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大和哲也、元ルンピニー王者に判定負け。大和侑也、健太に肘で勝利:5.10 後楽園

NJKF 2015 3rd
2015年5月10日(日) 後楽園ホール
 3月27日に米国でケビン・ロスを1R KOし凱旋した大和哲也だったが、まさかの計量500gオーバー。元ルンピニー2階級王者のゴーンサックのサウスポーからの左ミドルに手を焼き、判定負けを喫した。ゲーオを切り裂き評価を高めた健太は、大和侑也に肘で両まぶたを切られTKO負け。侑也はWBCムエタイ日本統一ウェルター級王座の奪還に成功した。
  レポート&写真:井原芳徳


第10試合 64kg契約 3分5R
×大和哲也(大和ジム/WBCムエタイ世界&ライオンファイト・スーパーライト級王者)
○ゴーンサック・P.K.セーンチャイムエタイジム(タイ/S-1スーパーフェザー級王者、元ルンピニー認定フェザー&スーパーフェザー級王者)
判定0-3 (中山48-49/竹村48-49/小林47-49)
※大和が計量500gオーバーで減点1

 哲也は昨年11月にWBCムエタイ世界王者となり、NJKF年間MVPと年間ベストバウトの2冠も獲得。今年3月27日にはカリフォルニアで宿敵・ケビン・ロスを1R KOしライオンファイトの王座も獲得し二冠となった。今回の相手は2階級下の強豪、24歳のゴーンサックだったが、哲也は計量オーバーの失態を犯してしまい、試合も今ひとつリズムに乗り切れ無い内容となってしまう。



 1R、哲也はオーソドックス、ゴーンサックはサウスポーに構え、互いにジャブを突いて出方を伺う展開。ゴーンサックは時折放つ左ミドルのスピードが速い。2Rに入ると左ミドルのヒットを増やす。哲也はゴーンサックをロープ際まで下がらせ、左ボディフックを放つがまだ距離が遠い。
 3Rになるとゴーンサックはさらに左ミドルを増やし、哲也が右ボディストレートを当てた後にもすぐに左ボディストレートをお返しし、相手の好印象もしっかり潰してみせる。ジャッジの中間集計は減点1を合わせて28-30、28-30、29-30でゴーンサックだが、タイなら27-30になっていても不思議ではない展開だ。



 4Rもその流れは変わらず、ゴーンサックは左ミドルだけでなく右の前蹴りも巧く当て、前進する哲也を、のらりくらりとかわし続ける。5Rになると後の無い哲也が残りの力を出し切らんとばかりに圧力を強め、左フックを当ててゴーンサックをひるませる。さらにボディパンチも連打するが、ゴーンサックはうまく距離を取って回復し、決定打を出させず試合終了。5Rは哲也も取り返したものの、減点1が響き判定負けに終わった。

◆哲也「まんまとやられた感じですね。ボディも効いてたんですけど、効かせてから打たせてもらえない感じでした。対応できなかった自分の負けです。計量も自分のミスでオーバーしてしまったんで、相手に申し訳無い気持ちもあったんですけど、驕ってしまったかなって。契約体重で、いつもより余裕があるかと思ったら違って、いつもと体重の落ち方も違って。言い訳にならないですけど、相手への対応力不足です。左ミドルも思ったより重かったです。
 でもこれで終わりじゃないんで、ここからもう一回ジャンプしなきゃなって気持ちが大きいですね。これもまた神様が僕に与えてくれた試練だと思うんで、これをきっかけにまた強くならないといけないなと。ここからが新たな第3章ぐらいで。K-1取って、世界取って、第3章、それぐらいでお願いします」


第9試合 WBCムエタイ日本統一ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×健太(E.S.G/王者)※初の防衛戦
○大和侑也(大和ジム/挑戦者、元王者、NJKF同級王者)
5R 1'55" TKO (ドクターストップ:肘打ちによるまぶたのカット)
※大和が新王者に

 両者は昨年7月、この王座の次期挑戦者決定戦で試合が組まれるも、侑也が左足中指を骨折し欠場。健太は代わりに出場した笹谷淳を判定で下し、9月に当時の王者であったT-98も破ってベルトを手にした。その後も3連勝し、今年3月にはゲーオ・フェアテックスとムエタイルールで対戦。判定で敗れ連勝が8でストップするも、5Rに肘でゲーオの額を切り裂き、ゲーオは4月のK-1での野杁正明戦をキャンセルする事態となった。
 一方、侑也は昨年2月にT-98に敗れWBCムエタイ日本王座を手放し、テヨンにもKO負けを喫し、去年は不調だったが、2月大会のDAI戦ではダウンを量産して判定勝ちしNJKF王座に返り咲き。試合後は健太への挑戦を今年の目標に掲げたが、早くもそれが実現した。

 試合前のワイクルーを侑也は早々に切り上げたが、健太はじっくり時間を取り、マッチョポーズも織り交ぜる独自のスタイルで観客を楽しませる。1Rは両者距離を取り様子見の展開。終盤に健太が首相撲に持ち込むが、これも技量を計る程度だ。
 2Rに入ると左ジャブの相打ちが数度あり、これで自信を得た様子の侑也は圧力を強めて左ボディフックをヒット。健太の動きが一瞬止まると、侑也は再び左ボディを当てた後に左フックもクリーンヒット。健太は首相撲でごまかすことに。



 3Rは健太が序盤から首相撲主体に展開に持ち込み、膝を連打した後、侑也へのお返しとばかりに左ボディフックをヒット。ボディに意識を向けさせた後、右の肘打ちの連打でダウンを奪う。さらに健太はコーナーに詰めてのパンチラッシュで2ダウン目を奪取。健太はさらにコーナーに詰めてのパンチと膝でフィニッシュに持ち込もうとするが、侑也が突き離すと、左肘を当てた後、右の肘打ちをカウンターでクリーンヒットし逆転のダウンを奪うことに成功する。さらに侑也は肘を連打すると、健太は右まぶたを切り大出血。壮絶なシーソーゲームに、場内は大盛り上がりとなる。




 4Rもこの流れのままに、侑也が首相撲から右の縦肘を連打すると、健太は左まぶたもカットしドクターチェック。かなり傷は深いが、試合は再開。健太は血で視界をふさがれるが、必死で前に出てパンチとハイキック。だが侑也もパンチと肘を返し続け、侑也が離れたところで右手を突き出してアピールしたところでプアナイ(ゲンナロン)レフェリーはなぜか健太にダウンを宣告する。健太の傷はかなり深く見えるが、レフェリーは試合続行。タイでは続けていても不思議では無い状況だが、日本で続くのは異例だ。
 5Rも両者の激しい打ち合いが続き、健太の出血は止まったものの、傷の深さが痛々しい。中盤になりようやくレフェリーがドクターチェックを要請し、ドクターはストップ。健太は潔く頭を下げ、負けを認めた。



 ベルトを奪還した侑也は「今までプロでやって、いい所まで行って、日本チャンピオンまで行ったんですけど負けてしまったので、今日の勝ちは大きくて、負けたらプロ辞めようかと思っていました」と、この試合に賭けた思いの大きさを明かし、今後の目標を聞かれると「世界チャンピオンでお願いします」をアピール。地元名古屋から駆けつけたファンの喝采を浴びた。


第8試合 60kg契約(肘無し) 3分3R
○悠矢(大和ジム/NJKFスーパーフェザー級王者)
×野辺広大(1-siam gym/RISEスーパーフェザー級(60kg)4位)
判定3-0 (プアナイ30-29/中山30-28/山根30-27)

 悠矢は2月大会のメインで町田光を撃破し、評価を高めての今年第2戦。初参戦の野辺はRISEの19歳の新鋭。3歳から極真空手を習い、全日本キックの直轄ジムだったAJジムに入り、現在は同ジムのトレーナーだったヌンサヤーム氏と先輩の吉本光志と共に練習。1月のRISEではシュートボクシングのホープ・海人に完勝し6連勝と好調だ。

 1R、野辺が右の前蹴り、右ロー、左ストレートをテンポ良く当てて、じわじわとペースを上げて行ったが、悠矢が右クロスを当ててから攻勢に。コーナーまで詰められた野辺はバックハンドブローをクリーンヒットするが、前のめりで倒れた悠矢に道連れにされ崩れ、竹村レフェリーはダウンと認めず。その後の打ち合いで悠矢が左フックを当て、ダウンを奪うが、プアナイジャッジのみ10-9と採点する。



 2Rも悠矢の流れが続き、左の奥足狙いのロー、左ボディをもらった野辺は、手数が落ちて少し疲れてきた様子も見せたが、終盤に左のボディ狙いの前蹴りとフックを連打した後、右ハイを一撃。悠矢は顔を突き出して効いていないかのようにアピールする。
 3Rも2R後半を引きずるように野辺が先手。左ボディを効かせると、右ロー、バックハンドブロー、左の飛び膝と、イマジネーション豊かに次々と攻撃を出し悠矢を苦しめる。だが悠矢はこれで奮起した様子で前に出てパンチの連打で反撃。野辺は終盤にかけて必死でパンチとローを返すが、序盤のようなパワーが出ない。



 結局、1Rのダウンが決め手となり悠矢が判定勝ちしたが、野辺の健闘も光る好勝負に。悠矢は「こんな強い19歳が世の中にいるのかと思って。チャンピオンになった以上絶対負けられなかったです。みんなの声援が力になりました」と、野辺を称えつつ勝利を喜び、「母の日なんでお母さんに」と、リングサイドに駆け寄った母親に勝利を捧げた。


第7試合 NJKFスーパーライト級王座決定戦 3分5R
○宮島教晋(誠至会/1位)
×嶋田裕介(Bombo Freely/2位)
判定2-0 (プアナイ49-48/竹村49-49/山根50-48)
※宮島が新王者に

 2月大会で一輝を下した宮島と、マリモーを下した嶋田による王座決定戦。サウスポーの宮島が左のロー、ミドル、オーソドックスの嶋田が右のパンチ主体で、3Rまでほぼ互角。30-29、29-29、29-30の三者三様の採点となる。だが4R以降は宮島が左のミドルだけでなく左のストレートも随所で当てて攻勢を印象付け、5Rはミドル、パンチ、崩しで攻め続け完勝した。
 初のベルトを巻いた宮島は「大阪から60名応援に来てくれてありがとうございます。明日、祝勝会のホテルを取ったと言われてプレッシャーになりました」と話して笑いを取った。


第6試合 NJKFスーパーバンタム級王座決定戦 3分5R
○波賀宙也(立川KBA/1位、元王者)
×金子貴幸(GANGA GYM/2位)
判定3-0 (プアナイ50-48/小林50-47/竹村50-46)
※波賀が新王者に

 両者は13年7月に対戦し、波賀が金子を首相撲で支配し続け3R判定3-0で完勝している。波賀は昨年4月に裕・センチャイジムに敗れて王座陥落したが、今回は既に勝っている金子相手に余裕の試合運び。サウスポーで圧力をかけ続けて左ロー、ミドルを的確に当て続け、首相撲での膝、崩しでも好印象を残し、コツコツとポイントを重ね完勝した。
 波賀は「去年このベルトを奪われて、この1年凄く長くて、必死に練習して、ベルトを取り返せて良かったです。2年前に引き分けた宮元(啓介)君、9月のINNOVATIONとの合同興行で(WBCムエタイ日本)タイトルマッチお願いします」とアピールした。




第5試合 70kg契約 3分3R
△YETI達朗(キングジム/NJKFスーパーウェルター級王者)
△白神武央(拳之会/NJKFスーパーウェルター級3位)
判定0-1 (竹村29-29/小林29-30/中山29-29)



 昨年11月にKENとの王座決定戦で勝利したYETIが、王者になって初の試合。1R、サウスポーの白神が左ストレートをきっかけとしたパンチの連打でYETIを下がらせポイントを取る攻め。2Rはほぼ互角で、後の無いYETIは3R終盤に膝蹴りを連打してからパンチの連打で白神を後退させ、ドローに持ち込んだ。


 第5試合の前には高橋拓也(拳之会/第4代NJKFフライ級王者、第2代NKB同級王者)の引退エキシビションマッチ・引退式が行われた。少林寺拳法時代からの兄弟弟子である国崇を相手に、2分間の激しい攻防を繰り広げた後、過去に王座を2度争い1勝1敗のTOMONORIが、北海道からサプライズで登場し、プラス2分のエキシ。試合さながらのミドルの応酬を繰り広げ、最後はパンチを交錯させ完全燃焼すると、両者は抱き合い称えあった。



 国崇は「今の自分があるのは拓也と練習したおかげです。これからもスパーリングパートナーとして稽古つけてください」と高橋に感謝の言葉を述べ、7月5日の大阪大会で予定されるWBCムエタイ世界戦について「きっちりタイトル取りたいです。遠いですが大阪まで来られる方は見に来てください」とアピールした。



 高橋は「17歳でプロデビューし、前理事長と現理事長のおかげで、ここで試合ができました。まだキックボクシングは盛り上がると思いますので、現役の選手には倒すような試合を期待しています。面白い試合してください。今まで応援ありがとうございました」と最後のメッセージ。10カウントゴングの後には笑顔でバック宙をし、最後まで高橋らしさにあふれた元気なセレモニーとなった。





第4試合 ライト級 3分3R
○智也(VERTEX/NJKF 3位)
×ミシマ(格闘道場 G-1/NJKF 7位)
判定2-0 (30-29/29-29/30-29)


第3試合 ウェルター級 3分3R
×JUN Da 雷音(E.S.G/NJKF 4位)
○山崎遼太(OGUNI GYM/NJKF 5位)
1R 2'38" KO (右ストレート)


第2試合 53kg契約 3分3R
○守屋 将(新興ムエタイジム/NJKFバンタム級5位)
×山下Spankey博史(誠至会/NJKFフライ級8位)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)
※1R左フック、2R右フックで山下に各1ダウン


第1試合 フェザー級(肘無し) 3分3R
×hayato(FOKAI JAPAN)
○関根“gaia”朝之(OGUNI GYM)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
※2R右ストレートでhayatoに1ダウン

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