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鈴木槙吾、逆転KO勝ちでウェルター級王座挑戦権獲得:2.3 有明

PANCRASE 245
2013年2月3日(日) ディファ有明
 ウェルター級では1位の鈴木槙吾と2位の大類宗次朗が王座挑戦者決定戦で激突。大類がスタンドパンチとパウンドで1Rは優勢で、鈴木はローブローにも苦しめられたが、2Rにパンチの連打で大逆転KO勝ち。佐藤豪則との王座戦に進んだ。UFCヘビー級王者のケイン・ベラスケスらを擁する名門・アメリカン・キックボクシング・アカデミーとの初の対抗戦には、ベテランのKEI山宮と昨年ネオブラ優勝の原田惟紘が出陣したが、両者とも判定負け。パンクラスの酒井代表は対抗戦継続に意欲的だった。
  レポート&写真:井原芳徳


第13試合 メインイベント ウェルター級次期挑戦者決定トーナメント決勝戦 5分3R
○鈴木槙吾(ALLIANCE/1位)
×大類宗次朗(TRIBE TOKYO M.M.A/2位)
2R 3'29" KO (スタンドパンチ連打)

 佐藤豪則が不動の王者として君臨するウェルター級。その挑戦者を決める4選手によるトーナメントの一回戦が11月12月の有明大会で行われ、大類は山崎昭博を、鈴木は石川英司を、いずれも判定で下して決勝に駒を進めた。



 1R、開始すぐからサウスポーの大類が左のストレートを連続でヒット。右フックで鈴木をダウンさせると、パウンドを連打してレフェリーストップ寸前まで追い詰める。意識朦朧とした様子の鈴木だが、下から腕十字を仕掛けて反撃。大類は上から密着して防御し、外した後もパウンドと鉄槌をコツコツと落とし、スタンドに戻ってからも右アッパーで鈴木を苦しめる。ジャッジは3者とも10-9で大類にポイントをつける。

 インターバル中、右まぶたが腫れた鈴木はドクターチェックを受ける。60秒経過後もチェックが続いたため、ドクターストップか?というムードが会場に漂う。2Rのゴングが鳴ったが、1分過ぎに大類がロープに鈴木を押し込んでから放った膝蹴りがローブローに。鈴木のダメージが大きく、4分近くの休憩時間が設けられる。大類にはイエローカード1枚が提示される。

 反則も含めたダメージの影響で、鈴木の敗色濃厚だったが、試合は意外な展開に。鈴木は再開後から大類と打ち合いを展開。右フックをもらってバランスを崩し、コーナーまで詰められるが、左右のフックの連打で逆に大類を後退させる。いったん鈴木が大類をコーナーに押し込んだ後、再び離れてパンチの打ち合いとなるが、正確さで勝ったのは鈴木のほう。左と右の連打が大類のアゴにクリーンヒット。ガードの開いた大類にさらに左フックをクリーンヒットすると、大類は頭をのけぞらせて真後ろに倒れ、鈴木がパウンドで追い打ちをかけようとしたところですぐさま豊永レフェリーがストップ。鈴木がまさかの大逆転勝利を果たした。





 試合後、喜びを爆発させた鈴木は「大類選手、ものすごく強くて、9割がた負けてました。ほんとたまたまです」と試合を振り返り、「でも、今日、大類選手に勝ったんで、次の挑戦者、僕です」と胸を張り、「次、タイトルマッチ勝って、必ずチャンピオンになります」と宣言した。

 すると4度防衛の王者・佐藤がリングイン。鈴木には10年12月に判定3-0で勝利している。佐藤は「鈴木選手、見てました。強くなってますね。でも、僕も強くなってます。僕は相手選びません。誰とてもやります。だからやりましょう。ただその前に、なんだかんだで年末の試合が流れました。そのうっぷんを晴らしたいんで、その前にどこでもいいです、強い人と試合組んでください」と語り、鈴木と握手。12月にGLORYでフィル・バローニ戦が組まれながらも大会が大晦日に延期し、バローニの相手を桜井“マッハ”速人に変えられたが、その代わりとなる海外強豪との試合を熱望した。

 パンクラスの酒井正和代表は大会後のインタビューで、佐藤のアピールに関して、「今、色々当たってます。近々結論出ると思うんで、それが決まり次第報告します」と語り、「タイトルマッチまでに1試合挟むか?」という質問には「挟ませてあげたいですね」と話した。

◆鈴木「たまたま勝った感じですね。思ったのとは違いました。最初に左でいいのをもらってしまって、ちょっとパニックになって、1Rはそのままズルズル終わった感じですね。2Rも金的がかなり痛かったんですけど、いい意味でそこを切り替えるポイントにできたかなと思います。(佐藤のアピールについて)せっかく王座決定トーナメントやって勝たせてもらったんで、もし間に佐藤選手が外国人選手とやって負けたら、チャンピオンの威厳や価値はどうなるんだと思うんで、できればすぐにでも僕とやってもらいたいんですけど。」



第12試合 セミファイナル AKA対パンクラシスト ミドル級 5分3R
×KEI山宮(GRABAKA/1位)
○ウィル・ノーランド [Will Noland](米国/アメリカン・キックボクシング・アカデミー)
判定0-3 (28-30/27-30/28-30)

 現UFCヘビー級王者のケイン・ベラスケスをはじめ、ジョン・フィッチ、グレイ・メイナード、カン・リー、ジョシュ・トムソンら数多くの強豪の所属する名門・AKAとパンクラスが提携し、今回初めて対抗戦が行われた。AKAから派遣されたノーランドは10勝7勝3敗の32歳。メジャー大会への出場経験は無いが、188センチの長身から繰り出される右のミドル、膝、前蹴りは切れ味十分。1Rからジャッジ1者のポイントを獲得する。



 試合は終始スタンドの展開に。山宮はサウスポーに構えてリングの中を大きく時計回りに動き続けるが、2Rに入るとスピードがじわじわと低下し、ノーランドの蹴りをもらう頻度が増える。ノーランドは左のローとミドルも当てるように。ジャッジ3者とも10-9でノーランドにポイントをつける。
 結局3Rもその流れは変わらず。山宮が連打で追い詰められる場面は無いものの、ノーランドの蹴りとパンチをもらい続けて反撃の糸口が見いだせないまま試合終了。3Rもポイントを取ったノーランドの判定勝ちとなった。


第11試合 AKA対パンクラシスト フェザー級 5分3R
×原田惟紘 [ただひろ](パラエストラ北九州/3位、2012年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
○ダニエル・スウェイン [Daniel Swain](米国/アメリカン・キックボクシング・アカデミー)
判定0-3 (28-29/28-29/27-29)



 AKAから参戦のスウェインは9戦7勝2敗の21歳。対する原田はパンクラス5戦が全て一本勝ちの新鋭。両者の見ごたえある寝技の攻防が展開される。
 1R、原田がタックルで上になり、バックマウントから崩れて腕十字を仕掛ける。スウェインは叩きつけて密着してから脱出に成功。アナコンダチョークを仕掛け、反撃に転ずるが、ジャッジ3者とも原田にポイントをつける。



 2Rも原田に下からオモプラッタを仕掛けられたが、脱出してサイドポジションを奪うと、片手で原田の頭を固定した状態でパウンドを連打。ダメージをきっちり与えた後、横三角絞めとアームロックの複合技で原田を追い詰め、テクニシャンぶりを印象付ける。その後もマウントを奪ったり、腕十字を仕掛けたりと原田を圧倒。ジャッジ2者は10-8、1者は10-9でスウェインにポイントをつけ、逆転に成功する。

 3R序盤、スウェインが右ハイキックを放つとバランスを崩して倒れ、原田が上に。ハーフ、バックマウントと移行し逆転のチャンスを得る。だが乗りすぎてしまい、その後の腕十字の仕掛けに失敗。すぐ上になったスウェインは、丁寧にサイド、バックと移行し、パウンドを連打。終盤に原田もアキレス腱固めを狙うが極めきれず、最後は下になった状態で試合終了。スウェインの判定勝ちに終わった。



 大会後の総括でパンクラスの酒井代表はAKA勢との対抗戦について「やっぱり強いですね。フィジカルもしっかりしてますし。パンクラスとしては課題を多く残しましたが、凄くためになる試合だったんで、次回また呼びますよ」と継続を約束。呼ぶ選手については「今回の2選手プラス、ですね」と話し、タイトルに絡むかについても「考えらえますね。いい試合を見せてもらってますし、単発で対抗戦をやっても意味が無いんで、続けていって、AKAの選手が日本でスターになってもそれはそれで面白いじゃないですか」と門戸開放にも前向きだった。


第10試合 フライ級 5分3R
×江泉卓哉(総合格闘技道場武門會/3位)
○田原しんぺー(K-PLACE埼玉格闘技道場/修斗バンタム級(56kg)世界8位)
判定0-3 (29-30/28-30/29-30)



 1R、江泉にその都度スタンドに戻されるものの、田原が度々タックルからテイクダウンに成功し主導権。ジャッジ1者が田原にポイントをつけ、残り2者はドローだ。
 2Rはスタンドの攻防がしばらく続き、レフェリーがアグレッシブに攻めるよう両者に注意すると、その数十秒後に田原がタックルからテイクダウンに成功。バックマウントを奪い、ジャッジ3者からポイントを獲得する。
 3R、後の無い江泉がサッカーボールキックやパンチの連打で反撃を狙うが、終盤に田原にテイクダウンを許し、十分に攻めきれず。2Rに3者からポイントを得た田原が判定勝ちを果たした。
 2010年9月の砂辺光久戦でのバスターでのKO負け以来、2年半ぶりのパンクラスで完勝した田原は、マイクを持つと「2年前、ここで凄い負け方をしたことが悔しくて、修斗を捨ててこっちに来ました。砂辺さんと戦うために。だから、砂辺さん、僕のケンカを買ってくれますか?」とアピールした。


第9試合 バンタム級 5分3R
×佐藤将光(坂口道場 一族/9位)
○中島太一(パラエストラ東京/10位、2012年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)

 1Rはスタンド中心の攻防。ほぼ互角だったがジャッジ1者が中島にポイントをつける。2Rは中盤まで佐藤が打撃で挽回したが、中島が片足タックルから上になると、アームロックを狙って優勢。ジャッジ2者が中島にポイントをつける。
 3R、中島が上になると、下から佐藤が足関を狙ってチャンスを作るが、脱出した中島が度々タックルから上になり優勢。随所で素質の高さを印象付け判定勝ちを果たした。



第8試合 ウェルター級 5分2R
○村山暁洋(GUTSMAN/修斗ミドル級(76kg)環太平洋王者)
×中村勇太(和術慧舟會TEAM T-REX/T-REX JIUJITSU ACADEMY)
判定3-0 (20-19/20-19/20-19)

 1R、中村の左ミドルをキャッチした村山が上になると、鉄槌とパウンドを随所で落とす。2Rは攻めあぐねたが、残り1分に片足タックルからの流れで上になると、サッカーボールキック、持ち上げてからの叩きつけとパウンドで攻勢を印象付け、パンクラス2戦目で初白星を勝ち取った。


第7試合 フェザー級 5分3R
×西野英紀(GUTSMAN/7位)
○なおKING(CORE/8位)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)


第6試合 ライト級 5分2R
○長岡弘樹(総合格闘技道場DOBUITA/7位)
×クリスMAN(パラエストラ八王子)
判定2-0 (19-19/20-19/20-20)


第5試合 ~ROAD TO 植松直哉~長谷川孝司 試練の勝負 第六戦 キャッチレスリングルール 無差別級 5分2R
○八隅孝平(ロータス世田谷)
×長谷川孝司(パンクラス稲垣組)
判定3-0 (20-19/20-18/20-17)

 1R序盤、下からの足関狙いで見せ場を作った長谷川だったが、以降は八隅に押さえ込まれ、マウント、バックマウント等を取られ続け完敗に終わった。


第4試合 ウェルター級 5分2R
×渡辺大介(パンクラスism)
○草・MAX(TEAM CLIMB)
判定0-3 (18-20/19-20/19-20)

第3試合 スーパーフライ級 5分2R
○古賀靖隆(ロータス世田谷/2012年ネオブラッドトーナメント同級優勝)
×北郷裕介(和術慧舟會横浜道場)
判定3-0 (20-19/20-18/20-18)

第2試合 フェザー級 5分2R
○太田駿平(D-ONEジム)
×上山知暁 (U-SPIRIT JAPAN町田)
1R 1'01" TKO (レフェリーストップ:チョークスリーパー)

第1試合 ウェルター級 5分2R
×窪田幸生(坂口道場 一族)
○高木健太(PUREBRED川口REDIPS)
判定1-2 (19-20/20-19/19-20)

第1部 バンタム級 5分2R
○小野“名人”浩(DUROジム)
×亮AKB(PUREBRED川口REDIPS)
判定3-0 (20-18/20-19/20-19)

パンクラスゲート ウェルター級 5分2R
○林 完(ハニートラップ)
×クリストファー・イェーグリー(米国/ロデオスタイル)
1R 1'49" KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

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