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砂辺光久、ストロー級王座防衛。ISAO、高谷裕之に判定勝ち:12.18 有明

PANCRASE 283
2016年12月18日(日) ディファ有明
 砂辺光久は北方大地のパンチで目を腫らすも、2Rにスープレックスからのチョークで一本勝ちしストロー級王座初防衛。強豪揃いのフェザー級戦線ではISAOは高谷裕之に判定勝ちし、元王者のマルロン・サンドロは新鋭・松嶋こよみを1Rで粉砕した。フライ級王者の神酒龍一は初参戦の古間木崇宏に敗れる波乱。今年の同級ネオブラ優勝の若松佑弥も好勝負を繰り広げた。

  レポート&写真:久保与志


第12試合 メインイベント パンクラス・ストロー級タイトルマッチ 5分5R
○砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/王者)
×北方大地(パンクラス大阪 稲垣組/1位)
2R 0'48" チョークスリーパー
※砂辺が初防衛

 これまでのタイトルマッチと同様に1Rは待ちに徹してカウンターを狙う砂辺に対し、北方もカウンターを警戒して詰めきれない。膝のフェイントからジャブローを散らす砂辺だが、北方が出入りを増やしてギアを上げると、中盤過ぎから徐々に北方の左フックがヒットし始める。砂辺も右アッパー、飛び膝蹴りで前に出るが、北方はこれをかわして左フックをヒット。砂辺の胴回し回転蹴りもかわし、立ち際に右フックをヒットさせる。記者採点は9-10で北方。オープンスコアも3者共に北方につける。



 2R開始すぐ、砂辺の左目下が大きく腫れておりドクターチェックが入る。試合が再開されると、意を決したかのように砂辺が打ち合いに持ち込み、左フックの相打ちで北方をグラつかせると、右アッパーから再び左フックを当ててダウンを奪う。砂辺はバックからパウンドを連打すると、立ち上がろうとした北方に豪快にスープレックスを決めてマットに叩きつける。砂辺は鉄槌を入れながら素早くバックについて左手で首元を捕らえると、北方の体を伸ばして一気に極めきりタップアウト。1Rの劣勢、左目の負傷によるドクターチェックを跳ね返す怒涛の攻勢で北方を下し、ストロー級のタイトル初防衛に成功した。



 マイクを持った砂辺は「1Rやばかったでしょ。北方選手、最高だよ。またやりたいね」と敗者を称えると、パンクラスの酒井正和代表をケージに呼び込む。そして「パンクラスのチャンピオンがパンクラスの象徴じゃないと駄目だと思うんだよ。それにふさわしい試合を俺はやったと思う。どう思う皆?酒井さん、あとは応えてくれよ」と呼びかける。



 酒井代表は「砂辺選手はパンクラスを引っ張ってきてくれた、生え抜きの素晴らしい選手です。でも、パンクラスを背負っている以上、今後は砂辺選手を色々なところに持っていきたい。チャンピオンが戦いたいと言っていた選手がいるよね。場所も、僕はパンクラスに拘っていたけど、もう選びません。どう?行くよね?」と、砂辺がパンクラスでの対戦を呼びかけていたONE世界ストロー級王者の内藤のび太との対戦にゴーサインを出すと、砂辺も「酒井さんに言われればどこへでも行くよ。このベルトと共に旅に出るよ」と返答した。
 パンクラス・ストロー級には怪我で戦列を離れている神部建斗、初参戦で強烈なインパクトを残したジャレッド・ブルックスなど、砂辺と未対戦の魅力的な選手がいるが、酒井代表と砂辺本人は、他団体に乗り込んででも内藤との対戦を実現させたいようだ。
 砂辺は今回の勝利によりパンクラス内15連勝で、北方の先輩・前田吉朗の持つパンクラス内14連勝の記録を更新した。大会翌日、パンクラスは王者が勝って防衛した場合に支給するWINボーナスとして砂辺に100万円を与えると発表している。


第11試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
○ISAO(坂口道場一族/元ライト級王者)
×高谷裕之(高谷軍団/元DREAMフェザー級王者)
判定3-0 (39-27/30-27/29-28)

 1R、いきなり右ハイを蹴り、パンチでしかけていく高谷に対し、ISAOはワンツーで迎え撃ちながら左インローを蹴っていく。タックルも織り交ぜながら、強烈なインローを重ねていくISAOの攻撃に、高谷は足が流れ始める。高谷はインローも被弾しながらもそこに左フックを合わせて何度かヒットさせる。今度は高谷がタックルでテイクダウンを試みるが、これはISAOが切り、残り30秒を切ったところでISAOが投げを打ってテイクダウンに成功する。記者採点は10-9でISAO。オープンスコアは3者共にISAOにつける。

 2R、高谷がISAOの左ストレートに合わせてジャブ、フックを当てるが、インローをもらうと大きく足が流れてしまう。ISAOがローのフェイントから左ハイを狙うと、高谷もすぐに右ハイを返す。ISAOは着実にインローをヒットさせつつ、右ジャブを中心にパンチの手数を増やし、組みの攻防になるとテイクダウンまではいかないが高谷をケージに押し込んでいく。記者採点は10-9でISAO。オープンスコアも3者共にISAOで2ポイント差がつく。



 3R、後がない高谷は圧力を強めて前に出て行く。ISAOはインローに右ジャブを駆使して上手くいなしていたように見えたが、高谷のパンチをもらってフラッシュダウン気味に尻餅をつく。ISAOはタックルで組みつき、押し込んで難を逃れると、高谷は一旦離れ、パンチから膝蹴り、ショートアッパーと距離を詰めてインファイトに持ち込もうとする。ISAOは圧力に気押されることなく、ジャブとインローで高谷をストップし、テイクダウンは出来ずともタックルで高谷をケージに押し込む。高谷はケージ際から抜け出すことが出来ず、残り時間僅かのところでISAOがダブルレッグでテイクダウンを奪い試合終了のゴング。
 記者採点は9-10で高谷、トータルスコアは29-28でISAO。判定は3-0、インローとケージ際の攻防で主導権を握ったISAOが判定勝ちを収めた。


第10試合 フェザー級 5分3R
×松嶋こよみ(AACC/3位、修斗2015年ウェルター級(70.3kg)新人王)
○マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/元パンクラス&SRC王者)
1R 2'51" TKO (レフェリーストップ:肘と鉄槌の連打)

 1R、独特の構えから後の先を取ろうとする松嶋。サンドロも自分からはローを飛ばす程度であまりしかけず、松嶋の右ローに反応して右フックを狙う。松嶋はじりじりと距離詰めながら顔面へのバックスピンキックを狙うが、これは距離が合わず。サンドロもグラウンドに追いかけるずにスタンドの攻防が続く。松嶋が左ミドルを狙うが、サンドロはバックステップで外し、再度松嶋が距離を詰めていこうとしたろこでサンドロの右フックがクリーンヒット。崩れるようにダウンを喫した松嶋にサンドロがパウンド、鉄槌を連打し、スクランブルから松嶋が立ち上がって片足タックルをしかけると、顔面に肘を振り落としていく。それでもしつこくタックルにいく松嶋だが、サンドロがこめかみに右肘を突き刺すと体の力が抜け、最後はサンドロが鉄槌を連打したところでレフェリーが試合をストップした。




第9試合 フェザー級 5分3R
×内村洋次郎(イングラム/元ZSTウェルター級王者)
○田中半蔵(シューティングジム横浜)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)

 1R、サウスポーの両者、田中が内村の蹴りに合わせて左フックをヒットさせる。左右のローをインアウトに散らして左ストレートを狙っていく内村。田中は左右のフックを振るいながら距離を詰めてテイクダウンの機会も伺う。内村のミドルをキャッチして田中がバックにつくが、テイクダウンには至らず。残り30秒で田中がバックブローを浅くヒットさせると、内村も飛び込んでの右フックで反撃する。記者採点は9-10で田中。オープンスコアは2者が田中、1者が内村につける。



 2R、左インローの連打からスーパーマンパンチで飛び込む内村。田中は蹴りに合わせて右フックで詰め、テイクダウンも狙いながら内村をケージ際に押し込んで膝蹴りをヒット。ケージ際での打ち合いから、田中が一旦距離を取ってパンチにタックルを合わせるが内村がこらえる。田中は左のパンチをリードにして返しの右フックをヒット。そこからタックルでテイクダウンを奪うが、内村もすぐに立ち上がる。記者採点は9-10で田中。オープンスコアも3者共に田中につける。
 3R、内村のローをバックステップで外し、そこから飛び込んで左右のフックをヒットさせる田中。内村は左ハイを狙うが、田中はダッキングでかわしながらタックルを合わせる。内村はタックルを切って田中をケージに押し込んで細かいパンチと膝を入れる。内村の出血がひどくなりドクターチェック。再開後、内村のローに田中がバックブローを合わせ、内村が少しグラつく。田中はタックルでケージ際に押し込み、テイクダウンは奪えないが、内村に反撃の機会も与えることなく試合終了のゴング。記者採点は9-10、トータルスコア27-30で田中。判定は0-3、打撃、組みの攻防共に上回った田中が判定で勝利した。


第8試合 フライ級 5分3R
─春日井健士 (志村道場/6位)
─ホジェリオ・ボントリン [Rogerio Bontorin](ブラジル/チーム・ジレ・ヒベイロ/IMORTAL FC 5: Road To Pancrase フライ級トーナメント優勝)
1R ノーコンテスト

 ボントリンが3.6kgオーバーの60.75kgで計量失格。ルールにより、春日井が勝利した場合のみ公式記録とし、それ以外はノーコンテストとなる。
 計量あkら1日経ち、ケージに姿を見せたボントリンはフェザー級近辺と遜色のない体の厚み。1R開始すぐにボントリンが右フックをヒットして春日井を後退させると、パンチの連打から春日井をリフトアップしてテイクダウンを奪う。春日井は足関節をしかけ、足を抜こうと反転したボントリンにタックルを決めてトップを取り返す。ボントリンはあまりトップポジションに拘る様子はなくあっさり下になると、そこから腕十字をしかける。一度は凌いだ春日井だが、ボントリンが両足で上手く金網をグリップしながら再び腕十字をしかけると、右腕が危険な角度に極まり春日井がタップした。



 公式記録はノーコンテスト、春日井にロッカーボーナスも支給されたが、見る者には完敗の印象が強く残る試合に。春日井にとっては大きく計量オーバーした相手との試合を受けたこと自体が悔やまれる選択だったかもしれない。


第7試合 フライ級(ノンタイトル戦) 3分3R
×神酒龍一(CAVE/王者、元修斗バンタム級(56kg)世界王者)
○古間木崇宏(パラエストラ八王子)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

 1R、ワンツーでプレッシャーをかけながらタックルでテイクダウンを狙う古間木。神酒はリーチ差に手を焼いて中々距離を詰めきれず、打撃、組み共に後手に回ってしまう。記者採点は9-10で古間木。
 2Rも古間木のリーチに阻まれ、自分の距離に持ち込めない神酒。古間木はワンツーで距離を保ちつつ、神酒がローを蹴るとこれをキャッチして崩し、テイクダウンを狙っていく。神酒のローの打ち終わりに古間木がパンチでしかけ、神酒は脇を差してテイクダウンを試みるが、古間木が投げで切り替えしてサイドにつく。神酒は立ち上がってスタンドに戻り、神酒が右フックを振るうと古間木は脇を差してテイクダウンを狙っていく。記者採点は9-10で古間木。



 3R、神酒は左フック、右ストレートで前進しようとするが、古間木の右ストレートに阻まれて後一歩詰めきれない。古間木は右のパンチで迎え撃ちながら、神酒の打ち終わりに脇を差す、あるいは蹴りを掴んでテイクダウンの動きを見せて神酒に連打の機会を与えない。残り30秒を切り、神酒は左ハイを狙うが、古間木がこれをブロックすると、蹴り足を掴んでテイクダウンに成功する。下になった神酒は三角絞めをしかけるが、古間木が凌いでタイムアップ。記者採点は10-9、トータルスコアは28-29で古間木。判定は0-3、これまでTTFを主戦場にしてきた古間木が、パンクラス初参戦で王者を破るアップセットを成し遂げた。


第6試合 フライ級 3分3R
×荻窪祐輔(K-PLACE埼玉格闘技道場/8位)
○若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A/2016年ネオブラッドトーナメント同級優勝&MVP)
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)

 1R開始早々から両者激しい打ち合いを展開すると、タイクリンチから若松が顔面に膝蹴りをヒットさせてダウンを奪う。スクートから若松がパウンドを狙うと、荻窪も下から蹴り上げ狙い、セコンドの指示に従って若松が荻窪を立たせてスタンドに戻る。若松はさらにパンチで攻勢をかけるが、荻窪がカウンターで左フックを当ててグラつかせると、そこからタックルに入りテイクダウンを奪う。若松はスクランブルからタックルをしかけて立ち上がり、またも両者激しく打ち合ってラウンドを終える。記者採点は9-10で若松。
 2R、盛んに右ハイを狙う若松に対し、荻窪は打ち合いつつも、若松の右ストレートにシングルレッグを合わせてテイクダウンを奪う。荻窪はサイドにつき、若松がブリッジから立ち上がろうとするとすぐに反応してバックにつく。荻窪はチョークを狙いつつ、若松の体を伸ばしてパンチを入れていく。荻窪は何度もチョークを狙うが、若松が何とか凌いでラウンドを終える。記者採点は10-9、ここまでのトータルは19-19のイーブン。



 3R、打ち合いから荻窪がタックルにいくが、若松が潰してトップをキープする。若松はガードから立ち上がって強いパウンドを落とそうとするが、荻窪は下から蹴り上げ連打してパンチを落とさせない。若松がスタンドに戻す素振りを見せ、荻窪が立ち上がろうとしたところに右ストレートをヒット。崩れた荻窪のサイドにつくと、強烈な鉄槌とパウンドで一気に攻勢に出る。荻窪はバックを許しながらもアームロックをしかけて立ち上がると、テイクダウンからバックにつこうとするが、若松が振り落として上になる。残り時間わずかのところで荻窪が立ち上がり、打ち合いに行こうとしたところでタイムアップ。記者採点は9-10、トータルスコアは28-29で若松。判定はスプリットながら若松に軍配が上がり、この日のベストバウトと言える激戦を制した。


第5試合 ライト級 5分3R
×ジョン・パチスタ・ヨシムラ(ブラジル/TS GYM/9位)
○林 源平(和術慧舟會Iggy Hands Gym)
不戦勝 (ヨシムラが10.8kgオーバーの81.55kgで計量失格)

第4試合 ストロー級 3分3R
○小塚誠司(FREEDOM@OZ/6位)
×児玉勇也(トイカツ道場/2016年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
2R 1'34" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第3試合 バンタム級 3分3R
○TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We)
×山口 亮(パンクラスイズム横浜)※ライジングサンから所属変更
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第2試合 バンタム級 3分3R
○合島大樹(GUTSMAN)
×坂本端氣(総合格闘技宇留野道場)
2R 2'10" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第1試合 フェザー級 3分3R
○松岡嵩志(パンクラスイズム横浜)
×宮路智之(パラエストラ松戸)
3R 2'52" TKO (レフェリーストップ:右膝蹴り→グラウンドパンチ))


◆スウィングバウト
(4) ライト級 3分3R
×小林 裕(U-FILE CAMP/2016年ネオブラッドトーナメント・ライト級優勝)
○丸山数馬(フリー/2015年ネオブラッドトーナメント・ウェルター級優勝)
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)

(3) フェザー級 3分3R
×渡辺謙明(パラエストラ東京)
○堀江圭功(ALLIANCE)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

(2) フライ級 3分3R
○中村龍之(ロータス世田谷)
×杉山廣平(SPLASH)
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)

(1) フライ級 3分3R
○桑原 悠(PUREBRED大宮)
×三澤陽平(ALLIANCE)
判定3-0 (30-27/29-28/29-28)

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