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新村優貴、ロッキー川村をKOし王者に。上田将勝、ヤマニハから一本:11.12 有明

PANCRASE 291
2017年11月12日(日) ディファ有明
 ミドル級タイトルマッチ・ロッキー川村 vs. 新村優貴は1年前と同じく激しい打撃戦となり、新村が3Rに右フックで川村を沈め、ベルトを獲得した。RIZINでも盛り上がるバンタム級では、40歳間近のベテラン・上田将勝が、多彩なテクニックを駆使し、試合終了8秒前にアームバーを極め、アラン“ヒロ”ヤマニハから一本を奪った。
  レポート&写真:井原芳徳


第11試合 メインイベント パンクラス・ミドル級タイトルマッチ 5分5R
×ロッキー川村(パンクラスイズム横浜/王者/83.55kg)※初防衛戦
〇新村優貴(フリー/1位/83.55kg) ※TEAM CLIMBから所属変更
3R 0'43" TKO (レフェリーストップ:右フック)
※新村が新王者に

 両者は昨年10月の王座決定戦で対戦し、川村が2R KO勝ち。新村は今年7月の一慶戦でKO勝ち後に川村との再戦を要求していた。ウェルター級以下のランキングが目まぐるしく動くパンクラスだが、ミドル級と無差別級は動きが乏しく、ミドル級ランカーは1位の新村だけで、希望通りのリベンジマッチが用意された。
 10月27日の調印式で新村は、去年の試合後、K-1の上原誠、巌流島のシビサイ頌真らとの練習を増やし、本来の持ち味である打撃を磨いたことを明かしていた。
 対する川村は9月の巌流島でヘビー級の強豪柔術家・関根“シュレック”秀樹と対戦。判定負けに終わったものの、打撃で追い詰めており、実戦感覚は衰えていないはずだ。

 1R、両者スタンドでジャブを振りつつ、慎重に距離を取って戦う展開。新村は背筋を伸ばし半身に近く構え、ロー、ミドル、前蹴りといった蹴り主体で攻める。川村は右フックを当てるが、手数が少なく、ジャッジ2者が新村を支持する。



 2Rになると試合が動き出す。川村が序盤から右フックを当てて、新村を下がらせたが、追いかけてパンチの打ち合いとなると、新村が右フックを当て、川村がダウンしてしまう。だがすぐ立つと、お互いパンチを当てて、交互に腰が落ちるスリリングな展開に。最終的に上になったのは川村のほう。とはいえその先の攻めは乏しい。スタンドに戻り、川村がまたも右フックで新村を倒すが、新村はまたスタンドに戻すと、今度は右の膝蹴りも絡めつつ、右のストレートを連打し、川村をふらつかせ形勢逆転。最後は川村が両手をマットにつき、新村が追撃しようとしたところでラウンド終了のブザーが鳴る。川村はセコンドの北岡に肩をかけられながら自軍に戻る。ダメージを考えれば明らかに新村のラウンドだが、1者は川村を支持する。



 3Rもその流れは変わらず、それでも川村は打ち合いに応じて流れを変えようとしたが、新村がパンチと膝を当てて次第に川村を後退させると、金網際まで詰め、右フックをクリーンヒット。川村もパンチを当てる相打ちだったが、川村のダメージが大きく、すぐさま和田レフェリーがストップ。すぐ立った新村は金網によじ登って大喜びした。



 真っ向勝負の末にリベンジに成功した新村は、ベルトを巻いて涙を流し、「格闘技14年続けて、初めてベルトを取りました。川村選手、あなたがいたからこんないい思いができました。ありがとうございました。皆さんが支えてくれて、ここまで格闘技が出来ました。結果を出せて凄くうれしいです」と感謝の言葉を述べた。最後は「これからはパンクラスのミドル級チャンピオンとして、パンクラスの酒井社長の元、このベルトを一回でも多く防衛し、精進したいです」と宣言した。





第10試合 セミファイナル バンタム級 5分3R
〇上田将勝(パラエストラ東京/1位、元修斗王者/61.4kg)
×アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル/ブルテリア・ボンサイ/7位/61.2kg)※TS GYMから所属変更
3R 4'52" アームバー

 昨年11月から福島秀和、ビクター・ヘンリー、TSUNEに判定勝ちし好調を維持しているバンタム級1位の上田。12月で40歳になるため、今回が30代最後のファイトとなる。対する在日ブラジリアンの実力者・ヤマニハは2月大会で原田惟紘と戦う予定だったが、原田の計量失格で試合が中止に。正味な試合は昨年10月の清水俊一戦以来となる。パンクラスによると、この間にも身体の各種メンテナンスをしたそうだ。上田の強烈なタックルにどう対処し、柔術を活かしたポジショニングをしていくか見ものだ。




 1R、上田がサウスポー、ヤマニハはオーソドックスに構え、互いに蹴りを打ち、上田が左ミドルを当てるが、ヤマニハは蹴り足をつかみ続けて、引きずり回してから倒す。さらにパウンドを落としながらバックに回り込み、バックマウントをキープしてチョークを狙う。だが上田は体を反転させて上になりハーフガードを維持。ジャッジ3名ともチャンスを作ったヤマニハを支持する。
 2R、上田は打撃勝負を避け、最初からタックルを仕掛け、押し込んで倒し上に。ヤマニハも三角絞めを狙うが対処。金網際でトップをキープし、時折パウンドを当てる。上田が手堅い攻めでポイントを五分に戻す。



 3Rも上田がタックルを仕掛け、倒しながら一瞬背中を向けたが、すぐ体をひねってサイドポジションに。変則的な倒し方に場内もどよめく。上田はハーフをキープ。残り1分、立ち上がってスタンドに戻ると、ヤマニハがパンチの連打で詰め、逆転を狙う。上田は防御も兼ねるようにタックルを仕掛けると、ヤマニハも反応して切りながら背後に回り込もうとする。しかし上田も対応して、背中を向ける形でサイドから押さえ込むと、ヤマニハの左手をつかんでアームバーを仕掛ける。ヤマニハは対処していたが、上田がひねり方を変えると、ガッチリと極まり、ヤマニハはタップ。上田が残り8秒で見事一本勝ちした。


第9試合 バンタム級 5分3R
×瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト/5位/61.3kg)
〇アレッシャンドリ・シルニ [Alexandre Cirne](ブラジル/ノヴァ・ウニオン/61.35kg)
2R 3'36" TKO (レフェリーストップ:パンチによる鼻の負傷)

 瀧澤は8月大会でのDEEPとの対抗戦で北田俊亮にTKO勝ち。国際戦は昨年6月にカナダ人選手に判定勝ちして以来となる。シルニはジョゼ・アルドら数々の強豪を輩出するノヴァ・ウニオン所属の29歳。初来日で戦績10勝4敗1分。
 1R、スタンドのお見合いの後、シルニが引き込み、下から足関節技を狙いながら引っ繰り返そうとするが、瀧澤はこらえて上をキープする。スタンドに戻すと、バックスピンキック、右フックを当てて優勢をキープする。



 2Rも瀧澤は空手仕込みのバックスピンキックを当てていたが、シルニが距離を詰め、ボディから顔面につなぐパンチの連打を決めると、流れが変わる。瀧澤もボクシングに応じ、パンチを当て、お互い鼻血を出すが、ヒット数ではシルニが上。右アッパーを空振りさせた後、左フックをクリーンヒットすると、瀧澤の鼻血が激しくなり、ドクターチェックが入る。それでも再開したが、シルニのパンチが当たり続け、瀧澤が大量に出血しながら後退したところで、再びドクターチェックが入り、最後は豊永レフェリーがストップ。シルニのTKO勝ちとなった。


第8試合 ウェルター級 5分3R
〇高木健太(リバーサルジム川口REDIPS/4位/77.45kg)
×奈良貴明(パンクラスイズム横浜/5位/76.5kg)
判定2-1 (鶴和30-27/大藪28-29/太田28-29)

 1R、高木がサウスポー、奈良がオーソドックスに構えての打撃戦で、互いにミドル、ローを当てるが、接近しての中盤の打ち合いで、奈良の右フックが炸裂し、高木はダウン。すぐスタンドに戻し、ほぼ五分に戻り、高木はチャンスが無い。手数差は少ないため高木につけたジャッジもいたが、2者は順当に奈良につける。
 2R、奈良は左ジャブを突いて回って距離を取りながら、随所で右のパンチをヒット。右のミドル、テンカオも駆使する。高木もインローを当てるが、鼻血を出し、肩で息をして苦しそうだ。終盤に一度テイクダウンを奪うが、すぐ奈良は立つ。だが意外にもジャッジ3者は高木を支持する。
 3Rは奈良が圧力をかける時間が長くなり、右ストレート、右テンカオを当てて、時折ひるませ好印象。高木もローを返すが、奈良は止まらない。
 奈良の勝利かと思われたが、1者からしか支持されず、高木の判定勝ちに。高木も首をひねり、観客もどよめいていた。




第7試合 フェザー級 5分3R
〇田村一聖(KRAZY BEE/7位、元王者/65.85kg)
×鈴木琢仁(ブルテリア・ボンサイ/10位/65.80kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 田村は3月にナザレノ・マレガリエに敗れて王座陥落して以来の試合。7月大会で中原由貴と戦う予定だったが、田村が練習中に足を骨折したため中止となっていた。対する鈴木はMMA 5戦全勝、パンクラス4勝で、試合時点では22歳となる新鋭だ。最近では7月大会で杉山和史に判定勝ちしている。
 1R、鈴木がスイッチを繰り返しカポエィラのような蹴りを放った後、タックルを仕掛け、引き込んで下に。ここから引っ繰り返したいが、田村はトップキープし、時折鉄槌を当てる。膠着状態が続くが、芹沢レフェリーはブレイクせず続行。田村がポイントを先取する。
 2Rも鈴木が自ら寝ころび、そこから足を取りに行くが、田村は対処しトップキープ。4分経過でブレイクがかかるが、またも鈴木は引き込み、田村がトップキープする。
 3R、パンチが交錯し、田村が左を当てた後、タックルで倒して、またもトップキープ。このラウンドも同じように鈴木の攻撃を封じ、文句無しの判定勝ちを果たした。


第6試合 ライト級 5分3R
×冨樫健一郎(パラエストラ広島/4位/70.0kg)
〇アジズ・パフルディノフ [Aziz Pahrudinov](ロシア/k-dojo-warrior-tribe/70.2kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

 パフルディノフは初来日。ヴォルク・ハン、ハビブ・ヌルマゴメドフら多くの強豪選手を輩出したロシア・ダゲスタン共和国出身で17戦16勝(5KO/11一本)0敗1分、1989年6月28日生まれの28歳。ヨアキム・ハンセンら海外強豪とも対戦経験のある17年目のベテラン冨樫はどう対処するか?冨樫のセコンドには出稽古先のKRAZY BEEの高橋遼伍がつく。

 1R、終始スタンドの展開で、冨樫がサウスポーに構えて中央から圧力をかけ、パフルディノフは左に回り続け、お互い慎重な戦いとなる。パフルディノフが随所で右ミドルを当て、若干ながら好印象を残してポイントを先取する。



 2Rは開始すぐからパフルディノフが倒して上に。金網際での押し合いに変わり、膠着ブレイク。スタンドの展開に戻ると、冨樫はボディブロー、パフルディノフがミドルを当てる。相変わらず僅差だが、序盤にテイクダウンを奪ったパフルディノフがこのラウンドもポイントを取る。
 3R、パフルディノフが豪快に抱え上げてテイクダウンを奪取。終盤は金網際で押し込みながらコントロールし、最後はパンチをまとめ差を印象づけ判定勝ち。今回は手堅さが目立ったパフルディノフ。ランキング入りは確実のため、今後の来日時の覚醒に期待したい。


第5試合 フェザー級 5分3R
〇内村洋次郎(イングラム/66.15kg)
×ダニエル・リケイホ [Daniel Requeijo](スペイン/Taz Jinamar/65.90kg)
3R 2'59" TKO (レフェリーストップ:左飛び膝蹴り→グラウンドパンチ)

 内村は3年ぶりの国際戦。相手は昨年9月のロード・トゥ・パンクラス・スペイン大会で優勝した35歳の選手。戦績は10勝4敗1分。
 1R中盤、内村のミドルに合わせ、リケイホはタックルを仕掛けて倒すと、素早くバックに回ってバックマウントをキープし、終了間際に腕十字、三角絞めで内村を追い詰める。2Rもリケイホが倒してバックを奪い、途中オンブも経由しながらポジションキープ。3Rも内村は寝技で攻め込まれたが、スタンドに戻すと、左の飛び膝を当ててダウンを奪い、パウンドラッシュで見事逆転勝ちに成功した。
 なお、内村には国際戦WINボーナスとして15万円がパンクラスより贈呈される。





第4試合 バンタム級 5分3R
〇福島秀和(BLOWS/9位/61.3kg)
×原田惟紘(パラエストラ北九州/61.4kg)
3R 0'31" アームバー

第3試合 バンタム級 5分3R
〇TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/10位/61.3kg)
×山本哲也(SUBMIT MMA/ネオブラッドトーナメント'17同級優勝/61.3kg)
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)

第2試合 フェザー級 5分3R
×杉山和史(TURNING POINT MMA/HF/66.15kg)
〇堀江圭功(ALLIANCE/ネオブラッドトーナメント'17同級優勝&MVP/65.85kg)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)

第1試合 バンタム級 3分3R
〇神田T800周一(T-BLOOD/61.35kg)
×河村泰博(和術慧舟會AKZA/61.65kg)
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)


【プレリミナリーファイト】

第7試合 ライト級 3分3R
〇菊入正行(NEVER QUIT/70.6kg)
×高橋 弘(パンクラスイズム横浜/70.05kg)
1R 2'14" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)

第6試合 ライト級 3分3R
〇深谷 誠(和術慧舟會 HEARTS/70.35kg)
×松井幸太(東京イエローマンズ キュート/70.10kg)
2R 1'57" チョークスリーパー

第5試合 フェザー級 3分3R
×平山 学(フリー/65.75kg)
〇鬼山斑猫(PUREBRED/65.95kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第4試合 フェザー級 3分3R
〇加藤泰貴(ロデオスタイル/65.85kg)
×DARANI DATE(Team DATE/65.60kg)
判定3-0 (29-27/30-26/30-26)

第3試合 バンタム級 3分3R
×飯島重樹(ALLIANCE/61.35kg)
〇林 大陽(CAVE/61.20kg)
1R 2'14" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第2試合 バンタム級 3分3R
〇工藤修久(禅道会小金井道場/61.20kg)
×聖王DATE(Team DATE/61.20kg)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

第1試合 フライ級 3分3R
×川端康太(ALLIANCE/2017年ネオブラッドトーナメント同級優勝/56.35kg)
〇中村龍之(ロータス世田谷/56.95kg)
判定1-2 (太田29-28/福田28-29/荒牧28-29)

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