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梅野源治、元ラジャダムナン王者に完勝。サワー、引退戦の田中秀弥をKO:2.11 大田

NO KICK, NO LIFE 2015
2015年2月11日(水/祝) 大田区総合体育館
 昨年、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者となった梅野源治が元ラジャダムナンの2階級王者と対戦。右アッパーや左ローキックで苦しめ、公約通りにKOはできなかったものの大差をつけ判定勝ちした。引退戦の田中秀弥はアンディ・サワーの左ハイで沈んだが、「悔いは無いです」と振り返った。
  レポート&写真:井原芳徳


第12試合 59kg契約 3分5R
○梅野源治(PHOENIX/WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者/59.1kg→59.0kg)
×ルンラット・ナーラーティクン(タイ/WMC世界スーパーバンタム級王者、元ラジャダムナン認定ライトフライ級&フライ級王者/59.1kg→59.0kg)
判定3-0 (50-47/50-46/50-46)

 昨年2月のNO KICK~で元ルンピ二ー王者のポンサネーをKOした梅野が連続参戦。今回は11月にWBCムエタイ世界王者となってから初戦で、元ラジャの2階級王者を迎え撃つことになった。今回はメインを任された梅野は「俺とその他のチャンピオン達とじゃ全くレベルが違う」と豪語。ルンラットの「梅野はムエタイのレベル的には中ぐらい」という評価にも発奮し「必ず倒します」と宣言していた。

 1R、開始すぐから梅野が右ストレート、右アッパー、左ローのコンビネーションでいきなり先手を取るが、ルンラットに蹴り足をつかまれ続けると、少し苛立った様子を見せる。終盤にはルンラットが首相撲で梅野を捕まえ左膝蹴りを連打。得意の展開に持ち込まれると、梅野は少し苦しそうな表情を浮かべる。
 だが2R、息を吹き返した梅野は、序盤から左ロー、右ストレート、右肘のラッシュで主導権を取り返すと、右アッパーからのパンチ連打で2度ルンラットをダウン寸前まで追い詰める。終盤、またもルンラットの首相撲に捕まってしまうが、逆に梅野が崩して、倒れたルンラットに膝を入れる動作をし、強気の姿勢をアピールする。



 3Rも梅野が右アッパーをきっかけとしたラッシュでルンラットを苦しめ、左の奥足狙いのローも多用して着実にダメージを与える。4R序盤はルンラットの右のストレートや左の前蹴りをもらうが、中盤に左ローを連打してルンラットの動きを止めると、ロープをつかみながらではあるが、左ハイを連打してルンラットを追い詰める。
 5Rも梅野が左ミドル、ローを連打し攻勢。ルンラットも途中まで膝蹴りを返すが、中盤からはタイの選手らしく、あきらめムードに突入し、ロープを背に逃げ続ける。梅野も追いかけはするものの、コメントのとおり、相手に付き合ってムエタイの流儀で終了時間まで流すべきか、日本のキックボクシングの流儀で最後まで倒そうとすべきか、迷いながら戦い続けることになってしまう。大会名の「NO KICK, NO LIFE」からすれば良くない戦い方で、本人は反省していたものの、トータルでは多彩で高度なキックボクシング技の数々で3200人の観客を魅せる試合となり、数多くの王者が揃った大会のメインイベンターとしての役目は十分果たせていたのではないだろうか。



◆梅野「一言で言うと、メインにふさわしくない試合をしちゃったと思います。想像以上に相手の膝が重くて、1Rからボディに膝と前蹴りを効かされてしまって。本当なら7、8割離れて戦いたかったんですけど、つかまる時間が長くなって。あと、技を絞りきれなかったですね。奥足ローに絞れば良かったんですけど、試合前に言ってた通りに、全ての技で戦うことを意識し過ぎちゃって、焦って、ただパンチをガムシャラで打つような、フェイントも使わない内容になってしまいました。
 単純に実力不足だと思いますね。練習が足りないですね。今日で引退の選手もいる中でメインに選んでもらったのに、有言実行(=KO)できなかったですね。5R目はルンラットがあきらめてたんで、倒しきれず、甘さが出ちゃいました。日本でやってる以上、倒したほうがいいのはわかってるんですけど、流そうか倒そうか、迷いが出ました。(タイ人の)セコンドからも『流せ』と言われたけど、結局、何をしたいのかわからない試合になっちゃいました。
 日本では圧倒的に僕が一番という自負があるんですけど、タイ人はもっと強いのがいるので、もっと努力しないと。タイのベルトを取るなんて言える試合ではなかっです。すいませんでした」


第11試合 70kg契約 3分5R
×緑川 創(藤本ジム/元新日本キック日本ウェルター級王者/68.8kg)
○ジョイシー・イングラムジム(ブラジル/ラジャダムナンスタジアム認定ウェルター級王者/67.5kg)
3R 0'22" TKO (ドクターストップ:左肘打ちによる右まぶたのカット)

 緑川は昨年2月のNO KICK~でアンディ・サワーから金星を奪い、その後も勝利を重ね5連勝と好調。ジョイシーは欧米人初のラジャダムナン王者で、昨年9月に岡山で田中秀弥を下し同王座を防衛しており、初の東京のリングでもその強さを存分に見せつける。



 1R、ジョイシーはサウスポーに構えて顔面をガッチリガードしつつ、左のミドルをヒットし続け、終了間際に左の縦肘で緑川の右まぶたを切り裂く。2Rの攻防が数十秒続いてから、緑川の出血が激しくなりドクターチェック。再開後、緑川が右フック一発でジョイシーをぐらつかせたが、単発に終わり、以降はジョイシーが左ミドル、首相撲での膝蹴りを当て続け主導権を維持する。そして3R、緑川もパンチと肘で必死に攻めるが、ジョイシーが肘を返し続けると、緑川の傷が深くなり、ついにドクターストップ。ジョイシーの完勝に終わった。


第10試合 70kg契約(肘無し) 3分5R
○アンディ・サワー(オランダ/チーム・サワー/S-cup 4度優勝、K-1 WORLD MAX2度優勝/70.1kg→70.0kg)
×田中秀弥(RIKIX/元WPMF日本ウェルター級王者/69.8kg)
3R 0'11" KO (左ハイキック)

 T-98、大竹将人、板倉直人といった王者を下し、昨年9月には敗れたもののラジャダムナンの王座にも挑んだ田中が引退。師匠の小野寺力会長、昨年のNO KICK~で引退した石井宏樹氏同様、「最後は考えうる世界最強の選手と闘って燃え尽きたい」とサワーを指名し、サワーも「僕もやるからには全力で倒しに行く」と話していた。
 1R開始すぐからサワーは左ストレートをクリーンヒットさせ、その後もパンチと左右のローを当てて主導権。田中は膝蹴り主体で攻めるが、サワーの勢いは止まらず、2Rはさらにパンチとローの手数を上げて、じわじわと田中を追い詰める。そして3R、田中は開始すぐからパンチラッシュで前に詰めるが、サワーは落ち着いてさばくと左のハイを首筋にクリーンヒット。田中はうつぶせで倒れて立ち上がれず、すぐさまレフェリーがストップした。



 最後は壮絶なKO負けに終わった田中は、小野寺会長から花束を渡されると涙を流し、最後は「10年間ずっと頑張れたのも応援してくれた方のおかげです。ありがとうございました」と感謝の言葉を述べてリングを降りた。インタビュースペースで田中は「悔いは無いです。ズルズル判定に行くより、さっぱり倒れて。ハイキックは見えなかったです」と試合を振り返った。通算戦績は37戦24勝(7KO)12敗1分。


第9試合 ヘビー級 3分5R
○松本哉朗(藤本ジム/新日本キック日本ヘビー級王者/93.6kg)
×ノブ・ハヤシ(ドージョー・チャクリキ・ジャパン/K-1ジャパンGP2004準優勝/113kg)
1R 1'04" TKO (レフェリーストップ:右肘打ちによる頭部のカット)

 松本は昨年2月のNO KICK~で桜木裕司にKO勝ち。ハヤシは12月29日のBLADEで白血病の闘病生活を経て6年ぶりに復帰しKO負け。今回が復帰後2戦目だ。開始すぐ、松本がパンチの連打で前に出ると、ハヤシは反応できず後退。その後も松本が攻め続け、右肘一発でハヤシの頭部を切り裂く。ホースから水が出るように大量に出血したのを見た和田レフェリーは、ドクターチェック無しでその場で試合をストップした。




第8試合 56kg契約 3分5R
○一戸総太(WSRフェアテックスジム/WPMF世界スーパーバンタム級王者/55.7kg)
×宮元啓介(橋本道場/WBCムエタイ日本統一&INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元MA日本王者/55.9kg)
判定2-0 (小川49-48/大村49-49/玉川50-49)

 1R、右のローとミドルの応酬が続き、2Rも同様ながら、少し一戸のローの数が多い印象。中盤、首相撲の展開は両者互角で、終盤には宮元が左ボディを当て、一歩も引かない。3Rも一戸が右ローを主体にしつつ、左のテンカオも効かせるが、宮元も左ボディを返す。



 僅差のラウンドが続くのは以降も変わらず、ここまでやや一戸の手数が上だったが、宮元が少しずつ盛り返していく。4R、宮元が左右のボディを連打すれば、一戸も首相撲からの膝蹴り、バック肘を返して一歩も引かない。5Rは宮元が左ボディを効かせつつ、回転系の蹴り技やバックブローも絡め、左右のパンチの連打で一戸を追い詰め、一戸がクリンチで逃れる場面も。終盤にかけて一戸も蹴りを返したため、最後も接戦で終了。ジャッジの採点も僅差となったが、一戸が逃げ切る形で勝利をもぎ取った。


第7試合 59kg契約 3分5R
○森井洋介(藤原ジム/Bigbangキックルール・スーパーフェザー級王者/59.4kg→59.1kg→59.0kg)
×デンサイアム・ルークプラバーツ(タイ/元ルンピニー認定バンタム級王者/59.3kg→58.9kg)
判定3-0 (49-45/49-47/49-47)

 1R、森井が細かいフェイントで出入りしてプレッシャーをかけ、左のパンチと右ローをコツコツとヒットし主導権。2Rには左フックでダウンを奪うことに成功する。3Rはデンサイアムが前に出てきて肘を振るってくるが、森井も右アッパーやローをお返し。それでも4R、デンサイアムが右ローと左ミドルのヒットを増やし、勝負をあきらめない。5Rは森井が得意とするバック肘の応酬が繰り広げられ、森井がダウン気味にデンサイアムを吹き飛ばす場面も作り、観客を沸かせつつ完勝した。




第6試合 女子51kg契約(肘無し) 3分3R
○RENA(及川道場/Girls S-cup 世界トーナメント'10 '12 '14優勝/51.5kg→51.0kg)
×エリー・エクストゥム(スウェーデン/EMF女子ムエタイフライ級王者/50.4kg)
2R 2'31" KO (パンチ連打)

 エクストゥムは定期的にタイへ渡り、プーケットを主戦場にムエタイ33戦30勝2敗1分の成績を残している選手。前日計量は長袖シャツとジーンズ姿でクリアし、1階級分ほどの体格差がある。首相撲からの膝蹴りを多用してくるが、RENAは受けてみせたあと、コーナーに詰めてパンチの連打からの左ボディでダウンを奪取。2Rもハイキックなどを当ててエクストゥムを翻弄し、パンチの連打でスタンディングダウンを2連続で奪ったところで小川レフェリーがストップした。


第5試合 70kg契約 3分5R
○宮越宗一郎(拳粋会/WBCムエタイ日本統一スーパーウェルター級王者/70.2kg→70.0kg)
×武田一也(JMC横浜GYM/元WMAF世界スーパーウェルター級王者/69.7kg)
3R 2'08" KO (左フック)

 両者は09年に対戦し宮越が5R判定2-0で勝利しているが、今回はその後の成長差が如実に出る内容に。1Rから宗一郎が頭を振って左ジャブを当てつつ、右ストレート、左ハイを的確にヒット。2Rには左フック、左の縦肘を効かせると、左ストレートでダウンを奪う。武田も左ボディやローを返すが、ダメージは隠せず、3Rに宮越がロープ際まで下がって頭を振ってフェイントを仕掛けてから、左フックをクリーンヒットし武田を大の字でマットに沈めた。


第4試合 67kg契約 3分5R
○健太(E.S.G./WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者/67.2kg→67.0kg)
×松岡 力(藤本ジム/新日本キック日本ウェルター級1位/66.6kg)
4R 2'41" TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)

 1R、ローの応酬から始まり、2Rに入ると松岡が顔面狙いの前蹴り、健太が左ボディを随所でクリーンヒットし印象を残す。3Rになると首相撲が増え、膝と肘の応酬。健太の右肘で松岡が左まぶたを切られる。4R序盤、松岡の右ローの連打で健太の足が流れるが、健太もローをお返しすると、5R経験のまだ乏しい松岡は苦しそうな表情を浮かべ始め、健太が首相撲の展開で肘を当て松岡の額をカット。これでドクターストップがかかったが、思いのほかの苦戦した健太に笑顔は無かった。




第3試合 62kg契約 3分3R
×長谷川健(RIKIX/62.0kg)
○秀樹(新宿レフティージム/62.0kg)
判定0-2 (28-30/29-29/28-29)

第2試合 59kg契約 3分3R
○藤野伸哉(RIKIX/59.2kg→59.0kg)
×HIRO(エイワスポーツジム/59.2kg→59.0kg)
判定3-0 (30-29/30-28/30-29)

第1試合 65kg契約 3分3R
○KENGO(RIKIX/64.8kg)
×寺内芳彦(CRAZY ARMAMENT/64.6kg)
判定3-0 (29-28-29/30-28/29-28)

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