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那須川天心、判定勝ちでISKA世界王座獲得。鈴木博昭、裕樹に完勝:3.26 後楽園

RISE 110
2016年3月26日(土) 後楽園ホール
 12戦全勝の17歳・那須川天心はポルトガルのフレッド・コルデイロとISKA世界バンタム級王座決定戦。2Rに左ボディを効かせてからの膝蹴りでダウンを奪い、左拳の負傷やバッティングの影響で失速したが、大差をつけ判定勝ちした。RISE王者・裕樹とSB王者・鈴木博昭の-65kg対決は鈴木が手数で圧倒。RISE&SB二冠の清水賢吾は凱旋リングでの国際戦を制した。
  レポート:井原芳徳(中継:スカイA sports+ Part.1 4/17(日)19時~ Part.2 5月初旬予定)


第9試合 メインイベント ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(-55kg)王座決定戦 3分5R
×フレッド "The Joker" コルデイロ [Fred Cordeiro](ポルトガル/K.O.TEAM/ISKA世界4位、DUELライト級王者、PMKFポルトガルフェザー級王者/54.8kg)
○那須川天心(TARGET/RISEバンタム級(-55kg)王者、BLADE FC JAPAN CUP 2015 -55kg優勝/55.0kg)
判定0-3 (秋谷45-49/豊永45-49/梅沢46-48)
※那須川が新王者に

 現Krush -55kg王者・寺戸伸近が保持していたISKA王座を巡る一戦。オリエンタルルールは5R・肘無し・フリーノックダウン制・ラウンドマスト判定で、首相撲と膝蹴りの制限が無い。プロになってからの那須川はRISE・BLADEで首相撲制限ありでの試合が続いたが、アマ時代には何度も経験済で、3月12日のNO KICK NO LIFEの宮元啓介戦とほぼ同じルールのため、同じ練習のまま試合に臨むことができる。RISEでISKAのタイトルマッチが行われるのは今回が初だ。
 今回王座を争うコルデイロは戦績43戦35勝(8KO)8敗の30歳。最近はイギリスのDUELという大会に連続参戦し、2階級上の60kgのライト級でも試合をしており、昨年3月の試合では右フック、11月の試合では上段後ろ回し蹴りでKO勝ちしている。那須川は宮元戦では2R飛び膝でKO勝ちし、戦績は12戦12勝(10KO)になっている。

 1R、那須川はいつものようにサウスポーに構え、右のジャブで距離とリズムを作りながら、コルデイロが右のパンチやミドルを放ってきた後、左の膝蹴りやインローを返して着実にダメージを与える。終盤には顔面狙いの左前蹴りをクリーンヒット。優位に試合を進めポイントを先取する。



 2Rには那須川が左ボディをクリーンヒットすると、コルデイロは後退。首相撲で捕まえると、膝蹴りを連打し、コルデイロはダウン気味にスリップ。さらに左のテンカオをボディにのめり込ませると、コルデイロはダウンする。10カウントギリギリで立ち上がると、那須川は膝蹴りを連打するが、コルデイロは耐えきる。
 3Rに入ると、この流れで那須川のKO勝ちにも思えたが、那須川は一転、1Rのように距離を取って慎重な試合運びに。コルデイロも攻められないため、お見合いの時間が増える。那須川は左のローや膝を少し当てるが、左の拳を痛めたため、パンチが少ししか出なくなってきた。終盤、コルデイロが得意の上段後ろ回し蹴りが炸裂。少しぐらついた那須川は組み付いて倒してダメージをごまかす。マスト判定のため、採点が割れても不思議ではないラウンドだ。




 4Rは那須川が序盤に左の奥足狙いのローを当てるが、コルデイロはすぐ持ち直し、2Rのダメージもすっかり消えた様子で、逆に右フックの連打で那須川を下がらせる場面も。終盤、コルデイロが右フックを放った際にバッティングとなり、那須川は右目のまばたきをして痛そうな表情を浮かべ、ドクターチェックを受ける。バッティングまでの内容で評価するならコルデイロか。
 5Rも序盤に再びバッティングとなり、那須川は苦しそうな表情。再びドクターチェックが入る。再開後、コルデイロは右ボディを当て、左ハイを勢いよく放ち、那須川は手数が乏しい状態が続く。それでも終了間際には残りの力を振り絞るように左ミドル、膝蹴りを連打し試合終了。最終的には好印象を残して試合を終える。



 結局、大差をつけての判定勝ちとなったが、3R以降は失速してしまい那須川は苦い表情。「見ての通りです。ISKAの世界チャンピオンなりましたけど、やっぱり外国人強かったです。記憶が残っていなくて、頭がフラフラで、(右)目が二重に見えています」と激闘を振り返り反省。「僕はまだこんなもんじゃないと思っています」「僕が目指してるのはKOなんで、もっと練習して、最強の選手になれるよう努力します」と今後について語った。




第8試合 セミファイナル -65.5kg契約 3分3R(延長1R)
×裕樹(ANCHOR GYM/RISEスーパーライト級(-65kg)王者、元スーパーフェザー級(-60kg)&ライト級(-63kg)王者/64.7kg)
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/SB世界スーパーライト級(-65kg)王者、S-cup 2014 65kg世界トーナメント優勝/65.4kg)
判定0-2 (梅沢28-30/秋谷29-29/豊永29-30)

 両者は2013年11月のS-cup2013 65kg日本トーナメント準決勝で対戦し、鈴木が判定勝ちしている。鈴木はザカリア・ゾウガリーに昨年12月に敗れ、続く2月の試合では過去2度敗れているタップロンにまたも敗れ、結果が出ない状態が続いている。
 今回の前日会見で鈴木は「ずっと他団体に乗り込みたいと言っていて、それが実現して、物凄い心身共にウキウキしているんで、本来の鈴木をまさかの他団体で見せます」と、気合十分なところをアピールし、それが伝わる試合内容を見せる。

 1R、距離の定まらない開始すぐこそ裕樹が右インローを当てたものの、サウスポーの鈴木が右ジャブ、右の前蹴りを休まず連打して自分の距離を作り、左フック、左ローにつなげて主導権を握る。
 2Rも同様に鈴木はこれらの攻撃を当て続け、近距離からの右の飛び膝も時折放ち、裕樹に反撃の糸口を与えない。鈴木が少し攻め疲れた終盤に裕樹が左フック、左飛び膝を当て、少し鈴木をふらつかせたが、やや反撃が遅い印象だ。



 3Rも鈴木が手数多く攻め続けるが、中盤から裕樹も右の奥足狙いのローを当てるようになり、鈴木の攻撃が減少するが、インパクトは不十分。試合が終わると鈴木は左足を少し引きずるように歩いていたため、延長戦なら心配なところだったが、ジャッジ2者が順当に2Rまでの鈴木の攻勢を評価し、裕樹の判定負けとなった。
 念願の他団体での試合で完勝した鈴木は「スカッと倒したかったんですけど、裕樹選手強かったです。65kgで腕に自信のある人、どんな人でも挑戦待ってます。僕はどこのルールでもやりますんで、募集内容はただ一つ、強い奴」とアピールした。




第7試合 -95kg契約 3分3R(延長1R)
○清水賢吾(極真会館/RISE&SB日本ヘビー級王者/95.0kg)
×ルイス・モライス [Luis Morais](ポルトガル/ボスジム ポルトガル/ストライカーズリーグ90kg級王者/91.9kg)
4R 判定3-0 (梅沢10-9/和田10-9/小川10-9)
3R 判定0-0 (梅沢29-29/和田29-29/小川29-29)

 昨年12月のSBで4人トーナメントを制しSBのタイトルも奪取した清水がホームリングのRISEに凱旋。今回、対戦相手が2度変更し、最終的に戦うことになったモライスは、戦績24戦19勝(9KO)5敗の30歳。ISKA推薦の身長190cmで、この階級ながらも均整の取れた体つきをしている。
 そのモライスが1R早速強さを発揮。鋭いローを当てた後、ガードの隙間から突き刺さる右ストレートを当て、顔面への膝蹴りで清水に鼻血を出させ、時折放つ左ハイもスピードがある。2Rには右アッパーの連打で、清水に大量の鼻血を出させ、ドクターチェックが入る。



 だが清水も1Rから右ローをコツコツと当て続けて、モライスの勢いを少しずつ低下させ、2R終盤には左の膝蹴り、左ミドルの連打でモライスを後退させる。3Rは何度もモライスをコーナーに詰めて、左右の膝を当て続けてモライスを苦しめ、ポイントを取り返しドローに持ち込むと、延長Rも執拗に右主体の膝蹴りを当て続け、最後のほうになるとモライスを半ば戦意喪失状態にし、なんとか逆転勝ちに持ち込んだ。
 2本のベルトを肩にかついだ清水は「モライス選手、凄い強くてキツかったです」と試合を振り返り、「予定では圧倒的にKOして、那須川選手に続いてISKAに挑戦させてくださいと言おうと思ったんですが、今日は内容が内容なので、世界チャンピオンにふさわしい器になったら挑戦したいです」と謙虚に話した。


第6試合 RISEバンタム級(-55kg)次期挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○村越優汰(湘南格闘クラブ/元王者/55.0kg)
×有松 朝(リアルディール/3位/54.9kg)
3R 1'27" KO (左ミドルキック)

 那須川の持つ王座に挑む選手を決める4人トーナメントが開幕。両者とも那須川にKO負けしており、リベンジを目指す戦いにもなる。両者は一度対戦経験があり村越が三日月蹴りを効かせてからの左膝蹴りでKO勝ちしている。
 村越は両膝をテープで固め、ステップがぎこちなく、開始すぐから距離を詰めてパンチラッシュを仕掛け、右フックでダウンを奪う。そのまま仕留めきれず、その後は有松の右フックをもらって苦しむ場面もあったが、左膝蹴り、左ミドルを当て続け、流れは作らせず。3R、フラフラの有松に左ストレートを当てダウンを奪うと、最後は左ミドルでマットに沈めた。



 村越は「今回、トーナメント初戦で、2年半前に有松選手とやっていて、今回はもっと早く倒したかったんですけど、情けない試合をして、倒すのが遅くなっちゃいました。決勝は強い選手が出てくると思うので、こんな試合をしてちゃダメだと思います。次は誰が見ても強い思う試合を見せたいと思います」と謙虚に次戦への抱負を語った。


第5試合 -64kg契約 3分3R(延長1R)
×丹羽圭介(HAYATO GYM/RISEライト級(-63kg)4位/64.0kg)
○番長兇侍(習志野トップチーム/RISEスーパーライト級(-65kg)6位/64.0kg)
1R 0'46" KO (右フック)



 丹羽は11連勝後、昨年11月の王座戦で水町浩に判定負け。今回、水町が1R KO勝ちしたことのある番長が相手だったが、8勝のうちKOが6つの剛腕が炸裂。1R開始すぐ、番長はパンチを振りながら突進すると、左フックでダウンを奪取。これで先手を取ると、まだダメージの浅い丹羽も距離を詰めてパンチを振るってくるが、番長はロープ際でブロックを続けた後、オーバーハンドの右フックを返してクリーンヒットさせ丹羽をKO。番狂わせを起こした。


第4試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R(延長1R)
○森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラ葛西/RISE 3位/57.5kg)
×長崎秀哉(WSRフェアテックス/元M-1フェザー級王者/57.0kg)
3R 2'22" TKO (レフェリーストップ)

 34戦目・36歳のベテラン・長崎に対し、森本が1Rからローを効かせ、2Rには膝をボディに効かせてからのパンチ連打で2ダウンを重ねる。3R、長崎も右フックを当てて森本を苦しめたが、森本が右膝を効かせてからのパンチ連打でまたもダウンを奪い、最後は長崎が攻撃をもらわずともフラついたところでレフェリーが試合を止めた。


第3試合 ライト級(-63kg) 3分3R(延長1R)
×藤田雄也(極真会館/RISE 5位/62.9kg)
○直樹(BRING IT ONパラエストラ葛西/RISEスーパーフェザー級(-60kg)10位、2015年RISING ROOKIES CUP同級優勝/62.9kg)
判定0-3 (27-29/27-29/26-29)

 直樹はプロ4戦3勝(2KO)1敗の23歳の新鋭。1R終盤、左フックで藤田をダウン気味にぐらつかせ、2Rにはパンチの連打でダウンを奪う。藤田は組んでからの膝蹴りの連打の反則を2度犯し、イエローカード2枚累積で減点1。以降は連打にならない形でうまく膝を効かせ反撃したが、直樹が耐えきり、実績で勝る藤田から白星をもぎ取った。


第2試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
×山中政信(正道会館/RISE 6位、2015年RISING ROOKIES CUPヘビー級優勝)
○夏樹(ハートRボクシングジム/元RISEライトヘビー級4位)※タイガー・ナッツ 改め
3R 1'03" KO

第1試合 バンタム級(-55kg) 3分3R
×佐藤 駿(PHOENIX/2015年KAMINARIMON全日本大会-55kg級優勝/55.0kg)
○半澤信也(トイカツ道場/55.35kg→55.0kg)
判定0-3 (27-30/27-30/26-30)

オープニングファイト2 バンタム級(-55kg) 3分3R
△永井健太朗(KickBox/55.0kg)
△銀次(RICE GATE/54.85kg)
判定0-1

オープニングファイト1 フェザー級(-57.5kg) 3分3R
×華☆勇輔(A☆R KICK!/2015年 RISING ROOKIES CUPフェザー級準優勝/57.5kg)
○齋藤 拓(y's glow/2015年 RISING ROOKIES CUPバンタム級準優勝/57.2kg)
2R 2'10" TKO

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