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阿部大治、三浦広光をパンチで粉砕し王者に。UFC参戦を熱望:7.2 有明

PANCRASE 288
2017年7月2日(日) ディファ有明
 ウェルター級王座戦では元J-NETWORKライトヘビー級王者の阿部大治が、ボクシングでも活躍した三浦広光を右フックで2R TKO。MMAわずか5戦でパンクラスの頂点に立つと「9月、UFC JAPAN、出たいです」とアピールした。同じく9月のUFCを目指す徳留一樹はニュージーランドの選手に判定勝ち。RIZINから初参戦の村田夏南子はオーストラリアの選手に判定勝ちした。
  レポート:井原芳徳  写真:久保与志
  (AbemaTV 格闘チャンネル 7/3(月)21時~24時 濃厚編集版放送)



第11試合 メインイベント パンクラス・ウェルター級タイトルマッチ 5分5R
×三浦広光(SAMURAI SWORD/RINGS/王者、元プロボクシング日本スーパーミドル級1位/77.05kg)※初防衛戦
○阿部大治(HMC/2位、元J-NETWORKライトヘビー級王者/76.75kg)
2R 0'25" TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)
※阿部が新王者に

 三浦はパンクラス、WEC(のちにUFCに吸収)等で活躍後、プロボクシングに転向し国内トップレベルで活躍したが、UFC参戦を目指し、昨年11月から古巣パンクラスでMMAに復帰し3連勝。昨年10月に村山暁洋をボクシングスキルで圧倒して判定勝ちし、パンクラスのタイトルを奪取した。現在35歳だ。
 阿部は現在25歳。14年8月、大治ZLSのリングネームで、キックボクシングのJ-NETWORKで藤田智也に右のパンチの連打で1R KO勝ちし、デビュー3年でJ-NETライトヘビー級(79.38kg)初代王座を獲得。だがその後は防衛せずMMAに転向し3勝1敗。昨年11月に高木健太をパンチで追い詰め判定勝ちした。三浦も阿部も柔道のベースがあり、三浦は正力杯国際学生大会ベスト8、阿部はインターハイ優勝という優れた実績を持つ。



 1R、ローの打ち合いの中で、阿部が左フックをヒット。だが三浦は左ジャブを連続で振ってから右フックをお返し。少しずつ三浦の右フックのヒットが増え、右ボディ、左フック、右ローも絡め、じわじわと主導権を引き寄せる。フェイントの使い方も多彩で、熟練したスキルを印象付け、阿部は右まぶたを少し赤くし、攻め辛そうにも見えた。だが残り30秒、三浦が右ストレートで詰めて来たタイミングで、阿部は右アッパーを綺麗に合わせてダウンを奪取。阿部はパウンドラッシュでストップ間際まで追い詰める。



 1分のインターバルを挟んで2Rに入ったが、三浦なダメージが残っており、阿部はそのチャンスタイムを逃さない。三浦が左フックを放ってきたタイミングで、余力十分の阿部は、スピードのある右フックを三浦のこめかみに叩き込み、再びダウンした三浦に鉄槌を数発当てたところでレフェリーがストップした。




 阿部は「2年前、足を大怪我して死にかけましたが、仲間の助けのおかげで格闘技に戻って来れました。ここまで僕一人ではやれませんでした。皆さんありがとうございました。初めて話しますが、8月に赤ちゃんが生まれます。カッコいいパパになりたいです。ダメージは無いんで9月、UFC JAPAN出たいです」と、うれしい発表も絡めつつ、UFC 9.23 さいたまスーパーアリーナ大会参戦を志願した。


第10試合 セミファイナル ライト級 5分3R
○徳留一樹(パラエストラ八王子/1位、元王者/70.6kg)
×キーラン・ジョブリン [Kieran Joblin](ニュージーランド/ストライクフォース・カンタベリー/ROAD TO PANCRASEオーストラリア優勝、XFC王者/70.25kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 徳留は4月23日のパンクラスで当時1位のアキラを28秒でKOして以来の試合。UFC 9.23 埼玉大会の開催が決まり、徳留はUFCとの再度の滑り込みでの契約に向けてアピールするため、今回の出場を志願した。
 対するはオーストラリアのXFCで昨年9月と11月に行われたROAD TO PANCRASEトーナメントで優勝したキーラン・ジョブリン。XFCライト級王座等、オセアニア地区で6つのタイトル獲得経験がある。現在28歳で、MMA戦績は20勝(6KO/9一本))7敗。シャードッグのデータを見ると、特に14年から16年の間だけで11勝2敗、現在4連勝と絶好調で、ジョブリンが敗れた相手2人はジョブリンとの試合前後にUFCを経験しているレベルの選手で、UFCを目指す徳留にはうってつけの相手だ。

 1R、徳留がサウスポーに構えて中央に構え、じわじわ詰めて左ストレートをヒット。2分頃にも左ストレートを当てると、ジョブリンはタックルを仕掛けてくるが、徳留は落ち着いて切って金網際でハーフに。だがジョブリンはケージ際で脱出すると、しつこくタックルを仕掛けて上に。タックルで巧さを印象付けるが、徳留はキープさせず、終盤はバックコントロールし終了。トータル面で徳留が上なところを印象付ける。
 2R、序盤からジョブリンがタックルを仕掛けテイクダウン。だがすぐ徳留は返すとトップキープする。ジョブリンは下からアームロックを仕掛けるなど細かく仕掛けを続け、徳留はコントロールはしているもののパウンドはほとんど打てない。ポイントは差をつけるが簡単には攻めさせてもらえない印象だ。



 3R、徳留が左ボディをヒットすると、ジョブリンは苦し紛れにタックルを仕掛け、徳留は切って金網際で上になりコントロールを続ける。3分半、ジョブリンが返そうとしてきたタイミングでアナコンダチョークを仕掛けるが失敗し下に。終盤にもギロチンを仕掛けるが、ジョブリンも動いて外し、最後までしぶとく食らいつき終了。徳留はフィニッシュできなかったものの、今の高い力量を存分に印象付ける試合となった。
 試合後マイクを持った徳留は「面白い試合じゃなく、スカっとさせる試合できずすみませんでした」と反省。KO勝ちの阿部と違い、UFC参戦に向けてのアピールは口に出さず、座して待つ姿勢を示した。なお、徳留にはパンクラスから国際戦WINボーナスとして10万円が支給される。


第9試合 ミドル級 3分3R
○近藤有己(パンクラスイズム横浜/元ミドル級、ライトヘビー級、無差別級王者/78.9kg)
×ミノワマン(フリー/80.9kg)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)

 近藤とミノワは97年8月9日の梅田ステラホール大会で対戦し、デビュー2年目の近藤が1年目のミノワに足首固めで一本勝ちしている。現在両者とも41歳だ。試合前にはかつて両者と激闘を繰り広げパンクラスを活性化させた菊田早苗が両者に花束を贈呈する。
 1R、近藤がサウスポーに構えて前に出続け、ミノワがガードを低くして左回りを続ける。お互いなかなか手が出ず、ミノワが右フックを2発出すがうまく当たらず、終盤には胴回し蹴りを放ち、猪木アリ状態で終了する。2Rも同じ構図でお互い慎重。ミノワが右フックを時折当てるが、全般には消極的に映ってしまう。
 3R1分、ミノワマンが右フックを放つと、近藤が右を合わせてミノワはダウンする。ダメージは小さく、近藤が上になると、ミノワは下からアームロックを仕掛ける。極めは浅くなるが、ミノワは腕をつかみつつけ、時折近藤がパウンドを落とし終了。ジャッジは2Rまでのミノワが消極的だったと見た模様で、近藤の判定勝ち。試合後は北岡悟、ロッキー川村らも交えて記念撮影が繰り広げられた。




第8試合 バンタム級 5分3R
○上田将勝(パラエストラ東京/2位、元修斗世界王者)
×TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/8位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-26)

 上田は3月にビクター・ヘンリーへのリベンジに成功して以来の試合。TSUNEは同じ大会で合島大樹に判定勝ちし4連勝中で、キャリア最大のチャンスが巡って来た。
 1R、両者サウスポーに構え、TSUNEが左ストレートを当てて先手を仕掛けようとするが、上田はタックルで応戦し、金網に押し込む。そこから背中をつけさせると、ハーフやマウントに近い状態に動きながらコントロールを続ける。残り20秒にTSUNEがブリッジで返すがその先は無く終了する。



 2R、上田のタックルを切ったTSUNEがバックを取りかけたが、上田は落ち着いてポイントをずらして次第に主導権を握るように。残り1分には下になるが、ギロチンを仕掛けてTSUNEに反撃を許さない。
 3Rも“上田劇場”で、中盤には肩固めを仕掛け一本に近づく。マウントとバックマウントの中間状態でパンチを落としながらチョークを狙ったり、最後はチョークを極めかけたりと圧倒。格の違いをまざまざと見せつけた。


第7試合 女子ストロー級 5分3R
○村田夏南子(フリー)
×クレア・フライヤー [Claire Fryer](オーストラリア/ゲームブレッド)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 村田はレスリング全日本選手権'12優勝等の実績を引っ提げ、昨年4月のRIZINでMMAデビューし4連勝したが、昨年末のRIZINで中井りんに3Rチョークで一本負けし初黒星を喫した。中井戦は村田の希望で実現したため、その試合後には中井が村田にパンクラス参戦を呼び掛け、村田も承諾していた。
 対するクレア・フライヤーはMMA 4勝(2KO)2敗の37歳。身長163cm。12年10月にオーストラリアのBrace For Warで、当時ジュエルスの成長株だった富田里奈に1R TKO勝ちしている。元々4月23日のPANCRASE 286に出る予定だったが、村田の負傷で大会の5日前に延期が発表されていた。
 
 1R、サウスポーの村田はフライヤーの右ストレートを時折もらってしまうが、1分過ぎにタックルを仕掛け、豪快にテイクダウンに成功。その後も立たれそうになる度にグラウンドに引きずり戻す。終盤にはニーオンザベリーからパウンドを連打すると、フライヤーが一瞬顔をそむけるが、時間切れに。



 2R、しばらくスタンドの展開が続くが、村田が左ボディ、右フックで前に詰めてからタックルを仕掛けテイクダウン。打撃との織り交ぜ方も慣れてきている様子だ。フライヤーは下から腕十字を仕掛けるが、村田は体を反転させて外す。終盤、村田がフライヤーを金網に押し込むが、頭が下がるとムエタイベースのフライヤーの膝蹴りが顔面に5発ほど炸裂する。テイクダウン数で上な村田をジャッジ3者とも評価したが、フィニッシュに近つく攻撃をした寝技でも打撃でもした点ではフライヤーにポイントがついていても不思議ではない展開だ。
 3R、2分過ぎに村田が片足タックルでテイクダウンに成功。村田がトップキープし、3分過ぎにはサイドに。鉄槌を落とし、終盤にはサイドからアームロックを仕掛けるが、一本には至らず時間切れ。3Rもポイントを取り、村田が判定勝ちした。

 マイクを持った村田は「7か月ぶりの試合で、また悔いの残る試合をしました。パンクラスのケージで経験を積めたことに感謝しています」と話した後、「お母さん、いつも声が聞こえます。ありがとう」と話すと涙を浮かべ、最後は「またパンクラスで強い選手と戦えるように1から頑張ります」とアピール。試合後は観戦していた榊原信行RIZIN代表と握手した。なお、村田にはパンクラスから国際戦WINボーナスとして10万円が支給される。


第6試合 ミドル級 3分3R
○新村優貴(TEAM CLIMB/1位)
×一慶(フリー)
2R 2'58" KO (右フック)

 新村が打撃戦で少しずつ一慶を追い詰め、ボディにミドルを聞かせた後、右フックでKO。試合後マイクを持つと「ロッキー川村、どこいるんだ?」とミドル級王者を呼び入れ、「前回自分の体調が悪いんでロッキーさんにKOされたんで、次はロッキーをぶっ殺します」と挑発した。川村は「今一つここで言えることは、エイドリアーン」と返し、ロッキーキャラになりきりお茶をにごした。


第5試合 フェザー級 5分3R
○鈴木琢仁(ブルテリア・ボンサイ/7位、2016年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
×杉山和史(TURNING POINT MMA/HF/9位) 
判定3-0 (29-28/29-28//29-28)

 1R、鈴木が胴タックルからテイクダウンを先取するが、杉山は下から足関を仕掛けながら脱出。だが直後、鈴木が左右のフックで杉山をぐらつかせ、パウンドを連打して追い詰める。
 2R開始すぐ、鈴木が左フックを放ったが、杉山は軽くもらった状態ですぐ倒れ、そこから得意の寝技でバックを奪う。金網を壁にしながらハーフバックの状態で鉄槌を当て続けポイントを五分に戻す。
 3Rも序盤から鈴木が金網際で杉山のバックを狙うが、しばらくして下に。下からも色々仕掛けつつ、中盤過ぎにはリバースに成功。足関を狙い、またも下になり、上下の入れ替わりの多い展開となる。決め手には欠けたが、積極的にサブミッションを狙い続けた鈴木にポイントが入り、鈴木の勝利となった。


第4試合 ウェルター級 3分3R
○奈良貴明(パンクラスイズム横浜/9位)※八景ジムから所属変更
×窪田幸生(坂口道場一族)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第3試合 バンタム級 3分3R
○ハルク大城(ボスジム/10位)
×河村泰博(和術慧舟會AKZA)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)

第2試合 ストロー級 3分3R
×児玉勇也(トイカツ道場/2016年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
○リトル(GUTSMAN)
3R 2'10" チョークスリーパー

第1試合 フェザー級 3分3R
○内村洋次郎(イングラム)
×コンバ王子(マッハ道場)
2R 2'55" TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り→グラウンドパンチ)


◆プレリミナリーファイト

第7試合 OASISプレゼンツ第23回ネオブラッド・トーナメント フェザー級準決勝 3分3R
×藤﨑航汰(パンクラス大阪稲垣組)
○堀江圭功(ALLIANCE)
1R 2'36" KO

第6試合 OASISプレゼンツ第23回ネオブラッド・トーナメント フェザー級準決勝 3分3R
○木村一成(パンクラスイズム横浜)
×鬼山斑猫(PUREBRED)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

第5試合 ウェルター級 3分3R
○川和 真(禅道会新宿道場)
×奥村マルシオ(ブラジル/パラエストラ東京)
判定3-0 (30-27/30-27/30-26)

第4試合 バンタム級 3分3R
×木暮 聡(リバーサルジム東京スタンドアウト)
○林 大陽(CAVE)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)

第3試合 バンタム級 3分3R
○平岡将英(KRAZY BEE)
×廣川懸三(ドラゴンテイル)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第2試合 バンタム級 3分3R
×宮川 峻(リバーサルジム東京スタンドアウト)
○飯島重樹(ALLIANCE)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

第1試合 フライ級 3分3R
×中村龍之(ロータス世田谷)
○倉岡幸平(蒼天塾)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)

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