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梅野源治、ラジャダムナン王座獲得「初めて誇れる物が一つできた」:10.23 有明

REBELS.46
2016年10月23日(日) ディファ有明
 梅野源治は昨年4月のルンピニー王座戦以来2度目となるムエタイ2大王座挑戦。昨年の12月にタイでKO負けした相手であるヨードレックペットからミドルでポイントを重ね判定勝ちし、日本人6人目、ライト級では1978年の藤原敏男氏以来のラジャダムナン王者に。試合後のマイクではこれまでの苦労を一気に吐き出し、涙を流した。
  レポート&写真:久保与志


第1部



第10試合 メインイベント ラジャダムナンスタジアム認定ライト級タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)
×ヨードレックペット・オー・ピティサック [Yodlekphet Or.Pitisak](タイ/王者/60.95kg)
○梅野源治(PHOENIX/5位、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者/61.20kg)
判定0-3 (48-49/48-49/48-49)
※梅野が新王者に

[スコア詳細]
ジャッジ1(1R10-10/2R9-10/3R10-9/4R 9-10/5R10-10)
ジャッジ2(1R10-10/2R10-9/3R9-10/4R10-10/5R 9-10)
ジャッジ3(1R10-10/2R10-9/3R9-10/4R10-10/5R 9-10)

 昨年の12月にラジャダムナンスタジアムで梅野をKOしたヨードレックペット。当日計量のタイではライト級相当の130~135ポンド近辺で試合をこなし、梅野をKOした試合も136ポンド契約だったが、前日計量の日本ではやはりヤスユキ戦と同様にかなり小さく見える。対する梅野も主戦場だったスーパーフェザーから1階級上げてのタイトル挑戦となる。審判団はラジャダムナンスタジアムから派遣されたレフェリー1名とジャッジ2名で構成され、レフェリーもジャッジを兼ねる。



 1R、サウスポーのヨードレックペットに右ミドル、奥足ローを蹴っていく梅野。ヨードレックペットはほとんど手数を出さないが、時折出す左インローは強烈で、梅野は蹴り足をキャッチして右ストレートも狙っていく。記者採点は10-10。



 2R、梅野はロー、ミドル、さらにはテンカオと右の蹴りを中心に攻撃のギアを上げる。ヨードレックペットは圧力を強めて前に出始め、左ローをイン、奥足へと蹴り分け、梅野の足が流れると左ストレートを顔面、ボディへと放っていく。梅野も左右のミドルで反撃すると、そこから右ストレート、肘を返していく。記者採点は10-10のイーブン。



 3R、右ミドルを連打する梅野だが、ヨードレックペットが詰めて左ストレートをヒット。梅野を後退させると、さらに追撃の左ストレートを狙うが、カウンターで梅野が右肘を狙った際に肘もしくは頭が当たったか、右目尻をカットする。切られたヨードレックペットはさらにプレッシャーを強め距離を詰めパンチを振るっていくが、梅野も踏みとどまって右ミドル、ストレートで応戦。ミドルの数を増やしてヨードレックペットの前進を阻みラウンドを終える。記者採点は9-10で梅野。



 4R、立ち上がりから激しいミドルの応酬となり、両者譲らずも数で徐々に梅野が上回り始める。ラウンド中盤過ぎについにヨードレックペットが根負けして下がり、梅野がミドルでロープに詰め、右ストレート、肘打ちもヒットさせる。後半になると少しヨードレックペットが息を吹き返して左ミドルから上下に強い左ストレートを振るっていくが、梅野も圧力を跳ね返すようにミドルを蹴ってヨードレックペットの前進を止める。記者採点は9-10、ここまでのトータルスコアは38-40で梅野。



 5R、ヨードレックペットは判定勝ちは諦めたか、梅野に右ミドルを連打されてコーナーを背負わされ、左の一発狙いに終始する。中盤までは一発の強打を狙っていたヨードレックペットだが、コーナー、ロープに押し込まれてひたすら右ミドルを浴び、もはや逆転は無理と見たか白旗を挙げるように両手を差し出して梅野にグローブタッチを求める。それを見た梅野もセコンドの指示に従って距離を取って回り始め、両者流す形で試合終了のゴング。



 5Rの記者採点は10-10、トータルスコア48-50で梅野。判定は0-3、3者共に48-49で梅野を支持し、46戦目・27歳にして、念願だったメジャースタジアムのベルトをついに腰に巻いた。



 マイクを持った梅野はこう話した。

「自分は格闘技を始めてすぐに、ムエタイが凄い、ムエタイが立ち技で一番だと実感して、どうせ格闘技をやるなら、誰も出来なかったこと、本当の一番というのを目指して、ムエタイのチャンピオンを目指してここまで頑張ってきました。
 凄い大事な友達から言われたことがあって、格闘技の世界チャンピオンになっても、正直待遇もそんなに良くないと相談したことがあったんです。その時に『梅野の価値はお金なんかじゃ換えられない。たくさんの人たちに勇気や感動を与えられてるんだから、そんな言わないでくれ』と言われて、今日、こうやってチャンピオンになって、改めて大事な友達から言われたことが余計に分かった気がします。
 自分で自分のことを本当に凄えんだよって胸を張って言えることってあんまりないと思いますが、今日チャンピオンになって本当の意味で世界で一番強いって胸を張って言えるし、初めて自分を誇れるなというものが一つ出来ました。
 途中で何回も負けて、ここまで簡単に来たわけじゃなくて、人一倍練習したし、悩んだし。それでも負けて、こんなに練習して負けたらどうすればいいんだよって、一瞬だけですけど、練習をやらなくなった時期もありました。
 だけどやっぱり俺は一番になりたいんだって、絶対に諦めないで挑戦して失敗して、チャレンジして失敗して、それでも諦めないで真摯に取り組めば絶対に一番になれるんだって信じて、ここまで来ました。今まで何回も負けてるんですけど、ただの負けじゃなくて、このベルトを巻けたから、今までの負けは今日のこのための負けだったんだなって自分で言えるんで。最後に自分が納得出来る結果を残せれば良いと思って頑張ってきて、本当に良かったです」


 途中から涙ながらに喜びを語った梅野は、さらに続けて「PHOENIX入った時から凄い生意気で、会長から嫌われてましたけど、でも今日このベルトを取って、生意気な俺でもPHOENIXに入ってくれて良かったなと、ちょっと思ってくれてると思います。ビンさん、ウアン、会長、この3人に言わしてもらいたいんですけど、僕の試合でちょっとでも何か感動したり、明日から頑張ろうと思えた人は、僕じゃなくて良いです、最後に出来れば立って拍手してあげて下さい」と観客に呼びかけると、会場は総立ちになり、万雷の拍手が送られた。


第9試合 セミファイナル 55kg級 3分3R
×工藤政英(新宿レフティージム/REBELS 55kg級王者/54.95kg)
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/REBELS 52.5kg級王者/54.95kg)
1R 0'43" KO (右フック)



 1R、グローブタッチと同時に挨拶代わりに左ミドルを飛ばす小笠原。工藤はこれをガードして右ロー、ストレートで前進し、足払いで小笠原を転倒させる。小笠原は前蹴りで蹴り放しつつ、工藤がロープに詰めて来たところに右フックをテンプルにクリーンヒット。この一撃で工藤は前のめりにダウンを喫し、一旦は立ち上がろうとしたものの足元が定まらず再び崩れ落ち、レフェリーが試合をストップした。
 鮮烈な秒殺KOで現王者対決を制した小笠原は「12月5日、KNOCK OUTのオファー待ってます」と、工藤の宮元啓介戦が決まっていたKNOCK OUT旗揚げ戦への出場をアピールした。




第8試合 初代REBELS 57.5kg級王座決定戦 3分5R(延長1R)
×八神剣太(レジェンド横浜/J-NETWORK&WPMF日本フェザー級王者/57.45kg)
○古谷野一樹(クロスポイント古河/57.35kg)
3R 2'30" KO (左フック)
※古谷野が王者に



 1R、こつこつと左インローを重ねる古谷野に対し、八神は前蹴りで距離を取りつつ、古谷野のローをキャッチして崩しと左フックを狙う。少しローが効いたか足が流れ始めた八神は距離を詰めて打ち合いに行くが、古谷野がカウンターで右ストレートをヒットして先制のダウンを奪う。
 2R、古谷野は右ロー、ミドルを蹴って圧力をかけていく。八神も左ボディを基点に回転の速いパンチのコンビネーションで反撃するが、古谷野が一発の強打で八神をぐらつかせると、連打から再び右ストレートをヒットしてダウンを重ねる。何とか立ち上がった八神だが足元はすでにふらついており、バックブローで近づけまいとするも、古谷野がパンチと膝のラッシュから最後は左フックで八神をマットに沈め、KO勝ちで初戴冠を果たした。




第7試合 初代REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座決定戦 3分5R
○松崎公則(STRUGGLE/元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者/51.90kg)
×MICHAEL・FLYSKYGYM(FLY SKY GYM/52.10kg)
判定2-0 (49-49/49-48/49-48)
※松崎が王者に

 1R序盤はMICHAELが右ストレートで松崎を脅かすが、松崎は右ロー、ミドルをリターンし、中盤を過ぎると首相撲に捕まえて肘打ちを狙っていく。2Rも右ストレート、ミドルで前に出るMICHAELに、松崎はカウンターで再三左ストレートをヒットして応戦。記者採点は1、2R共に10-10。
 3Rに入ると松崎の左ローでMICHAELの動きが止まり始める。松崎は左ストレートから左ミドル、ロー、さらに首相撲に捕まえて肘もヒットさせる。記者採点は10-9で松崎。
 4R、MICHAELは右ミドルを多用して距離を取り直すと、ラウンド終盤に飛び込んでの右フックをヒット。そこからパンチとミドルをまとめてラウンドを取り返す。記者採点は9-10でMICHAEL。
 5R、松崎は左ストレートで前に出て距離を潰しにいき、MICHAELも右ストレートで応戦する。松崎は首相撲からMICHAELを押し倒すと、またも組みに持ち込んで肘打ちをヒットさせる。MICHAELもパンチの連打で反撃するが、松崎も左ストレート、ハイを返して譲らず試合終了のゴング。記者採点は10-9、トータルスコア49-48で松崎。判定は2-0、松崎が接戦を制して41歳にして2階級制覇を達成した。




第6試合 ムエタイ スーパーバンタム級 3分3R
△炎出丸(クロスポイント吉祥寺/55.30kg)
△キム・ギフン(STRUGGLE/55.30kg)
判定1-0 (29-28/29-29/29-29)

 1Rはキムが上手く距離を取って左ミドル、ボディへのパンチで流れを作ったが、ラウンドが進むにつれて炎出丸が首相撲に持ち込むようになり、3Rに追い上げる形でドローに終わった。


第5試合 57.5kg級 3分3R
×笠原弘希(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)3位/57.30kg)
○Phoenixx 祥梧(Muay Thai Phoenixx/ISSHIN-キック 初代フライ級王者/57.45kg)
2R 1'31" TKO (レフェリーストップ:パンチ連打)

 1Rに祥梧がボディも交えた鋭いパンチの連打で2度のダウンを奪うと、2Rも左右のフックでダウンを追加。何とか立ち上がった笠原にラッシュを浴びせレフェリーストップを呼び込み、REBELS初参戦で大きなインパクトを残した。


第4試合 ムエタイ ライト級 3分3R
○末廣智明(大道塾吉祥寺支部)
×長谷川健(RIKIX)
2R 0'29" TKO (タオル投入:左フック)


第3試合 ムエタイ スーパーライト級 3分3R
○久保政哉(PHOENIX)
×前田将貴(RIKIX)
2R 2'50" KO (3ダウン:右バックブロー)


第2試合 ムエタイ ライト級 3分3R
×良太郎(池袋BLUE DOG GYM)
○雅 駿介(PHOENIX)
判定0-2 (28-29/29-29/28-29)


第1試合 ムエタイ フェザー級 3分3R
×立嶋篤史(ASSHI-PROJECT/元全日本フェザー級王者)
○浦林 幹(フリー/元J-NETWORKバンタム級王者)
2R 1'09" KO (左ハイキック)


第2部



第14試合 57.5kg級 3分3R
×原島 モルモット 佑治(テッサイジム)
○佐藤正和(サムイジム)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

第13試合 57.5kg級 3分3R
○千羽裕樹(スクランブル渋谷)
×塚本勝彦(TORNADO)
2R 2'09" TKO (タオル投入:右ストレート)

第12試合 60kg級 3分3R
△ウザ強ヨシヤ(テッサイジム)
△角谷祐介(NEXT LEVEL 渋谷)
判定1-1 (29-30/29-29/30-29)

第11試合 ムエタイ(肘無し) スーパーライト級 3分3R
○宮里康司(TARGET)
×大谷翔司(スクランブル渋谷)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

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