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裕樹、元IT'S SHOWTIME王者のエルナンデスをローでKO:10.25 後楽園

RISE 90
2012年10月25日(木) 後楽園ホール
 RISEライト級王者の裕樹はキャリア48戦目にして初の欧米人との戦い。元IT'S SHOWTIME 61kg級世界王者のハヴィエル・エルナンデスが相手だったが、得意のローキックの連打で2RでKO。ヘビー級では極真会館の清水賢吾が羅王丸を右ハイキックで3RでKOし、第3代王者となった。
  レポート&写真:井原芳徳


第12試合 62kg契約 3分3R(延長1R)
○裕樹(ANCHOR GYM/RISEライト級(63kg)王者)
×ハヴィエル・エルナンデス(スペイン/El Tigre de Villarubia/元IT'S SHOWTIME 61kg級世界王者)
2R 2'03" KO (左ローキック)

 初来日のエルナンデスは戦績29戦24勝(11KO)5敗の22歳。昨年6月、カリム・ベノーイを破りSHOWTIME王者となった。今年7月、山本真弘に判定で敗れ王座から陥落したものの、ヨーロッパの現役トップ勢の一人と言って過言ではないだろう。裕樹はキャリア48戦目にして初の欧米人との戦いだったが、世界に向けて存在感を示す好ファイトを繰り広げる。



 裕樹といえばローキック。今回もその威力が存分に発揮される。開始すぐから、前足に右のアウトロー、左のインロー、さらに奥足への左ロー。左右の蹴りを引っ切り無しに出し続ける。顔面へのパンチ、左の膝蹴りも絡め、適度に上にも攻撃を散らしておいて、最後はロー。このパターンも度々決めていた。
 だがエルナンデスも顔面へのパンチ、左ボディフック、右ローといった攻撃を随所でお返し。手数は劣るものの重みが伝わってくる。エルナンデスは裕樹の映像を見た印象について「ローキックが強いが問題ない」とコメントしていた。実際、2Rに入っても耐え続け、時折パンチをお返しし、いつ流れが引っ繰り返っても不思議では無いムードが漂っていたが、それを叩き切ったのが裕樹が2R中盤に放った奥足狙いの左ローだった。
 これをもらった途端、エルナンデスは前のめりでバランスを崩し、表情が変わる。このチャンスを逃さず、裕樹はパンチとインローを繰り返してエルナンデスを下がらせ、エルナンデスが横を向いてぐらついたところで小川レフェリーがダウンを宣告する。エルナンデスは自軍コーナーに戻ってロープをつかんで立った状態をキープして戦闘続行の意志を示したが、再び裕樹のローを一発もらうと自軍コーナーに後退。最後はうずくまるようにして倒れ、マットに尻もちをついたところでレフェリーがKOを宣告した。



 元IT'S SHOWTIMEを見事2RでKOした裕樹。試合後のマイクでは「1か月前、立会出産を始めて体験し、陣痛に比べたら格闘技の痛みなんてたいしたことが無いと思い知りました」と私生活でのエピソードを明かした。かつて「博多の悪童」との異名を取った裕樹も、兵庫県にジムを構え、一児の父となり、11月6日には30歳となる。20代を最高の形で終え、30代もまだまだライト級戦線で躍進を続けてくれそうだ。


第11試合 セミファイナル 第3代RISEヘビー級王者決定戦 3分5R(無制限延長R)
○清水賢吾(極真会館/1位)
×羅王丸(TARGET/2位)
3R 1'30" KO (右ハイキック)
※清水が新王者に

 上原誠が返上したヘビー級王座を賭けた戦い。この2人は6月にライトヘビー級(90kg)で対戦し、清水が1R KO勝利している。今回「1Rでぶっ倒したい」と意気込んでいた羅王丸は、開始早々フックのラッシュで勝負を仕掛ける。だが清水はガードを固めてパンチの嵐を潜り抜けると、ボディ狙いの左右の膝の連打で主導権。左ミドル、前蹴り、左ジャブも絡め、ミット打ちのような状態で一方的に攻め続け、右ハイもクリーンヒットさせる。
 1R終了後のインターバルで回復した羅王丸は、再びパンチのラッシュを仕掛けて反撃。清水は鼻血を出し少し苦しそうな様子を見せるが、冷静に右ローを当て続けて羅王丸の前進を喰い止め、このラウンドも右ハイを数度クリーンヒット。だがそれでも羅王丸は倒れない。「(前回)負けた一番の原因は気持ちの弱さだったと思います。心を鍛えてきました」と前日記者会見で話していたが、その通りの不屈の精神を見せつける。



 しかし心は耐えることができても、肉体は限界だった。1R、2Rは最初から仕掛けた羅王丸だったが、3Rはその勢いが無い。逆に清水は先手先手で右ローを執拗にヒット。着実に羅王丸を弱らせ、下に意識を十分向けさせた後、渾身の右ハイを首筋に叩き込み、羅王丸からダウンを奪う。羅王丸はうつぶせに倒れたまま、立ち上がることができず、7カウントでレフェリーがKOを宣告し、清水の勝利に。両者の応援団の悲鳴と歓声で、後楽園ホールがこの日最大の音量となった。
 念願のベルトを巻いた清水は「これが極真です。どうですか?」とアピール。「一撃で倒せてよかったです。羅王丸選手は前回と別人のようだったけど勝ててよかったです。羅王丸選手が強かったからこそ、練習を頑張れました」と羅王丸を称えた。




第10試合 初代RISEフェザー級(57.5kg)王者決定戦 3分5R(無制限延長R)
×リョウ・ペガサス(アカデミア・アーザ水道橋/1位)
○一刀(日進会館/2位)
判定0-3 (小川47-48/長瀬46-47/梅沢46-48)
※一刀が新王者に
 
 3月の後楽園大会で一回戦の行われた初代王者決定トーナメントの決勝。両者とも細かいステップで動き回る中で蹴りとパンチを当てるが、なかなかクリーンヒットにつながらず、ジャッジが9-9と採点するラウンドの多い試合に。だが3R以降、一刀の右ローでペガサスがバランスを崩す場面が次第に目立つように。そして5R、一刀が序盤に右フックでペガサスの左目尻を切り裂くと、その後もパンチを的確にヒットし続けポイントを取り、これが決め手となり判定勝ち。初のタイトル獲得に成功した。
 



第9試合 RISEスーパーライト級(65kg)次期挑戦者決定戦 3分3R(無制限延長R)
×小宮由紀博(スクランブル渋谷/1位)
○左右田泰臣(シルバーウルフ/3位)
判定0-3 (27-28/27-28/26-28)


 2Rまで両者攻撃を出すが均衡状態が続く。2R中盤からクリンチが増え、左右田にイエローカードが出される。小宮のほうから手を出して組みつく場面も多かったが、大澤レフェリーは左右田の組みつきに対する評価が厳しく、3Rには左右田にレッドカード=減点1が科される。追い詰められた左右田だが、足の長さを活かした左の膝を連打すると、小宮は失速。3R終了間際にパンチでダウンを奪って、見事逆転勝ちを果たした。
 左右田は王者・吉本光志への挑戦権を獲得。客席の吉本に向かって「吉本選手、王座に挑戦させていただくんで、よろしくお願いします」と丁寧に挨拶した。両者は今年1月の王座戦で戦い、吉本が判定勝ち。左右田にとって吉本はプロ14戦のキャリアで唯一黒星をつけられた相手である。




第8試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
○イ・ソンヒョン(韓国/仁川ムビジム/RISEライト級2位、RISE KOREAウェルター級王者)
×麻原将平(シルバーアックス/RISEライト級4位)
判定3-0 (29-28/29-28/29-27)

 1R、ソンヒョンがロー、麻原がパンチ主体でミドルも絡める攻防。ここまではまだ大差は無かったが、2Rに入った途端、ソンヒョンは序盤からプレッシャーを強め、右アッパー、左ジャブといったパンチも多用するように。その中でローも着実に叩き込んでいく。3Rもほぼ同様のパターンでソンヒョンが手数で優勢。麻原も後退しながら耐えてパンチを返していたが、最後までソンヒョンのペースを崩せなかった。


第7試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○Dyki(TARGET/RISEバンタム級2位)
×大野貴志(士道館新座ジム/MA日本バンタム級王者、RISE 3位)
3R 0'44" KO (右ローキック)

 KENJIがボクシング転向に伴い返上したバンタム級王座を目指し、上位ランカーの両者が激突。1R、Dykiが左フックでダウンを奪取。2Rに入ると大野も巻き返しを見せ、激しい打ち合いに突入するが、Dykiは右ローも随所で絡めてじわじわと足にもダメージを与えると、大野はバランスを崩すように。2Rに右ローでダウンを奪うと、3Rにも右ローを効かせてからの右ハイでダウンを奪い、最後は右ローの連打でマットに沈めた。


第6試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
○渡辺理想(極真会館/RISEライト級3位)
×菅原悠次(シーザー力道場/SB日本ライト級1位)
2R 1'44" KO

第5試合 バンタム級(55kg) 3分3R
×古岡大八(藤本ジム/日本バンタム級2位)
○村越優汰(湘南格闘クラブ)
判定0-3 (27-28/26-28/26-28)

第4試合 RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級(60kg)決勝戦 3分3R(最大延長2R)
○郷州 力(PHOENIX/2011年 KAMINARIMON全日本大会65kg級優勝・大会MVP選手)
×開道(HAYATO GYM)
判定3-0 (28-27/28-27/28-26)
※郷州が優勝

第3試合 RISING ROOKIES CUPライト級(63kg)決勝戦 3分3R(最大延長2R)
○藤田雄也(極真会館)
×清水“TOKAREV”靖弘(TARGET)
判定3-0 (29-27/29-27/29-28)
※藤田が優勝

第2試合 RISING ROOKIES CUPミドル級(70kg)決勝戦 3分3R(最大延長2R)
○豊嶋亮太(リアルディール)
×ヒットマン田川(士魂村上塾)
2R 1'11" KO
※豊嶋が優勝

第1試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○小林“JET”孝輔(KIBAマーシャルアーツクラブ)
×村山智耶(HAYATO GYM)
1R 0'32" KO

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