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T-98、判定勝ちで日本人5人目のラジャダムナン王者に:6.1 後楽園

REBELS.43
2016年6月1日(水) 後楽園ホール
 T-98はナーヴィー・イーグルムエタイの持つラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王座に挑戦。王者の強力な右ミドル、首相撲に耐えると、T-98はコーナーに詰めての上下のパンチで追い詰め、タイ人のジャッジにもきっちり好印象を残し、ジャッジ3者とも1点差の僅差ながらも判定3-0で勝利。日本人5人目となるラジャ王座獲得の快挙を成し遂げた。
  レポート&写真:井原芳徳


第8試合 メインイベント MTM presents ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R(インターバル2分)
×ナーヴィー・イーグルムエタイ [Nawee Eagle Muaythai](タイ/王者/69.70kg)
○T-98 [タクヤ](クロスポイント吉祥寺/ラジャダムナン5位、REBELS-MUAYTHAI&INNOVATION王者、WPMF世界ミドル級王者/69.57kg)
判定0-3 (47-48/48-49/48-49)
※T-98が新王者に

 T-98は昨年9月、岡山で当時ラジャダムナン同級王者だったアウナン・ギャットペペとWPMF世界ミドル級王座決定戦を行い判定3-0で勝利。今回、アウナンのラジャのベルトを賭けて再戦が計画されていたが、アウナンがベルトを返上し、3月27日に新たに王者になった21歳のナーヴィーにT-98が挑戦することになった。REBELSでラジャダムナンのタイトルマッチが行われるのは今回が初だ。



 1R、ナーヴィーはロープを背にしながら左ミドルを当て、T-98は右ロー、左ボディを返す幕開け。ナーヴィーはT-98に負けず右のローも返し、終盤にはT-98が左フックを当てる。ジャッジ2者がT-98のパンチでの攻勢を評価しポイントをつける。 (9-10/10-10/9-10)
 2R、ナーヴィーは早速首相撲に持ち込み、鋭い膝蹴りを的確にヒット。T-98も首相撲を得意とするが、本場の王者が一枚上手だ。それでもT-98は組まれる前に左右の肘を当ててみせるが、その後は首相撲でつかまってしまい、ポイントを取られることに。 (10-9/10-9/10-9)
 3Rに入ると、ナーヴィーは右のミドルを多用するようになり、T-98の左の脇腹が腫れてくる。するとまたもナーヴィーは首相撲で捕まえに来るが、T-98は突き放すと、ロープに詰めて左ボディを効かせ、南東のニュートラルコーナーに長時間詰めて左ボディ、右フックと上下にパンチを散らしつつ、右ローも絡めてナーヴィーを追い詰め、ポイントを取り返す。 (9-10/10-10/9-10)
 


 4Rはナーヴィーもコーナーに詰められ続けることなく、パンチはもらいながらもしっかり膝蹴り、左右のミドルをお返しし五分に戻す。T-98の脇腹は赤を通り越して青く腫れてくるが、T-98はひるむことなく右ロー、左ボディをお返し。ジャッジ1者がナーヴィーにポイントをつける。 (10-9/10-10/10-10)

 とはいえここまで合計(38-38/39-39/38-39)と、T-98がほぼ五分で5Rまで持ち込んだ状態で、4R終盤からの流れはT-98のほう。2分のインターバル中、会場にはT-98コールが響き渡る。5R、ナーヴィーは序盤に右ハイを当て観客をヒヤリとさせるが、T-98はすぐ右ストレートをお返し。組んでくるナーヴィーを突き放すと、ロー、ボディを随所で返し、圧力をかけ続け、残り1分に右フックをクリーンヒット。ナーヴィーの腰が落ちると、場内は割れんばかりの歓声に包まれる。ダウンは取れなかったが、その後もT-98がパンチで攻め続け試合終了する。ジャッジ2者がT-98にポイントをつける。 (10-9/10-9/10-10)



 リングにはラジャダムナンから来日したスーパーバイザーが上がり、判定を読み上げ、1人目はT-98、2人目もT-98につけたことが発表されると、会場は大歓声。T-98は飛び跳ねセコンドと抱き合い大喜びする。歴史上日本人で5人目、タイ人以外では6人目のラジャダムナン王者が誕生。試合後のマイクでT-98は「ラジャのチャンピオンになった人、僕、日本人5人目なんで、次はタイに乗り込んで防衛したいと思います。その時は皆さん応援に来てください」とアピールした。
 


◆T-98「プレッシャーはヤバかったんですけど、自分の中では感じないようにしていたんですけど、どこに行っても『次頑張って』と言われたんで(苦笑)。でもそのプレッシャーをプラスに変えれたんで。最後は後楽園全部が僕を応援してくれた感じで、気合で頑張りました。
(勝因は?)チームワークですかね。僕一人だったら蹴られて組まれて終わりだったと思うんですけど、周りから色々言われて冷静に判断できたんで。最初取られたんですけど後半逆転できた。2Rそのまま行ったら負けてましたね。2R組んで来たんで(セコンドに)『付き合わずパンチパンチでローまで。一発で終わらず2発、3発、4発出してけ』って言われて。パンチ露骨に嫌がってたんで。インターバル2分ってのも(冷静になれた要因として)あったと思います。
(ミドルをたくさんもらったことについて)我慢しました。僕、体が丈夫なんで(笑)。試合前に『蹴られてカットできなくても、攻めれば問題無い。カットできなくてヤバイヤバイと思うのが一番良くない』って言われたんで。
(蹴られっぱなしになるな、と?)そうです。自分の攻撃で終わる。向こうもパンチ効いてて。効いてなければポイント取れなかったと思うんですけど。
(5Rの右フックは?)もっとリラックスしてれば倒せたと思うんですけど、力みすぎて大振りになったんで。倒したかったですね。あとは前半ラウンドの左ボディですね。ジャルンチャイ(トレーナー)とずっと練習してたんで。身長が高くて面積もデカいんで入りやすかったですね。
(試合後のアピールについて)ここまでは向こうにとってはアウェイなんで、向こうで防衛してこそ本物だと思うんで」



第7試合 セミファイナル RISEバンタム級(-55kg)次期挑戦者決定トーナメント準決勝 RISEルール 3分3R(延長1R)
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/REBELS 52.5kg級王者/55.0kg)
×内藤大樹(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者/54.95kg)
判定3-0 (和田29-27/山根30-28/センチャイ30-27)

 那須川天心の持つRISE王座の挑戦者決定トーナメント準決勝。勝者が7月30日のRISEディファ有明大会での元RISE王者・村越優汰との決勝に進む。解説席では那須川が試合を見守る。



 1R、開始すぐから小笠原がサウスポーからの左ミドルを強打した後、バックハンドブローにつなげる奇襲に成功しダウンを奪取。見事先手を取る。だが内藤はダメージは小さく、打ち合いでパンチを返し、ローもヒット。両者スピーディーな打ち合いで場内を沸かせる。
 2Rに入ると小笠原が左ハイ、ミドル、ロー、前蹴りを随所でヒット。連打で追い詰めるほどではないものの、優勢をキープする。
 3Rは劣勢の内藤が逆転を狙い前に詰めパンチを振るい続けるが、小笠原は回って左ミドル、左ストレートを随所で当てて、内藤の反撃を封じる。だが終盤になると小笠原はややディフェンシブになって逃げようとしているようにも見えてしまう。



 結局、1Rに奪ったダウン差分で小笠原が判定勝ち。連勝を12に伸ばした。試合後、村越もリングインし、お互い決勝での勝利を誓った。



◆村越「RISEから来た村越です。小笠原選手おめでとうございます。次、7月、小笠原選手に相手が決まったのですが、目指しているのはその先の那須川選手なので、ここでつまずいているわけにはいきません。小笠原選手のほうが強いと言う人もいますけど、相手を綺麗に悶絶させて倒します」

◆小笠原「今回が55kg初の試合で、日本人実質2位の内藤選手に勝ちました。本当はこのまま天心君とやりたいですけど、トーナメントなのでその前に村越選手とやらないといけないです。もう1回55kgで実力を試したいんで、次の試合、期待して下さい」


第6試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級タイトルマッチ 3分5R
○ハチマキ(PHOENIX/王者/63.35kg)
×渡辺理想(極真会館/挑戦者/63.50kg)
判定3-0 (山根49-47/和田49-47/秋谷48-47)
※ハチマキが2度目の防衛

 渡辺は4月の有明大会でNOBU BRAVELYとの挑戦者決定戦で判定勝ちしハチマキに挑戦。1R、サウスポーの渡辺が左ミドルを当てつつ、ハチマキの右ミドルをつかんでからの崩しや、つかんで離してからの左ボディストレートで好印象を残す。
 だが1R終了間際、ハチマキが首相撲に持ち込み膝蹴りをヒット。2Rも1分ほどしてから首相撲に持ち込むと、渡辺は対処できずハチマキの膝が連続でヒットする。するとハチマキ陣営からも「組んでけ」との指示が飛び、首相撲からの膝主体でじわじわと渡辺を削る。
 3Rも同様にハチマキが膝を当て続けると、終盤に差し掛かったところで渡辺がフラフラとコーナーに後退。ハチマキが前進して右ストレートを当てると、渡辺は力なくダウンする。
 4Rは中盤まで渡辺も飛び膝や右ストレートをお返しして必死に反撃するが、中盤以降はハチマキの首相撲につかまり続ける。5Rも中盤からハチマキが執拗に膝を当て続け、肘も絡めていると、渡辺はほとんど抵抗できなくなり試合終了。ハチマキがムエタイルールでの経験差を見せつけ完勝した。




第5試合 70kg級(ノンタイトル戦) 3分3R
○日菜太(クロスポイント吉祥寺/REBELS 70kg級王者/70.0kg)
×レドアン・ダウディ(オランダ/オトマニジム/69.85kg)
判定3-0 (秋谷30-28/センチャイ30-28/山根30-27)

 3月の後楽園大会に続きオトマニジム勢が参戦。前回同ジムのハミシャ・モーチェに敗れた日菜太が、今回はT-98と引き分けたレドアン・ダウディと対戦。1R開始すぐから、サウスポーからの左ミドルを強打し、さらに今回は伸びのある左ストレートも随所でうまく当て、蹴りだけではない日菜太を印象付ける。
 2Rに入るとダウディが圧力を強めてパンチをもらうが、うまくかわしつつ、自身もタイミングを見ては圧力をかけてパンチをヒット。左のインローでもぐらつかせ、ミドルとうまく打ち分ける。3Rも時折ダウディのパンチやローをもらうものの、攻め込まれる場面は無く、的確に左ミドル、インロー、ストレートを当て続け、時折ダウディをぐらつかせて主導権をキープし、文句なしの判定勝ちを果たした。



 マイクを持った日菜太は「3月にメインを任され、応援してくれる人を裏切る結果を出しました。それが凄い悔しかった。負けがあったので今回いつもより動けなかったんですけど、29歳でできる精いっぱいをやりました。本当にこのキックボクシングという競技は滅茶苦茶辛いしお金にはならないけど、このリングで勝つことは最高です。8月7日、REBELS大田区総合体育館大会でアルバート・クラウスとやらせてください。僕のモチベ―ションを上げる相手だと思うので、応援来てください」とアピールした。


第4試合 65.5kg契約 3分3R
○水落洋祐(はまっこムエタイジム/REBELS 65kg級王者/65.8kg→65.5kg)
×パク・キヒョン(韓国/スタージム/ランズエンド/65.0kg)
1R 2'58" KO (左ボディフック)



 キヒョンは14年9月に新日本キックに参戦し、54kg契約で当時日本バンタム級王者だった重森陽太と対戦し判定負けしている17歳の選手。開始すぐ、威勢よく右ハイや飛び膝を放ち水落を脅かすが、水落はプレッシャーをかけ続け右のパンチをコツコツとヒット。終盤にロープ際まで詰めると、右ストレートを当てた直後に左ボディをクリーンヒット。キヒョンはマウスピースを吐き出して苦痛の表情を浮かべて立ち上がれなくなり、水落のKO勝ちとなった。


第3試合 64kg契約 3分3R
×裕樹(ANCHOR GYM/RISEスーパーライト級(65kg)王者/63.5kg)
○ピエトロ・ドウリャ(オランダ/オトマニジム/2012年 WMTA 63.5kg国内王者、2014年 WMTA 63.5kg欧州王者/63.9kg)
判定1-2 (山根29-28/和田29-30/センチャイ28-30)

 “ミスターRISE”の異名を取る裕樹がREBELS初参戦。裕樹は珍しくサウスポーに構え、ドウリャもサウスポーで応じて蹴りの打ち合いを繰り広げる。裕樹も執拗に左ローを当て続けるが、ドウリャの左ミドルの威力が上で、鋭い打撃音が響くと場内はどよめく。裕樹はドウリャのインローで簡単にスリップする場面もあり、今一つ精彩に欠く印象だ。



 それでも2R中盤を過ぎると裕樹のローが効き目を発揮し、ドウリャの蹴りが減り、オーソドックスで誤魔化す場目もあったが、3Rになるとドウリャは息を吹き返し、再び左ミドルを当て、左アッパーもヒットし反撃。裕樹の右の脇の下は真っ赤に腫れあがり、判定の結果スプリットながらも黒星を喫した。


第2試合 55kg級 3分3R
△炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者/55.0kg)
△鈴木雄大(スタージス新宿ジム/54.9kg)
判定1-0 (29-29/29-28/29-29)


第1試合 ムエタイルール(肘無し) フライ級 3分3R
○安本晴翔(橋本道場/50.55kg)
×キム・ソンミン(韓国/EMA武館)
1R 1'15" KO (バックハンドブロー)

 MA、M-1、NJKF、JKMO、WINDY等、24の大会でジュニア王座獲得・優勝の実績のある高1の安本がデビュー戦。同学年の韓国の選手を迎え撃ったが、開始すぐからサウスポーからの蹴りで圧倒し、膝とパンチの連打でダウンを奪取。最後は左ボディからのバックハンドブローで豪快にマットに沈めた。




オープニングファイト 55kg級 3分3R
×小倉尚也(スクランブル渋谷/55.05kg→55.0kg)
○戸塚昌司(C'rush/54.85kg)
判定0-2 (29-29/28-29/28-29)

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