Home > REPORTS > パンクラス > 近藤、金井との同門対決制しミドル級正王者に

近藤、金井との同門対決制しミドル級正王者に

PANCRASE 2010 PASSION TOUR
2010年04月29日(木/祝) 東京・ディファ有明
  レポート&写真:久保与志


第9試合 ミドル級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ 5分3R
×金井一朗(パンクラスism/王者)
○近藤有己(パンクラスism/暫定王者)
判定0-3 (大藪29-30/和田29-30/小菅29-30)
※近藤が新王者に

 パンクラス8年振りの同門対決となったミドル級タイトルマッチ。近藤のセコンドには高橋和生と田代勝久トレーナーという古きパンクラスを感じさせる二人、金井には北岡悟と鳥生将大の現ism勢がセコンドにつく。

 1R、お互いに距離を計りながら、金井はステップインして右ストレートを振るっていく。近藤は金井の右をしっかりと外しながら、カウンターで右フック、左ストレートを合わせる。ラウンド終盤に金井の左フックが浅くヒット、追撃しようとする金井に対し近藤も打ち合いに応じる。記者採点は10-10のイーブン。

 2R、近藤は金井がパンチで中に入ってくるのに合わせてミドル、インロー、前蹴りと左の蹴りを盛んに出していく。右ストレートをボディに散らすなど攻めに変化をつけようとする金井。左フックは何度か近藤の顔面を捉えているが、要の右ストレートをことごとく外されてしまい、カウンターのパンチ、ステップインに合わせたミドル、テンカオをもらってしまう。記者採点は近藤が左の蹴りで主導権を握っていたと見て9-10で近藤。



 3R、近藤の左インローが効き始めたか金井の足が流れ始める。左ミドルに加え、テンカオも効果的に使い始めた近藤に、セコンドの田代トレーナーが感心するように「上手いなあ、近ちゃん!」と声を飛ばす。さらに近藤は金井の動きが止まった瞬間に飛び膝蹴りを浴びせ、パンチも徐々に顔を捉え始める。タックルもまじえるなど多彩な攻撃を見せる近藤。飄々としかし力強い集中打で金井を追い詰める。残り時間僅か、金井は防戦一方に追い込まれるも、近藤の飛び膝をもらいながら組み付いてコーナーに押し込むと、リフトアップして執念のテイクダウン。最後に金井が意地を見せたところで試合終了のゴング。記者採点は3Rも9-10、トータルスコア28-30で近藤の勝利。オフィシャルスコアは3者ともに29-30で近藤の勝利となった。

 インタビュースペースで「無の境地になれたというか、何も考えずに戦うことが出来た」とすっきりとした表情で試合を振り返った近藤。1Rにタックルを指示していたセコンドの声も「聞いてなかった、戦うことに夢中でした」と笑いながら振り返ったが、ただ体の反応に委ねて戦うこと、それこそがベテランと呼ぶにふさわしいキャリアを重ねた近藤が考える今現在の「不動心」なのかもしれない。




第8試合 フライ級 5分2R
○砂辺光久(TEAM reversaL/2位)
×佐藤ハヤト(パラエストラ松戸)
1R 2'31" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ連打)

 砂辺はいつも着用していたレスリングシューズは履かずに素足での出場。細かくスイッチを繰り返しながら左右のローを蹴る佐藤に対し、砂辺は距離を計りながら時折右ストレートを振るっていく。ラウンドも中盤に突入しようかというところ、砂辺は圧力を強め佐藤をロープ際まで追い込むと強烈な右ミドル。この一発で体の折れた佐藤にパンチの連打を叩き込んでダウンを奪うと、一気呵成にパウンドのラッシュを浴びせすぐにレフェリーが試合をストップ。砂辺は客席上部まで駆け上がって喜びを爆発させると、「パンクラスフライ級の主役は俺だ!」とマイクで絶叫。王座陥落からの再起戦を鮮烈なインパクトを残すKO勝利で飾った。




第7試合 ライト級 5分2R
×伊藤崇文(パンクラスism)
○徳留一樹(パラエストラ八王子)
1R 3'45" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ連打)

 開始すぐ、伊藤は片足タックルに行くが徳留は足を抜いてテイクダウンを許さない。再びタックルにきた伊藤に対し、徳留はしっかりと切って伊藤の頭を押さえつけると、強烈なパウンドを叩き込む。さらに徳留はバックに回りチョーク。伊藤は何とか脱出すると、両足を手繰ってタックルで徳留をコーナーまで押し込んで上を取り返す。徳留はバックに回りながら立ち上がると、チョークを警戒して体を丸める伊藤をコーナーに押し付けて左ストレートをクリーンヒット。打撃を嫌って引き込んだ伊藤に徳留はバックからパウンドの連打。ただひたすら亀になって耐えるのみとなってしまった伊藤を見て、レフェリーが試合をストップした。


第6試合 バンタム級 5分2R
○赤井太志朗(ノヴァ・ウニオン・ジャパン/2位)
×清水隼人(アンプラグド国分寺)
1R 4'30" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ連打)

 清水がパンチからタックルをしかけるが、赤井はこれを切ってスタンドに戻す。打撃の攻防から、今度は赤井がタックルをしかけテイクダウンに成功。赤井がパスガードをしようとしたところを清水が暴れて上になるが、赤井はすぐにスイープして上を取り返す。ハーフガードから、赤井は下から盛んに煽る清水を押さえつけてパス。サイドからバックに回ろうとするが、清水が上手く体を入れ替えて再びリバーサルに成功。赤井がつき放して強引に立ち上がろうとしたところで、清水の右膝蹴りが浅くヒット。スタンドに戻り、赤井は左右のフックを振るって清水を下がらせると、左フックをクリーンヒットさせてダウンを奪う。倒れこんだ清水に追撃のパウンドを浴びせレフェリーストップを呼び込んだ。


第5試合 フェザー級 5分2R
○内山重行(GRABAKAジム/'09ネオブラッドトーナメント同級優勝)
×高橋 渉(Laughter7)
判定3-0 (千葉20-19/和田20-19/大藪20-19)

 1R、内山は左フックから右ストレートのコンビネーションを再三ヒットさせて高橋を下がらせると、組みついてきた高橋を投げてテイクダウンを奪う。高橋が下から足関節で煽ると、バランスを崩しそうになった内山がロープを掴んでしまいブレイク。内山に注意が与えられる。スタンドから再開となり、高橋が右フックからタックルで組みついてテイクダウン。内山は蹴り放して立ち上がると、スタンドで何発か良い右フックを当てるが、早くも疲れが出てきたか手数が減り、高橋の軽い左フックを不用意にもらいバランスを崩す場面もあったが、すぐに組みついて投げで凌ぐ。内山は立ち上がって踏みつけにいくもまたロープを掴んでいる。
 2R、グラウンドに持ち込みたい高橋はしつこくタックルに行くがテイクダウン出来ず。高橋の右フックをかわして内山がバックにつくと、そのまま組み倒してトップをキープ。高橋の足関節でまたも内山がロープを掴むが注意はなく、煽りを嫌った内山は距離を潰して抑え込む。ブレイクがかかり、打撃の攻防から内山がテイクダウン。内山は高橋の仕掛けを警戒してか、距離を潰して細かいパンチを落とすのみ。高橋がスイープに成功するが、内山はすぐに立ち上がるとスクートからサッカーボールキック。さらに踏みつけ狙っていったところで試合終了。スタンド、グラウンド共に優勢に試合を運んだ内山が判定勝ちを収めた。


第4試合 ミドル級 5分2R
△高瀬大樹 (アイアムアイ)
△キム・フン(韓国/パンクラスコリア/Team Tackle)
判定1-0 (大藪20-19/福田19-19/千葉19-19)

 1R開始すぐに高瀬が右フックから組みついてキムをコーナーに押し込むが、キムが高瀬の体を離して良い形で組ませずにブレイク。再開後、高瀬はまた右フックから組みつくと、今度は両手をクラッチして十分な形を作ってテイクダウンに成功。キムはクロス、ラバーガードで固めるなどして高瀬の動きを封じようとするが、クロスが切れたところで高瀬にパスガードを許しサイドポジションを奪われる。高瀬は両足でキムの左足を挟み込み上体を殺すと、左足でキムの頭を跨いで一気にアームロックへ。完全に上体を封じられ身動きを取れないキムはただ耐えるのみ。高瀬はさらに捻りあげてレフェリーに「折れちゃうよ!」とアピールするが、キムはタップせずにラウンド終了のゴングまで堪え続ける。
 2R、高瀬はコンタクトレンズが外れたか、開始のゴングが鳴ってもコーナーから出ずに処置に手間取っている様子。キムはリーチ差を活かして打撃でプレッシャーをかけ、高瀬のタックルに強い右ローを合わせるが、高瀬がそのままテイクダウンに成功。高瀬はハーフガードからパスガードにいこうとするが、足を抜ききれずに時間が過ぎブレイクがかかる。ブレイクのコールに高瀬はやや不満気な表情。スタンドに戻り、タックルで組み付こうとした高瀬にキムの右アッパーがカウンターでヒット。キムはダウンした高瀬に覆いかぶさるとトップからパウンドを落とし追撃。高瀬は下から鮮やかにスイープを決めてマウントを奪取。そこからパンチを入れていくが残り時間が少なくすぐにタイムアップ。判定はジャッジ1名が20-19で高瀬を支持するも、残りの二人は19-19のイーブン。1Rは明確に取った高瀬だが、2Rに喫したダウンがひびき久々のパンクラスのリングで勝利を飾ることは出来なかった。


第3試合 ウェルター級 5分2R
△渡辺大介 (パンクラスism)
△圭太郎(圭太郎道場)
判定1-0 (大藪19-19/福田19-19/小菅19-18)

 1Rは圭太郎が左ジャブでフラッシュダウンを奪うと、その後の打ち合いでも有効打で上回り優勢に試合を進める。
 2R、渡辺は膝蹴りなどで反撃を試みるが、圭太郎の右フックをもらってしまい後退。圭太郎は好機と見てロープに詰めて左右のフックで渡辺を追撃するが、渡辺も手を返して激しい打ち合いに。両者のパンチが交錯する中、渡辺の左フックで今度は圭太郎がダウン。渡辺はパウンドで追撃するがクリーンヒットはなく、圭太郎がすぐに立ち上がってスタンドに戻す。圭太郎は2Rの劣勢を挽回しようと、右のスーパーマンパンチで飛び込んで左右のフックを振るっていくがクリーンヒットは奪えずに試合終了。判定は1-0のドローに終わった。


第2試合 ウェルター級 5分2R
○窪田幸生(坂口道場 一族)
×北田 有(和術慧舟會富山支部 S.P.O)
1R 4'22" TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ連打)

第1試合 ライト級 5分2R
△岩見谷智義(高田道場)
△岡澤弘太(ノヴァ・ウニオン・ジャパン)
判定0-1(千葉19-19/大藪19-19/福田19-20)

パンクラスゲート



第6試合 ライトヘビー級
○福田雄平
×渡邊 聡(ストライプル行徳)
1R 0'49" KO (スタンドパンチ)

第5試合 ミドル級
△成田健二(和術慧舟會東京本部)
△黒木慈仁(ノヴァ・ウニオン・ジャパン)
時間切れ

第4試合 ウェルター級
○草ホンマン(チームタックラー)
×金森 道
2R 2'28" TKO (レフェリーストップ:グラウンド連打)

第3試合 ウェルター級
△川和 真(禅道会新宿道場)
△西川純也(GRABAKAジム)
時間切れ

第2試合 ウェルター級
○小嶋壮太(吉田道場)
×島袋 力(CORE)
1R 3'04" アームバー

第1試合 フライ級
○荒井 司(和術慧舟會TIGERPLACE)
×羽鳥洋輔(宇留野道場/チームZST)
1R 0'08" KO (スタンドパンチ)

Home > REPORTS > パンクラス > 近藤、金井との同門対決制しミドル級正王者に

 - PR - Martial World presents Gym Village
Gym Village でジムを探そう!
Gym Village おすすめジム

格闘技医学会
有楽町線・副都心線直通 東武東上線「朝霞」南口 徒歩1分
強くなるを、医学する。現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!

さらに詳しく

おすすめジム欄へのジム広告掲載について