や腕十字だけでなくヒールホールドや膝十字固めでも勝利している。
 
 だが前日の公式計量前に元谷が体調を悪化しドクターストップ。ナシメントはクリアしているが、元谷の失格負けとはならず、無効試合となった。ナシメントはシュートボクセのフジマール・フェデリコ会長とセコンドとリングに上がり、「次回こそは試合でリングに上がりたい」と話し、再来日を希望した。


第4試合 女子53kg契約 5分3R
○村田夏南子(フリー/52.9kg)
×ナタリア・デニソヴァ [Natalya Denisova](ロシア/52.2kg)
判定3-0 (小池=村田/吉田=村田/新見=村田/)

 村田は1993年8月10日生まれの22歳。愛媛県松山市出身で幼少期から柔道を習い、愛知の大成中学へ柔道留学。吉田沙保里に憧れレスリングに転向後、全国高校女子選手権、ジュニアオリンピック、ジュニアクイーンズカップなどを制覇し、2010年には世界ジュニア3位、全日本選手権2位(優勝は吉田)の実績を残す。日本大学に進学し、12年は世界ジュニア選手権、ゴールデングランプリ、吉田不在の全日本選手権で優勝。2013年にはJOCが次世代のシンボルアスリートとして初制定した「JOCネクストシンボルアスリート」の6選手の1人に選出された。階級は55kg級。今年のリオデジャネイロ五輪代表は逃したが、2020年の東京五輪を目指しつつ、MMAにも挑戦する。ロンダ・ラウジー(元UFC女子バンタム級王者)の試合を見てMMAに興味を持ったといい、去年9月からリバーサルジム新宿 Me,WeでDEEPフェザー級王者の横田一則から毎日のように指導を受け、横田も「これまでにも女の子に稽古つけたことはありますけど、モノが違いますよ」「男との練習の中でも何本も極めたり全然できている」と太鼓判を押す。
 対するデニソヴァは1990年9月15日生まれの25歳で、身長165cm。父親がボクサーだといい、MMA戦績はアマ含め6戦4勝2敗。着衣のアマ総合格闘技・パンクラチオンのロシア選手権で2度優勝した実績もある。

 試合はどのラウンドも村田がレスリング仕込みのタックルで序盤から上になり、トップキープする時間が長く続く展開。デニソヴァの下から腕十字に捕まる場面が何度かあったが、セコンドの横田、山崎剛のアドバイスを聞きながら防御。1Rには村田がアームロック、2Rと3Rは腕十字で一本勝ち寸前のところまでデニソヴァを追い込み判定勝ちした。



 試合後、吉田沙保里らレスリングのリオ五輪女子代表選手がリングに入り村田を祝福。マイクを持った村田は「今日壇上に立っているリオ五輪の代表に応援してもらい心強かったです。今度は皆さんの活躍をテレビで応援します。しょっぱい勝ち方ですみません。榊原社長、もっと練習して、上目指せる選手になれるよう頑張ります」と話した。続けてマイクを持った吉田沙保里は「夏南子は本当に強い選手で、私もなんとか勝って世界選手権、オリンピックに行っています。ここまでデビュー戦で戦えると思いませんでした。カッコいい夏南子の姿を見て、背中を押してもらいました」と村田の勝利を喜んだ。


第3試合 キックボクシングルール 64kg契約 3分3R
○大和哲也(大和ジム/ライオンファイト・スーパーライト級王者、元WBCムエタイ世界同級王者/63.75kg)
×山口裕人(山口道場/INNOVATION日本スーパーライト級王者/63.75kg)
1R 2'37" TKO (3ダウン:左フック)

 地元名古屋の強豪、NJKFのエース・哲也は、K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournamentで裕樹、才賀紀左衛門、久保優太を3連続左フックでKOし優勝。14年にはWBCムエタイ世界スーパーライト級、15年には米国ライオンファイト王座を獲得し、現在-65kg近辺では国内最強の選手と言われている。
 大阪出身の山口は18勝のうち12勝がKO勝ちのハードパンチャー。12年にKrushで木村“フィリップ”ミノルにKO勝ちしている。所属団体のINNOVATIONでは哲也と同じスーパーライト級で王座を獲得。3月9日のREEBLSでは中村広輝に1R KO勝ちしたが、3ダウン目は自分も同時にダウンするダブルノックダウンという異例の形で、打ち合いにも物怖じしないのが持ち味だ。
 
 RIZINのキックルールの試合はいずれも肘無し。キックルール3試合はいずれも、赤コーナーの地元名古屋勢の入場曲のみが流れる形での入場となり、名古屋勢が3試合とも期待に応える。1R開始すぐから、哲也が左ジャブをうまく当て続けて先手を取ると、山口が詰めてパンチの打ち合いに。哲也も被弾するが、正確さとまとめ方では上回り、右ストレートと左ストレートの連打でダウンを奪う。山口は立ち上がるとパンチの連打から飛び膝につなげ反撃を試みるが、哲也は冷静によく見て、飛び膝に左フックを合わせて2ダウン目を奪取。最後もパンチラッシュからの左フックで山口をマットに沈めた。
 マイクを持った哲也は「佐藤嘉洋が引退し、僕が名古屋のトップ、日本のトップです」とアピールした。


第2試合 キックボクシングルール 73kg契約 3分3R
○ダニロ・ザノリニ(ブラジル/TS GYM/ブラジリアン・タイ/RISEウェルター級(67.5kg)王者、HEATキックミドル級(70kg)王者/72.85kg)
×網本規久(毛利道場/GLADIATORキックミドル級(70kg)王者/72.0kg)
1R 2'19" TKO (3ダウン:右ストレート)

 ザノリニが開始すぐから伸びのあるハイキックを絡めながら圧力をかけ、左フックでダウンを奪取。網本もミドルを連打し応戦するが、ザノリニは下がらず詰めて左フックで2ダウン目を奪取。最後もガードの隙間から右ストレートを強打して網本をマットに沈めると「私日系ブラジル人、ダニロ・ザノリニの名前を覚えて下さい」と日本語でアピールした。


第1試合 キックボクシングルール 60kg契約 3分3R
○悠矢(大和ジム/WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者/60.0kg)
×祐穀(Team Free Style/DEEP☆KICK -60kg級3位/59.0kg)
1R 1'06" TKO (3ダウン:左アッパー)

 悠矢が開始すぐの打ち合いから左ストレートを当ててダウンを奪取。その後も打ち合いで被弾しながらも、パンチ力の差を発揮し、左ストレート、左アッパーで立て続けにダウンを奪い圧勝し、RIZINへの継続参戦を熱望した。

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