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村山暁洋、鈴木槙吾に4R TKO勝ちしウェルター級王座奪取:3.13 有明

PANCRASE 276
2016年3月13日(日) ディファ有明
 昨年10月にウェルター級王者となった鈴木槙吾は、一昨年12月にTKO負けした相手・村山暁洋を挑戦者に迎えたが、村山が3Rからテイクダウン、ポジショニングで鈴木を追い詰め4Rにマウントパンチ連打でTKO勝ちした。フライ級では安永有希がリルデシ・リマ・ディアスを破り神酒龍一との王座決定戦に進出。ストロー級の北方大地は元修斗世界王者の室伏シンヤとの接戦を制した。
  レポート&写真:井原芳徳


本戦


第10試合 メインイベント パンクラス・ウェルター級タイトルマッチ 5分5R
×鈴木槙吾(ALLIANCE/王者/76.96kg)
○村山暁洋(GUTSMAN/1位、修斗環太平洋ミドル級(76kg)王者/77.05kg)
4R 3'33" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※村山が新王者に

 鈴木は昨年10月にレッツ豪太に勝利し王者に。だが14年12月に村山と対戦した際に3Rに右フックをもらってダウンしTKO負けを喫している。その後、鈴木はレッツとのノンタイトル戦に急きょ選ばれKO勝ちした後、上記の昨年10月のタイトル戦でもKO勝ちしベルトを獲得。村山は先を越される形となっていた。
 調印式で鈴木は「村山選手に負けているので、挑戦するのは僕のほう」とコメント。村山は鈴木戦の後もダニエル・ロバーツ、窪田幸生相手に連勝しており、今回の試合が決まると「挑戦者に指名していただいてありがたいです。鈴木選手のおかげで自分もレベルアップできています。全力をぶつけたいです」と話していた。



 1R、鈴木が組んでの展開で足をかけて上になるが、村山は下からオモプラッタを仕掛けつつ脱出。終盤には村山がテイクダウンを奪い返して、中盤のオモプラッタも評価されポイントを先取する。
 2R、開始すぐに鈴木が左フックを当てて村山をダウンさせ上に。中盤、スタンドに戻り、村山が押し込むが、鈴木が崩してまたも上に。主導権を握り、ポイントを取り返す。
 だが3R、村山が押し込んで鈴木を倒し、いったん立たれた後も再び崩して、素早い動きでバックマウントになり、チョークを狙う。いったんマウントに戻ってパウンドを落とし、鈴木を苦しめ、はっきりとポイントを取り逆転する。



 4Rも村山が鈴木を押し込み、鈴木が足を掛けてきたタイミングで潰して上に。鈴木が下から腕十字を狙うと、村山は外して腕十字を上から狙う。これは失敗したが、スタンドに戻ると、鈴木が口から出血した状態で力を振り絞ってパンチで前に出て来たところで、村山がタックルを合わせて倒しマウントになり、バックとの中間ぐらいのポジションでチョークを極める。鈴木はかろうじて脱出し、必死にパンチを振るうが、またも村山が足を掛けて倒すと、今度はそのままマウントになり、パウンドを連打。鈴木の動きが止まったところでレフェリーがストップし、村山が王座奪取に成功した。



 激戦を制した村山は「GUTSMANのみんなが凄く協力してくれて、報われたと思います。鈴木選手、挑戦させていただきありがとうございます。凄えパンチが強くて、グルグルしたんですけど、今までやってきたことを出そうとあきらめずにやったので凌げたと思います」と試合を振り返り、UFCファイトパスを通じ全世界に配信されていることをリングアナウンサーから聞くと「チャンピオンになったからには、世界中の相手、挑戦して来てください」とアピールした。



第9試合 フライ級王座次期挑戦者決定戦 5分3R
○安永有希(東京イエローマンズ/1位/56.95kg)
×リルデシ・リマ・ディアス(ブラジル/ナルダオンチーム/3位/56.95kg)
判定3-0 (大藪29-28/福田29-28/豊永30-27)

 フライ級では他団体で3連敗した清水清隆が12月の有明大会での「王者査定試合」で2位の神酒龍一に判定3-0で敗れ、王座を返上。神酒は次期王座挑戦権を獲得した。同じ大会で安永は元修斗2階級王者のマモルとの接戦を制し1位の座を守っている。現在4連勝と好調だ。
 リルデシは182cmの長身が持ち味で、7月に獅庵、11月に上田将竜をチョークで沈め、王座に着実に近づいている。



 1R、20センチ背が高いディアスが、距離を取る安永にも左ミドルを当て、近づいて首相撲で捕まえ膝蹴りを連打するが、安永はしがみついて倒して上に。パウンドを時折落とすが、ディアスは下から肘を連打しつつ、三角絞めや腕十字を狙い、安永を脅かす。ポイントは割れ、ディアスが2票、安永が1票を獲得する。
 2Rは安永が左のインローをうまく当て続け、中盤にまたもタックルでテイクダウンに成功。安永がパウンドを当て、ディアスが下から登り肘を当てる構図。1Rよりもディアスのチャンスが減り、少し安永に流れが向いてきたか。トップキープした安永が3票獲得する。

 3R、ディアスが胴回し蹴りを放つが、安永はよく見てよけて、そのままタックルを仕掛けて上に。パウンドを落とすと三角を狙われるが、落ち着いて外す。これまでのラウンド同様の構図が続き、猪木アリ状態の後ブレイク。すると疲れて来て手詰まり感が出てきたのはディアスの方で、安永がタックルでテイクダウンを繰り返し試合終了。見事巨人ディアスに土をつけ、王座挑戦権を獲得した。



 勝利者インタビューで安永は「He is very tall. I'm short. Because, my father and mother are small.」と、UFCファイトパス中継を意識した英語で感想を語り観客を楽しませ、誰とやりたいかと聞かれると、「チャンピオン、神酒、やりたいです」と話し、元修斗王者の神酒も登場。両者とも王座戦での好勝負を約束した。


第8試合 ウェルター級 5分3R
×手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC/77.3kg)
○ルイス・ドゥトラ [Luiz Dutra](ブラジル/ヘノヴァソン・ファイトチーム/77.2kg)
判定0-3 (松宮28-29/福田28-29/鶴和27-30)

 初来日のドゥトラは33歳、身長180cmで、MMA戦績12勝(3一本/5KO)4敗1分。UFCにも2度上がっているが、14年1月のシンガポール大会でストラッサー起一戦では肘を後頭部に落とす反則で1R反則負け、昨年5月のブラジル大会では第1試合でトム・ブリーズに1R TKO負けしている。最近では昨年10月の修斗ブラジル大会のセミファイナルで1R TKO勝ちしている。
 手塚は元キックボクサーで、MMAデビュー前に米国オレゴン州のジムに単身で乗り込み、3年間現地で活動していた逆輸入ファイター。昨年11月にパンクラスでMMAデビューしマンモス谷部に、1月大会では川和真に、いずれもわずか10秒でKO勝ちしている。メインイベント後の本戦一部の試合から、急きょ主要カードの一員に抜擢。前日計量では「俺はいつでもできるんで、日本代表としてやっつけたい」と意気込んでいた。



 1R、試合は開始すぐから波乱の展開に。パンチの打ち合いでドゥトラの右フックをもらい、ぐらついた手塚だが、左フックでダウンさせて、上からパウンドラッシュでチャンス。次第に回復したドゥトラは返して上になるが、手塚は下から腕十字を狙う。ドゥトラは外して立ち上がり、またも打ち合いになると、再び手塚が左フックでドゥトラをダウンさせ上になるが、これもドゥトラが回復すると返して上に。サイド、マウント、ハーフと移行しながらパウンドで痛めつけ、アナコンダチョークを仕掛ける。手塚は対処して脱出するが、この最後の攻めでポイントは割れることになり、手塚は2票、ドゥトラは1票を獲得する。手塚は右まぶた、ドゥトラは額をカットし、インターバル後にドクターチェックを受ける。
 2Rに入ると一転静かな展開に。序盤からドゥトラがタックルでテイクダウンを決め、ハーフガードからパウンドを細かく当て続けコントロール。終了間際、手塚が下から腕十字を仕掛けるが、極まりは浅く、長時間優勢だったドゥトラがポイントを取る。



 3Rもドゥトラが左ストレートを当てた後、手塚の右ローのタイミングでタックルを仕掛け上に。膠着ブレイクがかかるが、手塚も攻める余力が乏しく、左フックを大きく空振りしたところで再びドゥトラがタックルを仕掛け上に。これも膠着ブレイクがかかるが、手塚が雄叫びをあげ再び右フックを放ったところで、ドゥトラが落ち着いてタックルを仕掛けて倒し上に。そのままキープして試合を終え、ドゥトラが来日初戦を制した。
 勝利者インタビューでドゥトラは「手塚選手にはとても驚きました。蹴りが強かったです。でも僕のほうが強いので持ちこたえられました。一昨日は息子の誕生日でした。地球の裏側で喜んでいると思います」と話した。


第7試合 バンタム級 5分3R
×コンボイ升水(フリー/4位/61.40kg)
○ハファエル・シウバ [Rafael "Morcego" Silva](ブラジル/アストラ・ファイトチーム/ベラトール2013年同級トーナメント優勝/63.15kg→61.35kg)
1R 2'58" ギブアップ (肩固め)

 王者・石渡伸太郎を筆頭に、上田将勝・ビクター・ヘンリーの3強がひしめくバンタム級に乗り込むハファエル・シウバは、MMA戦績29戦24勝5敗の30歳。13年のベラトールの4人トーナメントを制し、14年5月にベラトール暫定王座をジョー・ウォーレンと争ったが、体重オーバーで勝ってもベルトをもらえない状態で戦い、判定3-0で敗れた。ベラトールでの戦績は3勝(1一本)2敗で、昨年9月からはブラジルの大会で3試合連続で一本勝ちしている。迎え撃つ升水は14年のネオブラッドトーナメント優勝者で、昨年2月に齊藤曜に11秒TKO勝ちして以来の試合となる。

 1R、升水のパンチのタイミングで、ハファエルがタックルを仕掛けテイクダウンに成功。金網際でバックマウントになるが、まだ体力のある升水は体をひねって上になり脱出する。だがハファエルはすぐ押し込んで再び上になると、ハーフ、マウント、バックと移行し、重いパウンドを正確に当て続けて升水を弱らせると、最後はマウントから肩固めを仕掛けて極めてタップを奪い、実績通りの強さを見せつけた。




第6試合 ストロー級 5分3R
×室伏シンヤ(SUBMIT MMA/2位、元修斗世界フライ級(52kg)王者/52.70kg→52.65kg)
○北方大地(パンクラス大阪稲垣組/7位/52.75kg→52.65kg)
判定0-3 (松宮28-29/大藪28-29/荒牧28-29)

 室伏は昨年11月大会のパンクラス初戦で2位の江泉卓哉にフルマークの判定勝ちし、今回がパンクラス2戦目となる。1R、リーチで勝る室伏が右ストレート、右ローをうまく当てていたが、室伏のパンチからの組み際に、北方が振り回した右フックが命中し室伏がダウン。北方は上になりコントロールを続け、終盤に室伏が立ち上がりながらアームロックを狙うが時間切れ。北方がポイントを先取する。
 2R、室伏が左ミドルを連打した後、北方が蹴り足をつかむが、室伏はそこからタックルで押し込みテイクダウン。金網際でハーフになりコントロールし、北方の立ち上がり際にアームロックを狙うが、防御した北方が逆に腕十字を狙いチャンス。室伏が防御すると、再びハーフに戻り、またもアームロックを狙い今度は逆にチャンスを作り挽回する。コントロールの時間の長かった室伏がポイントを取り返し五分に戻す。



 3R、北方のパンチのタイミングで室伏がタックルでテイクダウンに成功。金網際でコントロールを続けるが、疲れが見えだし、1分ほどで北方が立ち上がると、逆に上になり反撃。ハーフ、トップをキープしながらパウンドを落とし続け試合終了。勝負の3R目のポイントを取った北方は「よっしゃー」と雄叫びをあげ喜んだ。
 勝利者インタビューで北方は「相手は元修斗世界チャンピオンと聞いてますけど、格上じゃ無いです。今はパンクラスが上です。外人とやりたいですね。体デカいですけど、僕も負けないです。でも一番狙うのはベルト。砂辺とか神戸とか、試合して上がってこいって感じですね」とアピールした。


第5試合 バンタム級 3分3R
○福島秀和(BLOWS/6位/61.15kg)
×合島大樹(GUTSMAN/61.15kg)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 1R、右膝をテープでサポートしてステップのぎこちない合島に対し、福島が中盤に右フックを当ててダウンを奪い、上になってハーフからパウンドを当て先手を取る。2Rも福島が左右のパンチをうまく当て続け、テイクダウンも2度奪って主導権を維持。3Rはパンチの打ち合いで合島も反撃したが、福島に最後はクリンチでしのがれ、福島が2点先取で逃げ切る形で勝利した。
 なお、福島はこの日、1月24日に亡くなった同僚の呑谷尚平の使っていたトランクスを履いて試合をし、勝利後はトランクスを指さしアピールしていた。


第4試合 バンタム級 3分3R
×清水俊一(宇留野道場/HF/61.20kg)
○原田惟紘(パラエストラ北九州/61.60kg)
2R 2'10" ギブアップ (腕ひしぎ三角固め)

 1R、原田が左フックでダウンを奪い、上になってから返された後も、下から三角を狙ったりパンチを当てたりして主導権を維持する。2R開始すぐ、清水がタックルでテイクダウンを奪うが、原田の立ち上がり際に後頭部が清水のアゴに当たり、清水のダメージが大きく試合中断。最大限中断が認められる5分経過後に再開する。



 すると原田がタックルでテイクダウンを奪うと、上から清水の首元に飛びついて三角絞めを仕掛け、鉄槌を当てて弱らせつつ、腕十字を絡めてタップアウト。原田が勝負に徹し、フェザー級から階級を落としての初戦を制した。


第3試合 バンタム級 3分3R
×馬場勇気(ロデオスタイル/61.40kg)
○TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/61.40kg)
1R 0'29" KO (左ストレート)

 DEEPを主戦場としていたTSUNEが、昨年12月の北九州大会以来2度目のパンクラス。元ランカーの馬場を、左ストレート一発でマットに沈め、インパクトを残した。


第2試合 ストロー級 3分3R
×三谷敏生(総合格闘技道場コブラ会/52.65kg)
○リトル(GUTSMAN/52.35kg)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)


第1試合 ライト級 3分3R
×原 昭仁(坂口道場一族/2013年ネオブラッドトーナメント同級優勝/70.20kg)
○上田厚志(総合格闘術骨法烏合會 矢野卓見道場/69.70kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)


メインイベント後


第12試合 フェザー級 3分3R
×渡慶次幸平(P'sLAB 吉祥寺/66.60kg→66.25kg)
○新居 卓(マッハ道場/65.55kg)
1R 0'44" ギブアップ (フットチョーク)

第11試合 64kg契約 3分3R
○清水悠生(パラエストラTB/63.75kg)
×小野隆史(GRABAKA/64.05kg→63.90kg)
1R 2'54" ギブアップ (フロントチョーク)

第22回ネオブラッド・トーナメント一回戦


第22試合 バンタム級 3分3R
×村田康大(パラエストラTB)
○金太郎(パンクラス大阪稲垣組)
1R 2'04" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第21試合 バンタム級 3分3R
○藤野敦史(Tristar Gym)
×山本哲也(SUBMIT MMA)
1R 1'08" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第20試合 バンタム級 3分3R
○佐藤ヒデキ(リバーサルジム横浜グランドスラム)
×キャプテン禎(修斗GYMS直心会)
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)

第19試合 バンタム級 3分3R
○河村泰博(和術慧舟會 AKZA)
×結城大樹(9's MMA)
1R 0'21" TKO (レフェリーストップ:フロントチョーク)

第18試合 フライ級 3分3R
×中村龍之(LOTUS世田谷)
○田中千久(パラエストラ八王子)
2R 2'57" ギブアップ (腕ひしぎ十字固め)

第17試合 フライ級 3分3R
×渋谷和樹(NEXUSENSE)
○鮎田直人(CAVE)
1R 1'49" KO (グラウンドでのボディキック)

第16試合 フライ級 3分3R
×小林 優(P's LAB吉祥寺)
○NavE(GRAND-SQUARE)
判定0-3 (27-30/28-29/28-29)

第15試合 フライ級 3分3R
○若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A)
×棚田直樹(棚田道場)
1R 2'50" TKO (レフェリーストップ:グラウンドでのパンチ)

第14試合 ストロー級 3分3R
×MAGISA(ゼロ戦クラブ水島支部)
○高島俊哉(U-FILE CAMP)
2R 0'48" ギブアップ (腕ひしぎ十字固め)

第13試合 ストロー級 3分3R
○児玉勇也(トイカツ道場
×伊藤夏海(ISHITSUNA MMA GYM)
2R 0'56" ギブアップ (チョークスリーパー)

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