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青木真也、桜庭和志に完勝。石井慧、トーナメント初戦敗退:12.29 埼玉

RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS ~SARABAの宴
2015年12月29日(火) さいたまスーパーアリーナ
 PRIDEの主催者だった榊原信行氏が新たに旗揚げしたRIZIN。初日には12,214人(主催者発表)が集まり、メインでは青木真也が桜庭和志を寝技で完封しTKO勝ちした。100kgトーナメントは石井慧が初戦敗退。高谷裕之×DJ.taiki、所英男×才賀紀左衛門が好勝負となり、ヒョードルの弟子4人は全員3分以内で勝利し猛威を振るった。
  レポート&写真:井原芳徳 (31日の大会記事はこちら)


第14試合 メインイベント 78kg契約 1R10分・2R-3R5分
×桜庭和志(フリー/77.6kg)
○青木真也(Evolve MMA/ONE世界ライト級王者/77.0kg)
1R 5'56" TKO (タオル投入:グラウンドパンチ)

 PRIDEを主催していた榊原信行氏が実行委員長として新たにスタートするRIZIN。12月29日、31日の2DAYSでPRIDEの聖地・さいたまスーパーアリーナで開催され、29日はかつてのPRIDEと同じ演出が施される「SARABAの宴」、31日は新しい演出で未来志向の「IZAの舞」という、対照的なコンセプトが設定されている。
 「SARABAの宴」のメインの赤コーナーに立つのは、PRIDEブームの火付け役となった桜庭和志。当時30代前半で全盛期だった桜庭も今や46歳。近年はプロレスラーとして活躍し、MMAの試合は11年9月のDREAMでのヤン・カブラル戦から4年3か月ぶりで、「SARABAの宴」のコンセプトからしても「桜庭の引退試合か?」という見方もされ、本人は27日の会見で「そこはあんまり考えていない」と否定しているが、32歳で第一線で活躍する青木との差が明確に出る試合となる。
 大会の開会式で桜庭と青木は最後に登場。PRIDEのテーマ曲、ふんどし姿の高田延彦RIZIN統括本部長の太鼓の音が鳴り響き、場内がどよめく中、両者は白いマット上で対峙する。

 RIZINのルールはPRIDEと同じで、現在のスタンダードなMMAルールと異なり、サッカーボールキック、踏みつけ、グラウンドの相手の頭部への膝蹴りも認められ、肘は両選手同意の場合のみ可能となる。
 1R、サウスポーの青木に桜庭が右ミドルを当てるが、すぐ青木はタックルを仕掛けテイクダウンを奪取。サイド、マウントとあっさりと移行し、アームロックのプレッシャーも時折かけながら何発もパウンドを当てる。桜庭はブリッジを繰り返すが、青木は崩れず。ついに桜庭が背中を向け、青木がバックマウントになると、青木はパウンドを何発もヒットする。桜庭は鼻血を出す無抵抗状態に。なかなか止めない福田レフェリーのほうを青木は時折にらんでストップを促すが、ストップはかからず、最終的に桜庭のセコンドで親友の元プロ野球選手・下柳剛氏からタオルが投入され、試合の幕が閉じた。



 試合後、桜庭は立ち上がると、青木の腕を掲げて青木を称え、青木は涙を流す。そして青木はマイクを持つと「桜庭さん本当にありがとうございました。まだ僕、桜庭さんの代わりになれないです。だからまだ桜庭さんの試合を見たいです。引退しないでください。また今度グラップリングでお願いします」と話し、さらに「社長、俺、このリングでまだやることわかってるよね。このリングで青木対五味(隆典)やらなきゃダメだよな?来年青木対五味このリングでお願いします」と、榊原氏にアピールした。



 大会後のインタビューで榊原氏は「五味選手はUFCの契約下にあるので、オファーする立場にはない」としつつも「(UFCから)リリースされることになれば、五味対青木は個人的にも見たい」と関心を示した
 なお、榊原氏は開会式で使用されたPRIDEのテーマ曲について「契約は問題なかったのですか?」と聞かれると「JASRACに登録されていて、使用権を払えば誰でも使用できるので問題ない。PRIDEのイメージということでクレームが入るかもしれないが、JMMAの総集編のようにまとめたということで、理解してもらえると思う」と話した。


第13試合 100kgトーナメント・一回戦(4) 1R10分・2R5分
×石井 慧(フリー/元IGF王者、柔道'08北京五輪男子100kg超級優勝/99.5kg)
○イリー・プロハースカ [Jiří Procházka](チェコ/ジェットサームジム・ブルノ/GCFチェコライトヘビー級王者/96.0kg)
1R 1'36" TKO (レフェリーストップ:グラウンド膝蹴り)

 新イベントRIZINの目玉の一つである、世界の各団体のトップ選手8人を集めての2DAYトーナメント。総額6千万円という破格の賞金が用意される(優勝賞金4千万円、準優勝1千万円、3位2選手5百万円)。29日は1回戦、31日は準決勝と決勝を実施。今回は100kg契約で行われ、日本代表として石井が選ばれた。最近の石井はIGFを主戦場とし、8連勝の後、昨年はミルコ・クロコップに2連敗を喫し、念願のUFCへの道にブレーキがかかったが、今年はIFGで2試合連続1R一本勝ちしている。



 対するプロハースカはでMMA 16戦13勝(10KO/2一本)2敗1分の23歳。193センチの長身を活かした打撃が武器で、打撃が苦手な石井は苦しむことに。1R、サウスポーの石井が左のオーバーハンドフックを振ってから組み付くとテイクダウンを狙うが、プロハースカは石井を首相撲で捕まえてボディに膝を連打する。石井は離れるとタックルを仕掛けるが、距離が遠くプロハースカは逃げる。プロハースカは右ミドル、右ハイを連打。石井は次第にプロハースカの圧力で押されるようになり、プロハースカの右ミドルをブロックしたが尻餅。プロハースカも尻餅をついたが、先に立ち上がると、腰の引けた石井に右ストレートを当てると、石井はうつぶせでダウン。プロハースカが容赦なく横から頭部に膝を連打したところで梅木レフェリーがストップ。石井は初戦であっさりと敗れてしまった。




第12試合 100kgトーナメント一回戦(3) 1R10分・2R5分
×ゴラン・レルジッチ [Goran Reljic](クロアチア/ユニバーシティー・オブ・ファイティング/元KSWライトヘビー級王者/97.5kg)
○ワジム・ネムコフ [Vadim Nemkov](ロシア/MMAユニオン/コンバットサンボ'14年100kg級世界王者/ヒョードル推薦/99.6kg)
1R 2'58" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 レルジッチ(RIZIN公式表記はレリッジ)は柔術黒帯の31歳。08年~10年にUFCに参戦し1勝3敗でMMA戦績18戦15勝(5KO/5一本)5敗。最近6試合のうち5試合はポーランドのKSWで、10月の試合でTomasz Narkunに1R KO負けしKSWのベルトを失っている。ネムコフはコンバットサンボ2014年100kg級世界王者でMMA 3戦3勝の23歳。「ヒョードル2世」としてRIZINが期待する選手で、その素質を全開にする。



 1R、サウスポーのレルジッチに対し、ネムコフが右ミドル、右フックを的確に当て主導権。レルジッチも左ハイを放つが、ネムコフはブロックすると、左も振りながら圧力を強め、右フックをクリーンヒット。レルジッチはロープにもつれるようにダウンすると、ネムコフがパウンドを連打したところでビッグ・ジョン・マッカーシー・レフェリーがストップ。試合後はヒョードルと共に勝利を喜んだ。31日の準決勝では石井をKOしたプロハースカと対戦する。


第11試合 100kgトーナメント・一回戦(2) 1R10分・2R5分
○テオドラス・オークストリス [Teodoras Aukštuolis](リトアニア/ウクメルゲ柔道スポーツクラブ/BUSHIDO欧州ライトヘビー級王者/98.0kg)
×ブルーノ・カッペローザ [Bruno Cappelozza](ブラジル/コリンチャンスMMA/ジャングルファイト100kg級王者/99.0kg)
1R 3'32" KO (右フック)

 オークストリスは少年時代から柔道に打ち込みリトアニア国内の柔道選手権で数多くのメダルを獲得したという24歳で、MMA戦績9戦7勝(4KO/2一本)2敗。カッペローザはブラジルで10月に開催されたジャングルファイトでサンドロ・ダ・シウバにTKO勝ちし、同団体王座とRIZINのGP出場権を獲得した26歳で、戦績10戦7勝(7KO)3敗。
 1R、スタンドのパンチ戦で、カッペローザが右ストレートを当ててから、ロープに押し込んでテイクダウン。スタンドに戻ると、リズムよく左ジャブを当てていたが、オークリトスが左ジャブを返すとカッペローザは尻餅をつく。すぐスタンドに戻ると、カッペローザは右ミドルも絡め、まずまずの試合運びにも見えたが、再び右ミドルを放つと、オークリトスは蹴り足をキャッチしたまま右フックをクリーンヒット。ダウンしたカッペローザに数発パウンドを当てたところで、マッカーシー・レフェリーがストップした。


第10試合 100kgトーナメント・一回戦(1) 1R10分・2R5分
○キング・モー [Muhammed Lawal](米国/アメリカントップチーム/元ストライクフォース・ライトヘビー級王者/ベラトール代表/97.0kg)
×ブレット・マクダーモット [Brett McDermott](英国/フレックスMMA/BAMMA代表/97.5kg)
1R 9'09" KO (右フック)

 モーは08年9月の戦極にホジャー・グレイシーの代役で参戦し、トラビス・ビューに1R TKO勝ち。戦極で4連勝した後は10年4月にストライクフォースでゲガール・ムサシを破りライトヘビー級王座を獲得。13年から現在まではベラトールに参戦し、最近では昨年5月にランペイジ・ジャクソンに判定負けしたが、以降4試合はダスティン・ジャコビー、チーク・コンゴら相手に4連勝と好調だ。戦績21戦16勝(11KO)4敗1無効試合。今回のトーナメントでも優勝候補と期待される。
 対するマクダーモットはMMA戦績7戦5勝(4KO)2敗の37歳。大晦日のIGF WORLD GP決勝に進出しているオリィ・トンプソンに昨年12月のBAMMAで1R KO勝ちしている。

 1R、序盤からモーがタックルや足をつかんでからのリフトでテイクダウンを繰り返し、上からパウンドを的確にヒット。中盤にはスタンド勝負になると、モーがノーガードからの左右のフックを的確に当て続けて、じわじわとマクダーモットを痛めつけ、最後は右フックの連打で豪快にKOした
 試合後はかつてPRIDEで活躍したマーク・コールマン、ヒース・ヒーリングをリングに呼び寄せ、「キング、モー」のコール&レスポンスを観客と繰り広げた。モーは31日の準決勝でテオドラス・オークストリスと対戦し、一日で決勝まで行われる。




第9試合 100kgトーナメント・リザーブファイト 1R10分・2R5分
×内田雄大(ALLIANCE/95.0kg)
○ワレンディン・モルダフスキー [Valentin Moldavsky](ロシア/ヒョードル推薦/97.5kg)
1R 2'20" チョークスリーパー

 内田は近畿大学時代に全日本学生空手道連盟の全日本大学団体・個人優勝の実績がある24歳。全空連の全日本大会を3連覇したことのある内田順久・内田塾塾長を父に持つエリートで、高阪剛の元でMMAを習い、今回がデビュー戦だったが、まだ対応は不十分だった様子。モルダフスキーの裏投げで軽々と倒されると、あっさりとバックを取られ、パウンドを浴び、体を伸ばされチョークを極められタップした。




第8試合 65kg契約 1R10分・2R-3R5分
○高谷裕之(高谷軍団/パンクラス・フェザー級3位、元DREAM王者/65.0kg)
×DJ.taiki(フリー/元DEEPバンタム級王者/65.2kg→65.0kg)
判定3-0 (芹沢=高谷/礒野=高谷/植松=高谷)

 高谷は元DREAMフェザー級王者で、DREAM後継団体と言えるRIZINに引き続き出場。DJ.taikiは7月から9月にテレビ東京で放送されたRoad to UFC Japanフェザー級トーナメントに参戦し、準決勝で廣田瑞人に敗れた後に引退を示唆していたが、DJが大ファンである声優の田村ゆかりさんに直接コンサート会場で激励され、現役続行を決意していた。
 1R、構えを度々スイッチするDJに対し、高谷がプレッシャーをかけつつ、的確に右フックを当て、DJは鼻血を出す。中盤にDJがテイクダウンを奪うが、間もなく高谷は立ち上がり、そのタイミングで膝をヒット。終盤には高谷がテイクダウンを奪い返すと、サイドをキープし、パウンド、膝、サッカーボールキックを当てDJを追い詰める。
 2Rに入るとDJがサウスポーからの左ミドルのヒットを増やすが、パンチの打ち合いになると高谷が優勢となり、3分過ぎには高谷が組み付いて上に。終盤にまたもサッカーボールキックを当て、主導権を維持する。



 3R、後の無いDJは中盤、左フックをもらって後退するが、高谷が詰めてパンチを連打すると、打ち合いに応じ逆にパンチを返し、高谷を苦しめる。打ち合いで両者とも真骨頂を見せ、場内を沸かせるが、3分経過のアナウンスを聞いた高谷は、左フックを当てた後にすぐタックルを仕掛けて倒して上に。その状態をキープするクレバーな試合運びを見せ判定勝ちしたが、試合後のマイクでは「つまらない試合ですいません。次はKOします」と話していた。


第7試合 62kg契約 1R10分・2R-3R5分
○所 英男(リバーサルジム武蔵小杉所プラス/61.3kg)
×才賀紀左衛門(紀左衛門道場/Me,We/61.7kg)
1R 5'16" 腕ひしぎ十字固め

 K-1にも出場経験のあるキックボクサーの才賀は、パンクラスで14年10月15年2月にMMAを2試合経験し2勝(1KO)。14年9月にタレントのあびる優さんと結婚し、今年5月に長女が誕生しており、フジテレビでの中継でも話題になるだろう。
 対する所はDynamite!!でホイス・グレイシー、ホイラー・グレイシー、田村潔司とも戦った、かつてのTBS大晦日の常連の一人だ。最近では3月のベラトールのL.C.デイヴィス戦で判定で敗れたが、持ち前のスピーディーで変幻自在な動きは健在で、米国の観客を沸かせている。



 1R、所がタックルを仕掛けるが、才賀は切り続け、右フックで所をひるませる。だが所もすぐに右フックを返して才賀をぐらつかせ、すぐに組み付きテイクダウン。だがすぐ才賀も引っ繰り返して上に。スタンドに戻ると、才賀が左ハイを当てるが、所は蹴り足をつかんで倒す。
 すると所は素早く動いてバックを取ると、チョーク、腕十字を次々仕掛け主導権。才賀に立たれてもすぐにスライディングで足をつかんで関節技を仕掛けつつ倒し、再びバックへ。じっくり才賀を追い詰めると、あびる優さんの悲鳴が場内に響く中、非情に腕十字を極めタップを奪った。
 マイクを持った所は「総合格闘技がまた盛り上がる時にまたリングに立てて幸せです」と話すと、「この勝利を4年前亡くなった宮下トモヤさんに捧げます。遅くなってすみません」と、大晦日の舞台を目指していた盟友に言及し勝利を捧げた。


第6試合 84kg契約 1R10分・2R-3R5分
×A.J.マシューズ [A.J. Matthews](米国/ブラックラインMMA/ベラトール推薦/83.5kg)
○アナトリー・トコフ [Anatoliy Tokov](ロシア/アレクサンダー・ネフスキー・クラブ/ヒョードル推薦/83.8kg)
1R 0'55" KO (右ストレート)

 トコフがヒョードル譲りの上下のフェイントを駆使してマシューズにじわじわプレッシャーをかけると、右ストレートの連打でダウンさせ、パウンドを連打。1分足らずで試合を終わらせ、ヒョードルと共に勝利を喜んだ。




第5試合 MIXルール 70kg契約 1R3分(肘無しキックルール)+2R3分(RIZIN MMAルール)(インターバル90秒)
×宮田和幸(Brave/69.0kg)
○日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者/70.0kg)
1R 2'14" TKO (3ダウン:左ストレート)

 日菜太はツイッターで榊原実行委員長へ参戦を直訴し、未経験のMMAルールでの出場も辞さない覚悟を示していたが、用意されたのは10年大晦日のDynamite!!で青木×長島で採用されたことがあるMIXルール。相手はシドニー五輪レスリング日本代表のMMAファイター・宮田となった。
 日菜太はキックルールの1Rで片付けようとばかり、サウスポーに構えて序盤から左のロー、ミドルを連打。ハイも織り交ぜ宮田を下がらせ、左ストレートでダウンを奪う。その後も左ストレートでダウンを奪うと、最後も左ストレートを当て、宮田が背中を向けてフラフラと膝をついたところで芹沢レフェリーがストップした。



 試合後マイクを持った日菜太は「キックボクサーの日菜太です。僕はキックだけで飯食べてる数少ない選手です。キックをメジャーにしたい。だから榊原さんに上げてもらいました。MMAをリスペクトしていますし、逆に1RがMMAならやられたと思います。このリングに立てて幸せです。3月(9日)にREBELS後楽園大会で戦うんでぜひ応援に来てさい」とアピールした。


第4試合 K-1ルール 65kg契約 3分3R
○HIROYA(TRY HARD GYM/元Krush -65kg王者/65.0kg)
×西浦“ウィッキー”聡生(KRAZY BEE/65.0kg)
3R 1'20" KO (右フック)

 草創期のK-1甲子園の主力として活躍したHIROYAが、Roda to UFC Japanで注目を浴びたストライカー・西浦と激突。サウスポーの西浦は、時折変則のリズムでパンチを放つが、HIROYAは落ち着いて対処しながら右のインローをコツコツとヒット。西浦も耐え続け、2Rまで均衡状態が続く。



 だが3R、開始すぐにHIROYAの右フックが炸裂。その後の打ち合いで右フックの相打ちとなり、両者尻餅をつくが、HIROYAはすぐ立ち上がったため、K-1審判団の朝武レフェリーは西浦にのみダウンを宣告する。実際ダメージを負っているのは西浦のほう。再開後、HIROYAは西浦をロープまで下がらせると、再び右フックをクリーンヒットし西浦をKOし、大舞台でしっかり結果を残した。


第3試合 57kg契約 1R10分・2R-3R5分
―元谷友貴(CB IMPACT/DEEPフライ級王者/56.8kg)
―フェリペ・エフライン [Felipe Efrain](ブラジル/シュートボクセ・ディエゴ・リマ/58.1kg→59.0kg)
1R 5'46" 無効試合

 元谷は10月のDEEPでDEEPフライ級王座を初防衛。小島壮太を圧倒するファイトを繰り広げ、榊原氏も「ぜひ大晦日に試合を組みたいです」と話し、参戦が実現した。
 対するエフラインはMMA戦績11戦9勝(5KO/2一本)2敗の22歳だが、減量に失敗。28日14時からの1回目の計量で1.1kgオーバーの58.1kg。18時が制限時間だったが、なぜか最終時点で59.0kgまで体重が増えていた。ペナルティとしてファイトマネーの20%が没収され、RIZIN事務局はファイトマネーの10%を元谷に支払う。イエローカード2枚出された状態で試合開始とし、仮に勝利したとしても無効試合となる。

 1R、元谷がスタンドのパンチの展開でじわじわとヒットを増やし、足を掛けテイクダウンを奪取。いったん立たれた後にすぐに倒すと、マウント、バックと移行してパウンドを落とし、エフラインが立ってもオンブの状態でしがみつく。



 その後も元谷が倒して上になり、主導権を維持したが、またスタンドに戻ると、パンチの打ち合いでまさかの展開に。元谷の右フックのタイミングでエフラインが右アッパーを放ち、さらにエフラインは続けて左フックを放つと、これが元谷のアゴにクリーンヒット。真後ろにダウンした元谷にエフラインが鉄槌を連打したところで梅木レフェリーがストップ。無効試合ながらも、元谷にとっては実質負けという痛恨の内容となってしまった。
 なお、榊原氏は大会後「同体重だったらダウンは無かったかもしれない。もう1回準備をした中で再戦があってもいいと思う」と話した。


第2試合 体重無差別 1R10分・2R-3R5分
×カルロス・トヨタ(ブラジル/HARD COMBAT/117.6kg)
○キリル・シデルニコフ [Kirill Sidelnikov](ロシア/レッドデビル・スポーツクラブ/ヒョードル推薦/114.9kg)
1R 2'23" TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)

 トヨタは長谷川賢が返上したDEEPメガトン級王座を10月にシング“心”ジャディブと争い、右腕の負傷でTKO負けしたものの、不屈の闘志を榊原氏が高く評価し、RIZINに抜擢された。
 対するシデルニコフは13年・14年世界サンボ選手権優勝者の27歳でMMA戦績は11勝7勝(5KO/1一本)4敗。ヒョードル推薦だけあり、トコフ同様にパンチスキルが高く、サウスポーのトヨタにフェイントを仕掛けながら右フックを的確に当て続け序盤から主導権。右ミドルも効かせ、パンチの連打でロープに詰めてダウンさせると、そのままパンチ連打を続けレフェリーストップ勝ちした。この日のヒョードル軍団は4人ともKO勝ちと、大きなインパクトを残した。


第1試合 120kg契約 1R10分・2R-3R5分
○高阪 剛(ALLIANCE/100kg)
×ジェームス・トンプソン(英国/ロンドンシュートファイターズ/132.3kg)
2R 1'58" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)

 高阪は1970年3月6日生まれの45歳。「2006年のPRIDE GPでリングを降りた後も『格闘家って何だろうか』と自問自答しながら生活し、戦うことが捨てきれず、復帰を決めたのが一番のポイントです」と11月の復帰表明会見で話していた。
 対するトンプソンはかつてPRIDE、戦極、DREAMに参戦し、現在36歳。昨年6月からベラトールと契約し、パンクラスに上がったエリック・プリンドルに勝利し、元プロレスラーのボビー・ラシュリーに敗れているが、いずれも1R TKO決着と、かつて日本で活躍した時代を彷彿とさせる状況だ。
 前日計量ではトンプソンは132.3kg。その直後には特にRIZIN側からアナウンスが無く、試合当日朝のRIZINからの計量結果とエフラインの体重オーバーに関するプレスリリースにも「無差別」と書かれていたが、試合開始前、トンプソンが契約体重の120kgをオーバーしていたことが発表される。トンプソンはエフライン同様、イエローカード2枚からのスタートで、勝ったとしても無効試合となる。

 1R、序盤にトンプソンがクリンチ状態からのフックと膝の連打でラッシュを仕掛けるが、高阪は耐えると、左フックをお返しし、トンプソンがぐらつく。しばらくトンプソンも攻撃を続けたが、少しずつ高阪のパンチをもらい続けると失速。高阪がトンプソンからテイクダウンを奪うと、背後からパウンドと膝を当ててさらに痛めつける。トンプソンが脱出し、高阪は左ミドルを当てた際に跳ね返されて下になるが、足関を狙いつつ上に。終盤にもスタンドに戻り、トンプソンの左フックが命中するが、高阪はひるまない。
 2R、両者とも消耗が激しく、動きのスピードは低下しているが、勝利への執念で勝るのは高阪。少しずつパンチでトンプソンを削り、最後はロープに詰めて右フックを連打し、トンプソンが棒立ちになったところで島田レフェリーがストップ。高阪はコーナーに登って大喜びし、場内も大歓声に包まれた。



 マイクを持った高阪は「高阪剛、ただいま戻りました。そして榊原さん、高田本部長、お帰りなさい。何より、1億以上いらっしゃるファンの皆さん、よく帰ってくださいました。ありがとうございます。お世話になった人一人一人に礼を言うと1日かかるので、全ての皆さんにありがとうございました」と話した。

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