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高谷裕之、パンクラス初戦は豪快KO勝ち。ISAO、サンドロに辛勝:4.26 有明

PANCRASE 266
2015年4月26日(日) ディファ有明
 ナム・ファンを頂点に、3月大会ではアンディ・メイン、レニー・ウィーラーも日本勢に圧勝。海外の実力者が揃うフェザー級戦線に元DREAM王者の高谷裕之も殴り込みをかけ、2位のガイ・デルモを3R 左フックでマットに沈めた。ISAOはマルロン・サンドロとの元王者対決で打撃とテイクダウンに苦しむも、判定1-2で辛勝した。
  レポート&写真:井原芳徳


本戦2部


第8試合 メインイベント フェザー級 5分3R
×マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/元パンクラス&SRCフェザー級王者/65.7kg)
○ISAO(坂口道場一族/元ライト級王者/65.7kg)
判定1-2 (高本28-29/梅木29-28/太田28-29)

 フェザー級は2月大会でナム・ファンがタクミを破り新王者に。海外の実力者が多数進出し、今やパンクラスの最激戦階級となっている。元王者のサンドロの参戦は13年9月の横浜文体大会で内村洋次郎に引き分けて以来1年半ぶり。パンクラスと複数試合契約を結び、38歳にしてベルトの奪還を目指す。

 ISAOは昨年3月の横文大会で修斗世界王者の弘中邦佳をKOして以来のパンクラス登場。ケージ&統一ルール移行後は初だ。弘中戦後のISAOは米国で練習していたが、体格差を痛感しフェザー級へ転向。10月のVTJで、階級ダウンと同時にケージ&統一ルールにも初挑戦し、元修斗世界王者のリオン武に判定勝ちした。だが大晦日のDEEP埼玉大会では、僅差ながらもDEEPフェザー級王者の横田一則に判定負け。今回も昨年までベラトールを主戦場にしていたサンドロが相手と、厳しい戦いが続く。



 1R、パンチが交錯した後、サウスポーのISAOにオーソドックスのサンドロの右のインローが当たるとローブローとなってしまい一時中断。再開後、しばらくスタンドの攻防が続き、サンドロの左ジャブからの右ストレートがクリーンヒットし、ISAOは尻餅をつく。ISAOのダメージは小さいが、その後いったん立ったところでテイクダウンを奪われる。再び立つと、金網際での組んだ展開で突き離した後にISAOが右の肘を当てるが、ダウンの印象が悪くポイントを取られる。

 2R、ISAOのタックルをサンドロが押し返してテイクダウンを奪うと、すぐバックを取りに行くが、ISAOは反応して脱出。金網を背にした差し合いの展開で、またも突き離して左肘を当てるが、サンドロも離れれば右ストレートを当て、一歩も引かない。終盤に差し掛かり、今度はISAOの左ローがローブローとなり一時中断。ファウルカップに当たった際に大きな音が鳴り、しばらくサンドロはうずくまったが、2分ほどで再開すると、右ストレートを当て、ISAOを金網に押し込み、動きは問題ない。差のつけにくいラウンドで、筆者はサンドロにつけたが、ISAOが3者からポイントを取り、五分に戻す形に。



 3R、サンドロが右ハイを放った直後、ISAOがパンチの連打をお返しするが、その後もパンチで攻めると、サンドロがタックルを合わせてテイクダウン。しばらくトップをキープする。ISAOはスタンドに戻すとパンチを当てるが、終盤はサンドロに押し込まれる時間が続く。

 3R目も互いに決め手に乏しい内容で、筆者はテイクダウンを奪ったサンドロにつけたが、ジャッジは割れ、ISAOが2票を獲得し判定勝ちに。サンドロは淡々としていたが、サンドロのセコンドについていたレオ・サントスは両手を広げて不満を露にしていた。



 マイクを持ったISAOは「大晦日のDEEPの試合にパンクラス代表として出させてもらったんですけど、不甲斐ない内容で負けてしまい、今回強敵のマルロン選手と戦うことになり、必死で練習しました。たくさんの人に支えられ、恩返しできればと必死で戦いました。パンクラスも地上波がつきまして、これから盛り上がると思います。総合格闘技もこれからもっとメジャーになるよう、応援をよろしくお願いします」とメインイベンターらしいマイクで大会を締めくくった。

◆ISAO「厳しい試合になりました。やってきたことを全部出そうと意識して、酸欠を恐れずやろうと思いました。(マルロンと戦った感想は?)打撃の一発一発が重かったです。攻防の際(きわ)を意識して戦いました。(判定については?)1R取られて2R目取ったんで、3R目はどう取るか。際どいと思ったんですけど、信じるしかなかったですね。(テイクダウンされてもすぐ立つことを意識した?)金網際で倒されても尻餅状態だったんで、持ちこたえられたと思います。
(今後は?)終わったばっかりで考えられないですけど、マルロン選手という強い選手に勝ったんで、伸ばすべきところを伸ばし、確実に勝てるよう頑張ります。
(セミの高谷のKO勝ちは見ましたか?)自分の試合前で見れなかったですし、終わったばっかりで意識していないんですけど、みんなと相談して、試合が決まったら勝ちに行くだけです」


第7試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
×ガイ・デルモ(米国/GUTSMAN/2位/65.5kg)
○高谷裕之(高谷軍団/元DREAMフェザー級王者/65.6kg)
3R 4'11" TKO (レフェリーストップ:左フック)

 修斗、HERO'S、DREAM等で活躍した高谷は37歳にしてパンクラス初参戦。ハワイ出身のデルモは06年に修斗でプロデビューし、12年からパンクラスに主戦場を移し、最近は2連勝。2月1日の有明大会では高谷のデビュー当時からの盟友・田村彰敏に判定2-1で勝利している。



 1R、スタンドの展開で高谷が右ジャブからの左ストレートを連続でヒット。するとデルモは高谷を金網に押し込み、離れ際に左肘を一発。高谷も右アッパーをお返しするが、終盤にかけてデルモが首相撲からの左膝蹴り、右ミドルも当て、トータルの打撃の巧さを印象付けジャッジ3者からポイントを取る。

 2Rも高谷がデルモの右ミドルに合わせて右ストレートを当てたり、左右のストレートの連打でデルモを後退させ、パンチでは優勢だったが、デルモに押し込まれると倒され、金網を背にして座った状態の時間が続く。立ってもデルモに背後から制され守勢が続いたがが、終盤に右ミドルを効かせた後にパンチラッシュ。守勢の時間が長かったためジャッジ2者のポイントはデルモについたが、ジャッジ1者からはポイントを得て、反撃の兆しが見えてきた。



 すると3R、高谷は圧力を強め、金網を背にして回り続けるデルモに左ストレートを当て攻勢に。パンチだけでなく左右のローをデルモの前足となる左足に集めると、デルモの足が流れるように。逃げ足にも少しずつダメージを溜めると、残り1分を切ったところで金網に追い詰め、左フックをクリーンヒット。うつぶせでダウンしたデルモに高谷がパウンドをまとめようとしたところでレフェリーがストップ。両手を広げ、ケージによじ登り喜ぶ高谷に対し、この日一番の大歓声が巻き起こった。



 マイクを持った高谷は「はじめまして、高谷です。初めて上がらせてもらったんですけど、ガイ・デルモ選手強かったです。また、お願いします」と、シンプルにパンクラスファンにメッセージを送った。



◆高谷「ラウンド(ごとのポイント)の計算とかしてなかったんですけど、判定まで行ったら危なかったみたいなんで、KOできてよかったです。結果ギリギリだったんですけど、2Rから打撃がバンバン当たってて、勝てそうかなと思いました。ガイ選手はジャブが結構巧くて、距離も打ち終わりに打ってきたんで、巧いなって感じでしたね。金網に押し込んで密着するのも巧くて、やりたいことがなかなかさせてもらえませんでした。でもどんどん相手が疲れてきて、嫌そうなのが顔に出てきているのがわかりました。最後、左と右のどっちが当たったかもわからなかったですね。ポイントはやってる時は聞いてなかったです。そこも計算しないとダメだなあと思いましたね。

(今後もパンクラスに上がりたい?)タイミングで出させてもらいたいですし、出るなら、上の選手とやってみたいと思いますけど、外国人がいっぱいいるので外国人とやって、海外との契約につなげていきたいです。(チャンピオンは?)やりたいですね。(ベルトは?)かかってたほうがいいですけど、やりたいですね。
(メインのサンドロ×ISAOは見た?)モニターで見ました。どっちが勝ったんですか?いい試合でしたね。
(パンクラスの会場の雰囲気はいかがですか?)あんまり気にしてなかったですけど、ケージが戦いやすかったし、(マットも)すべりにくかったし、進行も速くてよかったです。終わっても(17時台で)凄く明るくていいですよね(笑)」


第6試合 ライト級 5分3R
○久米鷹介(ALIVE/70.3kg)
×奥野“轟天”泰舗(CAVE/70.3kg)
判定3-0 (福田30-27/梅木30-27/太田30-26)

 両者は09年8月のALIVE主催プロ修斗名古屋大会のメインで戦ったことがあり、2R判定0-0のドローに終わっている。その時はパンチの打ち合いで久米が大流血する死闘となった。以降、久米は韓国のROAD FCを主戦場にし、パンクラスには3年ぶりの登場。奥野はSRC、DEEP等を経て、昨年12月のワールドスラム・ライト級準決勝でパンクラスに初参戦。対戦相手のアキラの指が奥野の左目に入り試合続行不可能となり、そこまでの内容での判定で惜しくも敗れてしまった。

 1R、開始すぐに久米が鋭い右ローを当てたあと、パンチのフェイントからタックルを仕掛けてテイクダウンを奪取。いったん立った後もすぐ倒すと、バックからコントロールし、上になってもパウンドを落とし、その後も立たれてもすぐテイクダウンを重ね圧倒する。

 2Rも序盤から久米がテイクダウンを奪い、マウント、バックで終始コントロール。パウンドを当て、チョークを狙い、奥野を攻め続ける。3Rも同様で、久米が肘打ちも絡めてチョークを狙い続けて圧倒し完勝。5年間の成長差を見せつけた。


ウェルター級(ノンタイトル戦) 5分3R
○レッツ豪太(総合格闘技道場コブラ会/王者/76.9kg)
×マーティン・サノ [Martin Sano](米国/ニック・ディアス・アカデミー/85.0kg)
不戦勝 (サノの計量オーバー)

 初の国際戦で気合十分だったレッツだが、対戦相手の7.9kgもの計量オーバーで試合が中止に。レッツは勝ち名乗りを受けると「8kgオーバーという考えられない形で試合不成立で、ルールを守れ無い奴と試合できません。僕にもプライドがあります。選手として、パンクラスの王者として。選手は試合に向けて必死で対策練習して、減量して、プレッシャーとも戦っています。それを何度も乗り越え、この素晴らしい舞台に上がっているんです。僕は次、さっそくオファーいただきました。もう近々、この舞台で試合できると思います。悔しい思いした分、次にぶつけます」と話し、観客から拍手を受けた。


第5試合 ウェルター級 5分3R
○村山暁洋(GUTSMAN/1位/76.8kg)
×ダニエル“ニンジャ”ロバーツ(米国/シーザー・グレイシー柔術/77.1kg)
判定2-1 (太田28-29/福田29-28/高本29-28)

 ロバーツはMMA戦績21戦15勝(11一本) 6敗の34歳。2010年から12年にUFCに参戦し、7戦3勝(2一本)4敗の結果を残し、10年10月のUFC 121のマイク・ガイモンをアナコンダチョークで極めた試合でサブミッション・オブ・ザ・ナイトを獲得した。最近はオクラホマのタイタンFCやレガシーFCといったローカル大会に参戦している。
 1R、ロバーツがレスリング仕込みのタックルから3度のテイクダウンを奪い主導権。2Rも序盤からタックルを仕掛けるが、村山はしのぐと、なかなか攻撃は出なかったものの右ミドルを強打し好印象を残す。終盤にはタックルで倒されるが、下から腕十字を狙う場面もあり、ジャッジは割れることに。だが3Rは村山が、右ストレート、蹴り足をつかんでの左ハイ、頭を下げさせての膝蹴り等、打撃でロバーツを苦しめ、最終ラウンドのポイントを奪い逆転勝ちを果たした。


第4試合 ウェルター級 3分3R
○佐藤洋一郎(グレイシーバッハ東京/2位/77.0kg)
×KAZZ(GRABAKA/76.9kg)
判定3-0 (30-27/29-28/29-28)

 佐藤は昨年11月大会で草・MAXにチョークスリーパーで一本勝ちして以来の出場。1R、序盤から引き込むと、下から肘を当ててKAZZの右まぶたを切り裂き出血させドクターチェックが入る。2Rも左右のストレートと右ローを的確に当てて主導権。3Rは下になる時間が長引いたものの、パンチを肘を当ててジャッジ1者からは支持を得て、KAZZの反撃を封じ勝利した。


第3試合 スーパーフライ級(56.7kg) 3分3R
○山本あつし(フリー/元1位/56.4kg)※山本篤 改め
×北郷祐介(和術慧舟會横浜道場/6位/56.6kg)
判定2-1 (松宮30-27/マッキンス28-29/大藪30-27)

 山本は14年3月の横浜文体大会で清水清隆の王座に挑戦するが、1R TKO負けに終わり、今回はそれ以来の試合。KRAZY BEEを離れフリーとなり、リングネームも改めた。1Rは中盤まで北郷の左ミドルや右ローを受けてしまったが、終盤にテイクダウンを奪うと、2R以降は何度もテイクダウンを奪い、3Rはバックコントロールを続け圧倒。なぜかジェフ・マッキンス氏のみ北郷にポイントをつけたが、山本の圧勝だった。


第2試合 フェザー級 3分3R
○土肥 潤(総合格闘技道場MIBURO/64.6kg)
×蓮實 光(パラエストラ栃木/65.6kg)
1R 0'41" ギブアップ (チョークスリーパー)


第1試合 ライト級 3分3R
○クリスMAN(パラエストラ八王子/69.9kg)
×ロビー・オストヴィッチ [Robby Ostovich](米国/ジーザス・イズ・ロード/70.0kg)
判定1-1 (29-28/28-29/28-28)



本戦1部


第20試合 バンタム級 3分3R
×飯嶋重樹(ALLIANCE/60.9kg)
○瀧澤謙太(リバーサルジム東京スタンドアウト/61.0kg)
1R 1'50" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)

第19試合 バンタム級 3分3R
×統好(CRAZY ARMAMENT/61.0kg)
○山口 亮(ライジングサン/61.1kg)
3R 1'56" ギブアップ (チョークスリーパー)

第21回ネオブラッドトーナメント一回戦


第18試合 ミドル級 3分3R
×大場慎之助 (パラエストラ東京/83.8kg) ※大場慎之介 改め
○ボブ・アームストロング(ALIVE/83.8kg)
2R 0'24" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第17試合 ミドル級 3分3R
○荒井勇二(GUTSMAN/83.8kg)
×ジョシュア・ロビソン(ロデオスタイル/84.5kg→83.8kg)
判定3-0 (29-28/30-27/30-27)

第16試合 ウェルター級 3分3R
×マンモス谷部(NATURAL 9/77.0kg)
○丸山数馬(nico mma dojo/76.6kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

ウェルター級 3分3R
○上原広誉(ハイブリッドレスリング鹿児島)
×阿部大治(フリー)
不戦勝 (阿部の負傷)

第15試合 ライト級 3分3R
×ロン・スローター(ALIVE/69.8kg)
○小林 裕(U-FILE CAMP/70.1kg)
1R 2'58" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第14試合 ライト級 3分3R
×西川純矢(GRABAKA/69.7kg)
○NORIMICHI(アブソリュート岡山/70.0kg)
1R 1'25" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ)

第13試合 フライ級 3分3R
○ヤックル真吾(T-REX JIUJITSU ACADEMY/54.1kg)
×後藤琢也(パンクラス大阪稲垣組/53.9kg)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

第12試合 ライトフライ級 3分3R
×田丸慶輔(宇留野道場/ハイブリッドファイター/51.8kg)
○大津ヒロノブ(和術慧舟會GODS/52.2kg)
1R 1'44" ギブアップ (フロントチョークスリーパー)

第11試合 ライトフライ級 3分3R
○高橋達也(ロデオスタイル/51.6kg)
×アウトロー竜治(和術慧舟會横浜道場/51.9kg)
2R 1'24" ギブアップ (フロントチョークスリーパー)

※3月15日のPANCRASE 265でフェザー、バンタム、スーパーフライ級一回戦を開催

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