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徳留一樹、アンブローズを完封。ヘンリー、中島太一との接戦制す:5.31 有明

PANCRASE 267
2015年5月31日(日) ディファ有明
 UFC帰りのライト級2位・徳留一樹はベラトールにも参戦経験のあるJ.J.アンブローズと対戦し寝技で圧倒し判定勝ち。バンタム級では所英男と上田将勝を粉砕しているビクター・ヘンリーが初参戦し、中島太一とのテイクダウン合戦を制した。フェザー級では初参戦の朴光哲がTKO勝ち。ウェルター級王者のレッツ豪太は鈴木槙吾にTKO負けする波乱も起こった。
  レポート&写真:井原芳徳


第15試合 メインイベント ライト級 5分3R
○徳留一樹 (パラエストラ八王子/2位/70.1kg)
×J.J.アンブローズ [J.J.Ambrose](米国/ノックスMMA/70.2kg)
判定3-0 (マッキンス30-27/高本30-27/大薮30-27)

 パンクラス初参戦のアンブローズば1987年2月6日生まれの28歳でMMA戦績26戦21勝(4KO/13一本)5敗と、極めの強さが持ち味。シャードッグのデータによると18歳の2005年からMMAの試合をしており、2009年にPXCで近藤秀人、2010年にトレンチウォーズで田口公一に1Rで勝利。ベラトールには2012年から13年に上がり1勝2敗で、最近では昨年5月、クウェートのグラディエーターFCのメインイベンターを務め、エジプトの選手にギロチンで一本勝ちしている。
 対する徳留はUFC出場を経て3月15日の有明大会で2年半ぶりにパンクラスに参戦。シルバーウルフでの出稽古で磨いた左ストレートで、児山佳宏をわずか98秒でKOし、進化した姿を見せつけた。前日計量ではDEEPライト級王者でパンクラス1位の北岡悟の所属するロータス世田谷でも寝技の出稽古をしていることを明かしており、寝技対策が活きることになる。



 1R、アンブローズのパンチラッシュを前に真っ直ぐ下がってしまった徳留が後方にスリップ。すぐ立つも再びアンブローズがパンチで前に出て、首投げで徳留を倒す。だがアンブローズが首を抱えたままギロチンを狙う隙を突いて、徳留がリバース。ハーフでガッチリ押さえ込むと、マウントとハーフを往復しながら4分近くコントロールを続け、ポイントを先取する。
 2R、徳留はサウスポーからの左ボディストレート、インロー、ハイを当てて打撃でも主導権。左ハイはつかまれて押し込まれるが、逆に徳留がタックルで押し返してテイクダウンに成功。再びハーフ、マウントを行き来してコントロールする。終盤にはアンブローズも立ち上がってジャーマンスープレックスを決めるが、トップキープは不十分で徳留がすぐリバースして上に。このラウンドのポイントも取る。
 3Rも徳留が左ハイ、ボディストレートを当てた後に、序盤からタックルでテイクダウンを奪取。ハーフ、マウントからパウンドを当て続け、アンブローズを完封した。




第14試合 セミファイナル バンタム級 5分3R
×中島太一(パラエストラ東京/元2位/60.9kg)
○ビクター・ヘンリー(米国/CSW/ハイブリッドファイター/61.25kg→60.80kg)
判定1-2 (大薮28-29/高本30-27/福田28-29)

 ヘンリーは1987年5月4日生まれの28歳でMMA戦績10戦9勝(2KO/5一本)1敗。GRANDSLAMで昨年7月に所英男を2Rに右フックからのパウンド、今年2月に上田将勝を3Rビクトル投げからの膝十字で下し、王座を狙いパンクラスに初参戦する。
 初戦の相手の中島は上田の所属するパラエストラ東京の後輩の26歳で、2012年ネオブラ優勝者。2013年からのワールドスラムトーナメントではATT、ノヴァ・ウニオンの海外勢を破り優勝した。元々寝技が得意だが、セザールは後ろ回し蹴りでKOし、大晦日のDEEPでは北田俊亮に敗れたがパンチでダウンを奪う等、総合的に成長。外国人や格上相手でも物怖じをしない戦いぶりは、難攻不落のヘンリーを打ち崩す上で鍵となりそうだ。21日の公開練習では「絶対に勝つ覚悟」をするために書いた遺書を披露。計量後も「バンタム級は外国人の好きにさせないです」と宣言していた。

 1R、開始すぐからヘンリーが重みのある右ローを当てるが、中島がヘンリーを押し込むと、ヘンリーの膝蹴りをつかんでテイクダウン。トップを長時間キープし、終盤に立たれた後も押し込み続ける。ジャッジ2者が中島にポイントをつけるが、1者は序盤の打撃を評価しヘンリーにつける。
 2Rはヘンリーの右ミドルをつかんで、中島が倒して上になるが、すぐにヘンリーは立ち上がると、長い金網際の差し合いの展開を制してテイクダウンを奪取。ハーフからマウントへと移行すると、中島も長時間背中をつけずブリッジで返し、再びテイクダウンを奪う。だが、これもヘンリーがすぐ立ち、終了間際にもテイクダウンを奪取。このラウンドもポイントが割れるが、マウントを取ったヘンリーが2票を獲得する。

 3Rも中島がヘンリーを押し込み続け、膝蹴りをボディに効かせてからテイクダウンを奪うが、ヘンリーはこれもすぐに立ち、テイクダウンを奪い返しマウントへ。2Rをリピートするような展開に。中島はこれも立って、ヘンリーを金網に押し込んで膝を当てるが、一発がローブローとなり中断する。それほど強打ではなかったが、ヘンリーは座りこんでダメージをアピールし、1分近くじっくり休むと、再開後は中島を肩から抱え上げてテイクダウンを奪う。これも中島がすぐ立ったものの、中島は最後までテイクダウンを奪い返すことができず試合終了。ゴングと同時に倒れこんで天井を見る。ジャッジは割れたが、順当にテイクダウン数が評価されヘンリーに軍配。マイクを持ったヘンリーは「パンクラスのベルトが欲しいです」と再びアピールした。




第13試合 フェザー級 5分3R
×牛久絢太郎(和術慧舟會TLIVE/7位、2014年ネオブラッドトーナメント同級優勝/65.7kg)
○朴 光哲(KRAZY BEE/元ONE FC世界ライト級王者、元修斗環太平洋ウェルター級(70kg)王者/65.3kg)
2R 4'49" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 朴はパンクラス初参戦。日本での試合は12年7月の修斗で小知和晋に1R KO勝ちして以来3年ぶり。試合自体も昨年5月のONE FCフィリピン大会でエドゥアルド・フォラヤンに判定負けして以来1年ぶりで、階級を落としての新天地となる。公開練習でも「インパクトがある試合がしたいですね。グダグダとポイントゲームやっても仕方ない」と語り気合十分だった。
 その初戦の相手の牛久は2013年プロ昇格トーナメント優勝から這い上がったパンクラス生え抜きのホープで、3月15日の大会でも松岡嵩志を完封しプロ7連勝中だ。
 
 1Rは“猛牛”のニックネームもある牛久のパワーが活きる展開。金網際の展開で膝肘を当て、中盤にはテイクダウンを奪取。座っている朴の顔に反則の膝を当ててブレイクがかかるが、その後も朴を押し込み続けポイントを奪う。
 2Rも朴は金網に押し込まれ続けるが、差し返して突き離し、左右のストレートを当てると流れが変わり出す。牛久にまたも押し込まれ倒されそうになるが、尻をつかずにギリギリのところで立ち上がると、前に出て右ストレート、右肘を立て続けに連打し、牛久がダウン。朴は力一杯にパウンドを連打し、レフェリーストップを呼び込み、見事逆転勝利。戦前の言葉通りにインパクトを残した。




第12試合 ウェルター級(ノンタイトル戦) 5分3R
×レッツ豪太(総合格闘技道場コブラ会/王者/77.0kg)
○鈴木槙吾(ALLIANCE/3位/77.0kg)
2R 2'22" TKO (レフェリーストップ:右ストレート)

 4月26日のPANCRASE 266の試合が対戦相手のマーティン・サノの7.9kgオーバーで不戦勝となってしまったレッツの仕切り直し戦。3月大会で近藤有己改め有己空を1R KOした鈴木との一戦が用意された。
 1R、サウスポーのレッツが、相手に的を絞らせないように左右に細かく動き、右ジャブ、右ローをヒット。残り1分には反り投げで倒し、サイドから鈴木の片腕を両足で挟んで制するマット・ヒューズ・ポジションでパウンドを落とし鈴木を追い詰める。




 2Rも細かく動くレッツをなかなかつかまえられなかった鈴木だが、右ストレートを一発当てると、これで手ごたえをつかんだか?直後に右ハイをヒットしてレッツの動きを止めると、一気にパンチラッシュで金網まで詰めて、パンチを連続で当ててレッツをノックアウトした。
 勝利した鈴木は腰にベルトをつけるジェスチャーでケージの中を走り回って勝ち誇ると、マイクを持ち、「チャンピオンに勝ったんですけど、僕の腰にベルトが無いんで、タイトルマッチで再戦はどうでしょう?もちろん次も僕がKOで勝ちます」とアピールした。


第11試合 フェザー級 3分3R
○田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/10位、元修斗ライト級(65kg)世界王者/65.5kg)
×稲葉 聡(秋本道場jungle junction/65.6kg)
判定2-1 (マッキンス29-28/福田28-29/大薮29-28)

 2月大会でガイ・デルモに敗れた田村彰敏と、ウィル・チョープに敗れた稲葉聡が再起戦で激突。上位を外国人が占めるフェザー級での生き残り合戦は接戦に。1R、田村が右ローを的確に当て続けた後、金網際での首相撲の展開で肘を当て、稲葉の右まぶたを切り攻勢。2Rは田村が同じように右肘を当てるが、終盤になると稲葉もパンチを返し挽回。3Rは田村の左フックで稲葉の傷口が広がるが、稲葉も随所で右フックやアッパーを当てて田村を後退させる。解釈の難しいラウンドが2R以降続いたが、田村が2票を獲得して勝利した。


第10試合 スーパーフライ級(56.7kg) 5分3R
○古賀靖隆(Lotus世田谷/1位/56.6kg)
×上田将竜(緒方道場/3位/56.6kg)
判定2-1 (マッキンス28-29/高本29-28/大薮29-28)

 1R、前半に上田が2度テイクダウンを奪うが、古賀が下からタックルで返し、後半は押さえ込んで反撃。ジャッジは割れる。2Rは上田が上をキープし、立ちかけの状態からヘッドロック気味にチョークを仕掛けてチャンスを作りポイントを取るが、3Rは序盤からテイクダウンを奪った古賀が、セコンドの北岡悟のアドバイス通りに終盤までしっかり押さえ込んで好印象を残し、1位を守った。


第9試合 ウェルター級 3分3R
○高木健太(リバーサルジム川口REDIPS/5位/77.0kg)
×窪田幸生(坂口道場一族/7位/76.8kg)
2R 1'55" TKO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)

 高木と窪田は13年2月に対戦し、高木が判定2-1で勝利している。今回はリベンジに燃える窪田が1Rに高木をパンチでダウンさせ追い詰めたが、2Rに高木が右ストレートで真後ろに窪田をダウンさせると、パウンドを畳み掛け逆転勝ちした。




第8試合 フライ級(54.4kg) 3分3R
○武蔵幸孝(フリー/1位/54.4kg)
×曹 竜也(闘心/スーパーフライ級7位/54.2kg)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)


第7試合 スーパーフライ級(56.7kg) 3分3R
○清水俊一(宇留野道場/ハイブリッドファイター/8位/56.7kg)
×井島裕彰(GUTSMAN/56.4kg)
判定2-1 (30-27/28-29/29-28)


第6試合 スーパーフライ級(56.7kg) 3分3R
○仙三(FREEDOM@OZ/10位/56.6kg)
×加藤直之(SPLASH/56.6kg)
判定3-0 (30-27/29-28/30-27)


第5試合 フェザー級 3分3R
×近野淳平(ロデオスタイル/65.6kg)
○MIKE(AACC/65.6kg)
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)


第4試合 ライトフライ級(52.2kg) 3分3R
○江泉卓哉(総合格闘技道場武門會/51.6kg)
×リトル(GUTSMAN/51.9kg)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)




第3試合 バンタム級 3分3R
○CORO(和術慧舟會TLIVE/61.0kg)
×井関 遼(GRABAKA/61.0kg)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)


第2試合 バンタム級 3分3R
×滝田J太郎(和術慧舟會東京道場/60.9kg)
○合島大樹(GUTSMAN/61.1kg)
判定0-3 (27-30/26-30/27-30)




第1試合 ライト級 3分3R
×蓮實 光(パラエストラ栃木/69.5kg)
○ヤマモト・ショーヘイ [山本翔平](米国/CSW/ハイブリッドファイター/69.9kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

 ヘンリーと共に来日した山本がプロデビュー戦。師匠のジョシュ・バーネットの趣味らしく、近藤有己を思わせる青のパンツ姿で登場すると、極真空手仕込みの鋭い右ロー、左のミドルでフルラウンド攻め続け完勝した。


ネオブラッドトーナメント準決勝


第20試合 フェザー級 3分3R
○中原由貴(マッハ道場/65.6kg)
×三苫“キングコング”亮人(パラエストラ八王子)
不戦勝 (三苫の体調不良)

第19試合 フェザー級 3分3R
○横山恭典(KRAZY BEE/65.5kg)
×平山 学(フリー/65.6kg)
判定3-0 (29-28/30-27/29-28)

第18試合 バンタム級 3分3R
○川原玲郁(P's LAB横浜/60.5kg)
×山本哲也(SUBMIT MMA/61.0kg)
1R 1'13" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第17試合 バンタム級 3分3R
×竹本啓哉(ALIVE/kg)
○神田T800周一(T-BLOOD/61.2kg)
2R 1'59" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第16試合 スーパーフライ級 3分3R
×桑原 悠(PUREBRED大宮/56.6kg)
○小川 徹(TRIBE TOKYO M.M.A/56.7kg)
2R 1'36" KO (スタンドパンチ)

本戦1部


第21試合(興行最終試合)  フェザー級 3分3R
×狸瑪猿シュン(リバーサルジム東京スタンドアウト/62.0kg)
○上久保周哉(ハニートラップ/61.7kg)
2R 1'55" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

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