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クンルンファイトで那須川天心1R KO勝ち。日菜太、クラウスを完封:8.7 大田

Kunlun Fight(クンルンファイト)49
2016年8月7日(日) 東京・大田区総合体育館
 中国の新興イベント・クンルンファイトがREBELSの合同興行の形で日本初上陸。クンルン側から中国進出を熱望されている那須川天心は、中国の選手を得意の三日月蹴りと膝蹴りでわずか70秒でKOし期待に応えた。日菜太は去年のサワーに続きクラウス狩りに成功すると、ブアカーオとの大晦日のRIZINでの対戦を熱望した。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志  (※REBELS部門の記事は別ページです)


第12試合 メインイベント 71kg契約 3分3R(延長1R)
○日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者/71.2kg)
×アルバート・クラウス(オランダ/チーム・スーパープロ/K-1 WORLD MAX '02 -70kg世界トーナメント優勝/70.7kg)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
※那須川天心×リン・ビンを除き、キックルールのワンマッチは契約体重の500gオーバーまで認められる。

 クンルンファイトはREBELSの山口元気代表と7年前から親交のある中国人のトニー・チェン氏が2年半前にスタートした大会。好景気の中国経済の波に乗り、タイのブアカーオ、ヨーセングライ、シッティチャイ、ジョムトーン、ヨーロッパのクラウス、サワー、キシェンコら強豪選手を数多く出場させており、今回日本に初上陸した。そのメインを務めたのは日菜太。昨年のサワー戦に続き、元K-1 MAX世界王者相手の連勝を目指す。クラウスはオランダと日本の国旗を半々にあしらったトランクスで登場し、久々の日本での試合への気合を印象付ける。



 クンルンファイトの通常のキックルールの試合は肘無しのいわゆる「K-1系」ルールで、首相撲でのブレイクはムエタイよりは早いものの、膠着しない限りは続行される。1R、日菜太がサウスポーに構え、右ジャブで距離を作りつつ、左の膝、左ローをヒット。クラウスは前に出るが、かつてのようなスピードは無く、日菜太の攻撃をもらって組み付く状況が続く。
 2R、序盤から日菜太が左ローを連打しつつ、何度も崩しも決め主導権。左膝蹴り、ミドル、ストレートも当て続け、クラウスを圧倒する。
 3Rも日菜太が三日月蹴り、左のミドル、ハイ、膝、ストレートを何発も当て続け、ダウンは奪えなかったものの、試合前の言葉通りクラウスを完封した。



 敗れたクラウスだが「ミナサン、ニホン、アイシテルヨ」と話し、日本での試合に満足している様子。日菜太は「ストーリー、今日で終わらなかったです。今日負けたらストーリーが終わりでした。今日、歴代K-1 MAX王者のクラウスに勝って、次、もしやれるなら、ブアカーオとK-1ルールでやりたいです。昨日はムエタイルールでどうか?と言われましたし、僕は『非K-1』と言われてますけど、K-1ルールでやりましょう。俺がK-1だ。12月31日、RIZINさいたまスーパーアリーナで、ブアカーオとやらせてください。もしできるなら一人でチケット1000枚売ってやりますよ」とアピール。直後にブアカーオもリングに上がり、前日会見に続き日菜太との対戦に意欲を示したが、日菜太のルール・場所の提案は通訳されなかったせいもあり、全ての条件まで理解していない様子だった。(写真右端がクンルン代表のトニー・チェン氏)



第11試合 セミファイナル 55.5kg契約 3分3R(延長1R)
○那須川天心(TARGET/ISKAオリエンタルルール世界&RISEバンタム級(55kg)王者/55.5kg)
×リン・ビン [Lin Bin](中国/56.3kg→55.5kg)
1R 1'10" KO (左膝蹴り)



 14戦全勝の17歳、那須川が海外進出を見据えてクンルン部門に参戦。1R、サウスポーの那須川が、序盤から左のパンチを的確に当てて先手。リン・ビンは強引にパンチを振り回すが、距離が遠い。那須川はじわじわとリン・ビンをロープ際まで後退させると、三日月蹴りをレバーに突き刺し、リン・ビンはワンテンポ遅れてから顔をしかめて崩れ落ちダウン。立ち上がるがダメージは大きく、最後は那須川が組んで左の膝を連打しリン・ビンをマットに沈めた。オープニングファイトから全8時間、全22試合の長丁場の今大会で、1R KO勝ちをしたのは那須川のみで、短い時間でも内容の濃さで一番のインパクトを残した。




第10試合 クンルンファイト65kg世界トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×水落洋祐(はまっこムエタイジム/REBELS 65kg級王者/66.5kg)
○ワイ・ネーハイ [Wei Ninghui](中国/65.6kg→65.0kg)
2R 0'58" KO (右ストレート)

 クンルン主催の-65kg16人世界トーナメント一回戦8試合のうち4試合が今大会で行われ、勝者は9月10日の中国での1DAYトーナメントに進出する。水落は計量で体重をオーバーし、勝っても負けてもネーハイが二回戦進出となる。水落はレッドカード減点1からのスタートとなる。
 1R、ネーハイは重みのある左右のストレート、右ローを放って来るが、水落も左ボディ、右ローをコツコツ返して削る。
 だが2R、序盤からネーハイが左フックでダウンを奪取。水落のダメージは大きく、ネーハイが左前蹴りで下がらせた後、左右のストレートの連打で水落から2ダウン目を奪うと、すぐさまレフェリーがストップした。


第9試合 クンルンファイト65kg世界トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×大和哲也(大和ジム/ライオンファイト世界スーパーライト級王者/64.9kg)
○ペッタノン・バンチャメーク [Petchtanong](タイ/ブアカーオ・バンチャメークジム/65.2kg)
判定0-3 (28-30/28-29/28-29)



 1R中盤、哲也がサウスポーのペッタノンのボディにパンチを効かせてから、顔面狙いのパンチも当てて追い詰める。終盤、ペッタノンも左ミドルを返して少し回復する。
 2R、序盤に哲也はバッティングをもらい、少しインターバルが設けられたが、回復は不十分に見え、そこからペッタノンの左ミドル、膝蹴り、パンチのヒットがじわじわと増え、哲也は手数が落ちてしまい印象が悪い。
 3R、回復した哲也は顔面、ボディにパンチを積極的に当てて挽回。しかし中盤からペッタノンが首相撲からの左膝蹴り、離れれば左ミドルのヒットを増やし、またも哲也は守勢に。2R、3Rと失点し、トーナメント初戦敗退となってしまった。




第8試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
○ダニロ・ザノリニ(ブラジル/TS GYM/ブラジリアン・タイ/RISEウェルター級(67.5kg)王者、HEATミドル級(70kg)王者/70.5kg)
×グ・ハイ [Gu Hui] (中国/68.9kg)
判定3-0 (30-28/29-28/29-28)



 1R、圧力が上なのはザノリニだが、サウスポーのハイも時折重みのあるフックを返し、流れを寸断する。2Rも同様ながら、ザノリニの右ミドルなどのヒットがじわじわと増え、少しハイも疲れてきた様子だ。すると3R、ザノリニが右ストレートを当ててダウンを奪取。ハイは口から血を出しながらも抵抗するが、ザノリニが右ミドルを随所で効かせて反撃を食い止め判定勝ちした。


第7試合 70kg契約 3分3R(延長1R)
×小西拓槙(フリー/ISKAオリエンタル・インターコンチネンタル・スーパーウェルター級王者/70.3kg)
○リー・ザンザン [Li Zhuangzhuang](中国/2015年スーパームエタイ4人ファイト72.5kg優勝/70.8kg→70.5kg)
判定0-2 (28-28/27-28/27-28)



 1R、ザンザンが右フック、サウスポーの小西が左ミドル、インローを狙う展開。終盤、ザンザンの左右のパンチのヒットが増え、小西も左右のストレートを返して前に出たが、直後にザンザンの左右のフックが連続で当たり小西はダウンする。
 だが2R、小西が左インロー、ミドルを当て続けてザンザンの動きが落ちて来る。小西は手を振って「来い」と挑発し、ザンザンが笑顔を見せると、小西が左ストレートを当ててダウンを奪い返す。だがその後、小西はおそらくバッティングで右目尻をカットする。
 3Rはザンザンに疲れが見え始め、小西は左ミドルを当て続けるが、ザンザンも右ハイを一発お返し。小西が手数は上で、ザンザンは下がり続けるが、大差はつかない。3Rは外国人のジャッジ2名がザンザンを評価し、小西は敗れたが、日本の判定ならドローか小西の勝ちだっただろう。


第6試合 ムエタイルール 63kg契約 3分3R(延長1R)
○宮越慶二郎(拳粋会/WBCムエタイ・インターナショナル・ライト級王者/63.2kg)
×ナルト・バンチャメーク(タイ/ブアカーオ・バンチャメークジム/63.3kg)
4R 判定3-0 (10-9/10-9/10-9)
3R 判定0-1 (29-29/29-29/28-29)

 当初、通常のクンルンファイトのルールでの試合と発表されていたが、肘有りのムエタイルールの試合に。ブアカーオの弟子・ナルトは23歳のサウスポー。左ミドルをうまく当て続け先手を取る。慶二郎も右ボディなどのパンチを当てるが、まだ糸口をつかめない様子だ。
 だが2Rに入ると、細かく当て続けたパンチが少しずつ効き目を発揮し、ナルトが下がり始める。互いに肘も当て、スリリングな展開に。
 3Rも慶二郎が前に出続け、休んで組もうとするナルトを突き放してパンチを当て続け圧倒。だがジャッジはなぜかナルトを1人が支持し延長へ。延長R、時折ナルトも左ミドルを当てるが、慶二郎が前に出続けパンチを当て続け圧倒。時折左ストレートでのけぞらせて好印象を残し判定勝ちした。




第5試合 MMA 58kg契約 5分3R
×HPS DATE(Team DATE/56.9kg)
○ジャン・メイシャン [Zhang Meixuan](中国/57.9kg)
判定0-3 (28-30/27-30/27-30)

 この試合前、クンルンファイト側の日中対抗戦を盛り上げたいという意向により、日中両国の国歌が流され、観客も起立を要請される。日本ではタイトルマッチで国歌が流されるのが一般的で、普通のワンマッチで、しかもメインイベント級では無い試合で流れるのは異例だった。
 試合はパワーで勝るメイシャンが度々テイクダウンを奪い、腕十字などで度々チャンスを作り完勝。HPSも何度か返して上になるが、その先の攻め手が無かった。


第4試合 MMA 女子53kg契約 5分3R
×藤野恵実(和術慧舟會GODS/52.9kg)
○ジャン・ウェイリー [Zhang Weili](中国/53.3kg→52.8kg)
2R 2'51" TKO

 今大会唯一の女子戦。ウェイリーは13年12月のKrushで佐々木仁子と対戦し判定負けした選手。当時からMMAに挑戦し、シャードッグのデータベースによると6戦5勝(2KO/3一本)1敗のMMA戦績を残している。
 1R、藤野が右ストレートでウェイリーをぐらつかせ、右ミドルをつかみながらテイクダウン。だがウェイリーは首を抱えて立ち上がる。スタンドに戻ると、ウェイリーがパンチを当てて圧力をかけるが、藤野は片足タックルで再びテイクダウン。だが猪木アリ状態が続きブレイクがかかる。藤野はウェイリーのパワーに手を焼いている印象だ。
 すると終盤、打ち合いでウェイリーが左肘を当て、藤野は右まぶたをカットしドクターチェックが入る。2R序盤にもまたドクターチェック。再開したものの、今度はウェイリーが左の縦肘で藤野の額を切り裂き、すぐさま和田レフェリーがストップした。


第3試合 BLADE FC 70kg級初代王者決定戦 3分3R(延長1R)
○ハミシャ・モーチェ [Mohamed "Hamicha" Mezourari](オランダ/オトマニジム/69.8kg)
×デビッド・ルイズ [David Ruiz](スペイン/68.5kg)
2R 1'30" KO (左ハイキック)
※モーチェが王者に

 3月のREBELSで日菜太を破ったモーチェが再来日。今回は1年前にこの会場で2度目の大会が開催されてから休眠中のBLADEブランドが冠せられたタイトルマッチが用意された。初来日のルイズは戦績37戦31勝(10KO)6敗の22歳。スペインの大会の王座の獲得実績があるという。
 1R、ミドルやパンチの打ち合いの中で、モーチェのヒットが少しずつ増してきたが、まだ大差のない状態。2Rも同様の展開だが、モーチェがルイズをじわじわ下がらせると、左ミドルを当てた後、左ハイをこめかみにクリーンヒットしKOした。


第2試合 クンルンファイト65kg世界トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×バイ・リーシャイ [Bai Lishuai](中国/64.3kg)
○クレイグ・ディクソン [Craig Dickson](英国/64.8kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

 1R、パンチ主体のリーシャイに対し、ディクソンが距離を取って左ミドルを連打して効かせ次第に攻勢。2Rも左ミドルを当て続けリーシャイを圧倒。3Rはさらにパンチの連打や左ハイも絡めて休まず攻め続け完勝した。


第1試合 クンルンファイト65kg世界トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×キム・ドンス [Kim Dongsu](韓国/64.8kg)
○ブーレイ・ボザリリマス [Buray Bozaryilmaz](オランダ/IKF世界王者/64.7kg)
2R 1'02" TKO (ドクターストップ:右膝蹴りによる左眉のカット)

 1R、ボザリリマスが首相撲からの膝蹴りや崩しを駆使。2R、パンチの打ち合いで、長身のボザリリマスが右膝蹴りでドンスの左眉を切り、大出血しドクターストップがかかった。


(※REBELS.45の記事は別ページです)

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