Home > REPORTS > パンクラス > 久米鷹介・ISAO・佐藤天、クロアチア勢に完勝。徳留一樹、アキラを秒殺:4.23 有明

久米鷹介・ISAO・佐藤天、クロアチア勢に完勝。徳留一樹、アキラを秒殺:4.23 有明

PANCRASE 286
2017年4月23日(日) ディファ有明
 93年の第1回K-1 GP優勝者・ブランコ・シカティック氏が推薦するクロアチア人3選手が参戦。ライト級王者の久米鷹介、元同級王者のISAO、ウェルター級の新鋭・佐藤天が迎え撃ち、3人とも一本・KOで粉砕した。久米に昨年9月にベルトを奪われた徳留一樹は1位のアキラを28秒でKOし、リターンマッチを熱望した。
  レポート&写真:井原芳徳


第13試合 メインイベント パンクラス対TEAMシカティック 3vs3 大将戦 ライト級(ノンタイトル戦) 5分3R
〇久米鷹介(ALIVE/王者)
×マティヤ・ブラジセビッチ [Matija Blazicevic](クロアチア/ATTザグレブ)
2R 1'05" チョークスリーパー

 1993年の第1回K-1 GP優勝者・ブランコ・シカティック氏が推薦するクロアチア人3選手が参戦。現在62歳のシカティック氏は昨年11月に母国クロアチアで「Fight in the West II- Road to Pancrase」という大会を開催し、ライト級とウェルター級の2階級で日本のパンクラス出場権を争う4人制1DAYトーナメントを行った。今回はフェザー級の1選手を加え3選手が来日し、ライト級王者の久米鷹介、元同級王者で現在フェザー級6位のISAO、2014年ネオブラ・ウェルター級優勝者で16か月ぶり復帰の新鋭・佐藤天が迎え撃った。


 
 大将戦に登場した29歳のブラジセビッチは、松濤館空手を習い、クロアチアのナショナルチームのメンバーに選ばれたことがあるという。2011年にMMAデビューしてから戦績は10勝(2KO/6一本)9敗と一本勝ちのほうが多い。迎え撃つ側の久米は昨年9月に徳留一樹をKOして王者になってからの初戦だ。



 試合は久米が終始圧倒する内容に。1R、久米が少し低めに構えながら前後にステップしつつ距離を詰め、金網に押し込んでテイクダウンを奪取。何度かブラジセビッチも抵抗して立ち上がるが、その都度久米がグラウンドに引きずり戻し、中盤以降はガッチリトップキープ。肘、パウンドを当て、終盤にはバックマウントとなりパウンドを落として追い詰める。
 2Rも久米が右フックを振りながらタックルを仕掛けて一発目でテイクダウンに成功すると、今度は早い時間からバックマウントを奪い、チョークを極めてタップを奪った。なお、試合後はシカティック氏からクロアチア製のワインが贈呈された。




第12試合 セミファイナル ライト級 5分3R
×アキラ(フリー/1位)
〇徳留一樹(パラエストラ八王子/4位、元王者)
1R 0'28" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 両者とも木口道場の元同門で87年生まれという点でも共通。徳留は昨年9月に久米に1R KO負けし王座陥落して以来の試合。アキラは昨年7月、五味隆典率いる久我山ラスカルジムから離れての初戦で長岡弘樹に判定勝ちして以来の試合だ。



 1R、ストライカー同士のぶつかり合いは、いきなり勝負が決まる。両者サウスポーに構え、徳留が左ローを空振りさせた後、両者が距離を詰め、アキラは右フック、徳留は左フックを振るうが、徳留のパンチが当たり、アキラは真後ろにダウン。徳留がすぐさま上になってパウンドを連打し、アキラの意識が飛んだところで、福田レフェリーがストップした。



 ケージによじ登り大喜びした徳留は、2人の子供を抱いて記念撮影。マイクを持つと「子供が生まれて一発目の試合、ベルトを失って一発目の試合でいい結果が出て、必死になって死ぬ気で練習したので、いい結果が出たと思います。これでもう一回、ライト級のベルト、久米さんが次に試合をやるので失礼ですけど、勝ってくれると思うんで、久米さんとやらせてください」とリターンマッチを熱望した。


第11試合 パンクラス対TEAMシカティック 3vs3 副将戦 フェザー級 5分3R
〇ISAO(坂口道場一族/6位、元ライト級王者)
×マルコ・ブルシッチ [Marko Burusic](クロアチア/UFKノビ・ザグレブ)
2R 4'34" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 ブルシッチは戦績9勝(4KO/4一本)5敗の24歳。身長180cmとフェザー級にしては長身で、ISAO同様に元々はライト級の選手だという。
 1R、パンチを振りながら詰めて来たブルシッチに、ISAOは組み付くと、足をかけて簡単にテイクダウンに成功。下からのブルシッチの仕掛けを潰し、うまくスペースを作りながら、ISAOがパウンド、肘を的確にヒットし続ける。



 2RもISAOが一方的に攻め続ける展開。左アッパーを当ててから組み付いて倒すと、トップ、ハーフ、サイドと行き来しながらパウンドを当て、アームロックでも追い詰め、終盤にはマウント、バックマウントと動き、パウンドの連打で試合を終わらせた。 
 ISAOは「パンクラス・フェザー級のチャンピオンは外人(ナザレノ・マレガリエ)ですけど、外人に好きなようにさせたくないんで、僕は修斗のチャンピオン(齋藤裕)にもDREAMのチャンピオン(高谷裕之)にも勝っているんでやらせてください」とアピールした。


第10試合 バンタム級 3分3R
〇瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト/7位)
×神田T800周一(T-BLOOD/2015年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 試合は終始スタンドの打撃戦に。サウスポーの神田に対し、瀧澤が左右に休まず動き続け、右ロー、ミドル、ハイ、ストレート等を当て続ける。神田も左ハイ、バックハンドブロー等を当て、3Rにはパンチで瀧澤を出血させるが、どのラウンドも手数で押され続け、瀧澤の判定勝ちとなった。



 この試合の後には、今大会でパンクラス初参戦を予定しながらも負傷欠場となったRIZIN派遣選手の村田夏南子(フリー)が登場。「怪我を治して、7月2日にクレア選手と戦います。パンクラスのファンの皆さんの喜んでもらえる試合をします」と、今回戦う予定だったクレア・フライヤー(オーストラリア)と7月大会で戦うことを表明した。


第9試合 パンクラス対TEAMシカティック 3vs3 先鋒戦 ウェルター級 5分3R
〇佐藤 天(TRIBE TOKYO M.M.A/元6位、2014年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
×アントン・ラッドマン [Anton Radnan](クロアチア/UFKノビ・ザグレブ)
1R 3'43" TKO (レフェリーストップ:左ストレート)

 佐藤は1年半ぶりの試合。ラッドマンは戦績21戦14勝(2KO/10一本)7敗の27歳。Road to Pancraseのトーナメントでは2試合とも1R勝利している。一本勝ち率が高く、大半は腕十字でのものだが、公開練習ではトップポジションから膝十字固め等の足関節技にもトライしていた。佐藤については「映像は見ていません。普段からあまり相手の研究はしません。戦績が10戦9勝1敗なのは知っていますが、そこまで強い相手とやっていないと思います」と見下し、佐藤もこの発言を発奮材料にしていた。



 1R、サウスポーの佐藤に、ラッドマンの右ローが2度ローブローになり、その都度中断。ラッドマンは打撃のフォームが荒いが、積極的にパンチとローを放ち、佐藤は少し戦いにくそうだ。それでも佐藤はパンチから詰めて金網に押し込むが、ラッドマンは自ら引き込んで、得意の足関を仕掛ける。佐藤は立ち上がって防御し、外してトップポジションになるが、休む間もなくラッドマンは下から腕十字を仕掛け、佐藤を追い詰める。佐藤は持ち上げて振りほどいて脱出すると、猪木アリ状態になったところで和田レフェリーがすぐブレイク。すると少し疲れて打撃の出なくなったラッドマンに対し、佐藤がパンチ、膝蹴りを当て続けると、ラッドマンは次第にフラフラに。最後は左ストレートをクリーンヒットし、ラッドマンがダウンしたところでレフェリーがストップした。
 復帰初戦を見事なTKO勝ちで飾った佐藤は「まだまだ超えなきゃいけない壁があるんですけど、ずいぶん休んだんで、ここからは最短距離でパンクラスのベルトを取りに行きます」と、巻き返しを誓った。

 クロアチア勢との対抗戦はパンクラスが3戦とも完勝。だが今後もシカティック氏とパンクラスの交流は続き、6月末のシカティック氏がクロアチアで主催する興行にもパンクラスの名前が冠されるといい、シカティック氏は「これからもパンクラスとの交流を深めスポーツとしてのMMAを発展させます」とアピールした。
 なお、恒例のパンクラスの「国際戦ボーナス」が、ISAOと佐藤に各15万円支給される。久米には王者が勝利した場合の「KOPボーナス」も加算され、25万円が支給される。


第8試合 フライ級 5分3R
×翔兵(升水組/3位)
〇春日井健士(志村道場/5位)
2R 3'26" チョークスリーパー

 翔兵は2月大会で当時5位の上田将竜に判定勝ちし4位から3位にランクアップ。階級を下げ、王座挑戦に向けて着実に進んでいる。
 春日井は12月の相手のホジェリオ・ボントリンが3.6kgオーバーし、試合は行われたが春日井が腕十字を極められてタップし、公式記録はノーコンテストとなっている。気持ちを切り替え、上位ランカー食いを果たし、次期王座挑戦者に近づきたいところだ。



 1R、春日井が左右のストレートで翔兵をスリップさせ、タックルからしつこく組み付いてテイクダウン。金網際でバックマウントをキープし、チョークを狙い続ける。
 2Rも春日井が翔兵をタックルを仕掛けるが、翔兵は切り続け、金網に春日井を押し込む時間も長くなり、少しずつ流れを引き寄せる。だが終盤に差し掛かり、春日井が右ストレートで翔兵をぐらつかせ、パンチラッシュで金網に詰めると、背後に回り込み、素早くチョークを極めタップアウト。大喜びしマイクを持った春日井は「チャンピオンのマモルさん、僕のケンカ買ってください」と、中継席にいるマモルに対戦を要求した。




第7試合 フェザー級 3分3R
〇松嶋こよみ(AACC/7位)
×内村洋次郎(イングラム)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 松嶋は昨年12月大会で元王者・マルロン・サンドロとの大一番に臨んだが1R TKO負け。 内村は13年にサンドロと引き分けたが、昨年3試合は日沖発、リオン武、田中半蔵相手に連敗している。
 1R、サウスポーの内村が、パンチの打ち合いで左ストレートを当て、松島をダウンさせるが、松島はダメージが小さく、すぐに立つと、タックルでテイクダウンしトップをキープする。



 2R、松嶋は右ハイを放った際にスリップしてしまうが、すぐに立ち上がって内村にしがみつきジャーマンスープレックス。その後も立たれてからテイクダウンを奪い、レスリングで内村を追い詰める。3Rも松嶋がしつこくしがみつき、ジャーマン等でテイクダウンを奪い続け内村を圧倒。試合前に考えていた打撃戦とはならなかったが、レスリング勝負で白星をもぎ取った。


第6試合 ストロー級 5分3R
〇北方大地(パンクラス大阪 稲垣組/3位) 
×八田 亮(ストライプル オハナ/8位、元ZSTフライ級王者)
3R 4'47" フロントチョークスリーパー

 北方は昨年12月、砂辺光久の王座に挑戦し敗れて以来の試合。柔術を得意とする八田は下からの攻めを繰り返し、1Rには膝十字固めでチャンスを作る。だが2R以降は北方が八田の下からの仕掛けを潰し続け、3R、パウンドを連打して痛めつけると、終了間際にギロチンを極めてタップを奪った。


第5試合 ライト級 3分3R
×楳原 嵩(アブソリュート岡山)
〇井上雄策(リバーサルジム川口REDIPS/修斗2010年ミドル級(76kg)新人王)
1R 2'20" KO (バックハンドブロー)

 井上はパンクラス初参戦の28歳で戦績9勝2敗。10年には現在DEEPで活躍する岡野裕城、住村竜市朗に勝利し、修斗ミドル級(76kg)新人王を獲得した(住村戦は延長戦のため修斗の公式記録はドロー)。15年7月の巌流島のオープニングファイトで勝っているが、普通のMMAは13年9月の九十九優作に判定負けして以来で、階級を1つ落としての復帰となる。
 今回は元々、林源平(和術慧舟會 Iggy Hands Gym/10位)と戦う予定だったが、前日に変更が発表された。代役の楳原は1勝2敗。かつてパンクラスで活躍した竹内出の弟子で、青いパンツは竹内を思い出させる。セコンドには和田拓也の姿も。楳原は独特なリズムで距離を詰めながらフックを放ち、井上は時折被弾してしまうが、右の膝蹴りを多用して応戦し、ボディに効かせて楳原の勢いを封じると、左手を突き出して距離を取ってから、右のバックハンドブローをクリーンヒット。これ一発で楳原を粉砕し、新天地パンクラスで幸先のいいスタートを切った。


第4試合 バンタム級 3分3R
×CORO(和術慧舟會TLIVE/8位)
〇藤井伸樹(ALLIANCE)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)


第3試合 フェザー級 3分3R
〇横山恭典(KRAZY BEE/2015年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
×コンバ王子(マッハ道場)
判定2-1 (大藪29-28/高橋28-29/松宮29-28)


第2試合 フライ級 3分3R
〇小川 徹 (TRIBE TOKYO M.M.A/2015年ネオブラッドトーナメント・スーパーフライ級(54.4kg)優勝)
×アレックス・オカベ(ブラジル/TS GYM)
3R 0'25" KO (左ストレート)


第1試合 ウェルター級 3分3R
×中村勇太(T-Rex Jiu-Jitsu Academy)
〇手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC)
3R 1'36" TKO (レフェリーストップ:左ストレート→グラウンドパンチ)


【スウィングバウト】

第2試合 ウェルター級 3分3R
×上原広誉(ハイブリッドレスリング鹿児島)
〇菊入正行(NEVER QUIT)
1R 2'59" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第1試合 ライト級 3分3R
×渡慶次幸平(P's LAB吉祥寺/2015年ネオブラッドトーナメント・ウェルター級優勝)
〇丸山数馬(TEAM LTDR)
1R 0'26" TKO (レフェリーストップ:左ストレート→グラウンドパンチ)

Home > REPORTS > パンクラス > 久米鷹介・ISAO・佐藤天、クロアチア勢に完勝。徳留一樹、アキラを秒殺:4.23 有明

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

JOEGYM(ジョウジム)北新地店
JR北新地駅 徒歩1分
フィットネスを取り入れた大阪梅田北新地のキックボクシングジムです。長島☆自演乙☆雄一郎&元ボクシング世界王者テーパリットが初心者でも経験者でもしっかり指導します。見学・体験トレーニング大歓迎!

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について