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ISAO&砂辺光久、王座防衛。北岡悟&金原正徳、秒殺勝利:9.29 横浜文体

PANCRASE 252 - 20th ANNIVERSARY
2013年9月29日(日) 横浜文化体育館
 1993年、UFCと同じ年に産声を上げたパンクラスが20周年。旗揚げメンバーで唯一参戦する高橋義生の引退戦をメインに置き、その前にはパンクラスの“今”を表すライト級とフライ級のタイトル戦が行われ、ISAOと砂辺光久が1ポイント差の削り合いを制し王座防衛に成功した。ライト級とバンタム級の「ワールドスラム」も開幕し、日本勢の苦戦が続く中、北岡悟と金原正徳は秒殺勝利で格の違いを見せつけた。次回横文大会は来年3月30日に開催される。
  レポート&写真:井原芳徳


第17試合 メインイベント ミドル級(ノンタイトル戦) 5分2R
○川村 亮(パンクラスism/王者/83.4kg)
×高橋義生(D-ONEジム/元ヘビー級王者/83.7kg)
1R 1'43" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 高橋はプロレス団体の藤原組での活動を経て、先輩の船木誠勝、鈴木みのるらと共に1993年のパンクラス旗揚げに参加。97年にはUFCでヴァリッジ・イズマイウを下し、UFCで日本人初勝利をあげた。01年にパンクラス初代ヘビー級王者となり、PRIDE、HERO'S、SRCにも参戦。2007年にフリーとなり、昨年8月の桜木裕司戦で7年ぶりにパンクラスにリングに上がり1R KO負け。今回はそれ以来の試合となる。6月30日のディファ有明大会の休憩明け、高橋がリングインして次戦での引退を表明。「介錯人」としてパンクラスism時代の後輩の川村を選んだ。高橋はその時「スポーツでも無い、総合格闘技でも無い、俺とお前の殺し合いだからな」と呼びかけ、川村も「高橋さんを完全に沈めます」と話したが、試合はその通りの内容となる。

 高橋のセコンドには高阪剛氏と、パンクラスの元審判部長で選手のフィジカルトレーナーも務めていた廣戸聡一氏がつく。後方には稲垣克臣氏、謙吾氏ら、パンクラスの後輩も多数並ぶ。ゴングと当時に高橋は「ぶっ殺す!」と絶叫。川村がけん制のような形で軽く右ハイキックを放つと、高橋はかわしてタックルを仕掛けて上になる。いったん立ち上がると、高橋はコーナーを背中にする形でギロチンを仕掛けチャンス。だが川村は落ち着いて外すと、高橋をコーナーに寝かせた状態で右のパウンドをヒット。最初は恐る恐るといった雰囲気だったが、次第に高橋の動きが落ちると、川村は覚悟を決めたかのようにパウンドの連打のスピードを上げる。最後は高橋が失神したところで梅木レフェリーがストップ。しばらく高橋は立ち上がれなかったが、意識を取り戻すと川村と1分近く抱き合い、互いに正座で言葉を交わし、最後は川村が高橋の腕を上げて称えた。




 高橋が「今まで僕のことを応援してくれた皆さん、本当にどうもありがとうございました」と話すと、場内は拍手が止まらない。続けて川村がマイクを持つと「高橋さん、鈴木さん、船木さん、柳澤さん、稲垣さん、國奥さん、あなたたちが作ったパンクラスがあったからこそ、それを見たからこそ、僕らはこうやって頑張って来れてます。高橋さんの魂は、僕たちの心の中と、ここのリングと、見に来てくれた皆さんの心の中に染み込んでいると思います。それを大事に、これからもパンクラス、続けていきたいと思います。今日はどうもありがとうございました」と挨拶。6時間に渡る20周年大会を締めくくった。


第16試合 セミファイナル ライト級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ 5分3R
○ISAO(坂口道場 一族/王者/70.0kg)
×高橋“Bancho”良明(パラエストラ八王子/1位/70.0kg)
判定2-0 (荒牧29-28/和田28-28/芹沢29-28)
※ISAOが初防衛

 今大会では高橋義生×川村亮、伊藤崇文×坂口征夫というパンクラス20年の歴史の“過去”を感じさせる試合がメインと第1試合に置かれ、日本人対欧米人のパンクラス・ワールドスラムは「世界標準」をスローガンに掲げるパンクラスの“未来”を示すような企画だったが、ライト級とフライ級のWタイトルマッチは、“今”のディファ有明のメインがそのまま横浜文化体育館という大舞台に持ち込まれた形。何度もディファのリングに立ち、互いのスタイルを知り尽くした選手同士が、ベルトを目指してしのぎを削る。一本、KO決着の多かった“過去”“未来”の試合ほどの派手さは無いが、1ポイントを巡る執念と体力の削り合いも、総合格闘技の魅力の一つだ。



 ISAOはサウスポー、高橋はオーソドックスに構え、1R序盤は打撃戦からスタート。アッパーの相打ちからヒートアップしそうな気配だったが、両者とも熱くなりすぎず、ロープ際の差し合いの攻防で落ち着く。互いに柔道をバックボーンとするが、テイクダウンを成功させたのは王者のISAO。投げは不完全だったものの、もつれかけた体勢からすぐさまバックマウントを奪う。高橋陣営からは「十字来るぞ」と腕十字を警戒させるアドバイスが飛び、ISAOもその先のサブミッションが狙いにくい状態になったが、パウンドの連打に切り替えて好印象をしっかり残し、ジャッジ3者からポイントを獲得する。

 1Rは比較的堅実な形で1ポイントを取ったISAOだが、2Rははっきりと動きのある形で1ポイントを取りに行く。序盤から右のフックを連続でクリーンヒットし、高橋がダウン。すぐ立ち上がると、組みついてISAOを倒して上になり休むが、ISAOは下からアームロックを狙う。この間、高橋は右まぶたを、ISAOは額をカットし、Wでドクターチェックを受ける。高橋が上の状態から再開すると、膠着ブレイクがかかりスタンドに戻る。両者とも足が止まればパンチの打ち合いとなるが、セコンドの声を聞き、熱くなり過ぎない。ラウンド終盤、パンチのフェイントから高橋がタックルを決めるが、その先の攻めに乏しく2Rが終了する。



 2ポイントを奪われ後の無い高橋だったが、3Rは驚異的な追い上げを見せる。最初のテイクダウンこそISAOに許したものの、すぐに立ち上がるとコーナーに押し込んでテイクダウンを奪い返すことに成功。パウンドを落とした後にいったん立たれそうになるが、すぐにタックルに行って再びグラウンドに戻す。すると今度は早い段階からマウントを奪うことに成功。パウンドを落として背中を向けさせると、腕十字を狙ってチャンスを作る。これは外れてもつれ、足関の取り合いのような状態となるが、高橋は上になるとパウンドを落とし、KO狙いのサッカーボールキックも放つ。劣勢のISAOだが、一連の動きを読みとる余裕はまだあり、高橋の打撃を凌ぎ切りスタンドに戻す。最後は高橋が投げを失敗し、ISAOが上になったところで試合終了。3R、和田ジャッジは高橋に2ポイントをつけたが、残り2者は1ポイントをつけるに留まり、ISAOが判定勝ちで王座初防衛に成功した。





第15試合 フライ級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ 5分3R
○砂辺光久(TEAM reversaL/王者/54.3kg)
×田原しんぺー(K-PLACE埼玉格闘技道場/1位/54.1kg)
判定3-0 (福田30-29/荒牧30-29/和田30-28)
※砂辺が2度目の防衛

 3年前の初対決では砂辺がバスターでKO勝ち。6月に砂辺への挑戦権を獲得した田原は「ベルトとかいらいなんで。砂辺光久、お前の首を取るため俺は修斗からパンクラスに来た」とアピールした。調印式では互いに「殺す」という表現を使いつつも、互いを「戦友」と評す等、敬意も込めており、そんな二人の思いが試合でも良い形でぶつかり合うことになる。



 1R、田原が細かく左ジャブを突いて、時折右ストレートを当てたり、タックルを仕掛けてからしがみつき、積極的にポイントを取りに行く展開。砂辺は静かな立ち上がりだったが、残り30秒を切ったところでいきなり積極的になり、左右のストレートから飛び膝につなぎタックル。田原は切り、ジャッジ3者とも10-10と採点する。
 2Rも最初しばらく静かなお見合い状態だったが、田原の組みつき際に砂辺の右アッパーが炸裂。田原は膝から崩れ、砂辺は上から覆いかぶさってパウンドのラッシュを仕掛ける。だが田原の下からの関節技に警戒してか?ある程度連打したところで深追いせずトップをキープ。田原も少し回復したが、スタンドに戻ってからも砂辺の攻勢は変わらず、砂辺が飛び膝、左ボディフック、サッカーボールキック等を当てて田原を苦しめ、ジャッジ3者からポイントを獲得する。



 3R、後の無い田原は、左ミドルを砂辺に捕まれて倒されて下になったが、得意の腕十字を仕掛けて反撃のチャンスをようやくつかむ。3年前の初対決を再現するかのような場面だが、砂辺はバスターにつなげず、座ったまま外すと立ち上がってサッカーボールキック。この後もつれて再び田原が下から腕十字を狙うが、砂辺は守りきりブレイクがかかる。田原の前進をかわし、砂辺はタックルを仕掛けてからバックに回りチョークを狙い、防がれた後は腕十字狙いに移行。最後はスタンドに戻ると、田原も必死に前に出て左右のフックを当てるが、砂辺は耐えきり試合終了。同時に両者はリング上で抱き合い、砂辺は「俺ら仲間だろ?」と叫び、田原は涙目になる。



 結局、3Rは和田ジャッジのみ砂辺にポイントをつけ、2Rのポイントを守りきる形で砂辺が防衛に成功した。砂辺は発言等で過去のパンクラスへの愛を人一倍示す選手だが、試合運びや技術は今の先端をいくもので、20周年大会でそれをみっちりと15分間見せつけてくれた。田原は敗れたものの3年間の思いが凝縮されたような積極的な戦いぶりが光った。試合前の発言を含め、フライ級の注目度を高める十二分な仕事ぶりだった。


第14試合 鰓呼吸PRESENTSスペシャルワンマッチ フェザー級 5分3R
△マルロン・サンドロ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/元フェザー級王者、元SRC同級王者/65.5kg)
△内村洋次郎(イングラム/フェザー級3位/65.5kg)
判定0-0 (小菅30-30/千葉30-30/富山30-30)

 サンドロは3年ぶり来日、5年ぶりにパンクラスに参戦。1R、サンドロは最初のタックルは勢いがつき過ぎて場外に出てしまったが、2度目は成功。ハーフガードから内村の頭の後ろに腕を回して肩固めを狙うが、内村は密着して防御し、チャンスを作らせない。



 2R、スタンドの展開でサウスポーの内村は、距離を取って左右に動き、サンドロに的を絞らせず、左のインローを効かせ、左ハイでもサンドロをぐらつかせ優勢。打撃で不利と判断したか?サンドロはタックルから豪快に抱え上げてテイクダウンを奪取するが、このラウンドも内村が下から密着して防御する。終盤にスタンドに戻り内村が左ミドルを効かせるがインパクトが薄い。
 3Rはサンドロもパワーが次第に低下し、度々タックルを仕掛けるが、内村は切り続けて完全に主導権を与えない。スタンドに戻れば内村も左ボディストレートや左ミドルを当てるが、決定打にはならない。その後、サンドロがタックルからテイクダウンを奪うが、内村はコーナーを背にした状態で防御を続けブレイク。その後もサンドロにタックルを内村がしのぎ続け試合終了。



 ジャッジの採点は3者とも30-30でドロー。内村がドローに持ち込めたことはこれまでの実績差を考えれば快挙だ。ラウンドマストなら3Rともポイントを取られる内容ではあったが、課題の守りで着実に進化していることがわかる試合だった。これで自信をつけ、持ち味の攻撃を爆発させることができれば、さらに上の段階に進むことは可能なはずだ。


第13試合 ミドル級 5分2R
×大山峻護(フリー/83.5kg)
○ジョーダン・カリー [Jordan Currie](米国/アメリカン・キックボクシング・アカデミー/83.5kg)
1R 5'00" TKO (肩固め)

 大山が脇の差し合いの状態からグラウンドに引きこむと、下からアームロックを仕掛けるが、カリーは外して脱出すると、がぶりの状態から大山の背後に回ってバックマウントを奪い反撃。カリーがマウントに移行すると一旦大山がブリッジで脱出し、アキレス腱固めと膝十字を仕掛けるが、カリーは難なく防いで再び上になり、マウントを奪取。肩固めを極める。
 大山は1R終了のゴングに救われたかと思われたが、ラウンド終了前に失神していた。しかし和田レフェリーが失神を確認したのがゴング後のため、TKO勝ちとはならず、審判団もその場で議論を詰めることができなかったため、裁定は保留に。現時点ではアクシデントでの終了とみなし、1R終了時までの仮の採点が行われ、ジャッジは3者とも10-9で採点した。(追記:審議の結果、カリーのTKO勝ちという裁定に決まった。[→関連記事]




第12試合 パンクラス・ワールドスラム・ライト級一回戦(4) 5分3R
○北岡 悟(ロータス世田谷/IMPACT GYM/DEEP王者/70.3kg)
×ドム・オーグラディー [Dom O'Grady](米国/チーム・エクストリーム/73.1kg→74.7kg)
1R 1'19" TKO (レフェリーストップ:フロントチョークスリーパー)

 「世界標準」をスローガンに掲げるパンクラスが20周年大会の目玉としてスタートしたのが、ライト級、バンタム級の8人トーナメント、ワールドスラム。日本人4選手、外国人4選手が一回戦で当たる構図だったが、DEEPが送り込む北岡と金原正徳は日本人4人の中でも実力で図抜けており、外国人も金原の相手となったピアソンを除けば実力が未知数の無名選手と、話題の焦点が定まり辛い状態だった。
 そんな中、2010年10月3日の弘中邦佳戦以来3年ぶりに古巣パンクラスにカムバックした北岡は、4人の外国人の中で最も試合数も勝利数も多く、ベラトール参戦経験もあるオーグラディーを指名したが、オーグラディーは前日計量をまさかの大幅オーバー。しかも初回の計量から再計量の間に飲み食いし、再計量では体重が増えるという、完全にナメきった状態だった。同じ計量オーバーのダニエル・スウェインと清水俊一の試合は、清水の不戦勝となったが、北岡の参戦は大会の最大の目玉で、試合消滅は20周年大会にとっても大打撃となる。



 そこで取られた試合形式は、北岡が勝った場合のみ試合が成立し、負けた場合は無効試合になるという形。北岡は開会式の時からオーグラディーを鋭くにらみ続け、いつもに増して殺気をみなぎらせている。試合入場時からオーグラディーに対しては観客からブーイングが起こる。
 試合はまさにオーグラディーへの制裁マッチのような形になり、北岡がオーグラディーをタックルからコーナーに押し込むと、北岡がコーナーに背中をつけた状態のまま飛びついてギロチンチョークを極める。そのままグラウンドに引き込んで絞り上げると、北岡は「落ちてる」とレフェリーに向かって叫ぶ。するとレフェリーもオーグラディーが失神しているのに気づき試合をストップ。北岡の無傷の完勝に場内は大きく湧き上がった。



◆北岡のマイクアピール
「帰って来たぞ!パンクラス、20周年、おめでとうございます。たくさんのスポンサーの方のおかげでこのリングも続いてます。僕がいない間頑張ってくれた川村、酒井社長、感謝します。DEEPの現役チャンピオンなんですけど、そのままここの場に出させてくれた佐伯繁DEEP社長、感謝してます。
 で、ライト級、日本人全員負けちゃいましたよね。やっぱ俺、決勝トーナメント出るところ見たいですよね。でもこのDEEPのタイトル持ったままだと日程的に無理です。ファンの声を第一に考えたいと思ってます。どうかご声援ください(場内大きな拍手)。あとはお金っすよね、条件(場内笑)。
 もう1個。20年間、ずっと頑張って来れたのは、パンクラスに(旗揚げから)ずっと残ってくれたスタッフさん、2人です。その2人には本当に心からありがとうと言いたいです。あえて名前は言いません。2人です。感謝してます。その2人こそがパンクラスだと俺は思ってます。その次にパンクラスは俺です。俺は、DREAMやDEEPで戦ってきたのは、あれはパンクラスだと思ってます。真剣勝負のプロレスはパンクラスだ!(マイクをマットに叩きつける)」



第11試合 パンクラス・ワールドスラム・バンタム級一回戦(4) 5分3R
○金原正徳(パラエストラ八王子/元SRCフェザー級王者/61.1kg)
×ジョー・ピアソン(米国/チーム・エクストリーム/61.1kg)
1R 0'21" KO (左フック)

 ピアソンはPRIDE武士道で前田吉朗にも勝ったことがあり、ワールドスラム・バンタム級で最も実績のある選手だったが、金原は最初のチャンスをものにした。ピアソンは長い手足を活かした右ジャブ、左ローを放って攻撃のチャンスを探るが、金原はじわじわプレッシャーをかけると、ピアソンの右にかぶせる左フックをクリーンヒット。これ一発でピアソンをノックアウトし、ダメ押しのサッカーボールキックとパウンドも正確に当てていた。全17試合の中でベストKO賞は間違いなく金原だろう。






第10試合 ミドル級キング・オブ・パンクラス次期挑戦者決定戦 5分3R
×ウィル・“IRON”・ノーランド(米国/アメリカン・キックボクシング・アカデミー/1位/83.7kg)
○安西信昌(TEAM CLIMB/2位/83.7kg)
1R 2'30" TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)

 安西が開始からしつこくタックルで組み付き、テイクダウンを狙う展開、ノーランドのサッカーボールキックをもらいそうになっても食いつき、テイクダウンに成功。すぐ立たれたものの、スタンドに戻れば左フックでノーランドをぐらつかせることに成功する。続けて首相撲からの膝蹴りを放った際に真後ろにスリップしてしまい、一旦スタンドに戻った後にもノーランドにテイクダウンを許したものの、安西は休むことなくスタンドに戻すと、少しノーランドが疲れて来た隙を逃さず左右のフックをクリーンヒット。これでノーランドはロープにもつれこむようにノックアウト。安西がミドル級らしいパワフルさにスピードを兼ね備えた好ファイトで会場を沸かせた。




第9試合 パンクラス・ワールドスラム・ライト級一回戦(1) 5分3R
×佐々木信治(総合格闘技道場BURST/修斗ウェルター級(70kg)環太平洋王者/70.3kg)
○ボグダン・クリスティア [Bogdan Cristea](オランダ/アメリカン・トップチーム/69.8kg)
判定0-3 (福田29-29○/荒牧29-29○/小菅29-30)



 1R、互いにスタンドで慎重な攻防だが、佐々木が左ジャブを的確に当ててクリスティアに鼻血を出させてじわじわと優勢に。2Rにはクリスティアがドクターチェックを受ける。終盤にはクリスティアの投げを潰してマウントになり、パウンドを連打し優勢。ジャッジ2者が佐々木にポイントをつける。
 だが3R、クリスティアが左のボディフックを効かせると、下がった佐々木に左フックを当ててダウンさせ、ギロチンチョークでギブアップ寸前まで追い込む。佐々木は脱出し、バックチョークを狙うが極めきれずスタンドへ。終盤は互いに雄叫びをあげながら殴りあう展開で会場を沸かせる。だが佐々木は反撃の一打を与えることができず、クリスティアにポイントを許すことに。判定はジャッジ2者がドローとつけたが、トーナメントの試合のためマスト判定で、3Rに一本勝ち寸前まで佐々木を追い込んだクリスティアに軍配。佐々木は勝利を逃したものの、初参戦のパンクラスでパンクラスファンに大きな印象を残した。




第8試合 アテナルール バンタム級(ノンタイトル戦) 5分3R
○中井りん(パンクラスヴィーナス/王者/60.7kg)
×タラ・ラローサ(米国/ジャクソンズMMA/61.0kg)
判定2-0 (小菅29-29/和田30-28/富山30-29)

 中井は距離を取って回り、左右のローをしつこくラローサの前足に集中。ラローサのステップがぎこちなくなって行くが、2Rにラローサが右ストレートの連打で中井をダウンさせる。鼻血を出して苦しそうな中井だが、ラローサを首相撲の状態から崩すと、バックマウントを奪い、オンブの状態からチョークを狙うなど反撃する。
 2Rはジャッジ1者はラローサにポイントをつけたが、3Rは中盤から中井が上になると、アームロック、腕十字でギブアップ寸前まで追い詰め、ジャッジ3者からポイントを獲得。海外でも有名な選手から価値ある勝利をもぎ取った。




第7試合 パンクラス・ワールドスラム・バンタム級一回戦(2) 5分3R
○清水俊一(総合格闘技宇留野道場/2位/60.9kg)
×ダニエル・スウェイン(米国/アメリカン・キックボクシング・アカデミー/3位/63.2kg)
不戦勝 (スウェインの計量オーバー)

 スウェインはフェザー級からバンタム級へ階級を下げての初戦だったが、減量に失敗。最初も2度目の計量も2.0kgオーバーと、北岡の相手同様、落とす気すら無い様子だったのが残念だ。
 無念の不戦勝となった清水は、試合着でリングに登場。普通なら湿っぽくなる場面だが、「今の試合を見て感化されて裏でアップしてたら汗だくになりました。この後の試合も楽しんでください」とマイクで話し、会場を和ませた。


エキシビションマッチ 1分3R
―近藤有己(パンクラスism/ウェルター級5位)
―中井光義(フリー)
勝敗無し

 人気マンガ「キン肉マン」の作者の息子の中井が、12月のパンクラスデビューを控えエキシに登場。近藤相手にマウントを奪ったり、アキレス腱固めを仕掛けるなどの動きを披露した。このエキシと中井りんの試合では、タレントの草刈紅蘭さんがリングアナを務めた。




第6試合 パンクラス・ワールドスラム・ライト級一回戦(3) 5分3R
×長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA/5位/70.3kg)
○リッチー・ウィットソン [Richie Whitson](米国/アメリカン・キックボクシング・アカデミー/70.0kg)
1R 2'00" TKO (レフェリーストップ:フロントチョークスリーパー)

 長岡が開始すぐの胴タックルでテイクダウンを決めるが、ウィットソンはすぐスタンドに戻し、右ハイをヒットさせる。長岡は再びタックルを仕掛けたが、ウィットソンがカウンターのギロチンを極め、倒された後もロックをキープし長岡を失神させ試合を終わらせた。




第5試合 パンクラス・ワールドスラム・ライト級一回戦(2) 5分3R
×AB(和術慧舟會駿河道場/4位/70.2kg)
○フィリップ・オリビエリ(ブラジル/ノヴァ・ウニオン/70.1kg)
1R 4'16" TKO (タオル投入:右飛び膝蹴り→グラウンドパンチ)

 オリビエリはムエタイスタイルの動きで、右ハイ、右膝蹴り、右ストレートを正確にヒット。ABのタックルを潰し、足を掛けてテイクダウンを奪う。ABはすぐスタンドに戻すが、コーナーに詰めて右フックを放ったタイミングでオリビエリの右の近距離からの飛び膝がクリーンヒット。ダウンしたABは血だるまでパウンドを浴び続け、最後はセコンドがタオルを投入した。




第4試合 パンクラス・ワールドスラム・バンタム級一回戦(1) 5分3R
×馬場勇気(ロデオスタイル/5位/61.2kg)
○マルセロ・セザール [Marcio Cesar](ブラジル/ノヴァ・ウニオン/61.1kg)
1R 1'23" ギブアップ (腕ひしぎ十字固め)

 馬場がパンチラッシュからコーナーに詰めてタックルでテイクダウンに成功。幸先よいスタートかに見えたが、セザールは素早く足を登らせると腕十字を仕掛ける。馬場は嫌がらせで鉄槌を落とすと極まりが深くなってしまいタップアウト。オリビエリ同様、ノヴァ勢は相手の隙を逃さないファイトが見事だった。




第3試合 パンクラス・ワールドスラム・バンタム級一回戦(3) 5分3R
○中島太一(パラエストラ東京/6位/61.0kg)
×サーワン・カカイ [Sirwan Kakai](スウェーデン/アメリカン・トップチーム/61.1kg)
判定3-0 (豊永30-27/荒牧30-28/千葉30-28)

 1R、カカイの右ストレートをもらい、持ち上げられて倒される場面の続いた中島だが、その都度立ってトップキープを許さず、終盤に投げ返してそのままバックマウントを奪うと、素早い動きで三角を極め、腕十字に移行してチャンスを作る。2Rになると疲れてきたカカイに腕十字を極め、ギブアップ寸前まで追い込む。最終ラウンドはカカイも勝利への執念を見せ、しぶといタックルで中島の攻撃を封じたものの、中島もトップキープさせず試合終了。判定ながらも中島が初の国際戦で完勝し、素質の高さを印象づけた。


第2試合 ISKAオリエンタル・インターコンチネンタル・スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×レオ・ズーリック [Leo Zuluric](ドイツ/ムジョウケン・キ道場/王者/69.8kg)
○小西拓槙(M-BLOW/挑戦者、REBELS RAIDERS TOURNAMENT 2013 優勝/69.4kg)
判定0-3 (豊永47-50/芹沢48-50/千葉48-49)
※小西が新王者に



 オリエンタルルールは肘無しという以外は通常のキックルールとほぼ同じ。小西がサウスポーに構え、左ミドルと膝主体の攻め。ズーリックは上下に打ち分けるパンチ主体で、組み付いてから倒す動きにMMA経験者らしさが出ている。接戦が続いたが、終盤ラウンドになるにつれズーリックの勢いが落ち、小西の膝とミドルのヒットが増加。最終ラウンドは左ハイやパンチの連打でズーリックをダウン寸前まで追い込む場面を作り、小西が判定勝ち。ベルトをもぎ取った。


第1試合 ライト級 5分2R
○伊藤崇文(パンクラスism/70.0kg)
×坂口征夫(坂口道場 一族/70.0kg)
2R 1'28" ギブアップ (アームロック)

 1R序盤から伊藤が片足タックルでテイクダウンを決め主導権。倒した後もバックを狙いに行く動きで攻め続ける。2Rも同様にテイクダウンを奪うと、アームロックをガッチリ極めタップアウト。坂口にほとんど何もさせない完勝で、パンクラス20周年大会の幕を開けた。


 大会中のセレモニーでは、ウェルター級王者の佐藤豪則とスーパーフライ級王者の清水清隆へ、5度の王座防衛を果たしたことを称え、パンクラスからゴールドベルトが贈呈された。また、K-1、シュートボクシングなどに参戦している才賀紀左衛門が、パンクラスでのMMAデビューを酒井正和パンクラス代表に志願。斉藤直人リングドクターとスポンサーの株式会社ドン・キホーテに対しても、長年のパンクラスへの支援に対する感謝状が贈られた。

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