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上田将勝、パンクラス初戦はブラジルの精鋭に判定勝ち:7.4 有明

PANCRASE 268
2015年7月5日(日) ディファ有明
 修斗フェザー級(60kg)元世界王者で堀口恭司にも勝ったことのある上田将勝がパンクラス初参戦。ベラトールに参戦経験のあるブラジル人のルイス“ベタオ”ノゲイラと対戦し、得意のタックルと打撃で疲れ知らずの3Rのファイトを繰り広げ完勝した。スーパーフライ級(56.7kg)では182cmと長身のリルデシ・リマ・ディアスが獅庵を打撃で苦しめ3R一本勝ち。ミドル級のジバゴ・フランシスコは一慶を1Rで粉砕し、ランク入りが確実となった。
  レポート&写真:井原芳徳


本戦


第10試合 メインイベント バンタム級 5分3R
○上田将勝(パラエストラ東京/元修斗フェザー級(60kg)世界王者/61.1kg)
×ルイス“ベタオ”ノゲイラ [Luis "betão" Nogueira](ブラジル/ヘノヴァソン・ファイトチーム/61.2kg)
判定3-0 (荒牧30-27/マッキンス30-27/大藪29-28)

 修斗、ONEで活躍してきた上田がパンクラス初参戦。相手のベタオは上田も参戦したベラトールのトーナメントで中村“アイアン”浩士にKO勝ちしたことのある選手で、パンクラスとは複数試合契約を結んでおり「パンクラスでチャンピオンになりたい」と話している。



 1R、上田はいつものようにサウスポーに構え、左ミドルを当ててからタックルを仕掛ける。いったん尻もちをついたベタオはすぐ立つが、上田は両脇を差してテイクダウン。だがディアスは立ち上がると、上田の背後からしがみつく。上田は後ろのディアスに肘を連打するが、逆に隙間ができてしまいベタオの組み付きが安定すると、ベタオは豪快に抱え上げてテイクダウンを奪い返し、バックマウントを取る。だが上田はすぐ外して脱出し、タックルでまたもテイクダウンを奪い返して上に。終了間際にもベタオがタックルで上になるがすぐ終了。ジャッジの評価は割れ、上田が2票、ベタオが1票獲得する。
 1Rは接戦だったが、2Rに入ると相手のスタイルを把握した上田のペースに。最初のタックルは切られるが、スタンドの展開で左のインロー、ミドル、ストレートのヒットを増やし主導権。再びタックルに行くとベタオに切られて逆に下になってしまうが、ベタオがバックを取りに来たタイミングで反転して脱出し、タックルを仕掛けてテイクダウン。終盤は金網際でバックをキープして、スタンドでもグラウンドでも差をつけポイントを取る。


 こうなると完全に上田ワールド。修斗時代も何度も起こった、疲れ知らずの上田の一個一個の攻めに観客が湧くモードに突入する。3R、序盤からベタオが右ハイを放つが、ブロックした上田は左ハイをお返しし、ベタオの動きが一瞬止まる。これでベタオの心を折ると、タックルを仕掛け金網に押し込んで、足を掛けてテイクダウンに成功。ハーフとトップを行き来しながら肘とパウンドを落とし、いったん脱出された後もすぐに押し込んで再びグラウンドに戻し、上からコントロールを続ける。最後も立たれるが、ベタオの突進をかわして左ミドル等を当て続け試合終了。



 結局、上田が最終ラウンドのポイントも取り、文句なしの判定勝ち。上田が高校生時代、初めて見た総合格闘技が1994年9月のパンクラスの大阪大会。公開練習で「船木選手がシャムロックを秒殺して、両手で×マークを作ったのを覚えています」と話していたが、シャイな上田はスタッフからマイクを渡されそうになると、両手で×マークを作って拒否し、無言で退場していった。


第9試合 セミファイナル スーパーフライ級(56.7kg) 5分3R
×獅庵(パラエストラ大阪/8位/57.0kg→56.7kg)
○リルデシ・リマ・ディアス [Rildeci Lima Dias](ブラジル/ナルダオンチーム/56.3kg)
3R 2'43" チョークスリーパー

 ディアスは1985年11月5日生まれの29歳。北米メジャー進出はまだだが、20戦18勝(12KO/4一本)2敗という好戦績を残している。182cmとこの階級ではかなりの長身で、回転蹴りや右ストレート、ミドル、ロー等を的確に当てて獅庵を脅かす。
 2R、獅庵は開始すぐからパンチを振り回し突進。後退しラッシュをしのいで一休みしたディアスに、獅庵がタックルを仕掛けテイクダウンを決めるが、ディアスは下から肘を頭に連打し獅庵を血だるまに。獅庵が立ち上がり猪木アリ状態になると、ディアスは下から飛んで獅庵の頭にキック。予想外の攻撃で観客を沸かせる。さらにパンチラッシュを仕掛け、ギロチンで仕留めに行くと、突如ディアスは外す。レフェリーに「咬まれた」とアピールして腕についた歯の跡を見せ、インターバル中にレフェリーが獅庵に注意する。(※翌日、ディアスが自ら歯に腕を押し付けたためだったと判断され、この注意は取り消された。詳細はこちらの記事参照)



 ドクターチェックを受け、疲れ切った表情の獅庵は「咬んでないわ」と叫び、3Rに入ると、ディアスは容赦なく右ローを連打。ディアスの前蹴りを獅庵が掴んで上になるが、またもディアスの肘が下から飛んでくる。獅庵は立ち上がると、スタンド勝負で右ストレート、左フックを当てて底力を見せ、観客を沸かせるが、反撃はここまで。体力の尽きた獅庵にディアスは組み付くと、バックに回ってグラウンドに引きずり込み、チョークを極めてタップを奪った。試合後は腰にベルトを巻くジェスチャーをし、清水清隆の王座挑戦を希望するアピールをした。




第8試合 ミドル級 5分3R
×一慶(フリー/1位/83.6kg)
○ジバゴ・フランシスコ [Givago Francisco](ブラジル/X-GYM/85.5kg→85.4kg→83.3kg)
1R 1'49" KO (左膝蹴り)

 一慶はスタンドの展開で右ロー、右フックをヒット。フランシスコに金網に押し込まれるが、差し返して逆に押し込んで対応する。離れるとフランシスコは右のアッパーを思いっきり空振りし、一発の怖さを印象付けるが、そこからじわじわ圧力を強めると、右のフックをクリーンヒット。ダウンした一慶に追い打ちをかけ、最後は立って後ずさりした一慶に左の膝を叩き込んでマットに沈めた。




第7試合 ライトフライ級(52.2kg) 5分3R
―北方大地(パンクラス大阪稲垣組/52.5kg→52.1kg)
―ハイミソン・ブルーノ [Raymison Bruno](ブラジル/CMシステム/52.1kg)
1R 0'49" ノーコンテスト

 スタンドの展開で北方は右フックを当て、順調な滑り出しだったが、ブルーノの左ローキックが北方の股間に直撃。北方は吐き気をもよおした状態で立ち上がれなくなり、ドクターストップがかかり、ブルーノの反則負けとなった。だが、翌日に裁定が無効試合に変更となった。詳細はこちらの記事参照。結果的に日本対ブラジルの対抗戦は1勝2敗1無効試合でブラジルの勝ち越しとなった。




第6試合 無差別級 3分3R
×伊藤崇文(パンクラスism/72.4kg)
○砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/フライ級(54.4kg)王者/55.2kg)
3R 0'27" チョークスリーパー

 砂辺は3月大会での試合後の伊藤に対する「パンクラス愛をぶつけ合おう。無差別級でやろう」とのアピールが通りこの試合が実現。普段通りの動きをするため、増量はせず試合に備えた。1R、2Rは伊藤が体格差を活かして砂辺の仕掛けを潰し、得意のタックルから金網際でバックを取り、チョークを狙うなどチャンスを作り続ける。
 劣勢の砂辺だったが、2Rの後のインターバルには自軍に戻らず、伊藤を睨みつけ、伊藤も目を離さず応じる。そして3R、開始早々に砂辺がドロップキックの奇襲を仕掛けると、バランスの崩れた伊藤に右フックをヒット。ふらついて片膝をついた伊藤の顔面に、砂辺は膝を叩き込む。反則を取られかねない一撃だが、千葉レフェリーは続行。砂辺はすぐさま伊藤の背後に回り込むと、チョークを極めタップを奪い、見事逆転勝ちに成功した。
 マイクを持った砂辺は「酒井さん、これもパンクラスだよ、世界に行くのも大切。お金儲けも大切。でもパンクラスには昔からのロマンもあるんだよ。このバッテンマークで一番になってやるよ」とアピールした。なお、砂辺には王者が勝利した場合に獲得するWINボーナスとして25万円が支給される。




第5試合 スーパーフライ級(56.7kg) 5分3R
○安永有希(東京イエローマンズ/2位/56.5kg)
×山本あつし(フリー/4位/56.2kg)
判定2-1 (荒巻29-28/太田28-29/千葉29-28)

 1R、ケージの中を大きく回ってステップする安永を、山本が追いかける展開が続き、互いにテイクダウンを奪うが、安永は下になった状況で山本の首を抱えてギロチンを狙う状態で防御。ここが決め手となり安永がポイントを奪う。
 2R、安永が右アッパーと右フックを当て、山本は鼻血を出し2度ドクターチェック。テイクダウンの応酬となり、安永が2度、山本は3度奪い、山本は終盤パウンドを落としていたため、ジャッジは割れたが山本が2票を獲得し追い上げる。



 3Rは山本がテイクダウンを奪ってバックに回ろうとするが、安永がすぐ脱出し、安永も山本のタックルを潰してバックに回ろうとし、下になれば腕十字を仕掛けようとし、グラウンドで目まぐるしく攻守が入れ替わる展開に。判定の難しい展開となる。どのラウンドも接戦となり、ジャッジの評価も割れたが、安永が勝利。苦しみながらも連勝を3に伸ばした。


第4試合 バンタム級 3分3R
×藤井伸樹(ALLIANCE/3位/60.9kg)
○福島秀和(BLOWS/60.9kg)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)

 1R、パンチ主体の攻防で、互いにヒットするものの、鼻血を出しているのは藤井のほう。2Rも同様の展開だが、単発の藤井と対照的にコンビネーションでうまく当てている印象なのは福島のほうだ。3Rは目まぐるしく上下の入れ替わる寝技の展開となり、福島が腕十字やバックからのチョークでチャンスを作り判定勝ち。ランキング入りが確実となった。


第3試合 バンタム級 3分3R
○合島大樹(GUTSMAN/61.0kg)
×小野“名人”浩(DUROジム/61.1kg)
1R 2'38" 腕ひしぎ十字固め


第2試合 フェザー級 3分3R
―中村晃司(パンクラス大阪稲垣組/66.7kg)
―宮路智之(パラエストラ松戸/65.6kg)
ノーコンテスト 判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
※中村が計量900gオーバー。宮路が勝利した場合のみ公式記録とし、それ以外はノーコンテストとなる


第1試合 女子スーパーフライ級(56.7kg) 3分3R
○ライカ(フリー/元プロボクシングOPBF東洋太平洋女子ライト級王者/56.6kg)
×ズラブカ・ビタリー [Slavka Vitaly] (イタリア/ブルドッグ・クランMMA/56.7kg)
判定2-1 (30-27/27-30/30-27)


メインイベント後


第15試合 ライト級 3分3R
○TAG(ERUPT/70.1kg)
×石原裕基(チームフォルザ/70.2kg)
1R 0'39" TKO (レフェリーストップ)

第14試合 フェザー級 3分3R
×ベン・ブッカン(総合格闘技津田沼道場/65.4kg)
○河村泰博(和術慧舟會AKZA/65.5kg)
1R 1'39" ギブアップ (三角絞め)

第13試合 バンタム級 3分3R
○小宮稔大(パラエストラ松戸/60.9kg)
×高野敦大(湘南格闘クラブ/61.0kg)
3R 0'12" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第12試合 バンタム級 3分3R
×統好(CRAZY ARMAMENT/61.1kg)
○瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト/61.1kg)
1R 1'20" TKO (レフェリーストップ:左フック)

第11試合 スーパーフライ級(56.7kg) 3分3R
×宮城友一(フィット&キックボクシングDrop!!/56.2kg)
○中村龍之(LOTUS世田谷/56.5kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

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