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ナム・ファン、タクミを判定で破りフェザー級王者に:2.1 有明

PANCRASE 264
2015年2月1日(日) ディファ有明
 テレビ東京、UFCファイトパスと契約し、国内外のメディア戦略を強化するパンクラス。フェザー級にはUFC経験もある海外勢が続々参戦し、ナム・ファンがタクミを打撃で苦しめ判定勝ちしベルトを奪取した。身長194cmの“フェザー級のシュルト”ウィル・チョープも初参戦で強さを見せつけ一本勝ちし、次期挑戦者に名乗りを上げた。
  レポート&写真:井原芳徳


第14試合 メインイベント フェザー級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ 5分3R
×タクミ(パラエストラ大阪/王者)
○ナム・ファン(米国/パラエストラ八王子/1位)
判定1-2 (富山29-28/高本28-29/福田27-30)
※ファンが新王者に

 タクミは12年6月のジョン・ショレス戦で初防衛し、13年3月の大石幸史戦でドロー防衛して以来3度目の防衛戦。その後はPXC、VTJで2勝1敗の成績を残し、現在41歳とは思えないほど精力的に試合をこなしている。
 ファンはベトナム系アメリカ人で戦極にも来日。昨年3月までUFCに参戦し2勝6敗の戦績を残した。日本人のフィアンセがおり、昨年10月大会でパンクラスに初参戦し、当時1位の馬場勇気を1Rで仕留め、王座挑戦権を獲得した。タクミは2日前の調印式で「被弾してしまうと、僕が得意な組み技で力が入らなくなるので、強い打撃をもらわないよう気を付けます」とファンの打撃を警戒していた。



 1Rは終始スタンドの展開。タクミは中盤以降、休むことなくローキックを当て続け、流れをつかみかけたようにも見えたが、タイミングを読むようになったファンが、タクミの左ローに右フックを合わせるとタクミがダウン。すぐタクミは立ち上がるが印象を悪くし、ジャッジ2者がファンを支持する。
 2Rのタクミはグラウンド勝負に切り替え、すぐ組み付いてテイクダウンに成功。素早い動きでバックを奪うが、十分対策をした様子のファンは反応して脱出。スタンドに戻ると、中盤以降はファンの右フックのヒットが増え、タクミはあまりローを出せなくなる。序盤のタクミの攻勢を評価するジャッジもいたが、ファンが2票を獲得する。
 3Rは序盤のファンの右フックでタクミがぐらつき、ファンは右のハイもヒット。その後もクリーンヒットにはならないが右のフックを当て続ける。タクミはタックルを仕掛けるが、ファンは落ち着いてケージまで下がり、力の入らなくなったタクミを挿し返して逆にケージに押しこむ。終盤のタクミのタックルもファンは切り試合終了となる。



 判定の結果、ジャッジ1者はタクミを支持したが、2者が順当にファンを支持し、ファンが新王者となった。ベルトを巻いたファンは日本語でパラエストラ八王子勢と家族に感謝の言葉を述べると「戦うか死ぬか、押忍」という言葉でアピールを締めくくった。敗れたタクミは「膝とパンチが思ったよりも重くて効かされた」と、時折笑顔を浮かべながら試合を振り返ったものの、今後については「今は何も考えられないですね」と話した。




第13試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
×稲葉 聡(秋本道場jungle junction/9位)
○ウィル“ザ・キル”チョープ [Will Chope](米国/ジャガンナート・ファイトクラブ)
3R 4'06" ギブアップ (チョークスリーパー)

 初来日のチョープは28戦21勝(13一本/4KO)7敗の24歳。フェザー級とは思えぬ194cmの長身が特徴で、13年10月にPXCでタクミに3R TKO勝ち。その勝利を手土産に初参戦した昨年1月のUFCでは、現在UFCフェザー級13位のマックス・ホロウェイに2R TKO負けした。1戦のみでUFCから契約解除されたが、最近はシンガポール、マレーシアの大会で2連勝中だ。対する稲葉はパンクラス6勝1敗。昨年は3戦全勝で、11月大会ではDEEPで活躍する梅田恒介に判定3-0で完勝した。今回は22cmも大きい“フェザー級のセミー・シュルト”チョープをどう攻略するか?



 1R、チョープがプレッシャーをかけて右ローをコツコツヒットし続け、中盤に右ハイで稲葉をダウンさせる。だが稲葉はそこでは終わらず、ラッシュをしのぐと、右のボディストレート、懐に入っての右ストレートをお返しする。
 だが2Rに入ると、稲葉の右のパンチのヒットは減り、チョープが右ローを当て続ける内容。チョープは派手にハイやパンチラッシュでKOを狙おうとせず、着実に稲葉に弱らせていくクレバーな試合運びだ。



 3Rは稲葉も右のボディや右ローをお返し。右フックからチョープをケージに押し込んでテイクダウンを狙う。だがチョープは突き離すと、中盤からはサウスポーにスイッチ。左ローキックがローブローになってしまい、1分ほど稲葉に回復の時間が与えられたが、再開後、チョープはサウスポーのまま右ローを連打。すると一瞬稲葉がバランスを崩した隙を逃さず、組み倒すと素早い動きでバックに回り込みチョークを極めてタップを奪った。鮮烈な勝利をあげたチョープは「タクミとナム・ファンの勝者とやらせて欲しい」とアピールした。


第12試合 フェザー級 5分3R
○ガイ・デルモ(米国/GUTSMAN/2位)
×田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/7位)
判定2-1 (高本30-27/富山28-29/大薮29-28)

 1R、パワーで勝るデルモが田村を押し込む展開が続く。中盤に田村がテイクダウンを奪うが、すぐデルモは立ち上がり、終盤にテイクダウンを奪い返す。ジャッジは割れ、田村に2票が入る。2Rも先に田村がテイクダウンを奪ったが、すぐにデルモがリバースし、ハーフガードをキープしながら何発もパウンドと肘をヒットし、3票を獲得する。
 3Rもタックルから抱え上げてテイクダウンを奪い、パウンドを落とし主導権。終盤に押し込んだ状態で田村の膝蹴りを顔面にもらった後、タックルに行く動きが数度あったが、ダメージを負って逃げたようにも見えてしまい、若干印象が悪い。そのため判定は割れたが、デルモが勝利しフェザー級上位の座をキープした。


第11試合 バンタム級 3分3R
○才賀紀左衛門(Me,We)
×亮AKB(リバーサルジム川口REDIPS)
1R 2'40" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 才賀は空手をベースに、K-1 63kgトーナメントにも参戦した実績があるストライカー。山崎剛、大沢ケンジの元で総合を習い、10月大会でのライダーHIRO戦で総合デビューし判定勝ちしている。今回もデカゴンサイドでは夫人でタレントのあびる優さんが見守る。対する亮はパンクラス1勝3敗で、最近では12月6日の大会で阪中カツヒロに判定負けしている。

 1R、才賀は構えを何度もスイッチし、右ミドルを当てていたが、亮の左ストレートをもらってダウン。だがすぐリカバーすると、亮のタックルを潰して上に。トップキープは不十分ながらも左のパウンドを連打し続け、着実に亮を弱らせ、そのまま連打しレフェリーストップ勝ちした。 



 危ない場面を作りながらもきっちり1Rで勝利した才賀は「2戦目で緊張してまだまだですけど、なんとなく感覚がつかめてきました。打撃が相手上手で、サービス精神が強いんで一発もらいました。もっと練習して、今年からパンクラスがテレビでやるってことで、まだまだなんですけど、1年後、2年後、パンクラスのベルトは絶対俺が取ろうと思ってます。今回KOで倒したんで、酒井社長、ファイトマネー上げてもらってもいいですかね?よろしくお願いします。あと優ちゃん、いつもありがとう」とアピールした。


第10試合 ライトフライ級キング・オブ・パンクラス決定トーナメント一回戦 5分3R
○阿部博之(ドラゴンテイル/フライ級(54.4kg)3位)
×江泉卓哉(総合格闘技道場 武門會)
判定2-1 (福田28-29/マッキン30-27/荒牧29-28)

 新設のライトフライ級では4選手によるトーナメントがスタート。決勝は4.26 有明で行われ、その優勝者はパンクラスが指名した選手と対戦し初代王座を争う。阿部は12月21日の大阪大会で北方大地に判定2-1で勝利し、トーナメント出場権を獲得。江泉には11年8月に1R腕十字で勝利している。



 1R、阿部がタックルから豪快に抱え上げてテイクダウンを奪い、ケージ際でトップをキープしポイントを奪取。2Rも同様に2テイクダウンを奪うが、すぐ立たれ続け、江泉の右のインローをもらい始める。終盤に阿部が1テイクダウンを奪うが、ジャッジは2者が阿部、1者が江泉と支持が割れる。
 3Rも中盤に阿部がタックルでテイクダウンを決めるが、江泉はすぐスタンドに戻し、スタンドの打撃戦ではほぼ互角のまま終了。このラウンドもジャッジが割れ、最終的な集計で江泉に1票が入ったものの、阿部が順当に2票を獲得し勝利した。


第9試合 ライトフライ級(52.2kg)キング・オブ・パンクラス決定トーナメント一回戦 5分3R
○宇都木正和(パラエストラ古河/1位)
×松永義弘(禅道会新宿道場/フライ級(54.4kg)4位)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 両者は2年前に対戦し宇都木が1R TKO勝ちしている。今回はフルラウンド、スタンドでのパンチの打ち合いに。宇都木がサウスポーに構え、1Rは右フックで松永をぐらつかせるが、宇都木も右のまぶたを切り、ジャッジは2者が宇都木、1者が松永と割れる。2Rもヒット数では宇都木は上だが、松永も随所で返しており、判定が2-1で割れる展開に。



 3Rは序盤、松永が右のストレートを立て続けに当てて流れをつかみ、宇都木は鼻血を出してドクターチェックを受ける。再開後、両者一進一退の激しいパンチの打ち合いを展開。宇都木は血だるまになりながらも、随所で左のストレートをクリーンヒットさせて松永をのけぞらせる。ダメージとクリーンヒットの評価でこのラウンドも割れたが、トータルでポイントを稼いだ宇都木が3票獲得し勝利。苦しみながらも松永を返り討ちにした。




 第8試合の後、1月23日に引退表明した第4代ライト級キング・オブ・パンクラシストで前ONE FC世界フェザー級王者の大石幸史(パンクラスism)の引退セレモニーが行われた。パンクラスの酒井正和代表からは記念ベルトが贈呈され、大石は「世界のMMAはものすごいスピードで進化し、僕は追いつけなくなりました。15年間応援してくださった皆様ありがとうございました」と最後の挨拶。10カウントゴングの後はismの練習仲間やOB、関係者に胴上げされた。
 また、休憩明けには佐藤光留(パンクラスMISSION)が3年ぶりにパンクラスで試合をすることが発表された。




第8試合 フライ級(54.4kg) 3分3R
×下川雄生(ドラゴンテイルジム/5位)
○神部建斗(ALLIANCE/7位、ネオブラッドトーナメント2014同級優勝・MVP)
1R 終了時 TKO (レフェリーストップ:腰の負傷)

 1R、神部がテイクダウンを奪い鉄槌を落とした後にサイドを取ると、下川にリバースされるが、神部は三角絞めを狙いながら肘を連打。足関の取り合いで1R目は終了したが、インターバル後、下川は腰を負傷し立てなくなりレフェリーストップ。唐突な終了ながらも、18歳の神部が素質の片鱗を感じさせる試合だった。


第7試合 バンタム級 3分3R
×齊藤 曜(トイカツ道場/4位)
○コンボイ升水(マルワジム横浜/7位、ネオブラッドトーナメント2014同級優勝)
1R 0'11" TKO (レフェリーストップ:左フック→グラウンドパンチ)

 升水がファーストコンタクトの左フックで齊藤をダウンさせると、パウンドラッシュでわずか11秒で試合を終わらせた。試合後マイクを持つと「ヨー、チェケラッチョ!」と叫び、「コンボイ升水の秘密、その1」と話すと、ペットショップのコジマ横浜本牧店で小動物担当をしているという、リング上の姿とは正反対の日常を紹介。弁の立つキャラでインパクトを残した。


第6試合 バンタム級 3分3R
×なおKING(CORE/6位)
○藤井伸樹(ALLIANCE)
2R 1'57" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる左まぶたのカット)

 1R、藤井がタックルでテイクダウンを2度奪い、終盤には素早い動きでマウント、バックマウントを奪い主導権を握る。2Rは先になおkINGに倒されたが、すぐ立ち上がると、タックルから抱え上げて叩きつけるようにテイクダウン。再びバック、マウントを奪うと、右肘一発でなおKINGの左まぶたをパックリと切り裂き大出血させドクターストップ。ランキング入りを確実なものとした。


第5試合 ライト級 3分3R
○長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA/8位)
×網潤太郎(和術慧舟會AKZA)
判定3-0 (29-28/30-27/30-27)


第4試合 ミドル級 3分3R
○一慶(フリー/1位)
×KEI山宮(GRABAKA)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 両者は12年12月に対戦し、山宮が飛び膝蹴りでKO勝ち。試合の大半は、サウスポーの山宮がケージを背にし、一慶が中央に立ち、お互いジャブを振ってお見合いの展開。その中で一慶が右のミドル、フックを当て続け、ラウンドが進むに連れてヒット数を増やし完勝した。


第3試合 スーパーフライ級(56.7kg) 3分3R
○清水俊一(宇留野道場/ハイブリッドファイター)
×小宮稔大(パラエストラ八王子)
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)

 清水はUFCからパンクラスに戻って来ての昨年10月の試合で獅庵にKO負け。第3試合という以前から考えればかなり下のポジションでの出直しに。1Rはテイクダウンを奪われるが、下からアームロックを仕掛けてらしさを発揮。2Rと3Rは相手のタックルやパンチをかわして素早くバックを取り、チョークや腕十字を狙うなど主導権を維持して完勝した。


第2試合 フェザー級 3分3R
○ユータ&ロック (秋本道場jungle junction/修斗ライト級(65kg)環太平洋9位)
×中原由貴 (マッハ道場)
判定2-1 (荒牧30-27/マッキン28-29/大薮29-28)

第1試合 スーパーフライ級(56.7kg) 3分3R
×カツオ(K太郎道場)
○仙三(FREEDOM@OZ)
1R 0'53" KO (左ストレート)

第18試合 ウェルター級 3分3R
◯マンモス谷部(NATURAL 9)
×川和 真(禅道会 新宿道場)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)

第17試合 ライト級 3分3R
◯林 源平(HEAT)
×小林 裕(U-FILE CAMP)
2R 2'09" KO (左フック)

第16試合 フェザー級 3分3R
◯近藤孝太(ハイブリッドレスリング山田道場)
×河村康博(和術慧舟會AKZA)
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)

第15試合 バンタム級 3分3R
○合島大樹(GUTSMAN)
×井関 遼(GRABAKA)
判定3-0 (29-28/30-27/30-27)

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