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大和哲也、元タイ王者のパティバンに判定勝ち

NAGOYAKICK 〜DrumRoll Please!!〜
2008年12月23日(火) 愛知・ナディアパーク デザインホール
(レポート:木佐木昭)
第11試合 60.5kg契約 3分5R
○大和哲也(大和ジム/NJKFライト級王者)
×パティバンS・小林(タイ/誠至会/元ラジャダムナン・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー・フェザー級王者、元WMC 130lbs王者)
判定3-0 (50-49/50-48/50-49)

 8月大会できの助がツインダムをまさかのKOで沈め、10月大会では大川眞人がランサヤームに判定で敗れ、一勝一敗で迎えた『名古屋vsムエタイ』。そのテーマは大会主催者の後付けのものだが、本場タイのムエタイ選手が見られる上、地元選手が多く登場する事もあって大会の人気は非常に高い。今回メインに登場するタイ人は158戦をこなし、『王者』の肩書きがあるため海外でも数多くの試合を経験している29歳。小林という名字を名乗るのは、日本人女性と結婚し、現在は日本に暮らしているためだ。

 そのムエタイ戦士を迎え撃つべくナゴヤキックのリングに上がる大和は、7月にNJKFライト級王者となり、15戦目にして初の地元大会出場となるため、大和にとってこの試合は凱旋試合の意味合いを持つ。地元愛知に立ちはだかるシビアな相手に対して大和がどう闘うのか、ファンの期待は高まり、そこに不安も入り混じる。

 1Rが開始すると大和は左ロー、パティパンは右ローを蹴り合う。互いに距離は遠い。リングを回るのはパティパン。互いに遠目の距離からのローしか見せないため緊張感が増す。しかし、その後すぐ異変が起きる。大和が右ローを蹴るとパティパンが小躍りするかのように体勢を崩した。なんとかダウンを免れた感のあるパティパンだが、大和がもう一発右ローを蹴ると全くカットできずにまともにもらい、大和が追い、パティパンが下がって待つ展開が続く。パティパンの足の様子が明らかにおかしい。再び大和の右ローが入るとパティパンはスリップ気味にダウンする。これはノーダウンでレフェリーがすぐ立たせる。大和が前に出ると、パティパンは下がってロープを背にしたがり、ロープワークで1Rを誤魔化す作戦か。右ローをもらってからのパティパンはミドルとハイを出したがどっちも右だった。カウンターのローを嫌ってかパンチもほとんど出さなかった。インターバル中、パティパンのセコンドはパティパンの左足を氷水で冷やしてマッサージする。

 2R、さっそくパティパンが右ハイを出すが大和がガード。距離が詰まるとパティパンはクイっと肘を動かして牽制し、今度は左ハイも見せる。しかしこのラウンドも先に動くのは大和。パティパンは下がってまたロープを背負う。ロープ際で大和が近付くとパティパンは大和の懐に入り、さっきまでとは別人のような動きで大和の首にぶら下がって膝を回す。大和は引き剥がす他何もできない。逃げるパティパンと追う大和。大和が追うとパティパンは遠目からでも前蹴りも使って大和に容易に踏み込ませない。パティパンが左足を傷めてまともに闘えないため有利なのは完全に大和だが、パティパンが守りと逃げに徹して攻め手を作らせてもらえない。2R中盤、大和は右ボディストレートも織り交ぜるようになる。

 3R、パティパンはまた下がって、右ローと前蹴りを出す。距離が詰まると大和は左中心で攻め、パティパンもカウンターで攻める。ようやく試合らしくなって来た。パティパンは基本的に待ちの姿勢だが、左足の状態がいくらか回復したのか大和の攻撃に合わせて一発一発しっかり返して行く。パティパンがミドルの蹴り足を掴んで転ばすシーンが2回、前蹴りを掴んで転ばすシーンが1回、1Rで計3回も転ばされた大和。試合は大和ペースで進むがどこまでも攻め手を作らせてもらえない。このラウンド以後、大和はミドルをほとんど使わないようになる。

 4R、パティパンはまたすぐロープを背負う。大和はローばかり使い、時折りハイを出す。パティパンはカウンターで強烈な左右のローをお返し。その攻防に焦れたのはレフェリーで、二人の攻防に割って入り、パティパンに「手数が少な過ぎる」と口頭注意。試合再開後、パティパンは今までの鬱憤を吹き飛ばすかのように攻勢に転じる。右ハイと左ミドルを大和にガードされると前蹴りを高く跳ばせて大和の顔面をのけぞらせ、跳び上がって大和の頭の真上から肘を打ち下ろす。肘はまともにはもらわなかったが、大和はそのまま組まれるとブレイクを待つしかなくなる。そして一度の打ち合いの後、今度は大和が跳んで膝蹴りするがパティパンがなんとかガード。そのチャンスを逃さず組みたがるパティパンだが、これはロープにもつれすぐブレイク。大和は勢いで勝り、パティパンは攻撃の種類の豊富さで勝る。しかし互いにせめあぐねる。

 5R、このまま判定決着になれば大和の勝利が予想される。だが、パティパンは積極的には前に出ない。飽くまでカウンターでの勝機をうかがっているかのように、大和の先手に応じ、この試合で最も激しい打ち合いを見せる。近距離で大和はボディを多用し、そのせいか顔面へのパンチも当たるようになる。しかし、このラウンドでも大和はローとミドルをそれぞれ1回ずつ掴まれてしまい、攻撃の幅が広げられない。ロープを背負うパティパンは足数を増やし大和を嫌がらせる。

 5R通じて互いに攻め手に欠き、パティパンは左足を負傷しながらムエタイ王者の底力を見せ、大和はパティパンの技の豊富さに苦しみながらも判定で完勝を収めた。試合後リング上でマイクを向けられた大和は「皆さんまだ帰らないでください」と笑いを誘った後、「これから絶対に有名になる自信があります。大和哲也の名前を覚えておいて損はしないと思うので僕の名前を覚えて帰ってください」と、まだあどけなさの残る笑顔で挨拶して大会を締めた。


第10試合 フェザー級 3分5R
○大川眞人(大和ジム/NJKFフェザー級2位)
×中嶋平八(誠至会/NJKFフェザー級12位)
判定3-0 (50-48/49-47/50-48)
※5R中嶋に膝でダウン1

 連敗中のベテラン大川に、デビュー以来5連勝中の新鋭・中嶋が挑戦。NJKFフェザー級の2位と6位のこの闘いはランキング戦に近い意義がある。王者を目指す両者にとって、ここで足踏みはしていられない。
 1R、大川が左ローを出すと中嶋はカットし、蹴り足を掴んで転ばす。もう一発の左ローもしっかりカット。中嶋に気負ってる様子は感じられない。中嶋が右ローを蹴ってジャブを相打ちすると大川は左ロー。中嶋もそれにワンツーを返し、ワンツーから右ロー、そして前蹴りを出す。序盤から激しい攻防だ。大川はキックを中心にパンチは大きいのは使わず、中嶋はワンツースリーまで見せる。
 2R、中嶋はアップライトに構えるが独特な立ち方をする。大川のワンツーからローに中嶋もローを返して、大川の左ローをカットした後、蹴り上げの左インローをもろに金的に受けてしまう。瞬時にうずくまる中嶋の腰を大川は苦笑いを浮かべポンポンと叩き、ニュートラルコーナーへ。大川は自らの過ちにも決して動じない。口頭注意を受け、大川が中嶋に謝ると試合再開。再開後、先に動いたのは中嶋だが、左ハイをガードされるとそれから左ローをもらい、ガード上からパンチの打ち合い。中嶋はジャブから左フックをヒットさせるがこれは相打ち。中嶋の右ローが短発で3発当たり、左ミドル、ワンツー、ハイとガードされながら一歩的に攻める場面も。残り時間10秒、中嶋は下がりながら左フックを当てるうまさも見せる。
 3R、エンジンがかかって来たのかペース配分を考えていたのか、大川のコンビネーションの威力が増
す。中嶋も大川の蹴り足を掴んでストレートを返すなど、しっかり応じる。しかし逆に中嶋のコンビネーションは減り、ジャブを多用するようになり、大川は右ローで自分の間合いを作りペースを握り始める。
 4R、ジャブの相打ちから間が空いて大川が左ロー。そして互いに距離が狭まり大川の頭部が中嶋の目の付近に当たりストップ。中嶋は距離を詰めてパンチ主体で戦いたいみたいだが、大川は右肘を振り威嚇した後、逆にワンツー、前蹴り、右ロー、右ハイと攻め立てて中嶋の攻撃の機会を奪う。中嶋はワンツーをガードされながらすぐ組んで膝蹴りするがガードされる。中嶋はどうにしかして大川を攻め崩したいが、なかなかそうはさせてもらえない。
 5R、大川が右ローを当て、ジャブを放つとそれが避けられ中嶋に組まれる。そして転ばせるのは中嶋。パンチ主体の豪快な戦い方を見せる中嶋だが、そこら辺の技術も持ち合わせている。ワンツーの打ち合いから、残り時間2分を切って中嶋は逃げると大川の蹴り足を掴んでまた転ばせる。大川が左でボディを打つと、中嶋も左フックを打ち、パンチの打ち合いに。中嶋は大川の顔が下がった瞬間右膝を蹴り上げるが、ダメージは深刻ではないようだ。前に出る大川。中嶋が右フックを当てるが、その後、大川の左フックと膝蹴りがクリーンヒット。中嶋ダウン!なんとか立ち上がると、中嶋はセコンドの指示に従って前に出る。ダウンさせた後にも関わらず大川が守り苦しみながら、最後にジャブと右ストレートを打って試合終了のゴング。5Rに及ぶギリギリの接戦を制したのはベテラン大川だった。



第9試合 バンタム級 3分3R
○杉山明隆(GETOVER)
×藤田鷹司(キング・ムエ)
3R 3'00" KO
※藤田に1R・2Rそれぞれパンチでダウン1

第8試合 65Kg契約 3分3R
△和真(早川ジム)
△野上祐太(風吹ジム)
判定1-0 (29-29/29-28/29-29)

第7試合 フェザー級 3分3R
×石橋真幸(名古屋JKF)
○マン☆山室(大和ジム)
判定0-3 (29-30/29-30/29-30)

第6試合 ライト級 3分3R
×カズ☆ソーンパヤック(真樹ジムAICHI)
○崎村匡如(GSB名古屋)
2R 2'56" KO (膝蹴り)

第5試合 70Kg契約 3分3R
×山田英登(ナゴヤファイトクラブ)
○為房厚志(二刀会)
3R 2'46" KO (パンチ)

第4試合 ライト級 3分3R
×鈴木孝亮(闘真ジム)
○中山MAN(大和ジム)
1R 1'54" KO (パンチ)

第3試合 ライト級 3分3R
×田口真也(名古屋JKF)
○木野友彦(The Body Box)
判定3-0 (28-29/28-28/28-29)
※2R田口にパンチでダウン1

第2試合 フェザー級 3分3R
○秋元皓貴(真樹ジムAICHI)
×山村教文(GSB名古屋)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)

第1試合 スーパーフェザー級 3分3R
△悠矢(大和ジム)
△北野元気(二刀会)
判定1-0 (30-30/29-30/29-29)

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