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マレガリエとマモルが王座獲得。上田将勝、ヘンリーにリベンジ:3.12 有明

PANCRASE 285
2017年3月12日(日) ディファ有明
 フェザー級では暫定王者から正王者に格上げとなった田村一聖が初防衛戦に臨んだが、UFCとベラトールに参戦経験のあるナザレノ・マレガリエがわずか2分40秒でチョークを極め圧勝。フライ級では神酒龍一をマモルが判定1-2で破り新王者となった。バンタム級の上田将勝は2年前に敗れたビクター・ヘンリーへのリベンジに成功した。
  レポート&写真:井原芳徳


第11試合 メインイベント パンクラス・フェザー級タイトルマッチ 5分5R
×田村一聖(KRAZY BEE/王者/65.55kg)※初防衛戦
〇ナザレノ・マレガリエ(アルゼンチン/チーム・タバレス/4位/65.75kg)
1R 2'50" タップアウト (チョークスリーパー)
※マレガリエが新王者に

 フェザー級は前王者・アンディ・メインがROAD FC 2月11日 ソウル大会のオファーを優先したため王座をはく奪され、今大会で統一戦を予定していた暫定王者の田村が正式な王者となっていた。
 田村は昨年4月に牛久絢太郎を3R KOし暫定王者に。勝って獲得した正王座ではないため、試合3日前の調印式では「ベルトを取りに行くぐらいの気持ちで勝ちます」と話していた。
 4位のマレガリエはアルゼンチン生まれブラジル育ちの30歳でUFC1戦1敗、ベラトール4戦1勝3敗。昨年6月にパンクラスに初参戦し、高谷裕之を寝技で圧倒して判定勝ちし、10月の2度目の参戦ではガイ・デルモをスタンドでもグラウンドでも追い詰め判定勝ちしている。



 試合はマレガリエの爆発力とスキルの高さが存分に発揮される展開に。1R、開始すぐからマレガリエが圧力をかけ、左フックをヒット。しばらく押し込んで離れた後も左フックを当て、田村をふらつかせると、すぐさまタックルで倒しに行き、そのままバックマウントへ。チョークを仕掛け、じわじわと田村の体を伸ばし、最後はガッチリと絞め上げてタップを奪取。田村に何もさせない完勝劇だった。



 セコンドについた父と共に大喜びしたマレガリエは「この会場で、ここで、フィニッシュしてベルトを取れて興奮しています。またこのベルトを持ってここに戻ってきて、次の防衛戦はフィニッシュします」とアピールした。現在1位には日沖発、2位にはマルドン・サンドロがおり、次にどちらと当たるとしても見応えのある試合となりそうだ。




第10試合 セミファイナル パンクラス・フライ級タイトルマッチ 5分5R
×神酒龍一(CAVE/王者/56.6kg)※初防衛戦
〇マモル(シューティングジム横浜/1位/56.6kg)
判定1-2 (大藪47-48/荒牧48-47/松宮47-48)
※マモルが新王者に

 神酒は7月に安永有希との王座決定戦で勝利し、パンクラス3戦目でベルトを巻いたが、続く12月18日の古間木崇宏戦ではまさかの判定負け。防衛戦で名誉挽回を果たしたいところ。
 マモルも神酒同様に修斗の元世界王者。15年12月のパンクラス2戦目で安永に判定1-2で惜敗し、王座挑戦権を逃したものの、昨年4月に仙三、10月にルイス“ベタオ”ノゲイラに判定勝ちし挑戦権を獲得した。今年5月で40歳となる前に、神酒に続く国内2団体制覇を成し遂げるか?
 
 試合は大方の予想通りのスタンドの打撃戦主体。1R、マモルがプレッシャーをかけ、神酒が金網際を回り続ける。マモルは神酒の蹴りをすくって右肘を当てたり、左ミドルからバックブローにつなげる攻撃で巧さを発揮。ジャッジ2者がマモルを評価する。
 2Rも同じような構図だが、次第に神酒が1Rから放っていた左ジャブのタイミングが合うように。マモルは左まぶたを少しだけカット。神酒は左ジャブを起点に左右のフックのヒットも増やし、ジャッジ3者から評価される。



 3Rもマモルが圧力をかけ、右ロー、右肘、左ミドルを当てる。神酒も右のパンチから左ハイにつなぐ攻めで巧さを見せるが、マモルの有効打数が上で、ジャッジ3者がマモルを支持する。
 4R、これで1点差で優勢となったマモルは、右ローをコツコツ当て続け主導権をキープ。神酒のタックルも切り続け、肘やフックも随所で当てて、このラウンドもポイントを取って差を突き放す。
 5R、後の無い神酒はタックルを繰り返すが、マモルは切り続ける。あとは打撃しか無い状態となると、ようやく圧力を上げ、右フックを時折当てるが、倒すことはできず試合終了。最終ラウンドのポイントを取り返すが、ジャッジ2者のポイントをひっくり返すにはこれでは足りず、マモルの逃げ切り勝ちとなった。



 マモルは「少し回り道をしましたが、目標だったパンクラスのベルトを取れました。5月で40歳になりますけど、まだまだやれると思っています。年齢的にどうしても厳しくなるんですけど、防衛戦、どんどん組んでもらい、しっかり稼いでいきたいです」とアピールした。





第9試合 バンタム級 5分3R
〇上田将勝(パラエストラ東京/2位、元修斗フェザー級(60kg)世界王者/61.6kg)
×ビクター・ヘンリー(米国/UWF USA/ハイブイッドファイター/3位/61.6kg)※CSWから所属変更
判定3-0 (大藪29-28/荒牧29-28/松宮29-28)

 両者は15年2月のGRANDSLAMで対戦。1Rはグラウンドコントロールで上田、2Rはパンチでヘンリーが優勢で、3Rに上田が挽回するが、ヘンリーが膝十字固めで逆転勝ちする激闘だった。
 その後、両者とも主戦場をパンクラスに移し、上田はパンクラス5戦4勝1敗。昨年7月にハファエル・シウバに敗れパンクラス初黒星を喫したが、続く11月には福島秀和に判定勝ちした。
 ヘンリーはパンクラス5戦3勝2敗。2連勝後の15年12月に石渡伸太郎の持つバンタム級王座に挑戦しパンチで追い詰めたが、判定0-3で敗れた。昨年11月にはハファエルとの王座挑戦者決定戦で判定1-2で惜敗した。



 今回の試合前には、王者・石渡が登場し、5月28日(日)PANCRASE 287でハファエルと防衛戦が行われることが発表され、石渡は「間違いなく一番強い挑戦者だと思います。どうやって僕が勝つか見に来てください」とアピールした。
 
 1R、上田は右ミドルをもらいながらも片足タックルでテイクダウンに成功。だがヘンリーは下から足を登らせて、上田の足に絡めてオモプラッタを仕掛けると、そこから三角絞めに移行。肘も当て、上田をいきなり追い詰める。上田は外してトップをキープするが、その先の反撃はできず、ヘンリーがポイントを先取する。



 2Rも上田が序盤からタックルでテイクダウンを奪取。立たれると、中盤のタックルは切られてヘンリーにバックを取られかけるが、上田はアームバーを仕掛ける。ヘンリーも外すと、逆に腕十字を狙いに行くが、上田は落ち着いてふりほどいて上に。終盤、バックマウントを奪い、チョークを仕掛けて追い詰め、ポイントを五分に戻す。



 3Rも上田がタックルでテイクダウンを先取し、すぐバックを取りに行きチョークを狙う。ヘンリーは少し疲れてきた様子。スタンドに戻ってからも、体力豊富な上田がパンチとタックルで攻め続ける状態が続く。それでもはっきり差がつかない状態が続き、終盤に差し掛かり、上田のタックルを切ったヘンリーがバックを取りかけるが、上田は数十秒でひっくり返し、最後もテイクダウンを奪ってサイドを取り鉄槌を当てて試合終了。ヘンリーも頭を下げ、潔く敗戦を認め、上田の2年越しのリベンジ成功となった。なお、上田にはパンクラスから国際戦WINボーナスとして20万円が支給される。




第8試合 フライ級 5分3R
〇仙三(FREEDOM@OZ/2位/57.1kg)
×タテキ・マツダ(チーム・シットヨートン・ボストン/10位/57.0kg)
判定3-0 (荒牧29-28/松宮29-28/大藪29-28)

 UFC参戦経験もある逆輸入ファイター・マツダは昨年9月の曹竜也戦以来2度目のパンクラス登場。仙三は昨年、マモルとも判定2-1の接戦を繰り広げ、11月には安永有希にも判定勝ちしている。

 1R、両者スイッチを繰り返し、ミドルを蹴りあい、時折パンチも当てる。僅差のため判定はは割れるが、少しヒット数の多い仙三が2者から評価される。2Rはマツダがテイクダウンを奪うが、仙三はすぐ立つ。打ち合いの後、仙三がマウスピースを吐き出す場面も。終盤の打ち合いでマツダは左まぶたを少しカットするが、それまでの攻めが評価されジャッジ2者に評価される。
 五分で迎えた3Rだったが、マツダのタックルを仙三が切り続け、切った後に右膝蹴りと右フックを連打で当てるなどして、じわじわマツダを消耗させる。そして終盤には右ストレートでダウンを奪い、差を決定づけ判定勝ちした。




第7試合 女子ストロー級 5分3R
〇三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A/52.50kg)
×マグダレナ・ソルモバ [Magdalena Šormová](チェコ/ペンタジム・プラハ/51.95kg)
判定3-0 (松宮30-27/大藪30-27/荒牧30-27)

 両者ともパンクラス初参戦。三浦は1990年9月17日生まれの26歳。柔道をベースとしMMA 3勝1敗で、昨年11月のDEEP JEWELSでは藤森祥子にアームロックで一本勝ちしている。今年からパンクラスではストロー級のランキングが制定されたが、朱里のライバルとしてDEEP JEWELSが派遣する。ソルモバは1989年4月4日生まれの27歳。身長165cmで三浦より8センチ長身で、MMA戦績は4戦4勝(2KO/2一本)。

 試合は三浦のワンサイドゲームに。3Rとも、三浦が柔道仕込みの投げ技で倒した後、袈裟固めでポジションキープし、鉄槌を当て続ける。3Rには肩固めを狙うがポイントがズレて極めきれず、判定勝ちに終わった。
 
 試合後の三浦は「DEEP代表として呼んでもらいましたけど、しょっぱい試合してすみません。全然動けなかったので、酒井(パンクラス代表)さん、またパンクラスに呼んでいただければ、もっといい試合します。ストロー級ベルト目指し、朱里選手とたたかわせていただきたいです」とアピールした。なお、三浦にはパンクラスから国際戦WINボーナスとして10万円が支給される。




第6試合 ウェルター級 3分3R
×近藤有己(パンクラスイズム横浜/9位/76.6kg)※有己空 改め
〇奈良貴明(八景ジム/75.75kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

 近藤が今年からかつてのリングネームに戻しての初戦。対する奈良はパンクラス1勝1分の24歳。1Rから右ミドルを連打して主導権を握り、飛び膝からそのまま押し倒してバックを取り、チョークを狙い近藤を追い詰める。2Rも首相撲で振り回しながら左右の膝を連打し、近藤の左まぶたを切り裂く。3Rもパンチ、肘、膝で追い詰め、終盤にはバックマウントを奪って圧倒。近藤は名前を戻したが変化なく3連敗となった。


第5試合 フライ級 3分3R
〇若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A/9位、2016年ネオブラッドトーナメント同級優勝&MVP/57.05kg)
×上嶋佑紀(BRAVE/56.85kg)
1R 2'49" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 1R、若松がプレッシャーをかけ、右フックで飛び込んできた上嶋に逆に右フックを当ててダウンを奪うと、上からパウンド、肘のラッシュ。上嶋は下から足関節技を狙って挽回を狙うが、しつこく若松はパウンドと肘を当て続け、終盤に連打をまとめてフィニッシュ。22歳の新鋭が、圧巻の強さでパンクラスでの連勝を6に伸ばした。上位ランカーとの対戦に期待だ。


第4試合 バンタム級 3分3R
〇TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/10位/61.35kg)
×合島大樹(GUTSMAN/61.45kg)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)

 1R、TSUNEがタックルで倒し、アームロックを仕掛け、終盤はトップキープし攻勢。2Rもタックルを繰り返し、バックからチョークを狙うが、終盤、逆に合島にバックを取られパウンドを打たれてピンチに。3Rはタックルを切られ続け、合島のカウンターの膝をもらう場面もあったが、最終的にサイドキープしてパウンドを当てて好印象を残し、なんとか勝利。ランカーの地位を守った。


第3試合 ストロー級 3分3R
×早坂優瑠(CORE QUEST KUSIRO/7位/52.1kg)
〇井島裕彰(GUTSMAN/52.55kg)
判定0-3 (27-30/27-30-28-29)

 早坂が下になってからの足関や、ギロチン、アームロックなど、サブミッション主体で攻めるが、最終的に井島が潰してパウンドを連打して、MMA的に正しい攻めで好印象を残し判定勝ちした。


第2試合 バンタム級 3分3R
〇ハルク大城(ボスジム/61.35kg)
×滝田J太郎(和術慧舟會東京道場/61.35kg)
判定3-0 (30-27/29-28/30-27)

 大城は昨年7月に佐久間健太にKO負けして以来の出場。滝田は15年5月に合島大樹に判定負けして以来の出場で現在44歳。試合はどのラウンドも、大城が圧力をかけ続けてパンチを当て、滝田のタックルを切るか、倒されてもすぐ立つ展開を繰り返し、滝田の持ち味を封じて完勝した。


第1試合 フェザー級 3分3R
×稲葉 聡(秋本道場jungle junction/65.45kg)
〇杉山和史(TURNING POINT MMA/ハイブイッドファイター/66.0kg)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

 杉山が1R開始すぐから右ストレートでダウンを奪い、その後もパンチで攻勢。3Rはバテてしまい、稲葉に押し込まれるが、危ない場面を作らず逃げ切った。





◆メイン後のカード

第20試合 OASISプレゼンツ第23回ネオブラッド・トーナメント バンタム級1回戦 3分3R
×平岡将英(KRAZY BEE)
〇坂野周平(マルワジム横浜)
1R 2'49" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第19試合 OASISプレゼンツ第23回ネオブラッド・トーナメント バンタム級1回戦 3分3R
×三村 亘(パンクラス大阪 稲垣組)
〇高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム)
判定0-3 (27-30/28-29/27-30)

第18試合 OASISプレゼンツ第23回ネオブラッド・トーナメント バンタム級1回戦 3分3R
〇萩原一貴(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
×井上皓平(ポゴナクラブジム)
1R 1'06" タップアウト (チョークスリーパー)

第17試合 OASISプレゼンツ第23回ネオブラッド・トーナメント バンタム級1回戦 3分3R
〇山本哲也(SUBMIT MMA)
×林 大陽(CAVE)
判定2-1 (30-27/29-28/29-28)

第16試合 ライト級 3分3R
〇深谷 誠(和術慧舟會HEARTS)
×小島祥雄(マスタージャパン)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第15試合 フェザー級 3分3R
〇齋藤拓矢(ALLIANCE)
×飯田正一(リバーサル東京スタンドアウト)
3R 1'20" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第14試合 フライ級 3分3R
〇中村龍之(ロータス世田谷)
×平田丈二(総合格闘技闇愚羅)
判定3-0 (30-27/29-28/29-28)

第13試合 フライ級 3分3R
×杉山廣平(SPLASH)
〇鈴木千裕(P's LAB吉祥寺)
1R 0'08" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第12試合 フライ級 3分3R
〇三澤陽平(ALLIANCE)
×赤崎清志朗(香取道場)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

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