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石渡伸太郎、ケージ移行初のパンクラスのメインで1R TKO勝ち:5.11 有明

PANCRASE 258
2014年5月11日(日) ディファ有明 
 米国の新興団体WSOFと提携し、10角形のケージと米国統一ルールを採用し、創設21年目にして大変革を遂げたパンクラス。広い試合場、マスト判定、大半の試合で採用された3分3R制等の違いへの適応度で選手間に差が出た。メインではバンタム級王者の石渡伸太郎が、不完全燃焼な結末ながらもスタンドとグラウンドで米国人選手を追い詰めTKO勝ちした。
  レポート&写真:井原芳徳


第10試合 メインイベント バンタム級 5分3R
○石渡伸太郎(CAVE/バンタム級キング・オブ・パンクラシスト)
×トレバー・ワード [Trevor Ward](米国/チーム・ウォリアー・コンセプツ)
1R 終了時 TKO (タオル投入)

 石渡と対戦予定だったファーカード・シャリポフ(シーザー・グレイシー柔術アカデミー)が練習中に左肩を脱臼し欠場。石渡の相手は初来日のワードに変わった。ワードは空手、柔術、柔道、ボクシング、キック、サンボの経験があるという23歳。MMAはアマ10戦9戦1敗、プロ4戦4勝(2KO/2一本)。ベラトールにも参戦経験がありプロで20戦しているシャリポフに比べると実績では劣るが、身長185cmと長身で、シャリポフの170cmから大きな差があり、油断はできない相手といえそうだ。



 試合が始まるとワードはリーチ差を活かし、伸びのある右ミドルをヒット。ブロックはされるがハイでも石渡を脅かす。ケージまで下がらせるとパンチと膝の連打でチャンスを作るが、石渡は回って逃れると、左のボディストレートをクリーンヒット。これで逆にワードを下がらせると、ワードの大振りの右フックをかわして、タックルでテイクダウンを奪う。ワードは下から足を効かせて三角絞めを狙い、それを嫌った石渡が立ち上がり、猪木アリ状態となりブレイクがかかるが、すぐに石渡はパンチの連打で詰めて再びテイクダウンに成功。ワードをケージに寝かせた状態で、右の肘打ち、左のパウンドを正確に叩き込み続ける。



 石渡が相手のスタイルを読み、着実にダメージを与え、最終的に1Rのポイントを取り、これからどう追い詰めていくか楽しみだったが、1R終了後のインターバルに、ワード陣営がドクターチェックを受け、その後にタオルが投入される。突然の結末に観客はどよめき、石渡も戸惑いの表情を浮かべる。場内アナウンスで棄権の理由説明は無かったが、ワードは左拳を負傷したという。マイクを渡された石渡は「消化不良で申し訳ないです。また強くなって出直してきます」と話し、ケージをあとにした。




第9試合 セミファイナル アテナルール バンタム級 5分3R
○中井りん(パンクラスヴィーナス/バンタム級クィーン・オブ・パンクラシスト)
×サラ・ダレリオ [Sarah D'Alelio](米国/シーザー・グレイシー柔術アカデミー)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)

 1Rから中井が投げを決め上になると、サイドからアームロックを極める。レフェリーストップになってもおかしくない極まり具合だが、ダレリオは背中をマットにつけた状態で回り、うまくポイントをずらし続ける。終盤にはダレリオも足関を仕掛け中井を脅かす場面も。2Rと3Rも中井がサイドを奪いアームロックを極めるが、千葉レフェリーは最後までストップせず。中井はアームロック以外の攻撃に移行せず、固執してしまったことで膠着状態が続いたが、2ポイントを取るラウンドも作り、大差をつけ完勝した。


第8試合 フェザー級 3分3R
○田村彰敏(総合格闘技津田沼道場/元修斗ライト級(65kg)世界王者)
×宮路智之(パラエストラ松戸)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 元修斗世界王者の田村が、アメリカ再進出を見据えパンクラスに初参戦。公開練習でケージでの戦いを意識しスタイルチェンジに取り組んでいる姿を見せたが、試合でもそれを存分に発揮する。 
 1R、田村はガードを下げ、半身に構えつつ距離を大きく取り、右フックで飛び込んで押し込む。宮路はテイクダウンを奪い上になるが、田村はオモプラッタを仕掛け追い詰める。スタンドに戻ってからも、宮路をケージに押し込みつつ首相撲から右膝を当て、立っても寝ても巧さを発揮する。



 2Rはケージ際の差し合いで膠着状態がしばらく続いたが、中盤に田村がバックハンドブローを当て、ケージに押し込んでからうまくスペースを作って右肘を当て、好印象を残す。
 3R序盤、田村が右ロー、右フックを当て攻勢。中盤に自ら引き込んでオモプラッタを再び狙うが、これはうまく防御され、宮路のパウンドを浴びてしまう。このラウンドは挽回を許す形となったが、2Rまでのポイントを守りきり、パンクラス初戦を白星で突破した。


第7試合 ライト級 3分3R
○伊藤崇文(パンクラスism)
×上山龍紀(U-SPIRIT JAPAN町田)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 1R、伊藤が片足タックルから上山をケージに押し込む展開を繰り返す。上山は倒されないものの、守勢となってしまい、マストシステムのためポイントを取られてしまう。2Rも上山は押し込まれるが、差し返して右膝をボディにヒット。伊藤はこれをもらうと後退し、上山にテイクダウンを許す。終盤にも上山は伊藤のタックルを切って顔面に膝をヒット。ポイントを五分に戻す。
 3R、伊藤もようやくタックルでテイクダウンに成功し、バックを奪いかけるが、上山は下からアームバーを狙って脱出。その後も伊藤がタックルを仕掛け続け、終盤、上山が飛び膝を合わせるが、伊藤はひるまず押し込み続け試合終了。評価の難しいラウンドとなったが、伊藤がポイントを取り、ケージ初戦を白星で飾った。


第6試合 ライト級 3分3R
×中村晃司(パンクラス大阪稲垣組)
○児山佳宏(パラエストラ松戸/修斗ウェルター級(70kg)世界1位・元環太平洋王者)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

 1R、児山がタックルを躊躇してしゃがむと、中村は隙を逃さず左ハイをヒット。しつこくタックルで組み付く児山に鉄槌を落としダメージを与え、ポイントを取る。
 2Rも児山が片足タックルを仕掛けると、レフェリーがなぜか両者にストップをかける。レフェリーは判断ミスだったようで、すぐ続行を告げるが、児山はこの直後にテイクダウンに成功。中村は立とうとするが、押し込まれる展開が続き、気の毒なラウンドに。



 3Rも序盤から児山が片足タックルを仕掛けテイクダウンを狙う。中村は潜り込んで足関を狙うが、児山は落ち着いて潰して、ハーフの体勢から鉄槌をヒット。その後、脱出した中村がバックを取りかけるが、これも児山が振りほどいてタックルでしがみついた状態で試合終了。児山が持ち前のレスリングテクニックを駆使し、パンクラス初戦を勝利で飾った。


第5試合 スーパーフライ級 3分3R
×北方大地(パンクラス大阪稲垣組/3位)
○安永有希(東京イエローマンズ/4位)
判定1-2 (荒牧28-29/マッキン29-28/松宮28-29)

 安永は広いケージを有効活用し、前後に出入りしながら時計回りに動き、北方にパンチを打たせず、いきなり突っ込んでケージに押し込み、テイクダウンを狙うファイトを続ける。1Rは序盤に安永がテイクダウンを奪うが、終盤に北方が1テイクダウンを取り返す。2Rと3Rは両者ともテイクダウンを奪えないが、安永がケージに押し込み続ける時間が長く、マストシステム判定においては有効だ。押し込む時間が長いとはいえ、1Rが3分と短いため、真ん中の1分間押し込み続けるだけでも好印象を残すことができる。判定3-0の試合が続いた今大会だったが、この試合だけ判定が割れ、安永の勝利となった。
 
 なお、今大会から審判団に入り、何試合かジャッジを務めたジェフ・マッキン [Jeff Mackens] 氏は、米国ケンタッキー州のアスレチックコミッションの元で審判を務めたことのある人物。最近のリングで行われたパンクラスの大会や、Bayside Fightにも視察に訪れ、新ルールを採用するパンクラスにアドバイスをしていたという。本場の経験者の意見もハイブリッドさせることで、競技運営に磨きがかかることを期待したい。


第4試合 フライ級 3分3R
×宇都木正和(パラエストラ古河/5位)
○武蔵幸孝(K-PLACE埼玉格闘技道場/8位)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

 1R、武蔵がタックルからケージに押し込んで倒すと、ケージに背中をつけてバックを取り、チョークを狙う。2Rも武蔵がテイクダウンを奪い主導権。3Rもグラウンドでチョークを狙い宇都木を追い詰める。宇都木はスタンドでパンチを振り回し前に出るも、武蔵に下がられると、広いデカゴンの中では距離を取られ逃げられてしまう展開が続いた。特にフライ級ぐらいの小さな体格になると、デカゴンの大きさの影響は顕著になる。


第3試合 ウェルター級 3分3R
○レッツ豪太(総合格闘技道場コブラ会/8位)
×高木健太(リバーサルジム川口REDIPS)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)

 1R、レッツが序盤からタックルを仕掛け、終盤には反り投げでテイクダウンを奪い優勢。2R、序盤の打ち合いで右ストレートを当てて高木をダウンさせると、パウンドを落とし追い詰める。だが終盤に高木が脱出すると、右ボディを当てるなど挽回。3Rはバテたレッツがケージの中を周り続け、消極的とみなされレフェリーから注意される。高木はローとミドルを効かせたが1ポイントを取り返すに留まり、レッツが逃げ切る形で判定勝ちした。


第2試合 バンタム級 3分3R
○齊藤 曜(和術慧舟會トイカツ道場/8位)
×藤井伸樹(ALLIANCE/2013年ネオブラッド・トーナメント同級優勝)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 石渡の王座にも挑戦した齊藤が、再三テイクダウンを奪いポジションをキープし主導権を維持。2R目までのポイントを順調に取ると、3Rは得意のギロチンを度々狙い続け完勝した。


第1試合 ライト級 3分3R
○太田駿平(ドン・キホーテ/フェザー級7位)
×小林 裕(U-FILE CAMP)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

 大田が3Rともタックルからテイクダウンを奪い、トップをキープ。その先の攻めに乏しいが、マストシステム判定の中でポイントを稼いで完勝した。





第16試合 第20回ネオブラッド・トーナメント ウェルター級一回戦 3分3R
○佐藤 天(TRIBE TOKYO M.M.A)
×川和 真(禅道会 新宿道場)
3R 2'36" ギブアップ (チョークスリーパー)

第15試合 第20回ネオブラッド・トーナメント ライト級一回戦 3分3R
×チャンタモ(ハニートラップ)
○アンドリュ-・ロバート(米国/総合格闘技津田沼道場)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)

第14試合 第20回ネオブラッド・トーナメント フェザー級一回戦 3分3R
○島村 裕(宇留野道場/ハイブリッドファイター)
×渡辺謙明(パラエストラ東京)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第13試合 第20回ネオブラッド・トーナメント フェザー級一回戦 3分3R
○牛久絢太郎(和術慧舟會TLIVE)
×平山 学(フリー)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)

第12試合 第20回ネオブラッド・トーナメント バンタム級一回戦 3分3R
×福山晄久(総合格闘技津田沼道場)
○コンボイ升水(マルワジム横浜)
不戦勝 (福山は減量中にサウナで倒れ病院へ搬送され計量失格)

第11試合 第20回ネオブラッド・トーナメント フライ級一回戦 3分3R
○神部建斗(ALLIANCE)
×大津ヒロノブ(和術慧舟會GODS)
判定3-0 (30-27/29-28/30-27)

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