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野辺広大、NJKF王者・琢磨に辛勝。チャンヒョン、裕樹を2R葬:7.17 後楽園

RISE 118
2017年7月17日(月/祝) 後楽園ホール
 韓国の強豪・イ・チャンヒョンは前回3月大会の野辺広大戦に続き裕樹戦でも持前のパンチ技術を活かし2R KO勝ち。野辺はその敗戦からの再起戦でNJKF王者の琢磨と延長に及ぶ接戦の末に勝利した。ライト級では麻原将平が直樹をKOし、不可思の王座への挑戦権を獲得した。
  レポート&写真:井原芳徳


第10試合 メインイベント スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R(延長1R)
○野辺広大(1-siam gym/RISEスーパーフェザー級(-60kg)王者/60.0kg)
×琢磨(東京町田金子ジム/NJKFスーパーフェザー級王者/60.0kg)
4R 判定2-0 (秋谷10-9/長瀬10-9/豊永10-10)
3R 判定0-1 (秋谷29-30/長瀬29-29/豊永30-30)

 野辺は3月の後楽園でイ・チャンヒョンの左フックでKO負けして以来の再起戦。琢磨は2月に鈴木翔也を破り新王者になったばかりで、RISE初参戦だ。



 1R、両者とも前に出てパンチとローを打ち合う展開。片方がうまく当てるとしばらく前に出るが、もらったほうも攻撃を返すとしばらく前に出返し、一進一退の状態が続く。
 2R、野辺は師匠の吉本光志氏を思い出させるような細かいフェイントと多い手数で、空振りも気にせず動き続け、圧力をかける時間を増やし、時折左アッパーをうまく当て好印象。だが中盤過ぎ、琢磨も右アッパーを返して一瞬野辺をぐらつかせ、印象を良くする。
 3Rも野辺は手数多く攻めるスタイルだが、琢磨も前に出て動き続けて攻撃を返し、完全に流れを作らせない。野辺は時折右ハイを当てるが、クリーンヒットにはならない。終盤、琢磨が右フックで少し野辺をぐらつかせる場面も。



 どのラウンドも僅差で、ジャッジは1者が琢磨を支持したが、2者はドローとし延長へ。両者とも豊富な運動量で動き続け、野辺は右ロー、琢磨は右アッパーを随所で当て、互いになかなか崩れず、ほぼ互角の攻防を繰り広げるが、ジャッジ2者は野辺の右ローを評価し、野辺の判定勝ちに。野辺はかろうじてRISE王者としての威厳を保った。敗れた琢磨も野辺の手を上げ敗戦を潔く受け入れた。初のK-1スタイルのルールでの試合だったが、適応力の高さを印象付ける健闘ぶりだった。



 勝った野辺は「琢磨選手強かったです。今は大きいことは言えないですが、次、チャンヒョン・リーが来るので、それまでしっかり準備します」とマイクで語り、セミファイナルで裕樹にTKO勝ちし王座挑戦権を獲得したチャンヒョンとの再戦に向け気を引き締めた。


第9試合 セミファイナル RISEスーパーフェザー級(-60kg)次期挑戦者決定戦 3分3R(無制限延長R)
×裕樹(ANCHOR GYM/元RISEスーパーフェザー級(-60kg)、ライト級(-63kg)スーパーライト級(-65kg)王者/59.7kg)
○イ・チャンヒョン [チャンヒョン・リー](韓国/仁川ムビジム/RISEスーパーフェザー級1位、WKN -64.4kg級インターナショナル王者/60.0kg)
2R 2'58" TKO (3ダウン:左ストレート)

 裕樹はスーパーライト級王座を返上し、かつて制したスーパーフェザー級での頂点を目指して減量。チャンヒョンは3月大会で現王者の野辺に2R KO勝ち。久々の日本で進化した姿を見せつけていた。
 1R、チャンヒョンは前に出て左ジャブ、右アッパー、右フック等、パンチ主体の攻め。強打が裕樹の顔面を度々捉えるが、裕樹はアゴを引いて受けて、パンチの連打からの右ローを随所で返し、パンチの打ち合いにも果敢に応じる。



 2Rも同じような構図が続いたが、裕樹が前に詰めてきたところで、チャンヒョンが下がりながらも右アッパーをクリーンヒット。不意を打たれた裕樹は膝から崩れ落ちて真下にダウンする。裕樹は立ち上がるが、ダメージは抜けず、その直後にもチャンヒョンが左フックでダウンを奪取。裕樹は右ロー、右ミドルを返し、チャンヒョンのパンチもブロックし耐え続けたが、ラウンド終了間際のチャンヒョンの左ストレートをもらって尻餅。ダメージは小さい様子ですぐに立ったが、当然有効打のためダウンが宣告され、裕樹のTKO負けに。敗れたものの不屈な闘志を見せつけた裕樹に観客から暖かい拍手が巻き起こった。
 前回同様圧倒的な強さを見せたチャンヒョンは「今日は尊敬する裕樹選手と戦えてうれしかったです。タイトルマッチに向けて準備して必ずベルトを取ります」と宣言した。




第8試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R(延長1R)
○村越優汰(湘南格闘クラブ/RISEバンタム級1位・元王者/57.5kg)
×工藤政英(新宿レフティージム/RISEフェザー級4位、元REBELS 55kg級王者/57.5kg)
判定2-0 (小川30-30/長瀬30-28/大澤30-28)

 村越は昨年9月に那須川天心のバンタム級王座に挑戦し判定負けして以来のRISEのリング。5月にJ-NETWORK後楽園大会でJ-NETスーパーバンタム級王者・伊仙町典久に判定勝ちしている。工藤は前回5月のRISE後楽園大会のセミで森本“狂犬”義久と死闘を繰り広げ、那須川目当ての観客も魅了した。

 1R、村越はサウスポーに構え左ミドルを当て、工藤は村越のテープで固めた右膝を狙い右のインローを返し、蹴り合う展開。村越は左ミドルを空振りさせてからの回転蹴りも多用する。まだお互いほとんど崩れない接戦だ。2Rも同様な構図だが、工藤が右ローを立て続けに当てた後、右のボディストレートを当てる場面もあり、得意のボディ打ちでも対抗するが、村越も簡単には崩れない。



 3R、お互い差が無いと判断したか?蹴りが減り、パンチの比重が上がる。それでもほぼ五分の状態が続く中、中盤以降、工藤が右ボディストレート、右ストレートで少し村越を下がらせるが、村越は持ちこたえ終了。ジャッジ1者はドローとし、筆者も同じ解釈だったが、ジャッジ2者は村越を評価し、村越の判定勝ちとなった。

 村越は「RISEは10か月ぶりで、フェザー級で上に来ている工藤選手とやって、差を見せつけたかったんですけど、判定になってしまって納得行っていないです。11月のトーナメント出たら優勝できる自信があります」とマイク。11.23 TDCホール大会の「DEAD OR ALIVE TOURNAMENT(-57kg)」への参戦を希望した。


第7試合 RISEライト級(-63kg)次期挑戦者決定戦 3分3R(無制限延長R)
○麻原将平(パウンドフォーパウンド/RISE 1位、HOOST CUP日本スーパーライト級王者/63.0kg)
×直樹(BRING IT ONパラエストラ葛西/RISE 3位/62.9kg)
2R 0'06" KO (左フック)

 5月20日の後楽園で準決勝の行われたトーナメントの決勝。麻原は元NJKF王者の一輝に判定勝ちし、直樹は川島史也を右ハイキックでわずか58秒でKO。不可思への挑戦権を手に入れるのは麻原か、直樹か。
 1R、麻原が左ミドル、ワンツーからの右ロー、左ボディ等をうまくヒット。直樹も左ジャブ、右ミドル、右ローを返すが、麻原はリズムを崩さず、終了間際、右のロングフックでダウンを奪う。直樹は立ち上がるが、足元がふらついている。それでも豊永レフェリーは続行させたが、インターバルをまたいでも直樹のダメージは残り、2R開始すぐ、麻原が左フックで直樹をマットに沈めた。直樹は意識は戻ったが立ち上がれず、担架で運ばれた。



 麻原は「不可思選手に勝ってベルトを巻くのも目標ですけど、その後、イ・ソンヒョン選手とどうしても最後にやりたいです。2回敗れているんで、ソンヒョン、待っててな」と関西弁でアピール。続いてリングに上がった不可思は「9月15日、防衛戦ですけど、麻原選手が来ると思っていました。1回やった選手は興味無くて(※15年11月に不可思が判定勝ち)、これまでテンションが上がらなかったんですけど、今日の試合を見て楽しみになりました。ソンヒョン、ソンヒョン言ってますけど、2回目も俺勝つんで。しっかり俺を倒す練習を頑張ってきてください」と返答。その直後、両者は頭をつけて、にらみ合いを繰り広げ、王座戦への期待ムードを高めた。


第6試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R(延長1R)
○宮崎就斗(TARGET/RISEバンタム級3位/57.5kg)
×佐野貴信(創心會/RISEフェザー級5位/57.5kg)
判定3-0 (秋谷30-29/豊永30-29/大澤29-28)

 1R、サウスポーの宮崎が左ストレートで佐野をぐらつかせる場面を随所で作り若干の好印象。宮崎は左のインローを数度当てた程度だが、佐野は左の軸足の踏込がぎこちなく、時折自らスリップする。
 2Rも宮崎が左ストレート、左インローを当てるが、佐野は耐え、右ミドル、ハイを返し、ほぼ五分の印象に。3R、打ち合いの後にクリンチになる場面が多いが、その中で宮崎が左ストレート、佐野が右ミドルを強打。お互い一歩も引かない攻防が続く。接戦となり、佐野の粘りも光ったが、序盤戦を優位に進めた宮崎が判定で勝利をもぎ取った。


第5試合 ライト級(-63kg) 3分3R(延長1R)
×一輝(OGUNI GYM/RISE 2位、元NJKFライト級王者/62.95kg)
○北井智大(チームドラゴン/RISE 9位/62.8kg)
判定0-3 (28-29/29-30/28-30)

 1R、ハの字でガッチリとガードしてじりじりと前に詰める一輝をかわしながら、北井が右フック、右アッパーを細かくガードの隙間からねじ込み、左膝も効かせて攻勢。
 2Rは北井が序盤から前に詰めてパンチと頭狙いの左膝を度々当てるが、一輝も随所でパンチを返して、手数では劣るもののダメージを与える。
 だがインターバルで回復した北井は3R、、2R序盤同様に前に詰めて右のパンチと左膝を何発もヒット。さすがの一輝も耐えきれず度々後方にふらつき、北井が判定勝ち。3月大会の仲江川裕人戦に続きRISE 2連勝とした。2位の選手に勝ったことで、次々期の王座挑戦にさらに近づいた。


第4試合 DoA ROOKIES LEAGUE(-57kg) 3分3R
○泰良拓也(パウンドフォーパウンド/勝ち点0→2/56.9kg)
×KEN・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM/勝ち点3/57.0kg)
判定3-0 (30-29/30-29/30-28)

 11.23 TDCホール大会の「DEAD OR ALIVE TOURNAMENT(-57kg)」の出場権を懸けた若手4選手によるリーグ戦が前回5月大会から始まり、今回が2戦目。1Rから泰良が距離を取って回り、左ミドル、前蹴り、ローを当て続けペース。2Rも変わらず、KENは前に出るが、ほとんどパンチを当てられない。3Rには泰良が左ハイでぐらつかせる場面も作り、最後まで主導権を維持して判定勝ちした。


第3試合 DoA ROOKIES LEAGUE(-57kg)3分3R
○川手裕貴(建武館/JAPAN CUP 2015 -60kg級優勝、第243回新空手道東京大会K-2トーナメント軽量級優勝/勝ち点0→2/56.9kg)
×澤谷大樹(HAWK GYM/JAPAN CUP 2016 -60kg級優勝、第252回新空手道東京大会K-2トーナメント軽量級優勝/勝ち点2/56.7kg)
判定3-0 (29-28/30-28/29-27)

 リーグ戦初戦でKENに1R KO負けした川手が2R、サウスポーの澤谷に右のインローを効かせてから、右ストレートを当ててのけぞらせるが、澤谷は終盤にパンチの打ち合いで左ストレートをクリーンヒットし、川手の腰が落ちる。
 3Rも澤谷がその流れに沿い、若干優勢だったが、中盤、左ストレートを当てた後に左膝を放つと、川手が右ストレートを合わせてダウンを奪取。結局これが決め手となり、川手が判定勝ち。2点を獲得した。
 リーグ戦2戦目は前回負けた選手が揃って判定勝ちし、ポイントはダンゴ状態で9月15日の後楽園の最終戦を迎える。泰良は川手と、KENは澤谷と対戦する。


第2試合 バンタム級(-55kg) 3分3R(延長1R)
○村山智耶(HAYATO GYM/RISEフェザー級8位、2016年RISING ROOKIES CUPフェザー級優勝/55.0kg)
×佐藤 駿(PHOENIX/2015年KAMINARIMON全日本大会-55kg級優勝/54.9kg)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定0-0 (29-29/29-29/29-29)


第1試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R(延長1R)
×皇貴(インスパイヤードモーション/RISE 8位、2015年RISING ROOKIES CUPフェザー級優勝/60.0kg)
○SEIDO(Team ORCA/RISEライト級12位/60.0kg)
判定0-3 (28-30/28-30/28-29)
※3R右フックで皇貴に1ダウン

オープニングファイト バンタム級(-55kg) 3分3R
×村主直也(HIDE GYM/54.9kg)
○金子 梓(新宿レフティージム/54.8kg)
1R 0'51" KO (右ストレート)



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