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エクシンディコンジムジャパンの石井一成と今村竜之助が黒星:8.28、29 タイ

 福岡のエクシンディコンジム・ジャパンが先月に続きタイ遠征を行った。石井一成がラジャダムナンスタジアムのスック・ワンギントーン、そして今村竜之助はバンコク郊外でのテレビマッチに参戦した。
  記事提供:早田寛(シンラパムエタイ


スック・ワン・ギントーン
2014年8月28日(木) タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム

第1試合 体重ハンディ試合
×イッセイ・エクシンディコンジム [石井一成]
○ニューセムサン・ノーンデーンジム
判定

今年になって4度目タイ遠征となる石井一成。今回はこれまでの対戦相手からワンランクアップしたニューセムサンが相手だ。
ペッチャブン県出身のニューセムサンは16歳ながら、既に200戦の戦績を闘い抜いており、
バンコクのメジャースタジアムでのメイン出場経験もあるという実力者だ。
 今回はニューセムサンが103Pなのに対し、石井一成は104Pと1ポンドのハンディを貰うかたちで10万バーツ(約30万円)の賭け試合として行われた。
この賭け試合は双方の選手陣営が賭け金を5万バーツづつ持ち寄り、勝者が合計金額の10万バーツを総取りするという、なんともスリリングなものだ。
事前情報として、ニューセムサンは組んだら滅法強いという事だ。

 初回、一成はジャブ代わりに素早いローキックヒットさせる。そこから双方スピーディーな蹴りの応酬。初回から激しい打撃戦に展開に。
特に蹴りの合間に双方のパンチ(フック)がクロスカウンターの形で交差し、これには場内ギャンブラーも沸きかえる。
2ラウンド、一成のローキックの連射にニューセムサンが体勢を崩す。
一成はローが有効だと悟ると、そこからパンチへ返し上下のコンビネーションで流れを組み立てた。
ニューセムサンは一成の攻撃を多数食らい、このまま一成のペースで進んでいくのかと思われたがニューセムサンも必死の形相で蹴りを返す。
3ラウンド、双方の攻撃は、そのほとんどが相打ちであり、両者ともかなりのスタミナを消耗しているであろう。
だが両者、ムエタイの軽量級と言わんばかりのスピーディーな技の連続だ。
そんな中で一成のハイキックがニューセムサンの後頭部を直撃するも、ニューセムサンは何事もなかったかのように攻撃を再開。
やはり大金がかかっているからなのか、その表情からも怯む様子は一切感じられなかった。
この3ランド終了時で、賭け率は2-1でニューセムサンが取ってるものの、リング上の駆け引きでは互角か、一成のヒット数の方が多かったか。
 試合は勝負の4ラウンド目に差し掛かった。
これまでの内容は、まさに互角というものであり、この4ラウンド目にどれだけ差をつけたかで、勝敗が決まるという展開だ。
これはマラソンでいえば、ゴール前まで双方競り合った状態であり、残りわずかの駆け引きで勝者と敗者が白黒ハッキリと分かれるというラウンドである。
ここにきてニューセムサンは距離を詰めて組んできた。
首を取って一成の腹に膝を刺し、そして組んだままの状態で後ろに廻り込み、細かい膝を出してレフリーストップを待つ。
一成も、肘、膝で応戦。そして体勢を操りニューセムサンをこかすなど見せ場を作った。
だがニューセムサンは、ガッチリと組み、小さな膝の連打を決める流れに徹底し、自身の有利をギャンブラーやジャッジに印象付けた。
 最終ラウンド、この時点でニューセムサンが有利であったが、一成はパンチ、肘、そして前蹴りからハイキックなど出せる技の全てを出し切った。
この状態からであれば、一成が蹴りを1発当てれば一成が有利、2発当てれば更に有利に、という様にシーソーゲームからの逆転も可能だった。
だが、ニューセムサンもかなりタフな選手であり、なかなか一成の攻撃を許さない。
一成がミドルを決めると、ニューセムサンもミドルを返し、そして更に一成が蹴りを返すといった、連続した技の攻防で会場も湧く。
 試合は接戦が続くまま終了ゴング。ジャッジ3者はニューセムサンを勝者とする。
善戦した一成ではあったが、僅差ではあったものの負けは負けだ。

 今回の試合は、これまでの相手より数段各上の強い選手であり、いわばタイの軽量級常用メンバーへの入団テスト的な意味合いもあったであろう。だがムエタイの軽量級スピードの中で蹴って蹴られて、また蹴り返し、これらのスピーディーな攻防ができた事は次の自信に繋がったに違いない。
 
 組んでからの攻防でもタイ人のペースに流されることなく、自身の攻撃へ繋げる流れを身に付けた。一成が技を出す度タイミングに合わせ、場内ギャンブラーも掛け声を揃え一成に声援を送る。一成の勝利に賭けてるギャンブラーが、いかに多かったかという証拠だろう。
次のタイ参戦は9月の末に予定されているというが、一成は今現在、場数を踏んで急成長する時期なのかもしれない。
次戦の勝利に期待しよう。


スック・ダオルン・ムエタイ
2014年8月29日(金) タイ・ラットパッタナ:ムマハールアイ・ケーハルンクラ・スタジアム

第9試合 32kg契約
○ペットジャンロック・STDトランスポート
×リューノスケ・エクシンディコンフクオカ [今村竜之助]
判定

8月2日にラジャダムナンスタジアムのプロモーター、ギントン氏主催の興行で、その実力を高く評価された今村竜之助が、早速タイにて今年2戦目となる試合を闘った。
試合はバンコク郊外、ラットパッタナ地区にある新設スタジアム行われ、毎週金曜日にインターネット放送で生中継されるというものだ。

初回、竜之助はローで相手を探る。
前回のタイ参戦では当たりの良いローキックを切っ掛けに一気にローキックでたたみかけKOに繋いだが、
今回の相手は竜之助の立ち位置を素早く察知し、竜之助の蹴りをスウェーでかわす等、テクニシャンぶりを披露した。
2ラウンド、距離も詰まり竜之助のローキックが更に当たり始めた。
このローが当たり続ければ竜之助のペースに嵌っていくかと思われたが、ペットジャンロックも多数の高い蹴りを返してきた。
竜之助もミドルやハイキックで応戦する。互いの蹴りが交差し非常にハイレベルな攻防となる。
3ラウンドに入り、それまでローを食らい続けたペットジャンロックは、ここで組んできた。
この首相撲対決で、竜之助もペットジャンロックをロープ脇でこかすなど検討したが、体勢の取り合いや膝の数ではペットジャンロックに分があったかもしれない。
4ランド、これまでの試合の流れで、自身の有利を悟ったのかペットジャンロックは下がりながら高い蹴りを放つ作戦にでた。
有利といっても、傍目には僅かなものかもしれないが、勝敗をキッチリと分ける傾向にあるムエタイでは、この勝ち逃げ作戦もありなのかもしれない。
そもそも攻めてくる相手の攻撃を全てかわしながら、距離を保ち逃げに徹する事ほど難しい闘い方はないだろう。
蹴りのタイミングやスピードというよりは、微妙な距離を察知することでペットジャンロックの方が試合運びを自在に操っていったかのようであった。
そういう意味では、今回、竜之助が闘った相ペットジャンロックは、これまで闘ってきた相手よりもワンランク上のレベルの選手だったのかもしれない。
 最終ラウンド竜之助は状況逆転しようと、パンチやローキックでペットジャンロックを追いつめるが、ペットジャンロックはすれすれのところで逃げ切り終了ゴング。
ジャッジはペットジャンロックを勝者とした。
竜之助にとっては、やり辛い相手だっただろうが、こういう選手がタイには居るんだという事が分かっただけでも、今回のタイ遠征で得たものは大きかったのではないだろうか。
この目に見えないテクニックの攻防も、いつか謎が解ける日が来るだろう。
場数を踏んで是非ともさらなる技とテクニックを身に着けてほしい。

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