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ヒョードル、復帰戦は1R TKO勝ち。キング・モーが8人トーナメント優勝:12.31 埼玉

RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS ~ IZAの舞
2015年12月31日(木) さいたまスーパーアリーナ
 2日に渡って開催されたRIZIN旗揚げ大会の2日目。3年半ぶりの試合となる39歳のエメリヤーエンコ・ヒョードルは、シング・心・ジャディブを圧倒し、4分過ぎにパウンドの連打でTKO勝ちした。100kgトーナメントは石井慧とヒョードルの弟子・ネムコフを下したイリー・プロハースカを、キング・モーが決勝で右フックでKOし賞金4千万円を獲得した。
  レポート&写真:井原芳徳 


第2試合 100kgトーナメント準決勝(1) 1R10分・2R5分
○キング・モー [Muhammed Lawal](米国/アメリカントップチーム/元ストライクフォース・ライトヘビー級王者/ベラトール代表/97.0kg)
×テオドラス・オークストリス [Teodoras Aukštuolis](リトアニア/ウクメルゲ柔道スポーツクラブ/BUSHIDO欧州ライトヘビー級王者/98.0kg)
判定5-0 (梅木=モー/礒野=モー/植松=モー/芹沢=モー/福田=モー)
※トーナメント出場選手の体重は29日の計量時のもの

 PRIDEの主催者だった榊原信行氏が実行委員長となり新たにスタートしたRIZINの目玉が、世界の各団体のトップ選手8人を集めての2DAYトーナメント。賞金総額は6000万円で、優勝賞金4000万円、準優勝1000万円、3位2選手500万円。29日に一回戦が行われ、日本代表の石井慧はわずか96秒でTKO負けし、他の3試合も10分以内のKO決着と、派手なスタートを切った。
 優勝候補として期待されるのが、かつて戦極(SRC)でも活躍し、現在米国でもトップ戦線で健在のモー。初戦では英国のブレット・マクダーモットを組み技、打撃とあらゆる局面で圧倒しつつ、9分9秒右フックでKOした。
 対するオークリトスは一回戦ではブラジルのブルーノ・カッペローザとのパンチ戦を制し、3分32秒右フックでマットに沈めているが、パンチをもらってしまい、準決勝には左まぶたを腫らした状態で登場する。

 1R、序盤からレスリング出身でシューズ着用のモーが、タックルを仕掛けテイクダウンを狙うが、オークストリスがロープを2度つかんでテイクダウンを免れる。その後はスタンドの展開が続き、オークストリスのフックを時折もらうものの、モーが左ジャブを何発も当て続け、左ボディストレートも絡めて主導権を維持する。



 2R、モーがオークストリスを肩から担いで倒そうとするが、オークストリスはまたもロープをつかみ、モーがオークストリスを頭からマットに叩きつけるが、バウンドしてトップキープできずスタンドに戻る。しばらくスタンドが続いた後、モーは片足タックルから手堅く倒して上に。セコンドの長南亮の近くでアドバイスを聞きながらパウンドを的確に落とし続け、最後はサイドから膝も頭に当てて終了。トーナメントはDEEPのように5ジャッジ制で、モーが5者から支持される完勝で、ダメージも最小限で決勝に駒を進めた。


第3試合 100kgトーナメント準決勝(2) 1R10分・2R5分
×ワジム・ネムコフ [Vadim Nemkov](ロシア/MMAユニオン/コンバットサンボ'14年100kg級世界王者/ヒョードル推薦/99.6kg)
○イリー・プロハースカ [Jiří Procházka](チェコ/ジェットサームジム・ブルノ/GCFチェコライトヘビー級王者/96.0kg)
1R 終了時 TKO (戦意喪失)

 プロハースカは一回戦で石井をKOした選手。対するネムコフは「ヒョードル2世」として期待される選手で、UFC出場経験のあるゴラン・レルジッチを2分58秒でKOしている。新鋭対決は動きの激しい好勝負となる。
 1R、リーチで勝るプロハースカの右ストレートで一瞬ぐらついたネムコフだが、すぐタックルを仕掛け、肩から抱えてテイクダウン。プロハースカはすぐ立つが、立ち上がり際にネムコフはギロチンを仕掛け、そのまま倒して上になる。プロハースカは外して立ち上がるが、ネムコフは片足タックルからテイクダウン。プロハースカの下からの腕十字も防御し、腰を上げてパウンドを効かせる。



 だがプロハースカは耐えて脱出すると、パンチをヒット。ネムコフは左まぶたを切り、マウスピースを吐き出し、少し疲れて来た様子を見せ始める。するとプロハースカがネムコフを倒し、バックを奪ってチョークを狙い攻勢に。ネムコフは外して腕十字を狙うが、プロハースカは動きを読んで立ち上がり、ルールで許される踏みつけやサッカーボールキックをヒットし、マウント、バックと動いて、さらにネムコフを追い詰める。
 それでもネムコフは脱出してがぶりの状態となり、膝を頭に当てるが、力が入らず連打とならない。するとプロハースカは脱出し、パンチの連打でネムコフを後退させ、首相撲からの膝も顔面にヒット。10分という長い1R目は体力も勝負のポイントで、フラフラのネムコフは時間内は耐えきるが、インターバルにコーナーに戻れず、戦意喪失と判断され試合終了。プロハースカが死闘を制した。




第13試合 メインイベント 100kgトーナメント決勝 1R10分・2R5分(延長5分)
○キング・モー(米国/アメリカントップチーム/元ストライクフォース・ライトヘビー級王者/ベラトール代表/97.0kg)
×イリー・プロハースカ(チェコ/ジェットサームジム・ブルノ/GCFチェコライトヘビー級王者/96.0kg)
1R 5'09" KO (右フック)
※モーが優勝



 決勝は優勝候補のモーと、石井、ネムコフを下したプロハースカの戦い。準決勝での消耗が激しいのはプロハースカのほう。1R、しばらくモーのパンチを警戒する状況が続くが、プロハースカが1分過ぎから右の前蹴り、左ハイ、左フックを連打しモーを脅かす。だがモーはプロハースカの右の前蹴りをすくってテイクダウン。トップキープすると、パウンドを的確に落としてじわじわ痛めつけ、プロハースカは左まぶたから出血する。
 それでもプロハースカは動いて立ち上がり、必死に前に出てくるが、モーは落ち着いてステップして捌くと、下がりながら右フック。これがプロハースカにクリーンヒットし、前のめりにダウン。モーが研ぎ澄まされたテクニックを発揮し見事トーナメント優勝を果たした。



 なお、この日の観衆は18,365人。次回のRIZINは4月17日に名古屋・日本ガイシホールで「RIZIN.1」と題して開催されることが決まり、榊原氏はRIZIN.1はトーナメントではなくワンマッチの大会になることを今大会後の総括で明かしており、「グランプリ(トーナメント)は夏に他の階級でやるのか、大晦日にやるのか、今後考えたい」と話している。





第12試合 体重無差別 1R10分・2R-3R5分
○エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア/元PRIDEヘビー級王者/106.9kg)
×シング・心・ジャディブ(インド/フリー/DEEPメガトン級(体重無差別)王者/105.8kg)
1R 4'03" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 PRIDE全盛期のヘビー級絶対王者として君臨し続けたヒョードルは、12年6月21日のロシアでのペドロ・ヒーゾ戦で84秒KO勝ちしたのを最後に引退したが、3年半ぶりに復活。今年7月に本格的なトレーニングを再開し、現在39歳だ。日本の大会に出るのは元気ですか!! 大晦日!! 2011の石井戦以来4年ぶりとなる。今大会に送り込んだロシアの若手4人と共に調整し、4選手とも29日の大会では3分以内にKO勝ちしており、練習環境も良好なことをうかがわせる。
 対するジャディブは3歳から日本に住む28歳のインド人選手。06年にキックボクシングデビューし、08年にJ-NETWORKヘビー級王座を獲得。K-1 WORLD GP 2009 ASIA GP、RISE HEAVY WEIGHT TOURNAMENT 2011で優勝した。以降は試合数が減り、デビュー前から週1ぐらいでしていたMMAの練習を本格スタート。13年6月にインドのSuper Fight Leagueという大会でデビューし、イランの選手に1R肘でTKO勝ちしている。10月17日のDEEPではカルロス・トヨタとDEEPメガトン級王座を争い、2R終了時にTKO勝ち。その試合前からDEEPがヒョードルの相手として推薦しており、今回の試合に備えて沖縄でピーター・アーツ、シュートボクセのフジマール・フェデリコ会長と練習してきた。
 両者がリングインすると、馳浩・文部科学大臣が両選手に花束を贈呈。さらにヒョードルには、日本とロシアのスポーツ交流促進に感謝し、文科省を代表してチャンピオンベルトが贈呈される。



 1R、互いに左ジャブを突く状況から、ヒョードルが組み付いてロープに押し込む。いったん離れると、右フックからの左フックを当て、再び組み付きテイクダウンを狙うが、ジャディブがロープをつかむ反則を犯し倒せない。するとヒョードルはリング中央のほうまで引っ張ってから、抱え上げてテイクダウン。パウンドを落として痛めつけると、サイド、マウントと移行し、さらに右のパウンドを連打すると、ジャディブがタップしたところでビッグ・ジョン・マッカーシー・レフェリーがストップした。



 随所の動きの良さで健在ぶりを示したヒョードルは「引退してからこの場所で再び試合でき、とてもうれしいです。29日、私のチームの若手が試合をしました。私同様に応援してください」と話した。敗れたシングはヒョードルについて「想像したよりスピードが速かったです。自分より息が上がっていると思いましたけど、思うように戦えませんでした」と話した。


第11試合 66kg契約 1R10分・2R-3R5分
○クロン・グレイシー(ブラジル/65.5kg)
×山本アーセン(GSA/65.5kg)
1R 4'47" 三角絞め

 山本“KID”徳郁の甥でレスリング選手の19歳・アーセンのMMAデビュー戦。ヒクソン・グレイシーの次男・27歳のクロンも昨年12月のREAL有明コロシアム大会でMMAデビューし今回が2戦目だ。前回から1.5階級分体重を落とし、締まった体を見せつける。
 新大会RIZINの29日はかつてのPRIDEと同じ演出が施される「SARABAの宴」、31日は新しい演出で未来志向の「IZAの舞」という、対照的なコンセプトが設定されている。全てのカードがそのコンセプト通りに分配されたわけではないが、クロンとアーセンの一戦はIZA色が濃い一戦といえよう。アーセンはKIDのいるKRAZY BEEでMMA、沖縄の平仲ジムでボクシングを練習しこの試合に備えてきた。

 1R、サウスポーのクロンに対し、アーセンは左に回ってステップし、組み付かれるのを防ごうとするが、クロンは再三片手で首を抱えながらパンチを連打してテイクダウンのチャンスをうかがい、飛びつき腕十字での奇襲。腕が伸びかけるが、アーセンは動いてポイントをずらし、下になればブリッジで返して上になり、適応力の高さを印象付ける。
 スタンドに戻ると、アーセンは首相撲からの膝を当てるが、クロンに崩されると、マウントを取られピンチに。これもブリッジで返して観客を驚かせるが、ここから先があるのがブラジリアン柔術の定石で、足を登らせ三角絞めを極める。アーセンは持ち上げてマットに叩きつけるが、逆に極まりが深くなりタップアウト。危なげなくMMA 2戦目をクリアし、ヒクソンと抱き合い喜ぶと、クロンは「子供のころから日本で試合をするのが夢でした。またRIZINに戻って来たいです」と話した。
 試合後のインタビューでクロンはアーセンについて「普通なら腕十字をタップするところを逃げて凄いと思いました。腕十字は無理と思って三角絞めに切り替えました。尊敬できる対戦相手でした」と話した。榊原氏も「ロッカーボーナスを上げたい選手は?」という質問にアーセンの名前を挙げ「美しさを感じる試合だった」と絶賛していた。



◆アーセン「組まれないようにしたかったんですけど、捕まりました。試合を思い出すと悔しいです。腕十字は極まってたんですけど、逃げられると思ったので、練習した甲斐がありました。(三角絞めは)ミスでした。コーチに揺らして落とすのが正解と言われました。(今後の目標は?)とりあえず芯は変えずレスリングですけど、家帰って風呂入って、悔しいと思ってまたやりたいと思うかもしれないです。(レスリングにフィードバックできそう?)膝蹴り入れてやろうかなって(笑)」


第10試合 72kg契約 1R10分・2R-3R5分
○アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/SB世界スーパーウェルター級(70kg)王者/72.0kg)
×長島☆自演乙☆雄一郎(魁塾/K-1 WORLD MAX '10 -70kg日本トーナメント優勝/71.6kg)
1R 5'24" KO (左ボディフック)

 K-1、シュートボクシングで活躍したサワーのMMAデビュー戦。近年は前UFCフェザー級王者のジョゼ・アルドのスパーリングパートナーを務め、MMAのトレーニングもアルドら擁するブラジルの名門ノヴァ・ウニオンで行ってきた。
 MMAデビュー戦の相手は同じキックボクサーの長島。05年~06年にMMAを大阪のローカル大会で6試合経験し、10年大晦日のDynamite!!で青木真也とMIXルールで戦っているが、寝技の展開に行く前に試合が終わっており、MMAデビュー戦の選手とほとんど変わらない状態だ。この試合に備え、大阪のコブラ会で練習をしてきた。
 1R、サワーが左のインローを連打した後、長島も左フックをお返ししヒット。するとサワーは組み付いて、自ら引き込むように下に。上になった長島は立ち上がると、踏みつけを狙うが、サワーはかわして立ち上がり、左ハイ、首相撲からの膝の連打で長島を追い詰める。



 だが長島は潜り込んでアキレス腱固めの奇襲を仕掛け、梅木レフェリーはキャッチサインを出す。だがサワーが暴れるとポイントが簡単にずれてしまい、サワーは上に。ハーフガードからコツコツとパウンドを当てて長島を削ると、立ち上がって踏みつけ。ダメージのある長島は立ち上がるがロープ際まで詰められ、サワーの右フックからの左ボディの連打を浴びてマットに沈んだ。
 サワーは「足関節技は極まると思いませんでした。足首が強いので、対策もできていました。まだMMAでは赤ん坊のような気持ですが、素早く成長するつもりです」


第9試合 体重無差別 3分3R(延長1R)
×ピーター・アーツ(オランダ)
○バルト [把瑠都](エストニア/183kg)
判定0-3

 大相撲元大関・バルトはMMAデビュー戦。最初はジェロム・レ・バンナと対戦予定だったが、直前にRIZINとバンナの契約がこじれし、ジャディブのトレーナーとして来日していたアーツが代役を務めると29日のリング上で発表された。体重差が大きいため、サッカーボールキック、四点膝は禁止となる。「スーパヘビー級」というカテゴリーの試合となり、試合時間も短めとなっている、。



 1R、バルトがアーツを押し込んでから倒すと、パウンドを落とし、サイド、上四方と移動し、ネックロックを仕掛けるが、極まりは不十分だ。2Rもバルトがアーツを倒すが、勢いがつきすぎてアーツが背後に回り、まさかのチョークを狙う展開。下になっても腕十字を狙い、観客を驚かせる。だが3Rはバルトが最初からトップキープすると、ハーフで膠着してブレイクがかかるも、最後も足を掛けて倒して終了。ほとんどテイクダウンだけで作った展開だが、勝利をものにした。

 急なオファーを受け試合したアーツは「クリスマスに六本木で泥酔していたところで榊原さんからオファーがありました。バルトは重すぎました。2年前に引退していますので、今回は大会を救うためだけにやったので、もう試合をすることは無いです。妻はあきれています」と話し、バンナの欠場について聞かれると「大会ギリギリなので良くないことですが、RIZINとジェロムの問題です」とだけ答えた。
 なお、バンナは同日のIGF両国国技館大会にプレゼンターとして登場しており、榊原氏は「ルールというか契約が守れない人なんで、訴訟することになります」と話した。


第8試合 シュートボクシングルール 体重無差別 3分3R(延長1R)
×曙 太郎(フリー/190kg)
○ボブ・サップ(米国/フリー/150kg)
2R 負傷判定0-3 (18-20/18-20/18-20)

 両者は03年の大晦日、RIZINの前身のPRIDEのライバル団体だったK-1主催のTBS「Dynamite!!」で対戦。元横綱の転向初戦と当時のサップ人気で話題を呼び、NHK紅白歌合戦の視聴率を3~4分間上回り瞬間最高43%を記録した。その後の両者は格闘技で芳しい結果を残すことができず、事実上の引退状態で、曙は今や46歳、サップは42歳。フジテレビ中継の視聴率アップを期待されての他局での再戦となるが、不完全燃焼の内容となってしまう。
 前回はK-1ルールだったが、今回は投げ技、立った状態での関節技・絞め技がポイントや一本勝ちにもつながるシュートボクシング(SB)ルールを採用。特別レフェリーをシーザー武志・SB協会会長が務める。入場テーマつきで青コーナー側の花道から登場し、高田延彦RIZIN統括本部長から花束を受け取るというVIP待遇だ。



 1R、両者ステップをしない状態でお見合いを続けた後、体格で勝る曙がサップをロープまで詰めるが、サップは右フックを振り回し続け、その間に曙が後頭部を切り出血。ドクターチェックが入る。止血を行い再開後も出血が止まらず再びドクターチェック。サップは押し込まれた状態で再び右フックを連打し、サップの傷がさらに深くなる。サップは後頭部への攻撃で注意1を受ける。
 2Rも試合は続き、サップが右のフックを連打し、出血は止まらず結局ドクターストップ。出血は有効打によるものでは無いと判断され、ここまでの試合内容で採点され、サップの勝利となった。曙サイドは後頭部へのパンチへのレフェリーの対処を不服とし、審判団に検証を要求する方針だ。


第7試合 女子体重無差別 5分3R
○ギャビ・ガルシア(ブラジル/キングスMMA/チーム・アライアンス/98.0kg)
×レイディー・タパ [Lei'D Tapa](米国/TNA/91.3kg)
1R 2'36" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 柔術の強豪・ガルシアのMMAデビュー戦。タパはプロレスラーで、キング・モーの元でMMAを習っている。開始まもなく、タパの左ストレートをもらってダウンしてしまったガルシアだが、すぐに立ち上がると、次第にパンチを当てるようになり反撃。パンチの連打で下がらせた後、とっさの判断で放ったような裏拳がタパのアゴにヒットし、タパがダウン。ガルシアが上からパウンドを連打したところでビッグ・ジョン・マッカーシー・レフェリーがストップ。ガルシアは「苦しい試合でしたが勝ててうれしいです。日本のMMA。ファンも最高です。日本の女王になります。父に勝利を捧げます」とアピールした。


第6試合 K-1ルール 57kg契約 3分3R(延長1R)
○武尊(K-1ジム・チームドラゴン/K-1 WORLD GP -55kg王者/57.0kg)
×ヤン・ミン [Yang Ming] (中国/57.0kg)
2R 3'00" KO (右ストレート)

 29日のHIROYAに続きK-1 WORLD GPから武尊が参戦。対するミンは身長171センチ、プロ40戦の経験があるという20歳。サウスポーに構え、左ミドル、左ストレートを当てるが、武尊は右のテンカオを1R中盤から当てるようになると、右のストレートのヒットも増え、じわじわと優勢に。
 2Rに入ると武尊優勢の色がさらに濃くなり、序盤から右ミドルを効かせ、右テンカオ、右ボディでじわじわと削り、ミンを後退させると、左フックでぐらつかせ、さらに右ストレートを当てて、ロープの間から外にミンが頭を出したところで勝本レフェリーがダウンを宣告。ミンは立って続行の意思を示すが、レフェリーは危険と判断しKOを宣告した。



 恒例のコーナーからのバック転で喜びを示した武尊は「サッカーとかラグビーとか野球とか人気あるけど、格闘技が一番です。格闘技最高。K-1に僕以外にも面白い選手がめっちゃいるんで見に来てください。またRIZIN呼んでください」とアピールした。


第5試合 61kg契約 1R10分・2R-3R5分
○キム・スーチョル(韓国/ROAD FC TEAM FORCEジム/元ONE世界バンタム級王者/61.0kg)
×マイケ・リニャーレス [Maike Linhares](ブラジル/ジャングルファイト推薦/61.0kg)
判定3-0

 スーチョルは7月のROAD FC有明コロシアム大会に来日し、中原太陽にギロチンで一本勝ちしている選手。リニャーレスを押し込んでからなかなかテイクダウンを奪えず、リニャーレスと共に消極的ファイトとみなされ、福田レフェリーから再三注意を受け、観客のブーイングを浴びる。
 だが、2Rにはテイクダウンを奪うようになり、パウンド、サッカーボールキックで追い詰める。3Rも同様に上になり、マウントも奪い、パウンドとサッカーボールキックで追い詰め完勝したが、ファンに好印象を残すことはできなかった。


第4試合 81kg契約(肘有り) 1R10分・2R-3R5分
×長谷川賢(キングダムエルガイツ/元DEEPメガトン級(体重無差別)王者/81.0kg)
○ブレナン・ワード [Brennan Ward](米国/ベラトール推薦/80.7kg)
2R 2'54" チョークスリーパー

 長谷川は大学時代に全日本柔道強化選手に選出されたことがある選手で、MMA 10戦10勝(3KO/2一本)。DEEPのメガトン級(体重無差別)の元王者で、現在は体重をミドル級まで落とし、今年2月には桜井隆多を圧倒し1Rアームロックで勝利している。ワードは2013年にベラトールのトーナメントで優勝しているウェルター級の27歳で、MMA戦績15戦12勝(8KO/3一本)3敗。両者合意で、この試合のみ肘有りで行われる。
 1R、長谷川がテイクダウンを先取するが、ワードは下から首を抱えてアナコンダチョークのような形で回転しながら脱出。スタンドに戻ると、ワードが左ストレートを当てて、長谷川はひるんだが、守りに入る形でのタックルが決まり上に。ハーフ、サイドと移動すると、肘を連打し、膝蹴りも絡める。ワードも立とうとしたが、すぐに長谷川はしがみついて、四つん這いのワードを背後から制する。



 だがワードはそのままロープの外に顔を出し、落ちそうになったためブレイク。芹沢レフェリーから注意される。さらにその後も長谷川に押し込まれるとロープをつかみ、再び注意。ワードのダーティーファイトが目立ち始めるが、この間に体力を回復すると、長谷川にパンチを当てて反撃しテイクダウン。最終的に長谷川が返して上になるが、長谷川は長い1R10分で疲れが見え始め、その先の攻めができない。
 2Rに入っても、減量の影響もあってか、長谷川は疲れが抜けきらない様子。タックルを仕掛けるが、またもロープの外にワードは頭を出し、レフェリーに注意され中に戻したところで長谷川が抱えてテイクダウンを奪うが、ワードはすぐ立ち上がる。するとワードは勢いのいい反り投げでテイクダウンを奪取。長谷川は脱出しかけるが力が入らず、すぐワードにグラウンドに戻されると、ワードはサイド、バックと移行し、最後は長谷川の体を足で伸ばして、チョークを極め一本。ワードが反則を繰り返しながらもチャンスをものにし、長谷川にプロ初黒星をつけた。


第1試合 女子51kg契約 5分3R
○RENA(シーザージム/シュートボクシング世界女子フライ級(51kg)王者/51.0kg)
×イリアーナ・ヴァレンティーノ [Jleana Valentino] (イタリア/チーム・レオネ・ペトロシアン/51.0kg)
2R 3'31" 腕ひしぎ十字固め

 シュートボクシング(SB)の女子部門のエース・RENAのMMAデビュー戦。相手にはK-1の元王者・ジョルジオ・ペトロシアンと同門のキックボクサーが選ばれ、MMAデビュー戦同士となる。
 1R、サウスポーのヴァレンティーノが左ハイを放った後、ヴァレンティーノの軸足をRENAがつかんで倒して上になるが、ヴァレンティーノが動いてすぐスタンドに戻る。その後もRENAがSBルールでポイントにもなる腰投げで倒すが、これもヴァレンティーノがスタンドに戻す。



 試合の大半の時間はスタンドのキックボクシングの攻防で、ヴァレンティーノが蹴り技を駆使し若干優勢だが、RENAもインローやストレートを返し引かない。2Rも同様の構図だったが、RENAがクリンチの状態から奇襲の飛びつき腕十字を極め、対応法を知らないキックボクサーのヴァレンティーノはすぐ極められタップした。

 マイクを持ったRENAは「MMA初挑戦で『飛びつき腕十字がしたい』と言ってできちゃって、2年前に佐藤ルミナさんに雑誌のインタビューで教えてもらってハマって、AACCの阿部さん、浜崎選手にも教えてもいました。私は引きこもりでしたが、シュートボクシングとシーザー会長に出会って、MMAに挑戦することになっちゃって、こんな大きな舞台に立ててうれしいです」と喜び、「最後に一緒にお願いします。1、2、3、シュート」と、SBでは定番のコールを観客と一緒に繰り広げた。

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